ディテールの遊び心が光るニットです。
マリンウェアのロマンティック解釈
ニット ¥113,500(ANN DEMEULEMEESTER / リフト エタージュ TEL : 03-3780-0163)霧が立ち込め、汽笛が鳴り響く会場。アントワープの港にインスパイアされたという20SSのショーで披露されたのは、マリンウェアにスポットを当てたコレクションだった。かつて新天地を求めてアントワープ−ニューヨーク間を就航したレッドスターラインに乗り込む乗客、ドッカー(港湾労働者)、フィッシャーマン(漁師)、マリナー(船乗り)。アン ドゥムルメステールは往時の人々の装いをロマンティックにアップデートした。
本日ピックアップしたニットは漁師が着古したそれのように裾がほつれている。マリンウェアでおなじみの胸元の結び紐もいい。コンパクトな“X”があらわれる通し穴のピッチと長く垂らした紐のバランスも秀逸のひと言だ。
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文・竹川圭 写真・小嶋晋介、黒柳悠人 スタイリング・稲垣友斗、飯垣祥大