ジョン・ガリアーノの遊びが漂うメゾン マルジェラの服とマノロ ブラニクの合わせにはまっている。ドレスアップしていてもキメ過ぎず。奇抜な合わせであってもエレガント。この秋も軽妙洒脱な男を目指します。
ダークトーンの服を着ていても、コンビの靴でジャジーに軽やか
1年ほど前から、メゾン マルジェラの服を着る機会が増えた。きっかけとなったのはダブルのセットアップ。いかにもジョン・ガリアーノが自ら着ていそうな、肩がしっかりとしたグラマラスなジャケットである。僕は15年前、彼がディオールのアーティスティック・ディレクターを務めていた頃にインタビューをしたことがあるのだが、そのとき彼が素肌に着ていたダブルのジャケットと似ている。僕は素肌に着る勇気はないが、ドレスアップが要求されるシーンではタイドアップないし、タートルネックを合わせてよく着ている。ほかにも、太畝コーデュロイのバギーパンツやスエードのエルボーパッチがついたタートルネックセーター、そしてノーカラージャケットのセットアップ等々、マイ・クローゼットにはマルジェラの服がどんどん増え続けている。
そして昨年、映画『マノロ・ブラニク トカゲに靴を作った少年』を観た僕は、ますます天才マノロ・ブラニクに興味を持ったのだが、ついにこの春、表参道にショップがオープンした。僕は喜び勇んで駆け込んで、「マノロ」と名付けられたコンビのモデルを購入。個人的にはメゾン マルジェラのノーカラージャケットのセットアップと合わせるのが好きだ。
今回はその体験を生かし、秋冬のマルジェラ&マノロの組み合わせを提案します!
まずシングルのイブニングジャケットのセットアップは、レギュラーカラーのシャツをノータイ&第1ボタンまで留めて、ドレス気分で着る。ボンメゾンの薄くてドレッシーなソックスと、トム フォードのドレッシーかつロックなヒョウ柄チーフはドレスダウンの重要アイテム。ちなみにこの2点は僕の私物。小物の合わせ方次第でパーソナルな遊びが出せます。
ヘリンボーンのバルマカーンコートには、ウエストがゴムになったバギーパンツを合わせた。ビッグシルエットだが、足元はスニーカーではなく、マノロでドレスアップ。タートルネックセーターは、僕が去年から愛用している無印良品の今季もの。家で毎日でも洗濯機で洗えるのが最高なのだ。最後はノーカラージャケットのセットアップ。フロントボタンがないのでウエストをベルトで留めて、太いパンツシルエットを強調。帽子は私物で2年前のグッチのものだ。ダブルのパンツ裾とマノロの相性もいい。
タキシードスーツ ¥428,000(参考価格)、シャツ ¥38,000〈ともにMaison Margiela/メゾン マルジェラ トウキョウ〉 シューズ ¥121,000〈Manolo Blahnik/ブルーベル・ジャパン〉 ポケットスクエアとソックスはスタイリスト私物
コート ¥369,000、ワイドパンツ ¥89,000、ニットストール ¥69,000〈すべてMaison Margiela/メゾン マルジェラ トウキョウ〉 タートルネックニット ¥3,695 ※10月上旬発売〈無印良品〉 シューズ ¥121,000〈Manolo Blahnik/ブルーベル・ジャパン〉
ノーカラージャケット ¥130,000、タートルネックニット ¥62,000、ベルト ¥25,000、パンツ 参考商品〈すべてMaison Margiela/メゾン マルジェラ トウキョウ〉 シューズ ¥121,000〈Manolo Blahnik/ブルーベル・ジャパン〉 ハットはスタイリスト私物Words & Styling 祐真朋樹 Tomoki Sukezane / Photos 秦 淳司 Junji Hata@Cyaan
Hair&Make-up 佐藤富太 Tomita Sato / Title Illustration Ged Palmer / Portrait Illustration Stéphane Manel