ジェイデン・スミス、“愛してやまない”先輩を「彼氏」と呼ぶ
ウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスが、以前から慕っているラッパーのタイラー・ザ・クリエイターのことを「彼氏」と呼んだことでファンを困惑させている。(フロントロウ編集部)
ジェイデンとタイラーは付き合っている?
現地時間11日、ラッパーのタイラー・ザ・クリエイターが主催する音楽フェスCamp Flog Gnaw Carnivalに参加したジェイデン・スミスがステージ上で爆弾発言をした。
ジェイデンが発言したのは、フェスの主催者タイラーへの熱烈な“ラブコール”。

ジェイデンとタイラーと言えば以前から親交があるけれど、ジェイデンの愛が空回りする特殊な関係性で有名。
ツイッターでは、タイラーを猛烈に慕うジェイデンと、その愛情をまったく受け入れないタイラーのかみ合わないやり取りが頻繁に行われており、今やファンの間では恒例のネタとなっている。
ジェイデン「タイラー・ザ・クリエイターは革新者で天才」
ジェイデン「やばい僕今何見たの?タイラーは天才」
タイラー「ファック、ジェイデン・スミス」
そんなタイラーへの愛が止まらないジェイデンが、今回、ステージ上で「タイラー・ザ・クリエイターは僕の親友で、彼のことが本当に大好きなんだ(笑)。それでみんなに伝えたいことがあるんだ。タイラーは言いたくないらしいけど、タイラーは僕の彼氏なんだよ!彼は僕が生まれてからずっと彼氏なんだ!タイラー・ザ・クリエイターは僕の彼氏だ!わかった?」と、シャウト。
ステージのそばにいたタイラーに向かって愛の告白をしたジェイデン。これにタイラーは、手を振って否定しているように見える。
この発言が冗談なのか本気なのかは定かではないけれど、このパフォーマンスの後にジェイデンがツイートを更新。
「そうさタイラー・ザ・クリエイター。みんなに言っちゃったからもう否定できないよ」と、自分の発言を認めるツイートをした。
これに対して、タイラーはジェイデンのツイートに「ハハハ、あんたはクレイジーだよ」と返信。
おそらく2人の一連のやり取りはジョークの可能性が高いけれど、バイセクシャルをカミングアウトしているタイラーと、ジェンダーにとらわれないファッションを好み、何年も前からタイラーを愛してやまないジェイデンだけに、「もしかして…」と期待を寄せるファンもいる。(フロントロウ編集部)
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イマジン・ドラゴンズのダン、実家をLGBTQ+の若者のために寄付
イマジン・ドラゴンズのフロントマンであるダン・レイノルズが、LGBTQ+の若者たちのために、ラスベガスにある幼少期を過ごした実家を寄付することを発表した。(フロントロウ編集部)
ダン・レイノルズがラスベガスの実家を寄付
2012年にリリースしたシングル「Radioactive」がグラミー賞で最優秀ロック・パフォーマンス賞を受賞し、「Demons」や「Believer」などのヒット曲を持つイマジン・ドラゴンズ。

フロントマンを務めるダン・レイノルズは、2019年に開催されたビルボード・ミュージック・アワード(BBMAs)で「同性愛の矯正治療」と言われるコンバージョン・セラピーの廃止を訴えるなど、LGBTQ+のアライとしてたびたびコミュニティをサポートしてきたことで知られている。
そんなダンが再びLGBTQ+コミュニティのために立ち上がり、今回はなんと自宅の1つを寄付したことが明らかになった。
ダンは米ネバダ州やアリゾナ州、ユタ州などにLGBTQ+コミュニティの若者たちのための情報センターを建てる活動を行なっている非営利団体Encircleに賛同を示し、およそ1億1,000万円(100万ドル)の価値があるという、自身が幼少期を過ごしたネバダ州ラスベガスにある自宅を寄付することを発表。Encircleはこの邸宅を、ネバダ州に設ける最初の情報センターとして利用するという。
Appleのティム・クックCEOもプロジェクトに寄付
「Encircleは、コミュニティを団結させ、私たちの結束力を強めることで、LGBTQ+の若者たちと彼らの家族を1つにすることを目指しています」と、ダンは妻であるアジャ・ボルクマンと共同で発表した声明で述べている。
「こうした組織に参加することは私たち2人にとって大きな意味を持っており、ダンが育った家が、そこを訪れるすべてのLGBTQ+の若者たちにとっての愛やサポートに満ちたホームとなってくれることを確信しています」と声明には綴られている。
ダンは今回の寄付を発表するにあたって現地時間2月25日にアメリカの朝の情報番組『グッドモーニング・アメリカ』に出演して、「母親や父親の厚意もあって、僕は家を買い取り、それがラスベガスにおける最初のEncircleハウスとなるわけです。とても大きなことです」とコメントを寄せた。
加えて、Encircleにはダンのほか、Appleのティム・クックCEOや、NBAのユタ・ジャズでオーナーを務めるライアン・スミス氏も寄付を表明。
クックCEOは『グッドモーニング・アメリカ』のなかで、「私は子供たちからメモを受け取ってきました。自殺を考えたことのある子供たちや、イジメに遭ってきた子供たちからのメモです。私は人生の一部をシェアして、ダンやライアンと共に参加することで、この状況を次の段階に引き上げたいと思ったのです」と、プロジェクトに参加した理由について語った。(フロントロウ編集部)
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デュア・リパ妹がランウェイデビュー!初のファッションショーで大事な役割を担当
イギリスのシンガーであるデュア・リパの妹であるリナ・リパが、モデルとして本格的にデビューし、GCDSのランウェイを歩いた。(フロントロウ編集部)
デュア・リパの妹がランウェイデビュー
毎年ファッションショーのシーズンになると、セレブやセレブの家族などがランウェイデビューを果たし、注目を浴びることが多いなか、今シーズンもすでにアメリカのカマラ・ハリス副大統領の娘であるエラ・エムホフがプロエンザ・スクーラ(Proenza Schouler)の最新コレクションでランウェイデビューし、堂々としたウォーキングを見せた。
そんななか、もう1人今季のコレクションでランウェイデビューを果たしたセレブの家族が。それは、イギリスの人気シンガーであるデュア・リパの妹、リナ・リパ。デュアの6歳下の妹であるリナは、インフルエンサーとしてナスティ・ギャル(Nasty Gal)などの広告に出演したことはあったけれど、今回イタリアのファッションブランドであるGCDSの最新コレクションに登場して本格的にモデルとしてデビュー。
しかもリナは新人モデルながらコレクションのオープニングを飾るという重大な役割を任されるほどブランド側の期待も大きかった。
リナがランウェイデビューをしたことには、姉のデュアも大喜び。デュアは自身のインスタグラムにリナがランウェイを歩いている様子をアップすると「彼女は自分がしなければいけないことをした!!!!リナがGCDSのオープニングを歩いた」とコメントして妹のランウェイデビューをお祝い。
デュアも一時はシンガーを目指しながらモデルとして活動していたこともある。リナはそんなデュアの後を追うようにモデルとしてのキャリアを本格的にスタートさせた。(フロントロウ編集部)
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『アントマン』デイヴ役、性的虐待疑惑が浮上で続編出演はナシ
映画『アントマン』シリーズでデイヴを演じるラッパーのT.I.に性的虐待疑惑が浮上したことを受けて、マーベル・スタジオがT.I.の続編出演を見送ったことがわかった。(フロントロウ編集部)
T.I.の『アントマン3』出演はナシ
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の映画『アントマン』とその続編『アントマン&ワスプ』で、スコットとルイスの泥棒仲間デイヴを演じるティップ・ハリスことラッパーのT.I.と、その妻で、タイニー名義で活動するシンガーソングライターのタメカ・ハリスに性的虐待疑惑が浮上。
『アントマン』は、シリーズ3作目となる『Ant-Man and The Wasp: Quantumania(原題)』が制作されることがすでに発表されており、T.I.もデイヴ役を続投する予定だったが、複数の女性による性的虐待告発を受けて、製作元のマーベル・スタジオがT.I.の続編出演を見送ったことを米Hollywood Reporterが伝えている。

T.I.と妻のタメカ・ハリス。
Hollywood Reporterによると、現在11名の女性が性的虐待、違法な麻薬の強制摂取、誘拐、虚偽監禁、脅迫、暴行、嫌がらせなどの行為で夫妻を告発しているという。T.I.側は「根拠がない」として告発内容を否定しており、弁護士を通じて「これらの主張が徹底的かつ公正に調査されれば、告訴はされないと確信しています」と声明を出すなど、徹底的に争う姿勢を見せている。
娘に「処女検査」を行なっていると明かし炎上した過去
ちなみに、T.I.は以前、当時18歳だった娘のデイジャ・ハリスについて、毎年1回は婦人科へ連れて行って処女膜があるかどうかを確認していると明かし、人権侵害だと非難されたことがある。
その後、ウィル・スミスの妻ジェイダ・ピンケット・スミスがホストを務めるFacebookのトーク番組『Red Table Talk(原題)』に出演し、「黒人女性は地球上で一番守られていない女性で、私は父親として自分の娘を必要以上に守ろうとしただけだ」と、改めて詳しい事情と真意を説明するも、「娘の処女を守ること=良い父親」という考えそのものが性差別的であり、性教育という名のもと娘の体を“支配”しているだけだとして、世間からの理解を得ることはできなかった。(フロントロウ編集部)
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春ネイルは「カラフル柄フレンチ」に注目!セレブも取り入れるトレンドネイル5選
明るいカラーを身にまといたくなる春は、ポップな色づかいのネイルに挑戦したくなるシーズン。そんな春先の季節にぴったりのネイル「カラフル柄フレンチ」をご紹介。(フロントロウ編集部)
カラフルな柄を爪先に描いた「カラフル柄フレンチ」
春のネイルといえば、パステルカラーやビビッドカラーなど、カラフルな色を使ったデザインが毎年人気を集めるけれど、なかでも今年は、チェック柄やドット柄など定番のパターンを爪先に描いた「カラフル柄フレンチ」が注目株。

海外で人気の「カラフル柄フレンチ」は、爪先だけにアートを限定することで、エッジーな柄でもポップな柄でも無理なく取り入れられるので、デイリーなネイルとしても大活躍。セレブも取り入れる春のオススメネイル「カラフル柄フレンチ」をチェック。
カラフルなフラッグチェックを爪先に
ネイル好きで知られるリアリティスターで実業家のカイリー・ジェンナーは、色とりどりのフラッグチェックを取り入れた「カラフル柄フレンチ」を披露。爪の先端部分を縁取るようなフレンチネイルのラインは、丸みを帯びた曲線でつくることが多いけれど、あえて斜めの直線を使うのも上級者っぽくてオシャレ。
幾何学模様を描いてポップアート調に
爪先に幾何学模様を描いた「カラフル柄フレンチ」は、まるでアート作品のような柄が目を引くポップなデザイン。カラフルなビタミンカラーとモノトーンのドット柄をブロック分けしたような幾何学模様が新鮮。
パステルチェック&フラワーでファンシーに
チェック柄のパステルカラーと立体的な花のパーツがファンシーな「カラフル柄フレンチ」。チェック柄を描いたアート部分と、ベース部分の両方で透け感のあるデザインを取り入れて、春らしいさわやかなムードを演出。
色んな柄を取り入れたミスマッチネイル
アニマル柄や雲柄、ドット柄など指ごとに異なる柄やモチーフをあしらったミスマッチネイルを、フレンチネイルにアレンジ。人気の柄をこれでもかというほどたっぷり詰め込んだネイルでも、フレンチネイルにすることでほどよく統一感のある仕上がりに。
レインボーモチーフでハッピーオーラ全開
爪の先端からパープル、イエロー、レッドなどのビビッドカラーで弧を描くように曲線を描いたら、見るたびに元気をもらえそうなレインボー柄のフレンチネイルのできあがり。虹の下に描いた小さなハートモチーフもアクセントになっていてカワイイ。
爪先からひと足先に春を取り入れたいなら、自分好みの柄を探して「カラフル柄フレンチ」を取り入れてみては。(フロントロウ編集部)
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ジジ・ハディッド、“リアル・ゴシップガール”に寄せられた「目撃情報」につい反応
モデルのジジ・ハディッドが、“リアル・ゴシップガール”と称されるセレブゴシップ専門のインスタグラムアカウントに寄せられた自身の目撃情報にコメントを残した。(フロントロウ編集部)
ジジ・ハディッドがゴシップサイトの“間違い”を指摘
昨年9月、かねてより交際しているワン・ダイレクションの元メンバーで、シンガーのゼイン・マリクとのあいだに第1子となる女児を出産したモデルのジジ・ハディッドが、セレブゴシップ専門のインスタグラムアカウント「Deux Moi」に掲載された自身の目撃情報に反応して話題になっている。

Deux Moiは、大人気ドラマ『ゴシップガール』の劇中でゴシップガールと名乗る人物が運営していたサイトと同じく、フォロワーや関係者から得たセレブの噂話や目撃情報を専門に扱うインスタグラムアカウントとして知られており、ネタにされる側であるセレブのなかにもフォローしている人が多い。
しかし、やはりファンから寄せられた情報のなかにはガセネタがまじっている場合もあるようで、先日、Deux Moiのストーリーに「ニューヨーク市内でコーヒーを買うジジ・ハディッド」というコメントとともにアップされた写真に、ジジ本人からこんなクレームが届いた。
「私じゃない(笑)」

写真に写る女性は横姿で顔が見えないため、ジジだと言われたら信じてしまいそうだが、本人がそれを否定。当たり障りのない写真なので、放っておくという選択肢もあったと思うが、あかの他人の写真が“自分の写真”として拡散されるのが心外だったのか、間違いを指摘することにしたよう。
リアル・ゴシップガールこと「Deux Moi」の気になる正体は?
ちなみに、リアル・ゴシップガールと称されるDeux Moiの運営者は一体何者なのだろうか? ゴシップガールと同じく何かと謎に包まれているDeux Moiの正体について、「誰かわかっちゃった」と主張している人物がいる。その人物とは、シンガーのジャスティン・ビーバーの妻でモデルのヘイリー・ビーバー。

ヘイリーは、Deux Moiを運営していると思われる人物の名前こそ明かさなかったものの、自身のインスタグラムで「Deux Moiの運営者が誰かわかっちゃった。そのことから言えるのは、A. 私はFBIで働いたほうがいいと思う、B. ゴシップガールの正体を知った時と同じ気分」と意味深発言。正体がわかった=ヘイリーにとって身近な人物、もしくは少なくとも名前と顔がわかる存在であることを示唆した。
ただし、Deux Moiとヘイリーの“関係性”をめぐってファンからはこんな指摘も。じつは、Deux Moiは2014年までファッション専門のアカウントだったのだが、その当時、ヘイリーはDeux Moiと何度か一緒に仕事をしていたことがあり、Deux Moiの名前が記されたTシャツやキャップといった商品の宣伝にひと役買っていた。
ゴシップ専門に方針転換した際に、運営者が変わった可能性も考えられるが、もしファッション専門だった時代と運営者が同じなら、ヘイリーとは元々知り合いだった可能性も。過去に一緒に仕事をしたことを忘れていて、今回、ようやくそのことを思い出したということならつじつまは合うが、真相は果たして。(フロントロウ編集部)
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レディー・ガガの愛犬誘拐事件で銃撃されたドッグウォーカー、当時の状況を明かす
先日、何者かによってレディー・ガガの愛犬2匹が連れ去られるという事件が発生。この事件により犯人に銃撃されたドッグウォーカーのライアン・フィッシャーがインスタグラムを更新し、当時のことを振り返った。(フロントロウ編集部)
ガガの愛犬誘拐事件をドッグウォーカーが語る
米現地時間の2月24日夜10時頃、シンガーのレディー・ガガの愛犬3匹を連れてカリフォルニア州ハリウッドを散歩していたドッグウォーカーのライアン・フィッシャーが突如、クルマでやってきた銃を持った男に襲撃され、3匹のうちのコージとグスタフが誘拐されるという事件が勃発。

ガガは映画『グッチ』の撮影のため、イタリアに滞在中だったけれど、愛犬が誘拐されたという話を聞くと、すぐに行動に移し、愛犬たちを返してもらう代わりに50万ドル(約5300万円)の身代金を支払うことを申し出た。
コージとグスタフの安否が心配されていたけれど、その数日後に女性がコージとグスタフを発見したことにより、2匹は無事に救出された。そして誘拐犯に銃撃されたライアンも命に別状はなく徐々に回復しているようで、今回ライアンが誘拐事件後、はじめてインスタグラムを更新し、当時のことを振り返った。
ライアンはベッドに横たわっている写真をインスタグラムにアップし「4日前、車がスピードを上げて走り去り、銃で撃たれた傷口から血が流れ出ている間、天使が駆け寄ってきて、僕の隣に横たわった。彼女の小さな体の周りにある血が自分のものであることに気付いても、彼女を見るとパニックに陥っていた僕の叫び声が落ち着いた。僕はエイジア(※)を全力で抱きしめ、一緒に冒険をしてくれたことに感謝し、兄弟を守れなかったことを謝り、兄弟と自分自身を救うことを決意した」と、これまで誰も知らなかった当時の状況を明かした。
※エイジアとは、誘拐されなかったガガの愛犬。
そしてライアンはその後、前の写真で自身についていた口の管などが外れ、回復した様子もインスタグラムにアップし、家族や友人、そして警察に感謝すると共に、「ガガ、あなたのベイビーが戻ってきて、家族全員が揃った...僕たちはやり遂げた!あなたはこの危機の間、僕と僕の家族の両方に多くのサポートをしてくれた。でも、子供たちを失ったトラウマがある中での、友人としてのあなたのサポートは揺るぎないものだった。僕はあなたを愛しているし、感謝している」とガガにも感謝していると語った。
今回の一件でガガはライアンのことを「私はライアン・フィッシャーを愛している。家族のために命をかけて戦ってくれた。あなたは永遠のヒーロー」と命をかけて愛犬を守ってくれたライアンをインスタグラムで称賛。ガガはライアンの約1,000万円(97,500ドル)にもなる治療費を全て支払うと英Daily Mailなどが報じている。(フロントロウ編集部)
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BTSへの差別発言はユーモアにならない、ホールジーやザラ・ラーソンらが徹底的に批判
独ラジオ局のDJが、コールドプレイの楽曲をカバーしたBTSに対し、コールドプレイに対する「冒涜」であり、BTSは「ウイルス」だと発言し、アジア系に対する人種差別だと批判が殺到することに。ホールジーやザラ・ラーソンら、BTSとコラボしてきた欧米のアーティストたちもこの発言を批判し、人種差別は許されるべきではないと声をあげた。(フロントロウ編集部)
ドイツのラジオDJがBTSに対してヘイト発言
現地時間2月24日、伝統のあるMTVのシリーズであるUK版『MTV Unplugged』に出演したBTS。2020年11月にリリースした最新アルバム『BE』からの楽曲のほか、MTV UKへの出演ということもあり、UKを代表するバンドであるコールドプレイの名曲「Fix You」のカバーを含む見事なパフォーマンスを披露した。
昨年には3曲を米Billboardの全米シングルチャートの首位に送り込むなど、アジアの枠を超え、世界を股にかけて活躍しているBTS。しかしながら、ドイツのラジオ局Bayern 3で司会を務めるマティアス・マトゥシクは、彼らがヨーロッパを代表するバンドであるコールドプレイの楽曲をカバーしたことを快く思わなかったよう。
英BBCによれば、マティアスは現地時間2月24日に放送された番組のなかで、BTSによる「Fix You」のカバーを紹介した際、「冒涜」だと揶揄した上で、「これにより、君たちは今後20年間、北朝鮮で休暇を過ごすになるよ」と発言。さらに、BTSについて「くだらないウイルスだよ。もうすぐワクチンができることを願ってる」と、新型コロナウイルスになぞらえる発言もしたという。
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスは、中国で最初に発生したことで知られており、そのことをきっかけに欧米ではアジア系の人々に対する差別が広がっている。
また、米Teen Vogueは、マティアスは自身のこの発言がヘイト発言と見なされることを認識しつつも、「このボーイバンドに関して、外国人嫌悪だと私を責めることはできないよ。私は韓国の車を使っているんだ」と語り、韓国車を使っていることを理由に、自分は外国人嫌悪ではないと説明したという。「日本人の友達がいるから日本の差別をするわけがない」という“わけがない”というフレーズは、差別発言と向き合わない人がよく使う常套文句。しかし当事者でも当事者に差別発言をしてしまうことがあり得るように、韓国車を持っているから差別しないことにはならない。
ちなみに、米Teen Vogueはマティアスが乗っているのは実は日本のダイハツの車だとして、彼が自身の車がどこの国のものか誤って認識しているとも指摘している。
ラジオ局は釈明の声明を発表→さらに批判が寄せられることに
当然、彼らの韓国出身というアイデンティティをネタにして、昨今のアジア人差別を煽るようなこのマティアスの発言には、BTSのファンを中心に人々から批判が殺到。ラジオ局は翌25日に声明を発表して、「これはこの番組の特性であり、プレゼンターが彼の意見をハッキリとオープンに、率直に述べることもまた然りです」と説明。
「今回のケースについては、皮肉めいた方法かつ大袈裟に興奮しながら彼なりの意見を伝えようとしたところ、言葉の選択に関して行き過ぎてしまい、BTSファンの方々の気持ちを傷つけてしまいました」と、あくまで彼の誤った言葉の使い方が、BTSのファンの人たちを傷つけることに繋がったと続けた。

しかしながら、この謝罪にはなっていない声明はさらに人々の怒りを買うこととなり、マティアスやラジオ局に一層の批判が寄せられることとなった。
とりわけ、欧米では現在、アジア系を標的にしたヘイトクライムが急増していることも、BTSに対する差別発言を絶対に許さないとする人々の抗議に拍車をかけている。なかでも、アメリカにおけるヘイトクライムの増加は顕著で、アジア及び太平洋諸島系を標的にしたヘイト犯罪の撲滅を目指す市民活動団体Stop AAPI Hateは、昨年3月から12月のあいだに、アメリカ国内とカナダのブリティッシュコロンビア州で2,800件を超えるアジア系に対するヘイト行為があったと報告している。
ホールジーやザラ・ラーソンらがヘイト発言に抗議
BTSに差別発言がなされたことに黙っていなかったのはアーミー(ARMY)の愛称で知られるファンだけでなく、彼らとコラボレーションしてきた欧米のアーティストたちの気持ちも同じだった。
ホールジー
全米7位を記録した「Boy With Luv」などでBTSとコラボしてきたホールジーは、インスタグラムストーリーでマティアスを名指しで批判し、次のように記した。
「マティアス・マトゥシクによる発言を読んで恐ろしくなった。人種差別や外国人嫌悪は『放送上のユーモア』としてごまかされるべきじゃない。アジア系のコミュニティに向けられたヘイトスピーチや暴力が止まるところを知らない今、無責任だし、不快過ぎる発言。こんなの容認できない。BTSや世界中のアジア系コミュニティに対するまともな謝罪が為されることを願ってる」
ザラ・ラーソン
2019年にBTSの「A Brand New Day」にフィーチャリングで参加したザラは、一連のツイートで次のように投稿。
「人種差別者であることが原因で、自分のキャリアを台無しにしたということを知りなさい。私は友人たちと共にある。それから、これは『人種差別主義のラジオ司会者がBTSについて発言した』ということ以上の問題。これはアジア人に対する人種差別であり、外国人嫌悪。私たちはみんなで声をあげなければいけないけど、それはあくまでも最低限のことで、彼のような人たちには報いが待っているということを示さなければいけない」
スティーヴ・アオキ
自身も日本人の血を引き、「Mic Drop」リミックスをはじめ何度もBTSとコラボしてきたスティーヴは、「ラジオ司会者のマティアス・マトゥシクによるヘイト/人種差別発言は、僕のブラザーたちに対してなされたということを挙げずとも、到底受け入れられるものじゃない。BTSと共にあるし、いかなるヘイトも根絶し、あらゆる場所におけるこのような偏見を根絶していく。僕らは共に立ち向かわなければいけない。ヘイトではなく、愛を広めていこう」とツイート。
ラウヴ
「Make It Right」リミックスなどでコラボし、SNSでBTSと仲睦まじいやり取りを見せているラウヴも、「BTSのブラザーたちや、『Bayern 3』で耳にしたのと同じくらい痛ましい人種差別発言に常に悩まされている皆さんと共にある。誰もこんなことに耐えるべきじゃないし、共に立ち上がり、終わらせなければいけない」と投稿。
MAX
自身の「Blueberry Eyes」でメンバーのシュガとコラボしたMAXは、「BTSはこの業界において、最も働き者の1組で、最も謙虚なグループの1組だよ。自分たちで成し遂げた成功にふさわしい人たちだ。『Bayern 3』のラジオ司会者が彼らに対して使ったヒドいヘイト発言には、気分が悪くなったよ。彼らや、アジア系コミュニティに対するヘイトは許されるものじゃない」とツイートして、BTSをサポート。
コロムビア・レコード
また、アメリカでBTSのプロモーションを担当しているコロムビア・レコードも直ちに声明を発表して、「コロムビア・レコードはアジア系コミュニティと共にあり、あらゆる人種差別や外国人嫌悪を非難します。私たちは人種間の平等に向けて共に取り組まなければなりません」と、差別を容認しない姿勢を明確にした。
ラジオ局が改めて謝罪
事態の深刻さを受け止めたラジオ局Bayern 3と司会者のマティアス・マトゥシクはその後、現地時間2月27日に改めて謝罪の声明を発表。
「プレゼンターであるマティアス・マトゥシクが番組のなかでした発言を心から謝罪いたします」と声明を始めたBayern 3は、「BTSについてコメントした彼の言葉の選択は容認できないものでした。彼も、 Bayern 3にいる我々も、単に別のことを意図していたというだけでは不十分だったことを理解しています。もしも発言を多くの人が攻撃的もしくは人種差別的だと感じたのであれば、そうだったということです」と述べ、「Bayern 3はあらゆる人種差別や排除、差別から明確に、断固として距離を置いています」と強調した。
また、差別的な発言をした当のマティアス本人は、「まずは、本当に申し訳なく思っており、心からの謝罪をさせていただきたいと思っています」と謝罪を述べた上で、「私の意図としては、BTSというボーイバンドが、私がとても尊敬しているコールドプレイの『Fix You』という曲をカバーしたという事実に腹を立てていたということです。7人の男性たちの国籍は関係ありません。そのことについて触れ、ウイルスと結びつけたことは完全に間違っていました」と、人種差別の意図はなかったものの、新型コロナウイルスと結び付けたことは誤りだったと説明。
「この数時間の間に多くのことを考え、私の言葉が、とりわけアジア系のコミュニティの方々をはじめとした多くの方々を人種的に傷つけたことを理解し、そのことを自覚しました。それは決して私の意図したところではありませんし、その人が意図していたかではなく、最後には言葉がどう受け取られるかが重要なのだと理解しました」と続けて綴り、「私は大きな過ちを犯してしまいましたが、そこから学んでいきます。本当に申し訳ありませんでした」と締め括った。
ちなみに、マティアスからコールドプレイに対する「冒涜」だと言われてしまったBTSだけれど、カバーされたコールドプレイは、BTSによるカバーについてSNSで韓国語で「美しい」とコメントして、ハートの絵文字も添えて彼らに賛辞を寄せた。
(フロントロウ編集部)
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『ウォーキング・デッド』は次で完結、「終わり方」についてボスが口を開く
『ウォーキング・デッド』の終わり方について、ショーランナーのアンジェラ・カンが思いを明かした。(フロントロウ編集部)
※この記事には、ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン10の追加エピソード第1話(第17話)のネタバレが含まれます。
『TWD』シーズン11はどう終わる?
ファンが首を長くして待ち望んでいたドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン10の追加エピソードが、ついに放送開始となった。2010年から長らくファンに愛されてきた『ウォーキング・デッド』だけれど、次のシーズン11が最終章となることが発表されており、ボーナスエピソードはシーズン10とシーズン11を繋ぐものになる。
シーズン11もすでに撮影が開始されており、嬉しくも悲しい気持ちになっているファンも少なくない。そんななか、ドラマのショーランナーであるアンジェラ・カンが、英NMEのインタビューで、『ウォーキング・デッド』オリジナルシリーズの終わり方について、口を開いた。
「私たちはシーズン11について現在進行形で取り組んでる。私たちにとって長いシーズンだよね、24エピソードだから。いつもは16エピソードにしていたからね!ドラマがどう終わるのかについては、なんとなく見通しはついてきているけれど、私たちはすべてに取り組んでいるところ。新しいコミュニティが登場して、それは敵だけれど、たまに味方だったりする。人間のドラマがそこにはある。マギーが帰ってきたから、マギーとニーガンの物語にも取り組んでる。ずっとファンでいてくれたみんなが期待するたくさんのものがある」
10年を超える歴史の集大成となる最終章シーズン11は24話という長さになり、ファンに愛されたキャラクターたちを描ききってくれるのだろうと期待させる、アンジェラの力強い言葉。終わってしまうのは悲しいけれど、楽しみにしていて良いよう。
『TWD』新たな敵はこれまでと違う
また、アンジェラが触れたように、新しいコミュニティから新キャラクターも登場することは、ファンも察している。ボーナスエピソード放送開始前には、マギーとニーガンという因縁の2人の再会がかなり注目を集めていた。しかし蓋を開けてみれば、新たな敵と見られるキャラクターたちの登場、そしてマギーと子供ハーシェルの姿、ダリルとキャロルの思いなど、多くの要素がファンの心を熱くさせた。
巨大コミュニティ「コモンウェルス」の存在は、これまで長らく匂わされてきたけれど、ここにきて、マギーたちを追ってきたリーパーズもその存在感を増している。アンジェラは米EWのインタビューで、リーパーズは手ごわい敵であることを認めた。
マギーのアクションシーンの撮影裏映像。
「1人の男がマギーたちを追ってきた。彼は、決してバカではないマギーのグループに多大なトラブルをもたらした。だから、もし彼がハンティングのスキルがあるグループ出身だとしたら。彼は軍服を着て、ギリースーツを着ることもある。彼らは軍隊の技術を知っているというバッググラウンドがある。つまり、対抗するには手ごわいタイプってこと。
私たちのドラマでは多くの場合に、敵対する悪い奴らは、アポカリプスの前には会計士だったりして、その後悪くなったって感じでしょう?でも、一定レベルの技術と訓練を積んだ人々である場合は、別の問題が出てくる。その時には100人も要らないからね。たった1人が多くの痛みを引き起こす。これこそが、今起こっている物語。でもそれ以上のことは言わないでおく」
アンジェラが話す分析は、『ウォーキング・デッド』がここにきて新たな局面を迎えたことを感じさせる。最終章へ向けて加速する物語から目が離せない。(フロントロウ編集部)
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トム・ホランド、『スパイダーマン』シリーズの今後について少々「不穏な発言」
トム・ホランドが自身が主演を務めるMCU映画『スパイダーマン』シリーズの今後について、少々穏やかでない発言をした。(フロントロウ編集部)
MCU『スパイダーマン』の今後が不安になる発言
マーベル・スタジオが制作し、ソニー・ピクチャーズが配給するMCU映画『スパイダーマン』シリーズは、トム・ホランドが主人公のスパイダーマンことピーター・パーカーを演じる待望の第3作目の正式タイトルが『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム(Spider-man: No Way Home)』となることが先日発表されたばかり。
本作の公開はクリスマス直前の12月17日と、まだまだ時間があるけれど、トム、MJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンの仲良しトリオが仕掛けた、三者三様の珍タイトルを発表するという思わせぶりなイタズラや、久々に3人が集結した正式タイトルの告知動画も手伝って、マーベルファンたちのボルテージは急上昇。
そんななか、トムが『スパイダーマン』シリーズの今後について、ちょっと不安になってしまう発言をした。
4作目の出演契約はまだ結んでいない
英GQとのインタビューで、じつは、3作目の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』以降の作品に関しては、まだスタジオ側と出演契約を結んでいないことを明かしたトム。
「今後どうなるかわからないから、とにかくすべての瞬間を大事にしてる。だって、これが(『スパイダーマン』)最後の作品になるかもしれないからね」と、現在行なっている『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』の現場では一瞬一瞬をしみじみと噛みしめながら撮影していると明かした。
『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』には、トムの実弟のハリーもちょこっと出演。写真はトムが公開した現場でのオフショット。
「これが最後であって欲しくないけど、次の作品の契約はまだ結んでないからさ。6年前に1作目の契約を結んだ時から、ずっと次の作品に出演する契約も結んでた。それは僕にとって、まるでセーフティネットみたいだった。来年もまた『スパイダーマン』の映画が撮れるって、先のことを心配したことなんてなかったんだ。でも、今回は違う」。
そう不安を滲ませたトム。「電話を見つめて、新しい契約の話が舞い込むのを待ってる」と、次の出演オファーの連絡が来るのをドキドキしながら待っていると語った。
4作目にも出る気満々
4作目が制作されるとしたら、100%続投する気でいるというトム。今まで『スパイダーマン』シリーズを作ってきた共演者やスタッフたちとまた一緒にやりたいと「まったく同じコアチームを維持したい。ジョン・ワッツ監督とゼンデイヤ、ジェイコブももちろん」と、仲間意識の強さも見せていた。
3作目の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に関しても、まだ未発表の情報が多いなか、その先の4作目の作品に関しては、現時点ではまったく情報がない。
トムといえば“マーベルきってのネタバレ王子”と呼ばれてしまうほど口が軽いことで有名。トムにまだ4作目の出演オファーが届いていないのは、ただ単に彼がいろんな情報を漏らしてしまうリスクを未然に回避するためだと信じたい。(フロントロウ編集部)