■小説投稿サイトで話題の物語
出題されたお題に沿って小説を投稿するサイト『monogatary』。
そこに投稿された『タナトスの誘惑』という小説が話題を呼んでいます。
作者は『星野舞夜(ほしのまよ)』。
詳細なプロフィールは明かされていませんが、なんと現役の大学生のようです。
ご本人が「ちょっと残酷なやつが好き」と語っているように、この『タナトスの誘惑』もややダークなストーリー。
「夏の夜、君と僕の焦燥。」というお題に対し執筆された物語です。
物語では何が描かれているのでしょうか?
・死の欲動を描く
あまり聞きなれない単語ですが、「タナトス」とは「死」にまつわる意味を持つ単語。
ギリシャ神話では「死神」を表し、精神科医フロイトの用語では「死への誘惑」を表します。
つまり、タイトルである『タナトスの誘惑』は「死への誘いこみ」という意味でしょうか。
「死へ誘われる」わけですから、もっと簡潔にまとめると「自殺」を表していると思われます。
このタイトルからも想像ができるように『タナトスの誘惑』は「自殺」をテーマに描かれた物語なのでしょう。
■あらすじは?
物語の主人公は、とある男性。
彼女から「さよなら」というLINEが送られてくるところから物語が始まります。
自殺願望を持つ彼女から、この手のLINEが送られてくるのは数回目。
自殺を止めるためマンションの屋上に向かうと、そこには”死神が呼んでいる”と話す彼女の姿がありました。
死神の存在を否定すると、いつものように泣き叫ぶ彼女。
「はやく死にたいの」という彼女に疲れを感じ「僕も死にたいよ!!」と叫ぶと・・・。
主人公は一体どうなるのか、結末はぜひ小説をチェックしてみてください。
衝撃的な展開に、きっと驚くはずですよ。
■「タナトスの誘惑」の音楽に!
夜に駆ける 歌詞 「YOASOBI」
小説『タナトスの誘惑』は、YOASOBIというアーティストによって楽曲化されたことでも話題を呼びました。
タイトルは『夜に駆ける』。
小説の最後の一文「夜空に向かって駆け出した」とリンクしているようですね。
ややダークな小説に対し、楽曲はアップテンポなメロディーが印象的。
しかし、寂しさや虚無感を感じる歌詞が小説の世界観を忠実に表現しています。
また、クリエイター『藍にいな』が製作したMVも注目のポイント。
こちらはポップな色使いの美しいイラストで小説の内容を表現しており、見応えたっぷりです。
音楽と相まって、さらに深く小説の世界観に浸ることができますよ。
【歌詞コラム】「夜に駆ける」の歌詞の意味とは?YOASOBIが物語を音楽で表現した世界に浸る
・楽曲化したアーティスト「YOASOBI」って?
『YOASOBI』は、ボーカロイドプロデューサーの『Ayase』とシンガーソングライターの『幾田りら』によるユニット。
なんと小説投稿サイトに投稿された小説を音楽化するために結成されたアーティストなのです。
Ayaseが生み出す耳に残るようなキャッチーなメロディー、そして幾田りらの透き通るような歌声は必聴。
小説を読んでいなくても、音楽として楽しめます。
ぜひチェックしてみてくださいね。
■小説&音楽で、物語の世界に浸ろう
以上、小説『タナトスの誘惑』の物語や音楽について紹介しました。
とても短い物語なので、活字が苦手な人でもサクッと読めます。
少しでも気になったという方はぜひチェックしてみてくださいね。
音楽、MVを合わせてチェックすれば、より深く物語の世界観を感じることができます。
じっくりと味わって、全体の内容や結末について考えてみてください。
TEXT ゆとりーな