2019年の第72回カンヌ国際映画祭で、映画『アデル、ブルーは熱い色』の監督最新作が話題になっている。(フロントロウ編集部)
現地時間2019年5月14日から25日まで開催された第72回カンヌ国際映画祭で、『アデル、ブルーは熱い色』の監督アブデラティフ・ケシシュが最新作を公開した。
映画『アデル、ブルーは熱い色』
今回上演されたのは、『Mektoub, My Love: Intermezzo(原題)』。この作品は、同監督の2017年に公開された『Mektoub, My Love: Canto Uno(原題)』の続編にあたる。
『アデル、ブルーは熱い色』で、2013年の第66回カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを獲得したケシシュ監督の作品であればと、期待して映画を鑑賞した観客たち。しかし、その期待は裏切られることに。
映画『Mektoub, My Love: Canto Uno』
4時間という非常に長い映画で話題になっているのは、セックスシーン。『アデル、ブルーは熱い色』もまた、作中での激しい濡れ場が有名。そんなケシシュ監督のスタイルを理解している観客にさえ、今作のセックスシーンは“長すぎ”た。
映画評論家のデビッド・エールリヒは、「『アデル、ブルーは熱い色』の監督が、“お尻”についての4時間もの映画を作った。映画の途中で、軽く精神的に壊れた」と話し、AからDの評価でC-をつけるという酷評を米IndieWireに掲載。
さらには、劇場で映画を見ていた観客が耐えられず次々と退席してしまう事態に。ある観客は上映終了後に、「映画祭において史上最悪の映画を見てしまったよ。これが、会場を出て行かなかった数少ない観客たちさ」と、多くの空席が確認できる会場の様子を公開した。
映画が上映されたあとの会見でケシシュ監督は、「すべての人がこういった映画を好きでないことは分かっているけれど、僕は気にしない」と、強気に答えていた。(フロントロウ編集部)
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