「恋をしたことがないんです」と男らしく語るのは実に女らしい美顔を持つ、中山咲月。こんな娘ともう2度と出会えないかも。そんな引力を持つ中山咲月を語る。
かっこいい女の子。ジェンダーレス・プリンセス。新人類。中山咲月を見ていると、表現したくなる言葉がいくつも浮かぶ。現在20歳の彼女が、雑誌『ピチレモン』のオーディションでグランプリを受賞し、モデルを始めたのは7年前のこと。その頃の写真をこっそりネットで探した。正統派美少女だった。だが、彼女は、突如として、性別にとらわれないファッションをするようになった。
「恋をしたことがない」と言っていた中山咲月。男性が好きなのか、女性が好きなのか、わからないそうだ。だから、僕は想像した。
「ひょっとして、男子から告白されまくることが嫌で、ジェンダーレスファッションを始めたんじゃ……?」
「……それも、ありますね」
タイトルで、真のアイドルだと書いた。でも彼女の性格は、サバサバしていてまったくアイドルじゃない。ただ、彼女は、裏切らない。誰にも抱かれないし、誰も抱かない。だから、中山咲月こそ、真の意味でのidol(偶像)になり得ると思った。
PROFILE:
中山咲月 ジェンダーレスモデル
1998年東京都生まれ。0型。ディズニーオタク。TBS系ドラマ『中学聖日記』に出演。現在公開中の映画『ヌヌ子の聖★戦〜HARAJUKU STORY〜』では、メインキャスト久保昭久で登場する。
シャツ ¥13,800、コート ¥48,000〈ともにBEAMS BOY〉、マフラー ¥3,900〈HIGHLAND TWEEDS/すべてビームス 六本木ヒルズ TEL 03-5775-1620〉