“煌めくジュエルは希望の光”をキャッチフレーズに、冬や雪をテーマにした世界観を掲げて活動中のJewel☆Neige。今年2019年4月に「Snow Flake Remind」でメジャーデビューを果たした彼女達が、12月11日、2ndシングルとなる「Snow Memories」をリリースした。取材日当日は新曲の発売日、そしてリリースイベントも行われるということで、メンバーへのインタビューとともにリリースイベントのレポートも実施。ぜひ併せてチェックしてほしい。
■和田帆乃夏の卒業
──2019年、皆さんにとってはどんな一年でしたか?
倉田かすみ:やっぱり、メジャーデビューできたことがすごく大きかったです。お仕事の幅もすごく広がったんですよ。テレビやラジオ番組への出演だったり、こういう取材もそう。凛ちゃん(涼掛)は映画(山嵜晋平監督作品『FIND』)に出たりもして、どんどんパワーアップしてるなって感じられる1年でした。
涼掛凛:この1年、本当にあっという間だった気がします。1stシングルを4月に出させていただいて、12月には早くも2ndシングルということで、年内に2作品リリースできたんですね。これは本当に嬉しかったです。
青山玲奈:今年1月にキングレコードに所属することを発表して、2月に小林杏実ちゃんがグループに入ってきました。新しいJewel☆Neigeとしてのメジャーデビューだったのでワクワクとドキドキ、そしてこれからが本当に勝負だぞという気持ちでいっぱいでしたね。今日がその2ndシングルの発売日なんですが(※取材時)、今本当に嬉しいし楽しいです!
中川梨来:昨日がフラゲ日だったから夜に配信をしていたんですけど、手元に届いたよとか、もういっぱい聴いてるよって声がたくさんあって、すごく嬉しいなって思いました。
松田あゆな:私達、普段は雪のアイドルグループとして活動をしているんですが、夏はちょっとポップな感じの衣装で、ポップな曲をやったりもしたんですね。今年の初めには想像もしていなかった展開でしたが、また新しいJewel☆Neigeが見せられたんじゃないかなと思っています。ちなみにその時にお披露目したのが、今回のシングルにも収録されている「Alice」という曲です。
▲涼掛凛
──今皆さんのお話に出たのが、2ndシングル「Snow Memories」ですね。
小林杏実:こうしてまた同じメンバーでシングルを出させていただけるのは決して当たり前のことではないので、本当に嬉しく思っています。
和田帆乃夏:私は卒業が決まっているので、このメンバーで新曲をリリースできることがすごく嬉しいです。本当に大好きなメンバーなんですよ。ありがたいことだなと思いながら、リリースイベントをやらせてもらっています。
▲和田帆乃香
倉田:12月、この“冬”っていう季節に出せるのも嬉しいんですよ。
松田:そう。1stシングルの「Snow Flake Remind」は春だったので。
──ではその「Snow Memories」ですが、最初に聴いた時の印象などはどうでしたか?
涼掛:「繋いだ手を離さないで」という歌詞がすごく印象的でした。私はいつも、ファンの人にずっと私達のことを見ててほしいな、繋いだ手を離さないでねって気持ちで歌っています。
青山:最初に聴いた時はすごくキラキラしていて、可愛らしくて、ファンの方に向けてしっかり届けていきたい曲だなって思いました。でもリリースイベントでこの曲を披露したあとにほのちゃん(和田)の卒業発表があり、その後改めて歌っていると、本当にこのメンバーとこの歌詞を歌うことができてよかったなという思いが込み上げてきたんですよね。ほのちゃんが歌う部分がグッとくるんです。
和田:「明日からもすぐ隣に いられる気がしちゃうよ」っていう歌詞があるんです。この曲をいただいた時はまだ、卒業するとは言っていなかったのに……(涙が溢れ出す)。メンバーってずっとそばにいてくれた存在だから、この曲を歌っていると、卒業しても変わらずいられるような気持ちになっちゃうんですよね。
倉田:オチサビもほのちゃんが歌っているんですけど、「見失ってしまいそうな時は いつでも思い出して」って。ここは聴くたびにいつも切なくて、胸が苦しくなっちゃいます。ほのちゃんのこと、絶対に思い出します。
和田:すみません、こんなに泣いちゃって(笑)。でもこの曲、本当に大好きなんです。私、表題曲で初めてソロをもらったんですよ。そういう意味でも大切な1曲なんです。
青山:この曲は、振り付けにも注目してほしいんですよ。メンバーみんながほのちゃんのことを呼んで、ほのちゃんがこっちに歩いてきてニコッてするところがあるんですね。ほのちゃんが卒業した後のことなんて全然考えてないし考えたくもないんですが、そういう振り付けひとつやっていても、いなくなっちゃうのかと思うとすごく切なくて。だからこそ1回1回、大事に歌っていきたいなって思っています。
▲青山玲奈
──MV撮影のエピソードは何かありますか?
松田:見どころは、なんと言ってもスノーマシンで雪を降らせているところです。
倉田:雪が細かくて、口とか鼻に入るとむせちゃいそうになるんですね。それを何度も何度も降らせるので、撮影中は吸い込んでむせないようにしながら笑顔で頑張りました(笑)。
青山:外のシーンも綺麗だけど、室内もすごかったんですよ。もとはいわゆる倉庫みたいな場所だったんですが、美術さんがすごく素敵に飾り付けてくださって。
涼掛:幻想的にね。
和田:初めて入った時は、タイヤとか普通に置いてあって、ここで!?みたいな感じだったのに。
中川:誰かがケンカしてそうな場所(笑)。
倉田:(笑)。美術スタッフさんって本当にすごいなって、改めて思いました。
松田:細かいところまでぜひ見てほしいです。
◆インタビュー(2)へ
■グループが見せる新たな一面
──では、先ほどお話にも上がった「Alice」についてはどうですか?
小林:私、この曲も大好きなんです。最初に聴いた時は、すごく前向きな気持ちになれる曲だなと思いました。Jewel☆Neigeの曲にはあまりなかったようなタイプの曲かなと思うんですが、ちょっと強い女の子みたいなイメージですよね。これまでは「繋いだ手を離さないで」とか「いつでも思い出して」っていう、か弱い感じの女の子が多かったと思うけど、「迷うなら決めてあげる」って、私たちが引っ張っていってあげるような感じなんです。ファンの人もこれを聴いて元気になってくれたらいいなって思いながら、歌わせてもらっています。
青山:本当に、新しいJewel☆Neigeって感じだと思います。私が特に好きなのは、杏実ちゃんが最後のサビのあたりですごくかっこよくフェイクを入れるところ。そういうのもこれまでなかったので、すごい見せ場でもあるんですよ。ファンの人も杏実ちゃんの歌声に圧倒されてて、それがすごく嬉しい。新メンバーにもかかわらず、私達も胸を張って「素敵なあみこ(小林)だぞ!」って思って見てます。
小林:ありがとうございます(笑)。
▲小林杏実
中川:何か悩んでる時は、ぜひこの「Alice」を聴いてほしいです。例えばどっちにしようか決められないとか、どうしたらいいかわからなくなったりした時には、「Alice」を聴くと答えが導き出せるような気がするんですよ。私も、この先もし悩んだら聴こうと思います。あ、もちろん今も聴いてますけど(笑)。
和田:聴いてる、聴いてる(笑)。
中川:これからきっと悩むこともたくさんあると思うんですよ(笑)。人生、何があるか分からないから(笑)。
涼掛:深い(笑)。
倉田:でもほら、何があったって「人生、私が主人公!」だよ(笑)。
青山:繋がってるね(笑)。
──素晴らしい展開です(笑)。じゃあ4曲目の「人生、私が主人公!」について聞いてみましょうか。
松田:この曲は、初めて聴いた時にすごい衝撃だったんですよ。色んな意味で。今までにないくらいすっごく元気な曲だったから、これをJewel☆Neigeが歌うの!?と思ったんです。でもライブでやってみると、ファンの人もいっぱい声を出してくれて、振りコピしながら楽しんでくれる曲になったんです。
▲松田あゆな
涼掛:これは、いい意味でバカになって騒げる曲(笑)。
倉田:おもちゃ箱をひっくり返したみたいな感じって言うのかな?ここまで盛り上がる感じの曲は今までなかったからね。あとこの曲には、ことわざみたいなフレーズもいっぱいあるんですよ。「海老で鯛を釣る」とか「棚からぼた餅」とか。人生ってやっぱりことわざで出来てるんだな、みたいなね(笑)。
中川:ことわざ、難しい……(笑)。
和田:勉強になるね(笑)。私達、なんだろうって思ったらすぐ調べるから。
中川:頭、よくなりそうだね(笑)。
涼掛:でも本当の意味がわからなくても、ここではニュアンスで大丈夫!「こんな感じじゃない!?」みたいなノリでいいと思うから、そんな固く考えないで(笑)。
青山:梨来ちゃん(中川)にぴったり(笑)。
倉田:合ってる、合ってる(笑)。
中川:あれ?けなされてます(笑)?大丈夫?
──(一同爆笑)。大丈夫ですよ!
涼掛:楽しけりゃオッケー!って曲だから。
青山:梨来ちゃんが結構フィーチャーされている曲でもあるから、私たちも納得ですよ。この曲はみんなで盛り上がりましょう(笑)!
▲中川梨来
──ではもう1曲、「White Trip」はロマンチックなキラキラソングです。
青山:これはかすみん(倉田)がフィーチャーされている曲です。
倉田:人生で初めて、歌い出しとオチサビをいただいた曲です。私はメンバーの中でも特に歌が上手いとかそういうキャラではないので、今までセリフとかを担当しながら、ちょっとずつ歌うパートをもらってきた感じなんですね。だから今回は本当に、涙が出そうになるくらい嬉しかったです。これでやっと、今までずっと応援してくれていたファンの方にも恩返しができるのかなって思いました。
青山:振り付けはあみこが担当していて、フォーメーションも全部つけてくれました。
小林:私、ダンスは結構長くやっているんですが、今まで与えられた振りを踊ることしかしてこなかったんですね。今回この曲で振り付けをして、ましてや歌割りがある中での構成作りは本当に難しくて、ノートが真っ黒になるくらい考えて作りました。耳で聴いたものを目でも見て楽しめるような振り付けになっているので、ぜひライブで、生で見てほしい1曲です。
▲倉田かすみ
──さて最後になりますが、2020年はどんな1年にしたいと思われていますか?
倉田:私達は雪をコンセプトにして活動しているアイドルグループなので、北海道の<さっぽろ雪まつり>には今回も出演できたらいいなと思っています。
松田:去年と一昨年、出演させていただいたのでぜひ今回も。
和田:あみこはまだ行けてないからね。
小林:そうなんです。みんなからお土産はもらいましたけど(笑)。
涼掛:そしてJewel☆Neigeのことをもっとたくさんの方に知っていただいて、地方に遠征したり、ツアーで色んなところに行ったりできるようになりたいなと思っています。
松田:大阪とかまだ行ったことないから。
涼掛:私、地元なのに(笑)!
青山:あとは新メンバー募集のオーディションも開催しているので、2020年は新たな仲間が増えたJewel☆Neigeにも注目してもらいたいなと思います。ここがまた新しいスタートになると思うので、2020年という節目の年、新たなJewel☆Neigeと一緒に楽しんでいきましょう!
取材・文◎山田邦子
◆ライブレポートへ
Major 2nd Single「Snow Memories」
▲TYPE-A
▲TYPE-B
▲TYPE-C
2019年12月11日(水)発売
■TYPE-A
KICM-2014 ¥1,273+tax
■TYPE-B
KICM-2015 ¥1,273+tax
■TYPE-C
KICM-2016 ¥1,273+tax
[CD]※収録内容は全TYPE同一
1. Snow Memories
2. Alice
3. White Trip
4. 人生、私が主人公!
5. Snow Memories(Instrumental)
6. Alice(Instrumental)
7. White Trip(Instrumental)
8. 人生、私が主人公!(Instrumental)
Jewel☆Neigeが12月11日、東京・タワーレコード渋谷店B1F CUTUP STUDIOで2ndシングル「Snow Memories」のリリースイベントを開催した。
オープニングSEが流れ始めると、オーディエンスのテンションはすでに最高潮。手拍子やコール、色鮮やかなサイリウムを振ったりしながらメンバーをステージへと迎え入れた。1曲目は、この日リリースされた最新曲「Snow Memories」だ。メンバーは歌いながら順番にセンターに歩み出てくると、フロアを見渡し笑顔で手を振ったりしている。ステージとフロアの距離が近いだけに、お客さんはすぐ目の前。一瞬のきっかけであっても、ちゃんとファンの目を見ながらアクションしているのがよくわかった。早くも振り付けを覚えて一緒に踊っている人、覚えたての歌を口ずさんでいる人、じっくり見入っている人などフロアの反応はさまざま。最後の最後、指の先まで心を込めて踊る7人の真摯なステージングが印象的だった。
MCを務める三代目パークマンサーが登場し、「どうですか、リリース日を迎えましたけど!」とメンバーに話を振ると、「初披露の曲もあるから、みんな楽屋でずっと練習してました」(松田あゆな)、「人生で一番ヤバい(笑)。口から心臓が飛び出るって言葉があるけど、今それです(笑)」(倉田かすみ)など、発売日当日ならではの緊張感を口にしていた7人。また涼掛凛は今回の新曲について「寒い冬にぴったり。聴くだけで心がキュンとなる曲だと思うので、ここにいる皆さんも私たちの歌声でキュンとなってくれたら嬉しいです!」と笑顔でコメント。小林杏実は「誰にも言ったことないんだけど」と前置きし、「この曲のオチサビに“もう少しだけこのまま”って歌詞があるけど、もう少しこのまま“いたい”って言い切らないところが本当に好きなんです!」と胸の内を明かしていた。
ここからは、今回のシングルのカップリングとして収録されている楽曲を2曲続けて披露。まず「人生、私が主人公!」は、メンバーもフロアも一緒になって盛り上がるアップテンポなお祭りチューン。曲の後半では三代目パークマンサーが振り付けに参加してくる場面もあり、メンバーが思わず笑ってしまうなどリラックスした雰囲気の中で進行。ステージもフロアも思いっきり楽しむ1曲となった。続いて披露された「Alice」も、「踊るよー!」「一緒にー!」と煽ったりしながら盛り上がれる、ファン参加型のナンバー。インタビューでも語られていた小林のフェイクも、堂々たる存在感だった。楽しんで盛り上がるところ、そして見せ場も聴かせるところも貪欲に盛り込んだこの曲は、今後のライブでも欠かせない曲となっていきそうだ。
その後のトークで「とある情報が入っております!」と三代目パークマンサーが切り出し、「タイトル曲の「Snow Memories」が、本日付のオリコンデイリーチャート7位を記録しましたー!」と速報を伝えると、メンバーもファンも大拍手!青山玲奈は「正直、もっと低いと思ってた」と素直な感想を漏らしつつも、嬉しそうにメンバーと喜びを分かち合っていた。
5曲目は「White Trip」。これまで唯一ライブで披露されていない曲であり、倉田が「人生で初めて、歌い出しと落ちサビをいただいた曲」と言うことで、ライブが始まる前から緊張を隠しきれていなかった1曲だ。また、この曲は小林が初めて振り付けも担当したということで、バレエ経験者である倉田ならではの美しいターンも見どころとなっている。この日はリハーサルから見学していたのだが、時間が許す限りみんなで練習し、心をひとつにしてこの曲のお披露目に挑もうとする姿がとても印象的だった。本番も若干緊張している様子はあったが、ファンのあたたかい声援に見守られ、最後まで無事にパフォーマンス。歌い終えた後には、メンバー全員ホッとしたような笑顔が浮かんでいた。
「1stシングルの時は入ったばかりでメンバーの皆さんにおんぶに抱っこで甘えてきたけど、今回はちょっと成長した姿を見せられたんじゃないかなと思います」──小林杏実
「リリースイベントのラストまで、一緒に駆け抜けてください!」──中川梨来
「リリース日という大切な日を、大切な皆さんと一緒に過ごせてすごく幸せです!」──涼掛凛
「心臓が飛び出るほど緊張したんですけど、大好きなみんなが集まってくれたおかげで無事に今日を迎えることができました。大好きです!」──倉田かすみ
「発売日という大事な日に、一度立ちたかったCUTUPのステージでリリースイベントをすることができてとっても嬉しかったです!」──松田あゆな
「こんなにも最高なリリース日を皆さんと過ごせたことがすごく嬉しいです。(卒業までの)残り時間、皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいです!」──和田帆乃香
「この7人で過ごす最後のリリース日。まだまだリリースイベントは続くので、“止まらねーじゅ!”の勢いで付いてきてください!」──青山玲奈
メンバーそれぞれが感謝の言葉を伝え、ライブはいよいよラストの1曲に。とここで、三代目パークマンサーが「前回のリリースイベントでは最後しか乱入できなかったから、ちょっとやらせてもらってもいいですか!」とメンバー&ファンに懇願。OKが出たところで「じゃあ聴いてください。……「パークマンサー Eye View」と自ら曲紹介するも、すかさず「ではなく!聴いてください、「Ice Birds Eye View」!」と訂正されて曲がスタート(笑)。暗くなった会場にイントロが流れだすと、三代目パークマンサーの衣装に仕込んであったライトが光りだすという出オチにメンバーもファンも大爆笑!その後は勢いある楽曲をさらにパワーアップさせながら7人が全力で歌い切り、この日は大団円を迎えた。儚く消えてしまいそうな雪のイメージに包まれながらも、全身全霊を注いでステージに挑むJewel☆Neigeの本気を間近で感じることができたリリースイベントだった。
取材・文◎山田邦子
セットリスト
1.Snow Memories
2.人生、私が主人公!
3.Alice
4.White Trip
5.Ice Birds Eye View
関連リンク
◆Jewel☆Neige オフィシャルサイト