先日、アーセナルは来季からドイツ代表MFメスト・エジルの背番号が10番になると発表。彼は2013年の加入以降、ずっと11番を着用していた。
ということで、エジルよりに前にアーセナルの11番を背負った5人を振り返ってみる。
アンドレ・サントス(2011~2013)
元ブラジル代表DF。
何かとネタにされる選手だが、2009年のコンフェデレーショズカップではブラジル代表メンバー入りした実力者でもあった。
“NEWロベルト・カルロス”と評されたように、アタッキングセンス、運動量、ドリブル、クロス、フリーキックなど一定以上の高い資質を持っていた。
アーセナルでは期待されたような活躍はできなかったが、スイス2部でアタッカーにコンバートされると得点を量産して話題に。
35歳になった現在はトルコ2部でプレーしているようだ。
カルロス・ベラ(2010-11)
現メキシコ代表FW。若くしてアーセナルに引き抜かれ、ヴェンゲルも惚れ込んだ元神童。
その左足のテクニックと独特のタッチは、猛者揃いのガナーズでも異彩を放った。
だが、サイドに流れてのカットインやダイアゴナルランからのシュートを好むプレースタイルもあり、イングランドでは苦戦。ポテンシャルを発揮し切れなかった印象が強い。
一時はメキシコ代表から離れていたが、今ロシア大会でもメンバー入りしており存在感を見せた。ちなみに、代表でも11番を好んで着けている。
ロヴィン・ファン・ペルシー(2004~2010)
元オランダ代表FW。フェイエノールトで小野伸二ともプレーしたことで知られるレフティモンスター。
それまではドリブラーという印象だったが、アーセナル移籍後にCFにコンバートされると得点力を開花させた。
左足の繊細なタッチと豪快なシュート、強烈なフリーキックなどで得点を量産。ワンタッチシュートや組み立て能力も向上させ、大エースへと成長した。
昨季復帰したフェイエでは、デビュー当初の背番号「32番」を再び着けている。
シルヴァン・ヴィルトール(2000~2004)
元フランス代表FW。
小柄ながら豊富な運動量、スピード、ドリブルを武器に活躍したアタッカー。
途中出場であっても嫌がらず全力を尽くし、大事なところでゴールを決める勝負強さもあり、スーパーサブとしての印象も強い。
アーセナルではフレンチ・コネクションの一角を担い、フランス代表としてはW杯2大会を含め90試合以上に出場。その後、38歳まで現役を続けた。
マルク・オフェルマルス(1997~2000)
元オランダ代表FW。アヤックス、アーセナル、バルセロナで活躍した小柄な快足ウィンガー。
圧倒的なスピードと俊敏性で相手ディフェンスをサイドからズタズタにしまくった。
ヴェンゲルお気に入りの選手のひとりだったが、獲得時にはこんなエピソードがある。
アーセン・ヴェンゲル
「オフェルマルスについての決断は難しいものだった。メディカル部門がその時じゃないと言っていたからね。
だが、アーセナルで半年ほどを過ごしていた私には、チーム力を上げるために必要なものについて明確な考えがあった。
それに、非常に安い買い物だったんだ。彼は十字靱帯の怪我から戻ってきたところだったからね」
現役最後はデビューしたゴー・アヘッド・イーグルスに戻って引退。現在は古巣アヤックスでフットボールディレクターを務めている。