ミステリーハンターから人妻に!スレンダー美女の意外な素顔
東カレ厳選の麗しの美女を紹介する『金曜美女劇場』。
本連載では、東京の夜のシーンに似合う艶やかな大人の女性たちを紹介していく。
◆
すらりと伸びた長い手足に、大きな瞳が印象的な女性。
中田あすみさん、32歳。
3歳の頃に芸能活動を始め、今年29年目を迎えたベテランのタレントである。

幼少期にはウエンツ瑛士や大沢あかねといった人気タレントと肩を並べてNHKの人気教育番組に出演していた彼女。
芸能界デビューの経緯を聞いてみると…。

「もともとは、妹が赤ちゃんモデルにスカウトされたんです。それで『お姉ちゃんも一緒に活動してみたら?』って周囲の方に勧められて。私は3歳だったのでその頃のことはあまり覚えてないんですけど…。
そのうちに写真を撮られるのが楽しいと感じるようになっていきました。そして、気がつけば芸能のお仕事が生活の一部になっていました」

小学校の高学年に上がると、前述の通りNHKの子供向けの人気番組『天才てれびくんワイド』に出演することが決定。
公立の小学校に通っていたというが、目立った活動をすることで同級生から嫉妬されることは無かったのだろうか。

「クラスの子に恵まれていて、みんな普通に接してくれました。収録現場でもいい意味で厳しくしてくださるスタッフさんがいて、子供の演者同士でふざけることがあると叱ってくれたので、良かったなって思います。仕事としてきちんとやらなきゃなって、子供ながらに思っていました」
学業と芸能活動の両立を続けた彼女は、小学6年生になると身長が一気に168cmまで伸びる。
そこで今度は、ローティーン向けファッション誌でモデルとして活動を始めるようになった。
大学に入ると、運命の出会いが待っていた…。
モデル、声優、そして…

「中学生になってファッションショーやイベントに出演させていただくようになると、同じ年頃の読者の女の子たちが、私の姿を見て喜んでくれるようになって…。自分のことを知ってくれている子が沢山いるんだって感動しましたね」
誌面上で人気モデルの仲間入りを果たした彼女。
だが高校進学後も都立の普通科に進み、学業優先を続ける堅実ぶりである。

「高校時代は学業優先で過ごしていましたが、声優のオーディションに合格してからはレギュラーで声のお仕事をするようになりました。アニメやファイナルファンタジーの声優をしたりと」
子役・モデル・声優・タレントと10代半ばまでにマルチな活動を数多く経験したあすみさんだが、大学生になると心境に変化があったそうだ。

「法政大学のキャリアデザイン学部に進学しました。ここは『自分探し学部』とも呼ばれていて、勉強を通じて自分のキャリアを考えていく学部なんです。ここで価値観の違う沢山の友達と出会えたことで、視野が広がりましたね」

充実した大学生活をおくる彼女は、この学部で「未来の旦那さま」と出会うことになるが、その話は追って伺うことにして…。
その後、仕事面に変化はあったのだろうか。
「卒業後は、芸能活動一本に絞ることに決めました。そして地方や海外に行ってレポーター業をさせていただくうちに、『日立 世界・ふしぎ発見!』のミステリーハンターのお仕事が決まったんです」

この番組の収録で世界中の秘境を訪れた彼女は、貴重な経験をしたという。
「メキシコの奥地に行った時は、21時になったら館内が全消灯するホテルに滞在しました。それまでに収録を終え寝る支度を終えてないといけなかったですし。翌朝、お化粧する時は、月明かりを頼りにメイクしました。良い思い出です」

輝く瞳で当時の状況を説明してくれる彼女。
ハキハキとした雰囲気と、その逞しい精神力はどこからきたのかと思えば、父親は体育の教師だというから納得ができる。
そんな彼女に、今度は好みの男性について聞いてみると…
昔から、甘えるのが下手なんですけど…。
男性と一緒にお酒を飲みたい

「アクティブな男性が好きです。私の趣味がクロスバイクやスポーツ、ヨガだったりするので。あとはビールが好きでビールソムリエの資格も持っているので、男性も一緒にお酒を飲んでくれる人だと嬉しいです」
しかし、男性諸君。一歩遅かった。
あすみさんは前述の通り、大学の同級生と2年前に結婚をしているのだ。
ご主人について聞いてみると…。

「6年ほど友達期間があって、その後付き合うようになって結婚しました。今年で出会って12年目です。最初は仲の良い男友達のひとりだったんですけど、お互いに漫画やお酒と共通の趣味が多くて、自然と2人で会うようになりました」
結婚を決めた当時の心境についても教えてくれた。

「彼が起業したばかりのタイミングでプロポーズされたんです。どうなるか全く分からない時期だったので悩みましたが、10年間一緒にいたけど毎日すごく楽しかったので、たとえ仮に彼の会社がダメになったとしても彼となら絶対に大丈夫だと思いました、それが決め手です」
ご主人の前では、どのような顔を見せているのだろうか。

「好きな人の前だからといって、大きく自分が変わることはないです。長女なので、昔から男性への甘え方が分からなくて。よく『隙がないね』と言われます(笑)。でも、近頃はようやく少し甘えられるようになってきたかな…」
そう言って、照れながら笑う。
幼い頃から自分の道をまっすぐ突き進んできた彼女。
仕事に家庭に邁進する彼女の今後に期待したい。
<今週の美女>
中田あすみさん
Instagram
公式ブログ
<カメラマン>
佐野 円香
▶Next:5月22日 金曜更新予定
妹系のキュートな彼女が登場


外部リンク
街で見かける“おしゃれママ”の裏側。港区在住31歳女の心の闇
東京で生きる、孤独な男女。
彼らにそっと寄り添い、時には人生を変えてくれるモノがある。
ワインだ。
時を経て熟成される1本は、仕事や恋、生き方に日々奮闘する私たちに、解を導いてくれる。
これは、ワインでつながる男女のストーリー。
▶前回:“家デート”ばかりだけど、求められると安心していた28歳女。でも、男の本音を知り
Vol.7 1本のフィルム
〈プロフィール〉
名前:愛(31)
職業:ファッション雑誌 編集者(育休中)
家族:息子の礼央(0歳10ヶ月)と、夫の悟(34)と3人暮らし
住所:港区南青山
礼央のMARLMARLのナイトウエアを「#marlmarl #新米ママ #港区ママ」のハッシュタグを付けて、Instagramにアップした。
すると、すぐに“いいね”が付き『かわいい!』というコメントが入る。
わずかな外の世界との接触だ。
私の投稿は、この10ヶ月ですっかり子ども一色になった。
過去の投稿画面をスクロールすると、ファッションの投稿や話題のレストラン、海外出張時の写真など、独身を謳歌している画像が並んでいる。
― 私がママしてるなんてね。
私は、多忙を極めるファッション雑誌の編集者で、今は育児休暇をとっている。
ただでさえ授かり婚で、職場に迷惑をかけてしまった自覚はある。だから、妊娠が発覚した当初は、出産ギリギリまで働くつもりだった。
でも、妊娠20週のときに出血をし、切迫流産の危険性があるとのことで入院し、そのまま産休に入ってしまったのだ。
子どもができると、何事も予定通りにいかないということを思い知らされた出来事だった。
雑誌から抜け出したみたいな、素敵なママになりたかったけど…
「ギャーーーーーー!」
警報装置が作動したような礼央の泣き声が、隣の部屋から聞こえる。
「…はいはい、礼央、今行くね」
同時にiPhoneの通知が鳴り、夫からの『今日も遅くなる』というメッセージが表示される。
3歳上の夫の悟は、大手テック企業の日本支社で働いていて、給料は良いが出張や残業も多い。だから、ほぼワンオペ状態だ。
寝かしつけを終えて、21時半過ぎに崩れるようにソファに腰を下ろした。
子どもの成長とともに、私の時間が削られていく。
生まれたばかりのときは、寝ている時間が多かったので、まだ余裕はあった。でも、動けるようになると目が離せなくなるし、遊び相手になったり、離乳食の準備をしたりと忙しくなる。
「保育園見つからないし、風邪ひきやすいし…職場に育休を半年延長する申請そろそろしなきゃ…」
そんなことを考えているうちに、意識はだんだん夢の中へ……。
現実へ引き戻されたのは、またも、礼央の警報器のような泣き声だった。
慌ててソファから飛び起きると、悟が礼央を抱き抱えて立っていた。
「ごめん、礼央のほっぺ触ったら起きちゃった」
「…もう。早くシャワー浴びてきて」
時計を見ると、すでに深夜1時。
礼央をあやしながらため息をつくと、床に落ちている紙が目に入った。
― TOHOシネマズ六本木…これって映画のチケット!?
「なんなのこれ」
悟の元へと詰め寄ると、バツが悪そうな顔で言った。
「あぁ、今日公開日だから、気になって1人で見に行った…」
私たちは、お互い映画好きということで、共通の知り合いが引き合わせてくれた。
もちろん、彼がこの監督が好きなことも知っている。だからって…。
「私がどんな思いで毎日過ごしているのか、わかってる?」
「ごめん、って。でも、たまには仕事の息抜きをさせてよ」
「ひどい。…私だって、息抜きしたいよ」
骨董通り沿いのマンションは、元々悟が住んでいて、私が子どもを産んでからも住み続けている。
十分な広さもあり、独身時代は夢のような場所だった。
近所を歩く母親たちはみな綺麗で、子どもを授かる前は、子育てと自分らしさの両立はさほど難しいことに思えなかった。
でも、いざ礼央が生まれると、雑誌に載っているママみたいになれない自分に落ち込む日々だった。
『住所:南青山』という響きも、いつの間にかキラキラとした輝きを失った。
― なんだか、疲れちゃったな。
なかなか寝つかない礼央を抱えながら、静まり返った表参道の夜道をベランダから眺めていた。
◆
翌日。
少し遠出して、有栖川公園まで散歩をしにベビーカーを押していた時のこと。
「愛!」
振り返ると、そこにはなんと、元彼が立っている。
「拓海、何でここにいるの!?」
私たちは、大学時代から付き合っていた。新卒で商社に就職し、3年前、彼の九州転勤が決まった。
彼からはついてきてほしいと言われたが、仕事を辞めたくなかった私は断った。そして、結果的に、別れることになった。
「去年、東京に戻ってきたんだ。今日は、広尾にある取引先に立ち寄った帰りなんだけどさ…」
「…そう」
「かわいーな。この目はママ似だね?何ヶ月?」
くしゃっと笑い礼央に話しかける彼は、昔と変わっていない。
「愛、子どもが生まれたんだね。幸せそうでよかったよ…」
― 私、本当に幸せそうに見える?
何かが違えば、彼との未来もあったのかもしれない。
拓海との再会は、私の胸の中をかき乱した。
久々の元カレとの再会に、感情が揺れてしまい…
その日の夜、拓海からInstagramにDMが届いた。
『元気そうな愛に会えて嬉しかったよ!今度お茶でもしよう。レオくんも一緒に』
― 今さら何を言ってるんだか…。
あきれ半分、そんなお調子者なところも好きだったことを思い出す。
― そもそも、悟と付き合いはじめたのも、拓海を忘れるためだったしな…。
なんて返信しようか考えていると、悟が帰ってきて、慌ててホーム画面に切り替えた。
「あれ、今日は早いね。おかえり」
「ただいま。この匂いは、もしかしてシチュー?」
私がうなずくと、悟は鞄から嬉しそうに2本ワインを取り出した。ラベルには、映画のフィルムがデザインされている。
「これどうしたの?」
「別に…気になって買ったんだ。赤と白1本ずつあるけど、シチューなら白ワインにしようか。久しぶりに一緒に飲もうよ」
ふと、カレンダーを見ると、今日は7月4日。私たちが2年前付き合った日だったことを思い出す。
― もしかして悟、付き合った記念日なんて、覚えていたのかな?
彼が開けた白ワインは『フランシス・フォード・コッポラ ディレクターズカット シャルドネ』と書かれている。
「コッポラって、あのコッポラ?」
『ゴッドファーザー』や『地獄の黙示録』で有名な映画監督だ。コッポラが、ワイナリーも手がけているなんて知らなかった。
悟がワインを開け始めたので、私はシチューを皿によそい、温めたバゲットをテーブルに運んだ。
ワイングラスの中からは、ほのかなバニラの香りや、焼きたてのパンのような香ばしい香りが広がり、飲む前から、シチューと合うことが想像できる。
「乾杯」
私は、産後ほとんどお酒を口にしていなかったので、ゆっくりとお酒を飲むのは久しぶりだ。
ワインを口に運ぶと、濃厚な味わいの中にも、柑橘系の爽やかさが表れ、重いというよりは上品な印象を残す。
「ねぇ、もしも礼央が生まれてなくても、私たち、結婚してたと思う?」
ふと、疑問に思ったことを聞いてみる。
「うん、もちろん」
予想に反して、悟はすぐに返事をした。
「付き合っていたとき、コッポラの『ドラキュラ』見た日あったじゃん?あのとき、愛とこれからもずっと一緒にいるんだろうなって思ったよ」
「え、何それ、色気ない」
笑って返すと、悟は続けた。
「見終わった後、衣装デザインを担当した石岡瑛子について力説してる愛を見て、愛おしいなって」
別に照れる様子もなく話す悟を見て、私は思った。
そうだ私、この人のこういう素直なところが好きだ、と。
「赤のジンファンデルも、開けちゃう?」
私は悟の提案に乗る。
「ドライフルーツと、前もらったエポワスっていうウォッシュチーズがあるから出してみようか」
そう言って席を立った瞬間、礼央の泣き声が寝室から聞こえてきた。
「あ、俺、おんぶするよ。座って待ってて。礼央もミルクで乾杯して、俺たちに混ざりたいのかもね」
久しぶりのワインで心地よくアルコールがまわっている。
悟が寝室に向かっている間、InstagramのDMを開いて拓海へメッセージを送った。
『夫に悪いし、会えない。ごめんね』
そして、2人がリビングに入ってきた。
「ンマ、ママァ…」
「えっ!今、礼央、ママって言ったよね!?」
無数の選択と偶然や必然の上で成り立っている1本の映画のような人生は、美しい瞬間もあればそうではない瞬間もある。
決して派手なシーンではないけれど、今夜のことは、歳をとった時にふと思い出すのだろうな、と、そんな気がした。
◆今宵の1本
フランシス・フォード・コッポラ ディレクターズカットシリーズ
(Francis Ford Coppola Director's Cut)
アメリカ カリフォルニア州
文中で登場したワインは、シャルドネとジンファンデル。
『ゴッドファーザー』や『ドラキュラ』などの映画監督として有名なフランシス・フォード・コッポラは1975年にナパ・ヴァレーのワイン農園の一部を購入して以来、ワイン造りを始めた。
ディレクターズ・カットとは映画用語で、映画監督自身が撮影したフィルムを編集すること。
このワインのシリーズは、「ワイン醸造」と「映画製作」に偉大な芸術という共通点を見いだした、コッポラ監督自身がこだわり抜いた「作品」としてリリースされている。
▶前回:“家デート”ばかりだけど、求められると安心していた28歳女。でも、男の本音を知り
▶1話目はこちら:24時西麻布。「もっと一緒にいたい」と女が誘ったものの、男が速攻断ったワケ
▶Next:7月11日 月曜更新予定
専業主婦になるか、親の仕事を継ぐか。究極の選択を迫られた女は、イタリアワインに身を任せ
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「パパ活とは違うから」と、バーキン片手に微笑む25歳女。いきなりセレブになった理由は、まさかの…
20代後半から30代にかけて訪れる、クオーターライフ・クライシス(通称:QLC)。
これは人生について思い悩み、若さだけが手の隙間からこぼれ落ちていくような感覚をおぼえて、焦りを感じる時期のことだ。
ちょうどその世代に該当し、バブルも知らず「失われた30年」と呼ばれる平成に生まれた、27歳の女3人。
結婚や仕事に悩み、揺れ動く彼女たちが見つめる“人生”とは…?
▶︎前回:たった1時間で500万円分も散財するセレブ妻。満ち足りているはずの女だが、どこか様子がおかしくて…?
上の世界を知ってしまった女・葵(27)の場合
先日、亜希さんが高級ブランドショップで爆買いしている様子を見てから、どうも調子が上がらない。
「日本にも、あそこまでセレブな人がいるんだな…」
今まで、こんな世界があることを知らずに生きてきた。
1回の買い物で100万円以上の物をポンと買うなんて、テレビの中の話だけかと思っていたのだ。けれども実際に目の当たりにして、衝撃を受けた。
そして「自分は自分」と割り切ったはずなのに…。どうにも自身の存在や仕事が、ちっぽけなものに思えてきてしまう。
「はぁ…。なんか、やる気なくしちゃうな」
気がつけば誕生日も過ぎて、27歳になった。
26歳とは響きが違う。一気に老けた気がして、ほうれい線を指でクイッとあげてみる。まだシミも、たるみもない。でも以前よりは、肌の衰えが気になっている。
「売れるうちに、早いとこ誰か見つけないと」
丸の内の駅ビルにある化粧室で、リップを塗り直しながら自分の顔をマジマジと見つめてしまう。
この後、さらにショックを受ける出来事が待ち受けているとも知らずに…。
2歳下の女友達が、いつの間にか結婚していた。彼女は夫の影響で…。
二回り以上も年上のリッチな男と結婚し、立場が逆転した女
今日は友人の美香と『THE UPPER』でご飯の約束をしていた。
彼女は2歳下の後輩で、大学時代からの知り合い。美香が社会人になりたての頃はよく一緒に遊んでいたものの、いつの間にか遊ぶ機会が減っていた。
そんな彼女が、最近結婚したのだ。
そのことを私は、SNSで知ったのだけれど…。結婚報告の投稿にコメントを入れたところ、美香から連絡がきて久しぶりに飲むことになったのだった。
「結婚おめでとう!これ、つまらないものだけど…」
そう言って先ほど駅ビルで買ったばかりの、タオルの詰め合わせを渡す。
「え〜!気を使わなくていいのに!葵ちゃん、ありがとう」
美香の左手薬指には、大きすぎるダイヤのついた指輪が光っている。それは店内の照明を反射して、私をまぶしく照らしていた。
さらに椅子に腰掛ける美香の横には、エルメスのバーキンが鎮座している。正確な値段までは知らないけれど、1個100万円くらいはするだろう。
「美香、それって…」
確かに彼女はオシャレ好きで、いろいろと買い漁っていたイメージがある。けれど、バーキンを買えるほどの経済力はなかったはず。
美香は大学卒業後、大手の日系損保会社に就職した。でもその会社を数年前に辞めたと、風の噂で聞いている。
その後、どうやって暮らしていたのかはわからない。けれど明らかに、今日の彼女は派手というか、至るところがキラキラと輝いている。
婚約指輪だけではない。ピアスもネックレスも、そして時計もすべてダイヤ入り。それらは桁違いの、まばゆい輝きを放っていた。
「…なんか美香、雰囲気変わった?」
「え〜?そうかな」
明らかに変わった。けれどもそこを突っ込むのも変だし、慌てて話題を変える。
「旦那さんは、どんな人なの?」
「結構年上でおじさんなんだけど、いい人なの」
「おじさん?」
「そう。実は二回り以上、年上なんだよね」
「ふ、二回り以上!?」
思わず声がひっくり返ってしまった。美香が25歳だから、夫は最低でも49歳という計算になる。実際は、もっと上かもしれない。
「それって、本当に彼のことが好きで結婚したの?」と聞きたい衝動に駆られたけれど、さすがに失礼だと思い、言葉を飲み込んだ。
すると驚いている私に対し、彼女はニッコリと微笑む。
「でも私は結婚したわけだし。パパ活とは違うでしょ?」
“おじさん”と結婚し、セレブ生活を手に入れたけれど…
セレブ妻になった友人への、嫉妬と違和感
「そ、そうだね…」
どちらかというと、地味で控えめな印象だった美香。けれども今、目の前に座っている彼女は自信に満ち溢れている。
悔しいことにその自信がオーラになり、以前よりずっと綺麗に見えた。
「…美香は旦那さんのこと、ちゃんと好きなんだよね?」
「当たり前じゃない。そうじゃないと、結婚しないよ」
「でもまだ25歳でしょ?早くない?」
「そうかな?私には何もないから。早いうちに結婚して、いい暮らしがしたかったんだよね。だから理想通りって感じかな」
白ワインに口をつけながら、ケロッとした口調で話す美香。そんな彼女の耳元で揺れるダイヤの美しさにクラっとしながらも、私はいろいろと思うことがあった。
実は美香は、すごく賢いのかもしれない。
自分の市場価値を冷静に見て判断でき、一番高いと思われるところでパッと結婚を決めた。
そこに愛がなくてもいい。ただお金さえあればいいという、明確なゴール設定もできている。
「美香って…。仕事ができる人だね」
「どういうこと?仕事がしたくないから、結婚したんだよ?(笑)」
独身の私は、毎日必死で働きながら生きている。仕事は好きだけれど、楽しいことばかりではない。生活のために働いている。
一方の美香は早々に仕事を辞め、結婚して桁違いの利益を手に入れた。一体、どちらが幸せなのだろうか…。
結論が出ないまま、この日は解散になった。
「美香といい、亜希さんといい…。みんなお金持ちだなあ」
そう思いながら、丸の内の蒸し暑い夜空を見上げた。
◆
しかし、それから1ヶ月後。
美香のSNSが、笑えるくらいブランド物に占領されていくのがわかった。オレンジBOXの開封動画や、ダイヤのアクセサリー。派手なブランドロゴ入りの洋服に、予約の取れない名店。
そして1泊50万超えの宿など、とにかく自慢のオンパレード。
でもそれを見て、不思議と冷静になった自分がいた。
「美香は本当に今、幸せなのかな…?」
物質的には、満たされているのかもしれない。だが彼女の暮らしぶりを自慢する投稿を見ても、心理的な幸福度は伝わってこなかった。
むしろ、そういったブランド物を見せびらかすほど、美香が無理をしているようにも見える。
そもそも彼女は、無類のイケメン好きだった。「おじさんなんて無理」とも言っていたのを覚えている。
ハイブランドのアイテムは欲しい。でも満たされない気持ちを抱いたまま、好きでもない夫に抱かれるくらいなら、自らが稼いだお金で好きなものを買いたいと心から思った。
▶︎前回:たった1時間で500万円分も散財するセレブ妻。満ち足りているはずの女だが、どこか様子がおかしくて…?
▶1話目はこちら:26歳女が、年収700万でも満足できなかったワケ
▶NEXT:7月11日 月曜更新予定
今の彼氏に不満はある。でも結婚を考えると悪くはなくて…
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センス抜群な家庭料理とワインに心がほぐれる、秘密のカウンター
のんびりとした空気が流れる世田谷区の住宅街にある、マンションの一室。
ここには、夕方早めの16時からオープンする、知る人ぞ知るワインバーがある。
フランスの食文化を身近に感じる家庭料理と、センスのいい自然派ワインに満たされる夜をお届け!
◆
※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
101号室を呼び出すと扉が開く
オートロック仕様のエントランスに入店前から期待が膨らむ!
豪徳寺駅から徒歩5分。目指すのは商店街が途切れはじめ、住宅街に差し掛かる手前にあるマンション。
入り口に置かれた小さな看板が目印となるのが、ここ『フジイラベル』である。
通りから中の様子はまったく見えず、インターホンを鳴らして入るお忍び感も行きつけにしたくなるポイントだ。
店の裏を走る世田谷線の音が、この空間では心地いいBGMになる
お洒落な友人宅に招かれたような錯覚が心地よい!
店に入ると、そこはオープンキッチンを囲むように設けられたカウンター8席のみの空間。
リラックスしながら、「美味しいね」と笑顔で言い合える気さくな雰囲気が外食の楽しさを再確認させてくれる。
同店はフランスで長く暮らしたオーナー・藤井 綾さんが開いた料理教室が評判を呼び、2020年10月に実店舗として誕生。
昼には料理教室を営む同店だが、16時からの夜のワインバーを担当するのは、レストランでキッチンやサービスを経験した井上 翠さんだ。
藤井さんのレシピを踏襲し、体に染み入る素朴な味わいに、ハーブや香辛料でさりげないアクセントを添えている。
自然派ワインがするすると進んでしまう、メニューの一例を見ていこう!
「前菜の盛り合わせ」1,800円
美味しいアテをあれこれと少しずつ楽しめる名物!
常連が必ずオーダーするのが、こちらの前菜盛り合わせ。
フムス、バロティーヌ、ファラフェル、キャロットラペなどが計6種類入っている。
彩り豊かなビストロの代名詞的料理の数々に、早速心をつかまれる!
「生ハムメロン」900円
白ワインとも相性バッチリなフランスの夏の伝統食!
フランスでメロンは夏のフルーツの代名詞。
国産のメロンとプロシュート、オリーブオイルという王道の組み合わせが食欲をかき立てる。
メロンの甘みとプロシュートの塩気がぶつかり合う、間違いのないひと皿だ!
「真鯛のセビーチェ」1,000円
さわやかな旨みと辛みが、まるで夏の涼風のよう!
フレッシュな真鯛には、オリーブオイルと赤タマネギ、ワインビネガーのソースを絡めて。
バスク産のエスプレット唐辛子や生の青唐辛子、パクチーをアクセントで効かせている。
鯛の旨みをしっかり感じながら、ピリッとした刺激がクセになる!
こだわりのワインとクセになる〆が登場!
それぞれグラス900円〜提供する
ワインはフランス産をメインに自然派で統一!
右からアルザスのオレンジ「エッシャープ・ディ・ガルン 2017-18」、ローヌの赤「エスプリ・リーブル」、ロワールの白「カン・フォン・ラ・ネージュ, ウ・ヴァ・ル・ブラン? 2019」。
穏やかな料理との相性を考えて、全体的に軽やかな味わいのものをセレクトしている。
「野菜のクスクス」1,400円
締めくくりは“フランスのカレー”で決まり!
発祥はアフリカながら、フランスでは国民食ともいえるほどポピュラーなクスクス。
じっくり煮込まれたトマト、ズッキーニ、にんじん、パプリカなどたっぷりの野菜と鶏肉は柔らかく、スパイシーな風味が口の中で広がる。
それぞれの素材の凝縮された旨みを吸ったクスクスは、止まらなくなる美味しさだ!
近所の花屋で、店と自宅に飾る花を買うのが日々の楽しみだそう
厨房に立つ井上さんは、友人だったオーナー・藤井さんの誘いで開業時から同店の夜を担当。
「平日は近所の方がほとんど。夕方からフラッといらっしゃる女性のおひとりさまも多いです」。
星つきレストランにも卸しているというアイテムも
気に入った調味料や食材はその場で購入も可能!
店内には、食材のインポーターでもあるオーナーがセレクトした、フランスの調味料や食材を販売するエピスリーも併設。
一番人気のオリーブオイルの他、マヨネーズやジャムなどはラベルデザインも可愛く、手土産にオススメ!
オートロックの先に暖かい明かりが灯る
他のゲストと大きなダイニングテーブルを囲む、アットホームなひととき。
カップルからひとり客まで客層も幅広く、隣同士で自然と会話が始まることも日常の風景だという。
心まで癒やされる味わいとつい長居してしまう居心地の良さに、再訪を誓うはずだ。
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先週のアクセスランキング!1位は、ニューヨークが美女と密会デートする現場を激写! 彼女に見せる男っぽい表情とは!?
「東京カレンダーWEB」の1週間分のランキングから、人気記事ベスト5をご紹介!
“ニューヨークが美女と密会デートする現場を激写”に“夫がハマッた夜の女の素性”から““家デート”ばかりだけど、求められると安心していた28歳女”まで。さて、栄えあるベスト1は?
★第1位
ニューヨークが美女と密会デートする現場を激写! 彼女に見せる男っぽい表情とは!?
都内某日。われわれ東京カレンダーは、ある人気芸人の密会デート現場をキャッチ。
その人気芸人とは…ニューヨークのおふたり。
ある一夜、美女をエスコートする様子をたっぷりと激写した!
続きはこちら
★第2位
年収1,000万・製薬会社勤務の28歳女。決意して結婚相談所に入会するが、相談員の男に思わず…?
額な年収を誇りながらも、特にお金のかかる趣味を持たず無駄遣いもしない亜紀は、すでに貯蓄もそれなりに築いていた。
製薬会社での新薬研究の仕事は、時に多忙を極めることもあり決して楽とは言えない。
だが、仕事を通じて世の中に確実に役に立つことができ、自分の能力を存分に生かすこともできていて、とても充実したキャリアを築いていると自負している。
しかし、その一方で…亜紀のプライベートは悩みだらけだった。
続きはこちら
★第3位
美人じゃない“夜の女”に、夫がハマッた…。35歳妻が探偵をつけて女の素性を調べると驚きの事実が…
ワカバは、凹凸の少ないのっぺりとした薄い顔をしていて、どこか田舎臭さを感じさせた。どうにも腑に落ちない。
裕介が結婚前に交際していた女性を何人か知っているが、誰もが皆、目鼻立ちの整った、キリッとした美人だった。それ故、ワカバのようなタイプに入れ上げるとは到底思えなかったのだ。
― なんでこんな女に…。
自分がこのレベルの女性に負けたことが悔しく、とても腹が立つ。同時に、もしかしたら写真では伝わらない魅力を秘めているのかもしれない、という思いに駆られ、会って確かめてみたくなった。
続きはこちら
★第4位
同棲中の彼に、突然「別れたい」と言われた女。前に進むため彼の荷物をまとめようとしていたら…
「ごめん。俺、諦められないんだ」
「なにが」
「彼女のこと。この前、突然フラれた…。でも俺、それでも大好きなんだ」
開き直って「大好き」と公言する賢也に、柚は無言で目を見開く。
「だからこれ以上柚にすがりつかれても、俺はもうなにも感じない。…ただ、あの人に会いたいなーって思うだけだ」
「…なによ、それ」
「俺、今から気持ちを伝えにいこうと思う。あの人に、もう一回だけ」
続きはこちら
★第5位
“家デート”ばかりだけど、求められると安心していた28歳女。でも、男の本音を知り…
私の父は、地元の富山でも有名な資産家で、母は美人ピアニストとしてテレビなどにも出演していたような人。そのため、幼いころから、羨望や嫉妬の混じった視線を常に感じて生きてきた。
そして私は今、業界最大手のイベント制作会社で広報部の副部長をしている。だから、この年齢にしては、お給料をもらっているほうだと思う。
彼氏は、同期の営業部のエース、達也だ。彼からの猛アプローチを受けて、2年前から付き合っている。
でも、私はみんなが思ってるほど“恵まれた人生”ではない。
続きはこちら
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【7/4(月)~7/10(日)】12星座別に、あなたの1週間の運勢をチェック!
仕事に恋愛に、いつも全力で取り組んでいる東カレ読者たち。
しかし、人生思い通りにいくことばかりではない。
時には、理論的には説明できない“運命”のようなものに、悩まされることも…。
そこで東京カレンダーは考えた。“運”に振り回されるのではなく、味方につければいいのではないか?
毎週日曜日、東京カレンダーがあなたの今週の運勢をお届けする!
♈ 牡羊座(3/21~4/19)
甘えたい気持ちが出てきそう
【全体運】
身内と些細なことで意見がぶつかるかも。感情的になるとこじれるので、カッとなっても冷静になる時間を取りましょう。
「どう伝えたらわかってもらえるか」と整理して伝えれば、落ち着いて話せるはずです。
【恋愛運】
「寂しいな」など、甘えたい気持ちが出てきそうです。
シングルは爽やか系ファッションで友人づくりの場に出かけてみて。趣味が合うグループを選べば良い出会いが期待できます。
カップルはインドアでまったり過ごすのが吉。着心地の良いルームウェアをお揃いで買うと仲良し感が高まります。
♉ 牡牛座(4/20~5/20)
やる気エネルギーが注入されるとき
【全体運】
やる気エネルギーが注入されるとき。
前からやろうと思いつつできなかったことを始めると、スムーズに取り組めるでしょう。新しい情報も入ってきますが、行動してから考えるのがいいようです。
【恋愛運】
シングルは、自分とどこか似た雰囲気の人や「落ち着くなぁ」と感じる人に惹かれそうです。
恋人候補になりそうな人には「好きなもの・コト」を質問してみて。共通点を見つけて盛り上がれば、進展が期待できます。
カップルはパートナーの提案に乗ると楽しめます。優雅な時間を一緒に過ごすのがおすすめです。
♊ 双子座(5/21~6/21)
地道な努力も必要
【全体運】
楽しいことがある反面、地道な努力も必要になりそうです。
でも、今準備を始めれば実力がついて成長できます。未来の楽しみのために、ちょっと頑張る時間を確保しておきましょう。
【恋愛運】
「愛されたい、ときめきたい」という恋愛欲求が高まるとき。
優しい人に弱くなりそうですが、その人はひとときの恋愛ゲームを求めているのかも。甘すぎる言葉には用心しましょう。
カップルはロマンチックムードになれそうです。デートでも「ステキだね」と言い合える場所を選びましょう。現実的すぎる言葉は控えめに。
♋ 蟹座(6/22~7/22)
密かな恋心が芽生えるかも
【全体運】
コミュニケーションが活発になるとき。「連絡しなきゃ」と思っていた人と連絡を取り合う機会がありそうです。
周りから話しかけられて話題の中心になることも増え、賑やかに過ごせるでしょう。
【恋愛運】
簡単に恋愛成就できない人に対して密かな恋心が芽生えるかも。
話はできても、恥ずかしくてアプローチできなくなりそうです。会話の「間」を長めにしてモジモジすると、あなたの可愛さが伝わります。
カップルはたくさん話ができそう。素直に「ありがとう」「ごめんなさい」や「好き」を伝えるほどラブラブに。
♌ 獅子座(7/23~8/22)
目立つ役目を頼まれそう
【全体運】
人前で話すなど、目立つ役目を頼まれそうです。あなたならちゃんとこなせますが、下準備が大変かも。
余裕を持って取り組みましょう。評価を高めるには、事前の下調べ度合いが重要です。
【恋愛運】
シングルは友人の紹介が期待できるとき。信頼できる人に頼んでみましょう。
可能なら食事会をセッティングしてもらうのが吉。フラットな関係を築けそうな人なら、まず友人になっておきましょう。
カップルは仕事や友人づきあいのせいで一緒にいる時間が取れないかも。お互い様なら、それぞれの時間を尊重しあうのが〇。
♍ 乙女座(8/23~9/22)
異性から褒められたり誘われたりしそう
【全体運】
興味の対象が広がり、あれもこれも「知りたい、試したい」という気分になりそう。
中途半端でもいいので始めてみて。常識に囚われず、思うままに挑戦する気持ちがあなたをイキイキさせてくれるでしょう。
【恋愛運】
異性から褒められたり誘われたりしそうです。
「軽く誘われても乗らないし」と浮つかないはずですが、有能な人には弱いかも。仕事の話を聞いて相手の人となりを理解しましょう。
カップルはお互いの社会に対する認識のズレが気になるかも。意見が分かれたらそれぞれの違いを尊重し合いましょう。
♎ 天秤座(9/23~10/23)
魅力が高まるとき
【全体運】
マナー違反をする周りの人にイライラしそう。あなたの考えが真っ当ですが、抑えましょう。
そして「どうすればマナー違反者を減らせるか」を考えてみてください。その考察があなたの発想力を高めてくれます。
【恋愛運】
何もしなくても魅力が高まるとき。あなたに見惚れる人がいるでしょう。
ただ、相手は曖昧に近づいてくるので、対応が難しいかも。とりあえず友人として接しながら「自分の心が動くかどうか」を見定めて。
カップルは穏やかに過ごせそうです。それぞれの日頃のストレスを優しい笑顔で癒し合いましょう。
♏ 蠍座(10/24~11/22)
秘められたセクシーさが出てくるとき
【全体運】
エネルギッシュな人と関わる機会がありそうです。その人と接することで「そういう考え方もあるんだ」と新鮮な視点に気づけるでしょう。
可能なら、一度はその人の勧めに乗ってみて。新しい世界を発見できます。
【恋愛運】
あなたの秘められたセクシーさに魅了された人からアプローチを受けそうです。
ただ、誘い方が軽めなので「遊びかも?」と不安になりそう。最初のデートはスキンシップなしで様子を見て。
カップルは、深刻な話をし始めると相手が引き気味に。今は相手に調子を合わせておくのが吉です。
♐ 射手座(11/23~12/21)
集中力が高まるとき
【全体運】
集中力が高まります。仕事などやるべきことは先に計画を立てて進めるとスムーズです。
予定以上に無理をすると体力が持ちません。オンとオフの切替を明確にして、しっかり休息を取るよう心がけて。
【恋愛運】
シングルは出会いに前向きになれそうです。「◯月までに恋人を作る」と目標設定しましょう。
「1週間に1人は候補を見つける」など出会いのタスクをこなしていくと成功率が上がります。
カップルは、予想を裏切らないパートナーに少し退屈するかも。いつもは行かない場所に2人で出かけると新鮮です。
♑ 山羊座(12/22~1/19)
「デキる人」感が出てるかも⁉
【全体運】
あなたの意見に反対する人がいて戸惑うかも。彼らは良かれと思って言っているので「アドバイスありがとう」と受け流して。
実際は、言う通りにする必要はありません。気持ちだけいただきましょう。
【恋愛運】
憧れられ、隙がないと思われそう。そんなつもりはなくても「デキる人」感が出すぎているようです。
恋愛対象にしてもらうには、謙遜するよりドジ話を披露するのが効果的です。
カップルは「アリとキリギリス」のように価値観が分かれそう。真面目なアリのあなたも「今を楽しむ」ことを自分に許可しましょう。
♒ 水瓶座(1/20~2/18)
生活のリズムを整えると◎
【全体運】
健康を意識するといいとき。生活のリズムを整えると気分がスッキリします。
楽天的になれるので、建設的な考えが浮かぶはず。義務は最低限果たせば◯、もっと自分の楽しみのために時間を使いましょう。
【恋愛運】
ずっと話し続けていたいと思う、気の合う人と過ごせそうです。興味や感覚が似ているので、余計な説明いらずで会話が成立するでしょう。
仲良くなれますが、友人止まりになるかも。一緒に行動して今後を考えて。
カップルは、パートナーがグチっぽくなるかも。「お互い頑張ろう」と励ましてあげて。
♓ 魚座(2/19~3/20)
あなたのファンが増えそう!?
【全体運】
何気ない発言が注目されるとき。「すごいね」と称賛されそうです。
でも、あなたの「何が?」という天然な反応が周囲をほんわかさせるでしょう。自然体の魅力で、あなたのファンが増えそうです。
【恋愛運】
「いいな」と思う人がいても、いざとなると気後れしてしまいそう。あまり恋愛を意識せず、仲間感覚で話しかけてみて。
楽しくおしゃべりできれば、自然と良い雰囲気になるはずです。
カップルは、パートナーの何気ない一言に傷つくかも。悪気はなくても嫌な言い方はしないよう、お願いしておきましょう。
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▶前回:【6/27(月)~7/3(日)】12星座別に、あなたの1週間の運勢をチェック!
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深夜の高級マンションに、美女が2人…。男が耐えられず逃げ出した、目を疑うような光景とは
―…私はあんたより上よ。
東京の女たちは、マウントしつづける。
どんなに「人と比べない」「自分らしく」が大切だと言われても。
たがが外れた女たちの、マウンティング地獄。
とくとご覧あれ。
◆これまでのあらすじ
真帆の婚約者・大志と凜香がおうちデート中、インターホンが鳴った。真帆だった。青ざめる大志はさておき、凜香は鍵を解錠。すると、真帆は凜香に殴りかかってきて…。
▶前回:アイドルの熱愛スクープ。”匂わせ”インスタで、ハイスペ婚約者を略奪されたことを察した女は…
真帆:「顔を見たら…」
私の今後の人生設計には、大志が必要。
優雅な専業主婦として暮らすには、どうしても彼が必要なのだ。
とにかく、とにかく凜香から大志を奪い返さなくては…。
その一心で、凜香の家を訪れた。
どうやって奪い返すのか。どう、大志の心を取り戻すのか。すべてがノープランのまま、凜香のマンションのインターホンを押していた。
けれど──。
人間の感情というのは、自分の予測や意に反して動きだす。
カチャっと音がして、ドアが開いた瞬間。
凜香の涼し気な表情が視界に入ってきた途端。
さきほどまでの大志への想いや、将来への不安や焦りなどは、すべて吹き飛んだ。
そして、凜香への怒りが急激に湧き上がってきてしまったのだ。
「ひとの男に手出してんじゃないわよおおおおおお」
私はほとんど無意識のうちに、自分の手のひらを凜香の頬に勢いよく向けていた。
凜香と真帆が、ついに体を張っての直接対決に…
なんて表現したらいいかわからない。
ドラマやアニメでよく使われる効果音みたいな派手な音じゃない。人間の手のひらと頬が勢いよくぶつかる音は、なんとも地味で鈍い音がした。
次の瞬間、どさっと大きな音が聞こえた。
凜香が廊下に倒れている。
そして、訪れた静寂。
自分でも何が起こっているのか、理解が追い付かない。
しばらくして駆けつけた大志は、真っ青になってフリーズしている。
「ぇ…、ぁ…ちょ…」
「ちょっと大志どういうことよ!!私と婚約しておいて!!」
「ぁ、ごめん…」
「ごめんって何!?どういうことなの?」
私がそう大志に詰め寄ると、大志はさらに青ざめた表情で私の背後を見つめた。
振り返ると、そこには頬を真っ赤に腫らした凜香が私を睨みつけていたのだ。
「ふざけんなよ…。こっちは顔が商売道具なんだよ…」
小さな声で、でもハッキリと聞き取れる言葉を吐き捨てると、凜香はものすごい勢いで私の髪の毛を引っ張り、殴りかかろうとしてきた。
私も負けじと凜香の髪の毛を引っ張り返し、どうにか応戦する。
文字通り、取っ組み合いの喧嘩が始まった。
「ふざけんなよ!!婚約者勝手に寝とるとかありえないから!!」
「あんたこそ、週刊誌に売ってんじゃねぇよ!!!」
「そっちが余計なことするからでしょ!!!」
「あんたから始めたことでしょうが!!!」
まるで公園で喧嘩をする小学生の男の子のようだと、我ながら思った。
けれど、それを大人の女たちが本気でやっているという光景は、きっと傍からみたら狂気に満ち溢れていたのだろう。
「ひぃ…」
大志は腰を抜かし、ただただ恐れおののくばかりだった。
「ねぇ、ちょっと…。やめて2人とも…。僕のために喧嘩しないで?」
しばらくして、ようやく大志が私たちの喧嘩を止めに入った。
彼としては、勇気を振り絞った行動だったのかもしれないが、私と凜香は大志の言葉にかちんときた。
2人同時に、同じ言葉が癪に障った。それがよくわかった。
「…!?」
一瞬にして、私たちは動きを止めて、大志を見つめる。
「ね?喧嘩はやめよう?まず中に入って…」
大志にブチ切れたのは、凜香が最初だった。
「はぁ~!?あんたのために喧嘩なんてするわけないでしょおお!だいたい、さっきから何隅っこに突っ立ってんだよ。喧嘩止める気あんなら最初っから止めれば!?だいたい私、あんたのこと好きでもなんでもないから!真帆がムカつくから、嫌がらせにたぶらかしただけで…」
突然の豹変ぶりに、大志はまるで小さな子どものように、今にも泣き出しそうな顔で凜香を見つめていた。
真帆と凜香の喧嘩は一時中断され、その怒りの矛先は大志に向かう。そして…
「え、凜香ちゃん…。僕のこと…好きじゃないの?」
凜香は、もうこいつにかける言葉はないとでも言わんばかりに、手をヒラヒラとさせリビングへと入っていった。
凜香に捨てられた、間抜けな大志。
めそめそしながら、そこに突っ立っているだけの男。
なぜだろう。私はこの男を取り返そうと思ってここに来たのに…。また0から男を探すのなんて嫌だと心から思っていたのに…。
凜香が捨てたこの男を、もう、私は欲しいと思えなかった。
「真帆…」
そう思った瞬間。大志は何かにすがるように、私を見つめながら言う。
「何…」
「真帆、ごめんね」
「何が?」
「裏切っちゃって…」
「もう、いいや」
「…え?」
大志のことなんてどうでもよくなった私は、リビングに凜香を追いかけていった。
「待ちなさいよ、あんた!!」
視界に入ったワイングラスを手に取り、中に入っていた液体を凜香の振り向きざまにぶちまけた。
「ちょっ…ふざけんな…」
凜香も、もう1つのワイングラスを手に私に応戦。
再び、取っ組み合いの喧嘩が始まった。
◆
大志「怖いよぅ…」
見たことのない顔をしていた。
真帆も、凜香ちゃんも──。
化けの皮が剥がれる、なんて安直な表現では片付けられないような。敵を前にして、闘争本能をむき出しにした獣かのような…。
でも、…生き生きとした表情をしていた。
そして、その表情は僕には向けられていなかった。
「ごめんね、ごめんね…」
身の危険を感じた僕は、とにかくこの場から逃げようと、取っ組み合いの喧嘩をする2人の間をかき分け、自分の荷物を手にその場から逃げ出した。
警察に通報したほうがよかったかな…。
そう思ったけど、これ以上厄介ごとに巻き込まれるのも嫌だった僕は、逃げるようにして凜香ちゃんのマンションを後にした。
― いい村は、女が元気だと聞いています。
『もののけ姫』でアシタカはそう言っていた。
しかし、東京の女は元気すぎる。元気どころの騒ぎじゃない。
とてもじゃないけど、僕の手には負えない。
…でも、それだけ東京という街は“いい村”なのだろうか。
僕にはよくわからない。
僕は、逃げるようにして東京という街をあとにした。
Fin.
▶前回:アイドルの熱愛スクープ。”匂わせ”インスタで、ハイスペ婚約者を略奪されたことを察した女は…
▶1話目はこちら:清純派のフリをして、オトコ探しに没頭するトップアイドル。目撃した女は、つい…
外部リンク
夫の仕事部屋から聞こえる、甘い女の声…。医師の夫とMRの28歳女性が怪しいと気づいた妻は…
何不自由ない生活を送っているように見える、港区のアッパー層たち。
だが、どんな恵まれた人間にも小さな不満はある。小さな諍いが火種となり、後に思いがけないトラブルを招く場合も…。
しがらみの多い彼らだからこそ、問題が複雑化し、被害も大きくなりやすいのだ。
誰しもひとつは抱えているであろう、“人には言えないトラブルの火種”を、実際の事例から見てみよう。
記事最後には弁護士からのアドバイスも掲載!
▶前回:“夜の女”から慰謝料をとるのは難しい…?妻が夫の浮気を知り、探偵をつけて証拠を突きつけるが…
Vol.5 クリニック院長とMRの許されざる関係
【今回のケース】
■登場人物
・妻=和美(35歳)元看護師
・夫=智春(44歳)皮膚科クリニック院長
・息子=尚弥(7歳)
・夫の浮気相手=彩奈(28歳)MR
・患者=ヒサエ(86歳)
妻は夫の浮気を知り離婚に向けて話を進めていきたいが、息子の養育費のことなど不安がよぎる。
「やだぁ、先生。それはズルいですよ~」
午前の診療が終了し、和美が受付で作業をしていると、院長室から女性の甘えるような声が聞こえてきた。
MRの西沢彩奈が、クリニックに新薬の説明に来ていた。院長である夫の智春が対応しており、なんとなく甘い雰囲気が漂っている。
― ずいぶんと楽しそうね…。
和美は、2人が不倫関係にあることを知っていた。だが、問いただすのを躊躇していたのだ。
トイレのドアが開いて、高齢の女性が出てくる。
「ごめんなさいね。ゆっくりしちゃって…」
女性はヒサエと言い、80歳を超える高齢者で、7年前にクリニックを開業したときから通っている常連の患者だった。最近は物忘れなども多く、日によって認知症と思しき症状が出ることもある。
「足元が滑りやすくなっているから、気を付けて帰ってくださいね」
外は梅雨の影響で、このところ長雨が続いている。
ヒサエを送り出すと、院長室から彩奈が出てきた。玄関で靴を履き替えようとしたところで、「あれ…」と辺りを見回す。
「どうかしましたか?」
「傘が見当たらなくて…」
傘立てに差してあるのは、1本の古いビニール傘だけだった。
「どんな傘ですか?」
「バーバリーの、ノバチェック柄の傘なんですけど…」
そんな柄の傘を確かに見た気もする。ヒサエが誤って持って帰ってしまったのかもしれない。
「もしかしたら、患者さんが取り違えてしまったのかもしれません。これで良かったら…」
和美が残っていたビニール傘を差し出した。
雨の降り方からして、傘を差さずに帰るわけにはいかない。
彩奈は不貞腐れた様子で受け取ると、色のくすんだビニール傘を差して雨のなかを歩いて行った。
和美の気分が、少しだけ晴れた。
核心をつく妻に、不倫中の夫は…
◆
「尚弥をそろそろ塾に通わせようと思うんだけど」
夕食後、和美は息子の進路について智春に相談を持ち掛けた。
「まあ、医学部を目指すなら、準備は早いに越したことはないよな」
尚弥はまだ小学2年生で将来の見通しは立っていないが、医師にしたいというのは夫婦ともに一致した意見だった。
尚弥もそれを自覚し始めたのか、最近は自主的に勉強に取り組むようになっていた。
住居であるこの建物は、1階がクリニック、2階と3階が居住スペースとなっており、尚弥は夕食を済ませると、3階の自分の部屋に速やかに戻る。
― 話をするなら今しかないかもしれない…。
「あのさ…」
和美がそう切り出すと、智春が「んん?」と口だけで返事をした。
「MRの西沢さんと、何かあるの?ずいぶんと親しくしているみたいだけど…」
核心を突いた質問だったが、動揺する様子はない。
「2人で食事とかにも行ってるんでしょう?」
「いや、向こうは薬を売らなきゃいけないんだから。接待だよ、接待」
智春は呆れたように言った。
しかし、MRの医師への対応には規制がある。接待にも制限があり、何度も食事に出かけることなどできないはずだった。
だが、和美はそこまで強く問いただすことができない。過去に、“負い目”を感じる事情があったからだ。
和美はもともと看護師として、智春と同じ大学病院で働いていた。医師のなかでも若く優秀な智春は、多くの看護師の憧れの的であり、誰が射止めるのかと専ら関心の的でもあった。そんなときだった…。
「公私ともに支えて欲しい」
智春にそう告白されたのは、和美だった。
その言葉には、クリニックを開業するにあたり業務を手伝って欲しいという意味と、求婚の意味が込められていた。
結婚後、すぐに子どもができ、出産後にクリニックを開業。和美は、経理や受付を担当するようになった。
すると、ある高齢の女性がクリニックに診察を受けに訪れた。
女性の顔に、どこか見覚えがある。保険証の名前を見て、誰なのか気づいた。和美の元交際相手の祖母。それが、ヒサエだった。
実は、かつて智春にプロポーズを受けた際、和美にはほかに交際している男性がいた。しかも、結婚目前の状態だった。悩んだ末、和美は智春を選び、都合よく乗り換える形となってしまった。
男性の実家にも何度か足を運んでおり、その際にヒサエと顔を合わせたことがあった。
― なに…私に恨みでもぶつけにきたの…?
当初はそう思い、怯えた。というのも、別れた直後にその男性は、心を病んでしまったからだ。和美としてはどうすることもできず、わだかまりを抱えていたのだ。
ヒサエは通院を続けているものの、気づいている様子はない。ただ、和美としてはずっと監視されているような、居心地の悪い気分だった。
そういった経緯があり、智春の浮気を強く追求できる身分ではない気がしていたのだ。
過去の呪縛から解かれた和美の選んだ道とは…
午前診療の受付が終了し、最後の患者を送り出した。
和美はパソコンに向かい、離婚についての情報サイトを閲覧していた。
昨日の智春とのやりとりで、離婚が現実として差し迫ってきていると感じ、知識を得ておこうとと思ったのだ。
起こりうる問題のなかで、最重要事項は親権だ。何を失っても、尚弥だけは絶対に手放したくはない。
慰謝料や財産分与についても、整理すべき大きな課題となる。特に財産分与については、住まいの問題が関わってくる。
住居兼クリニックであるこの場所を、智春も手放すわけにはいかないはずだ。そうなると、分配に関する話し合いは難航が予想される。
養育費についても、尚弥を医学部に進ませるだけの金額を得ることができるのか…。
それよりまず、智春の不貞の事実を明らかにする必要がある。看護師に聞けば容易に証言は得られるはずだが、やはり腰が重い。
すると、ガラス扉が開いて誰かが入ってきた。
「すみません。午前の受付は終了してしまって…」
和美が立ち上がると、玄関にヒサエが立っていた。
「ごめんなさい。昨日、間違えて持ってきてしまったみたいで…」
ヒサエの手には、バーバリーの傘が握られていた。
「雨がやんだから届けに来たの」
外はいつの間にか雨がやみ、日差しが注いでいた。ちょうど、テレビで流れている天気予報が、関東の梅雨明けを報じている。
「あとこれ、お詫びのしるしに。食べてちょうだい」
『OYOGE』のたい焼きだ。和美が礼を述べると、ヒサエが外を見ながらつぶやく。
「日曜日も晴れるといいんだけど」
「何かあるんですか?」
「孫の結婚式なのよ」
ヒサエの言葉を聞いて、肩の荷がひとつ下り、心がふっと軽くなった気がした。
玄関に出てヒサエを見送ると、傘立てにささるたくさんの傘が目に入った。患者たちが忘れて行ったものだろう。
― こういうのも財産分与の対象になるのかしら…。
そんなことを考えながら、和美は院長室に向かった。そしてドアを叩き、なかを覗く。
「ちょっと、昨日の話の続きをしたいんだけど、いい?」
その口調は、いつもよりもほんの少しだけ強かった。
◆
その後、智春の不倫が明らかになり、離婚に向けて話を進めることになった。
親権については和美が得ることができそうだったが、財産分与や養育費などについての話し合いは、これから慎重に進めなければならない。
和美は専門家の意見を仰ぐため、銀座に事務所を構える青木聡史先生のもとを訪れた。
~監修弁護士青木聡史先生のコメント~
医師の財産分与は一般的なケースと異なることが多い
今回のケースでは、夫婦の共有財産の大部分が夫の事業である資産(不動産、医療機器他)であり、高額な財産分与の話し合いが必要となります。
財産分与は、基本的には、婚姻期間中に形成され共有財産を夫婦で半々に分けますが、寄与度によって変わる場合もあります。医師などの資格業の人たちは、資格を持っていることで形成し得た財産というものがあり、寄与度が高いと判断され、割合は5:5ではなく6:4などになることもあります。
夫側としては、離婚後もクリニックを継続して運営していかなければならないため、クリニック運営に必要な財産は分与しにくい状態です。
住居と職場が同じ今回のケースは不動産鑑定をし、現金を分与することになる
クリニック以外に住居があるのであれば、そちらを妻名義にする、もしくは売却してお金を分けるなどの方法があります。しかし今回のようにクリニックと住居が併設されている場合などは、不動産鑑定士に依頼する等してクリニック兼自宅の不動産価値、駐車場などがあればそれも合わせて鑑定してもらうことになり、現金での支払いとなります。
院内で使用されている固定資産や医療機器に関しても、リースではなく購入しているケースでは、財産的評価がある場合は分与の対象となります。残存価値がどれぐらいあるのか、市場に出た場合にどれぐらいの価値があるかなどの時価を評価します。
医学部に入るまでの養育費をもらえる可能性は高い
養育費の請求に関しては、まだ子どもが小学生であり、将来どう進学をしていくのか判断が難しい状況です。しかし、このケースでは、両親の医者にしたいという希望があるため、医学部に入るぐらいまでの養育費・教育費が発生する可能性は高いでしょう。
もし、夫側が医学部進学に同意しない場合、養育費は一般的な算定方式を用いて金額が決める傾向にあります。
今回のケースでは、子どもがまだ未成熟であり、進学に関しては不明な点はあるものの、父親は医師であり、子が医師になることを望んでいる事情があります。医学部進学に向け学校や塾、胃将来的な医学部進学の際の教育費につき、、夫が支払う旨の合意形成を母親は目指すことになります。
不倫相手への慰謝料請求に関しては、不倫に至るまでの家庭の状況が考慮されます。既に夫婦関係が破綻していたり、冷めきっていたりすると、不倫をしていても不貞にはあたらず、慰謝料の請求はできないケースもあります。
今回のケースでは、夫婦関係に問題があったと言えない場合で、不倫により受けた妻側の精神的損害が大きい場合、金額が多額になる可能性があります。。
監修:青木聡史弁護士
【プロフィール】
弁護士・税理士・社会保険労務士。弁護士法人MIA法律事務所(銀座、高崎、名古屋)代表社員。
京都大学法学部卒。企業や医療機関の顧問業務、社外役員業務の他、主に経営者や医師らの離婚事件、相続事件を多数取り扱っている。
【著書】
「弁護士のための医療法務入門」(第一法規)
「トラブル防止のための産業医実務」(公益財団法人産業医学振興財団)他、多数。
▶前回:“夜の女”から慰謝料をとるのは難しい…?妻が夫の浮気を知り、探偵をつけて証拠を突きつけるが…
▶1話目はこちら:離婚で8,000万の財産分与を主張する妻が、夫の“ある策略”にハマり…
▶NEXT:7月10日 日曜更新予定
次回予告文をお願いします。
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白いノースリーブでBBQに来た女。体のラインが出る服装に、男が受け取る“あるサイン”とは…
男と女は全く別の生き物だ。それゆえに、スレ違いは生まれるもの。
出会い、デート、交際、そして夫婦に至るまで…この世に男と女がいる限り、スレ違いはいつだって起こりうるのだ。
—果たして、あの時どうすればよかったのだろうか?
できなかった答えあわせを、今ここで。
今週のテーマは「次の約束までしたのに、一夜で男の態度が変わった理由は?」という質問。さて、その答えとは?
▶【Q】はこちら:交際前に体の関係を持ってしまったけど、男から“付き合おう”と言われた!この時の男の心理は…
日曜6時。隣でガサゴソと音がして、思わず目が覚めた。
それと同時に、頭がフリーズする。
― あれ…?昨日何があったんだっけ?
寝ぼけていた頭を一生懸命叩き起こし、昨夜のことを思い出してみる。
― そうだ、愛美と一緒に帰って、そのまま寝たんだった…。
しばらくすると、愛美は背中を向けて再びすやすやと寝息を立てながら寝てしまった。その後ろ姿を見ながら、早く起きてコーヒーでも飲もうかなと考えていた。
でも結局、1時間くらい経っただろうか。愛美がようやく起きてくれた。
「拓也くん、おはよう。今何時?」
「愛美ちゃん、おはよう。今7時過ぎくらいかな」
その後8時を過ぎてようやく僕の家を出て行った愛美。そんな彼女を見送りながら、僕はあることを考えていた。
「付き合おう」と言ったはずの男。だけど真意は…
A1:すべては、ゴールのためのリップサービス。
愛美と出会ったのは、食事会の席だった。
サラサラと靡く綺麗な髪に、白くて透明感のある肌。身長は160cmくらいだろうか。華奢だけれども“出るべきところは出て”いて、「スタイルのいい美人だな」というのが第一印象だった。
しかし遅れて行った僕は一番ドア側の席に座り、愛美は一番奥の席。しかもその会は6人もいたので、その日は愛美とほぼ話すことなく終わった。
ただその翌日。グループLINEで盛り上がり、同じメンバーでBBQへ行くことになった。
そしてそのBBQの日。僕と愛美は急接近することになる。
友達が予約してくれていたのは、都内のルーフトップにあるBBQスペースだった。
ビールを飲みながらワイワイとしていると、愛美が一生懸命肉を焼いてくれている姿が目に入った。
細身のデニムに、上は体のラインが見えるノースリーブ。愛美はスタイルの良さが際立つような格好をしており、それが絶妙な“隙”にも見えた。
「拓也くん、お肉焼けてるけど食べてる?」
近づくと、笑顔で肉を取り分けてくれた愛美。前回はほとんど話せなかった分、今日はたくさん話そうと思っていた。
「愛美ちゃん、ありがとう!愛美ちゃんもちゃんと食べて。肉は男性陣に焼かせればいいし」
「私は大丈夫だよ〜。お料理するの、好きだから」
「え!愛美ちゃん、料理する人?」
「もちろんだよー。ほぼ毎日自炊してるし」
今日の服装を見る限り、男心のツボは押さえている。そのせいか、愛美は男性への扱いがこなれているように思えた。
「意外!毎日飲み歩いてそうなのに(笑)」
「ひどくない?(笑)」
「でもそのギャップがいいね。最高」
それに話すととてもいい子で、純粋な感じに少し驚いた。ただ話したいなと思うと同時に、妙に体のラインが出ていて色っぽい愛美のことをもっと知りたくもなった。
だから、週末の話題になった時のこと。
「愛美ちゃん、週末とかは何してるの?」
「ネイル行ったりヨガへ行ったり…。拓也くんは?」
「僕は温泉とか好きで、週末プラッとドライブ兼ねて行くことが多いかな」
「1人で!?」
「うん、ひとりで。今度良ければ一緒に行こうよ」
この会話に、深い意味はない。会話の流れ的にそうなっただけだし、この時点で詳しい日程は決めていない。
“もし行けるならば、行ってもいいかな”くらいの軽いノリで発した言葉だった。
もちろんこの時点では、本当に温泉へ行く可能性も残っていた。でもこの後の行動で、僕は愛美とは“一夜限りの関係性でいいな”と思ってしまった。
それはほんの些細なことなのかもしれない。でも僕としては、一気に白けてしまったのだ…。
自ら、ワンナイトに成り下がってしまった女のNG言動とは!?
A2:目的達成のための甘い嘘。
BBQが昼から開催されていたため、イイ感じに酔っ払っていた僕たちは21時くらいにお開きとなった。すると、愛美が帰りたくなさそうにしている姿が目に入ってきたのだ。
「中途半端な時間だな…」
これは、誘ってほしいというサインなのだろうか。
「もしよければ、このあと2人で飲まない?愛美ちゃん、まだ飲める?」
「うん、飲めるよ♡」
こうして2人で飲むことになった僕たち。けれどもこの時点でお酒も入っていたこともあり、この後の展開に淡い期待も抱いていた。
「僕の家の近くでもいい?」
「もちろんいいよ!」
この会話でさらにその期待値は上がる。さらに店に入ると早々に酔っ払った愛美を見て、僕は今夜の流れが確信に変わった。
「お昼から飲んでるからかな…。結構酔っ払ってきちゃった」
「俺も。……じゃあこのあと、うちに来ない?」
「え?どうしようかな…」
迷っている感じを醸し出してきた愛美。でも、ここまで来たら帰らないだろうなともわかっていた。
なぜなら今日は僕と話すときに妙に距離が近かったし、どちらかと言えば自ら“誘って”と言っているような態度だったから。
「さすがに、付き合ってない男性の家に行くのはちょっと…」
「なんで?僕は愛美ちゃんのこと、真剣に考えたいなと思ってるよ」
「ほ、本当に?」
こうして、僕の家にやって来た愛美。
アッサリ過ぎて拍子抜けもしたけれど、別にそこに恋愛感情はないのでいいだろう。そう思いながら僕の家へ上がり、寝室へ行こうとして上を脱ぎかけた瞬間。
愛美の言葉に、僕は一気に白けてしまった。
「ねぇ、付き合うってことでいいの?」
― え?今このタイミングで、それを言う?
どうして、今それを聞くのだろうか。男女2人お酒が入って、そして男性の部屋に来た。もうそういう準備もしている。
この瞬間に「付き合ってるの?」と聞かれたら、「YES」と言うしかない。さすがにこの状況で「いや、付き合ってないよ、ただの遊びだよ」なんて言う馬鹿はいないだろう。
だから僕の答えは、一択だった。
「うん、いいよ」
そしてそのまま体を重ねた僕たち。もちろん、朝になれば僕の気持ちはさらに冷めている。
― ちょっと重いなぁ…。もっとカジュアルな関係で良かったんだけど。
もう少し遊んでから…いや、体の関係を重ねてから交際するという選択肢はあったかもしれない。でも最初から愛美に“真剣交際を見据えて…”のような雰囲気を出された瞬間に、一気に萎えた。
なぜなら、重過ぎるから。
時に、男は嘘をつく。ゴールを決めるために…。
そして早速彼女風を吹かせたのか、朝になってもなかなか帰らない愛美が鬱陶しくも感じてしまった。
一夜の関係から始まる恋愛もあると思う。
でもその時の鉄則は、追わないこと。そして重くならないこと。
必死感が出ると、男はそそくさと逃げていく。今回の場合もたった一夜のことなのに、急に真剣になった愛美を見て、僕はフェードアウトを決めた。
▶【Q】はこちら:交際前に体の関係を持ってしまったけど、男から“付き合おう”と言われた!この時の男の心理は…
▶1話目はこちら:「この男、セコすぎ…!」デートの最後に男が破ってしまった、禁断の掟
▶NEXT:7月9日 土曜更新予定
そこじゃないんだけど…女が引く瞬間
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小芝風花を人気ビストロに連れて行ったら、笑顔炸裂で可愛すぎた!
行きつけの店は、男性にとって大切な自分のテリトリー。そこへデートに誘うのは、もっと知ってほしいという心の表れ。
女性からすれば、特別な存在として認められた気がして、気持ちがアガるもの。
そんな心理を、西麻布のビストロで女優・小芝風花さんに体験してもらった。
2回に渡ってお送りしている、小芝さんの記事の後編。
▶前編はこちら:【未公開カットあり】「大人っぽくなりたい」キュートな小芝風花が魅せる意外な願望
【後編】
■小芝風花さんも唸った、西麻布のビストロの魅力
■WEB限定の未公開カット!
※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。
【未公開カット】デート風カットの撮影中、思わず本気の笑顔がこぼれる!
行きつけにすれば絶対に楽しいのはこんなビストロ
遊び慣れた大人が集う西麻布にありながら、王道を貫くギャップが魅力的なビストロ『マ・キュイジーヌ』。
「撮影前は緊張していた」と話す女優・小芝風花さんの心をほどいた、その骨太な実力をお伝えしよう。
2019年11月、西麻布に誕生したビストロ『マ・キュイジーヌ』。
場所は六本木通り沿いのビルの地下と聞くと、やんちゃな雰囲気を想像しかねないが、実際は食いしん坊たちに愛されている店だ。
それもそのはず、シェフは、かつて恵比寿の路地裏で賑わいを見せた『ラ・ピッチョリー・ドゥ・ルル』の元料理長、池尻綾介氏。
『マ・キュイジーヌ』で用意される約50種類のアラカルトメニューは、カスレや、シャルキュトリの王道「フロマージュ・ドゥ・テット」など、伝統的な郷土料理が並ぶ。
シェフが「フランスの食文化を伝えたい。だから、僕が料理人である限り、その味わいを追求していきたい」と思いを寄せる逸品ばかりだ。
豚の旨みをとことん堪能できる店の名物
店の名物でもある「フロマージュ・ドゥ・テット」(1,650円)とは、豚のさまざまな部位が詰め込まれた煮凝りのこと。
臭みは一切なくエレガントな味わいで、具だくさんでビビッドな酸味が心地良いソースもクセになる。
小芝風花さんは、ひと口食べて満面の笑み。
「美味しい以外の言葉が見つからない♡」と、大人のビストロ料理を存分に堪能していた。
まだまだあります!『マ・キュイジーヌ』に通いたくなる逸品
もっちりとした独特食感のレンコンが絶品!
リピートの多い一品が「鳴門レンコンと自家製ベーコン」1,650円。
粘り気が強い徳島県産のレンコンのステーキに、旨みの濃い豚肉の脂をたっぷりと纏わせた。
ビストロの定番「カスレ」は豪快でワインが進む!
「カスレ(2名用)」(3,850円)はふたりでシェアしても十二分なポーションで。
鴨のコンフィ、自家製粗挽きソーセージの旨みが、フルボディの赤ワインを誘う。ふたりでボトルワインを頼んで、がぶがぶ楽しみたい。
店内の主体はカウンター席のみで、地下とは思えぬほど天井が高く、開放感もたっぷり。
居心地よい空間で気軽なビストロ料理となれば、通わずにはいられないだろう。
「こんな店を行きつけにしている人はとってもセンスがいいと思います」と、顔をくしゃくしゃにする小芝さんの笑顔が物語っていた。
▶前編はこちら:【未公開カットあり】「大人っぽくなりたい」キュートな小芝風花が魅せる意外な願望
■プロフィール
小芝風花 1997年生まれ。大阪府出身。2011年、「ガールズオーディション2011」でグランプリに輝いたのを機に芸能界入り。2016年、初めて出演した映画『魔女の宅急便』の演技が認められ、第57回ブルーリボン賞・新人賞を獲得。今秋、世界を震撼させた最恐ホラーの最新作、映画『貞子DX』の公開を控える。
■衣装
[小芝さん]シャツ 77,000円、スカート 151,800円〈N°21/IZA TEL:0120-135-015〉、バッグ 41,800円〈OAD NEW YORK/showroom SESSION TEL:03-5464-9967〉、その他スタイリスト私物
[男性]ジャケット 181,500円、バンツ 55,000円〈ともにカルーゾ〉、Tシャツ 15,400円〈ユナイテッドアローズ/すべてユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店 TEL:03-5772-5501〉、その他スタイリスト私物
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東京カレンダー最新号では、小芝風花さんのインタビュー全文をお読みいただけます。
東カレに語ってくれた、小芝さんのリアル行きつけや、理想の大人の女像とは?
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