cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_cbbae60c7b41_青森山田中学校の監督に聞くサッカーの育成Part.1「育成年代で伸びる選手に共通するポイントとは?」 cbbae60c7b41 cbbae60c7b41 青森山田中学校の監督に聞くサッカーの育成Part.1「育成年代で伸びる選手に共通するポイントとは?」 oa-rp43309

青森山田中学校の監督に聞くサッカーの育成Part.1「育成年代で伸びる選手に共通するポイントとは?」

東京都府中市を拠点に活動する府中新町FCが、クラブの保護者に向けた講演トーク会を実施した。ユース年代でトップクラスの育成実績を誇る青森山田高校に有望選手を毎年輩出し、全国大会での実績もある青森山田中学校の上田大貴監督と、サッカージャーナリストの川端暁彦氏をゲストに招いたこの会の主な内容(一部編集)をテーマ別に構成。パート1のテーマは「育成年代で伸びる選手に共通するポイントとは?」。司会は、府中新町FCの葛谷智貞監督が務めた。

出典:『サッカークリニック』2020年7月号

取材・構成/石田英恒 写真/Getty Images、BBM、石田英恒 協力/府中新町FC

上の写真=近年、U-18年代の各大会で輝かしい成績を残し続ける青森山田高校 写真/Getty Images

KEYWORD 01「覚悟」

司会 今、各地域におけるナンバーワンの子供たちは、地元にあるJクラブの下部組織に行くケースが多いと思います。青森山田中学校に行く子は、必ずしもナンバーワンではない子、あまり目立たなかった子です。しかし、その子たちが中学校と高校を経た6年後には、Jクラブに行ったナンバーワンの選手たちをしのぐ結果を出したり、成長を果たしたりしています。そこにはどんな秘密があり、伸びる選手のポイントはどこにあるのでしょうか? ぜひ教えていただきたいと思います。

上田 青森山田中学校と高校には、現在活躍中、あるいは卒業後にプロになった選手がたくさんいます。伸びる選手に関して、何が共通しているのかと思い返すと、やはり性格的な部分なのかなと思います。単純に言うと、素直な性格です。サッカーの技術面で言えば、みんなさまざまで、最初からうまかったわけではなく、伸びる時期もまちまちでした。

 青森山田に入りたい子供は全国にたくさんいます。その中には、いい意味でやんちゃな子供もいます。当然のことながら、そういう選手にしても、入ったあとに一度挫折しそうになったり、くじけそうになったりする場合があります。

 活躍する選手は、そういったところからもう一段頑張る子供たちです。人の話を聞く耳をしっかり持ち、目を見て話を聞き、人の話をしっかり受け入れます。自分に足りないものは何かと分析し、指摘を受け入れるのです。中学校と高校で活躍したり、大学で活躍したり、プロになったりする選手の共通点は、サッカーをやめて仕事で頑張っている選手も含めて、素直で誠実であること、これが第一かと思います。

川端 入ってきた当初から、すべての選手が素直で誠実なわけではないと思います。

上田 もちろん、100人いれば100通りの性格があるわけです。お山の大将でオレがオレがというタイプもいれば、引っ込み思案なタイプもいます。彼らに共通するのは覚悟を持ってやってきた子供たちであることです。そして、覚悟を持って送り出した保護者の方々がいます。

 そういう意味で言えば、共通点を持った仲間たちがそろい、志の高い子供たちがそこで切磋琢磨する環境になってくると、性格的に頑張れない子だとしても、これではダメと自ずと気付きます。青森山田中学校と高校はそういう環境にあります。そこが1つのポイントです。

川端 青森山田の場合、県外出身選手の割合は中学校入学段階で7割くらいを占めます。東京から行く選手もいますが、東京から青森に行くこと自体が大変ですから、何となくという気持ちで青森山田に入る子は少ないと思います。最初から志の高い子がそもそも行くイメージがあるのですが、その点はどうでしょうか?

上田 その覚悟はあるでしょう。しかし、小学6年生でまだ12歳です。人生をかける覚悟と言っても漠然としていますし、予想通りにはやはりいきません。こんなはずではなかったということが、あとからたくさん出てきます。12 歳で親元を離れて寮生活をするのは大変なことで、私たち大人から見てもリスペクトに値します。

 当然のことながら、サッカーも私生活も最初から順調にいくわけはないのです。エラーが必ず起きて、ストレスがかかることが出てきます。人間関係で悩むこともありますし、むしろ悩まなければいけません。寮ではいろいろなことが起こります。単純なケンカもありますし、僕のほうがサッカーで頑張っているのに何でこの選手が試合に出るのかと思う場合もあります。

 寮生活の中で起こる、ストレスを含めたさまざまな問題を自己解決したり、問題を解決するために人の手を借りる力を養ったりしていきます。高い志の子供たちと一緒にサッカーをすることで技術が伸びるのはもちろんですが、私生活で精神的な成長があると、それに比例してサッカーにおいても成長が見られます。ピッチでの成長につながる私生活での成長があることが、Jクラブと比較した場合のウチのいい点です。一年365日、一日24時間をしっかりとサッカーに向かわせる中で、勉強、私生活、人間関係、社会勉強もそこに含まれてくるところが私たちの強みです。

KEYWORD 02「自己解決力」

講演トーク会に登壇した、左から葛谷智貞監督(司会/府中新町FC)、上田大貴監督(青森山田中学校)、川端暁彦氏(サッカージャーナリスト)

川端 私の中学生時代を振り返っても、彼らの挑戦の大変さが想像できます。青森山田の子供たちは、同年代の選手たちと大部屋で一緒に過ごします。そこで人間関係を築いてうまくやっていくのは難しいはずです。それをいかに乗り越えるか、そこにポイントがあるのでしょうか?

上田 一人では乗り越えられないことが多くあります。離れた保護者に電話して相談する子供がいたり、同じ悩みを抱えた子供たち同士で相談し合ったり、いろいろです。

 この4月に新しく入学してきた子たちは、北海道の子から沖縄の子までいて、一人ひとりが持っている地域の文化が違います。関西の突っ込み文化に初めて触れた純朴な東北の子供が、関西の子供とケンカになることがあります。いろいろな子供たちが集まる中で、いろいろなトラブルが起きます。そういう文化的な摩擦についても、自分一人で乗り越えるのは無理です。

 そこで、仲間の大切さを知ることや指導者に相談することなどの選択肢が出てきます。自分から発信や主張ができれば、仲間や指導者の助けを得て自分で解決することを覚えていきます。自分の生活をサッカーに向かわせるために、他人の助けを得て自分で解決することを学ぶのです。

 今までは保護者が解決してくれたことを自分でやらなければいけないという状況が最初の壁になります。それを乗り越えて中学3年生くらいになると、身の周りのことを全部自分でできるようになります。そして、自己解決能力や問題発見能力が身についていきます。子供たちが成長していく重要な要素の一つです。

川端 指導者は、子供たちが自分で自分のことを解決するように促しつつ、子供たちがヘルプを出したら助けに行きます。指導者や仲間に対して自分がこういうことで困っているのだと伝えるのも、自己解決能力の一つになります。

上田 最初から言える子と、まったく言えない子がいます。こんなことがありました。母親から電話があって、「寮生のAの親です。ウチのスリッパがないようです。探してもらえませんか?」と言うのです。「お母さんのスリッパがないんですか?」。「いえ、ウチの息子が、スリッパがなくて困っているみたいなんです」。

 そこで私は、「それは少し違うと思います。スリッパがなくて困っているのは本人なのだから、『スリッパがない』と本人が自分で伝えなければなりません。寮監に相談したり、夜の点呼で『スリッパを探してほしい』とみんなに発信したりすればいいのです。それを保護者の方がやってしまうと、その子は何もしないですべての問題解決を親御さんにやってもらうことになります。スリッパがなくて困っているのだったら、その子が成長するために、自分で言えるようにならなければいけません」と話しました。

 その後、保護者から電話はありませんでした。自分自身で問題を解決することは、大人になっても大切です。そして、身近な問題を解決する力はサッカーにも通じる力です。

KEYWORD 03「要求する力」

2019年度は、フジパンカップ関東少年サッカー大会優勝、東京都U-12サッカーリーグ優勝などの成績を収めた府中新町FC(写真は18年のもの)

川端 確かに「自分が困っている、こうしてほしい」と伝えるのは、ピッチ上のことにも通じます。自分の要求を伝え、人の要求を聞く、つまり互いに要求し合わなければなりません。

上田 サッカーのピッチは、その子の本性が出る場所です。本性を隠すことはできません。寮で寮監の言うことを聞けない子、学校で先生の言うことを聞けない子は、一番大事ないざという場面で指導者の指示を聞く耳を持てません。

 ピッチの中では、さまざまな興奮状態があります。ギリギリの場面です。そこで冷静になれと指導者は言いますが、冷静になるとはどういうことでしょうか。それは、とんでもない興奮状態の中で話を本当に聞けるかどうかということです。青森山田中学校もそうですが、青森山田高校では、黒田剛監督が「集合」と言えば、誰一人として目をそらすことなく、全員が監督を見ます。何かをやりながら聞くということはありません。

 府中新町FCの5、6年生と話したとき、選手たちは「こんにちは」と言ってリュックを下ろしました。人の話を聞く教育が徹底されていて、府中新町FCの指導の質の高さを感じました。選手たちは人の話をよく聞き、しっかり理解して自分で実行しなければなりません。そこにあるのは感じる心です。感じる心を持つとは、先ほどの素直で誠実であることにつながります。自分で養っていけるものです。

川端 2019年度の高円宮杯JFA U– 18 プレミアリーグEASTで青森山田高校と対戦した大宮アルディージャU18の丹野友輔監督は、「青森山田と対戦すると勉強になります。選手たちに発信力があるからです」と語っていました。「彼らはピッチ上で互いに話をし、指示を出し合っています」と。ピッチ上のコミュニケーションは、苦しい時間帯になればなるほど難しくなります。そして、苦しい時間帯に間違った指示をすると、負ける可能性が高まります。少なくとも、声が出なくなるのはありがちな状況です。しかし、青森山田の選手たちは逆です。

 その試合では青森山田に退場者が出て、アルディージャがイケイケになりました。しかし、青森山田の選手たちは、自分たちで情報を共有し、ベンチから何かを言われなくても、それぞれの選手が的確に指示を発信していました。

 アルディージャの丹野監督は、「そういう部分を見習わないとダメだろう」と話していました。「そういう部分」をどうやってつくっていくのでしょうか? 中学生のときから積み上げてやってきたことが出たのかなと思います。

上田 声を出すのは、青森山田の大きな特長の一つであると思います。高校生も中学生も普段のトレーニングからかなり声を出しています。

 全国高校サッカー選手権大会決勝の埼玉スタジアム、5万6000人の大観衆の中で監督が何かを言っても、選手には聞こえません。そういうときにこそ、ピッチ上での選手同士のコミュニケーション力が活きてきます。

「もう少しこうしよう、ああしよう」と大声で話したり、味方を鼓舞したり、そういうものをいざというときに出せるのは、普段から高い意識を持ってトレーニングをしているからです。「声を出せない選手は、いざというときにいいプレーができない」と言い続けているので、トレーニングは常にすごい活気の中で行なわれています。

川端 2月、福岡で行なわれた九州高校サッカー新人大会に取材に行ってきました。熊本県立大津高校が優勝したのですが、大津の選手たちも声をものすごく出していました。「チームカラーが少し変わったのですか?」と古閑健士監督に聞くと、「青森山田と昨年の夏にインターハイで対戦して負けたのですが、私たちに足りないのはこれだと気付かされたのが選手同士の声でした。(青森山田は)気合や指示の声を普段から出しているからこそ、言うべきときに言わなければならないことを言えるのです」と話してくれました。

 それから、声をもっと掛け合うという方針にしたところ、選手たちが変わったそうです。ピッチで声を出して要求し合うようになり、自分たちで問題を解決できるようになったとのことでした。

上田 全国的にそういうチームが増えて、みんなが強くなってしまうと、青森山田としては困ります。ほどほどにしてほしいという思いもありますね(笑)。

青森山田中学校監督プロフィール


上田大貴(うえだ・だいき)/ 1985年9月25日生まれ、北海道出身。青森山田高校から仙台大学へ進む。社会人としてプレーしたあと、2011年に青森山田中学校の監督に就任。17年度までに全国中学校サッカー大会で5回の優勝を果たした(14年度から17年度まで史上初の4連覇。18年度と19年度は準優勝)。18年度のJFA 第22回全日本U-15サッカー大会では、中体連として史上2校目となる決勝進出に導いた

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【NFL】20年前のその日、QBトム・ブレイディの伝説が始まった

20年前の今日、2001年9月23日は、NFLのQBトム・ブレイディが、本格的に出場を始めた最初の試合の日だった。第2週のニューヨーク・ジェッツ戦。開幕週の日曜日は9月9日だったが、2日後に世界を震撼させた「米国の同時多発テロ事件」が発生したため、翌週のNFLは中止となっていた。

 当時のペイトリオッツのQBはドリュー・ブレッドソーだった。1993年ドラフト全体1位で入団以来、着実に実績を積み重ねてきた大型強肩パサーだった。1996年のシーズンにはスーパーボウルに進出。QBブレット・ファーブのグリーンベイ・パッカーズの前に敗れたものの、オフェンスの中心として君臨、3月には10年1億300万ドルと、史上初めて1億ドルを超す契約をチームと結んでいた。

 一方のブレイディは、前年のドラフト6巡199位で入団した。QBとしてはこのドラフトで、7番目だった。名門ミシガン大学で2年間スターターだったブレイディだが、上級生にスーパーボウル優勝QBボブ・グリーシーの息子、ブライアン・グリーシー、下級生に野球でニューヨーク・ヤンキースからもドラフト指名されたドリュー・ヘンソンというスター選手がいたために、地味な存在だった。

 大学4年の時にオレンジボウルで4TDという大活躍の末にアラバマ大を破った時も、NFLも注目していたWRデビッド・テレルに賛辞が集まり、ブレイディは評価されなかった。24歳の典型的なバックアップQB。それが当時のブレイディだった。

 ペイトリオッツ対ジェッツは、ロースコアのまま試合は進んだ。10-3とジェッツがリードして、試合は第4クオーターに入った。ブレッドソーはスクランブルから右サイドライン沿いを走ると、ファーストダウン更新まであと2ヤードの地点で、ジェッツのLBモー・ルイスのヒットを受け、転倒した。

 7点のビハインドで自陣の3rd&10。ファーストダウンが欲しい場面だった。196センチ108キロと大型のブレッドソーは当たり負けする気はなかったのだろう。そして、このプレーが、NFLの歴史を大きく変えたのだった。

 取り立ててハードヒットには見えなかったが、ブレッドソーはしばらく起き上がれなかった。何とか立ち上がると、次のオフェンスシリーズに出場し、右手でトスをするようなパスを投げた。それが限界だった。

 残り2分16秒、ペイトリオッツはQBを変えた。ブレイディの投入だった。前年に1試合、3プレー出場、パス1回成功6ヤードというのが、全実績だったブレイディは、冷静に2ミニッツオフェンスを指揮した。

 パスを5回成功させ46ヤードを前進、ランでも9ヤードを奪ってサイドラインに出た。

 そして、ゴールまで29ヤードの地点から、4回パスを投じた。3rdダウンではヘイルメアリー、4thダウンでは左にロールして、エンドゾーン手前に低い弾道のミドルパスを投げた。ヘイルメアリーは対応されていると判断したからだろう。

 結局、最後のパス4連投はすべて失敗、ペイトリオッツは敗れた。

 これが伝説の始まりとは、世界中でおそらく誰一人として気付いていなかった。


 ペイトリオッツは、翌日、ちょっとしたパニックに陥った。ちょっと強くヒットされただけのように見えたブレッドソーは思いのほか重傷だった。胸部の血管が切れ、血液がたまっていた。場合によっては命にもかかわる負傷だった。

 開幕連敗スタートのペイトリオッツは、3戦目から、ブレイディにしばらくオフェンスを預けるほかはなかった。ただし相手が悪かった。3戦目の相手は、同地区内のライバル、インディアナポリス・コルツだった。

 1998年ドラフト全体1位指名で、2代続けてのNFL選手、QBペイトン・マニングが相手だった。ブレイディと1歳違いのマニングは、すでにNFLのスターだった。前シーズンに記録したパス4413ヤード、33TDいずれもNFLトップ。ブレイディとは何もかも違い過ぎた。

 しかし、ディフェンスがブレイディを援護した。マニングは2サック、3INTと散々な出来だった。ブレイディはパスTDこそなかったが、13/23、168ヤードと安定した試合運びで、ペイトリオッツを勝利に導いた。

 ブレイディは単なる控えQBではなかった。先発した第3週のコルツ戦以降の試合を11勝3敗で乗り切り、チームにAFCイーストの地区優勝をもたらした。11勝の中には、コルツ戦の2勝も含まれていた。

 ホームのディビジョナルプレーオフでは、雪の舞う中、オークランド・レイダースを撃破した。ファンブルロストと思われたプレーが、パスインコンプリートと判定される「強運」だった。敵地ピッツバーグに乗り込んだ、AFCチャンピオンシップのスティーラーズ戦では、AFC最強と言われたスティーラーズディフェンスを手玉に取った。

 ニューオリンズで開催された、第36回スーパーボウルは、QBカート・ウォーナーとRBマーシャル・フォークを擁し、オフェンス1位、ディフェンス3位でNFL最強と言われたセントルイス・ラムズが対戦相手だった。全米のメディアが、ラムズの勝利を予想したが、ブレイディの冷静さは揺るがなかった。試合最後のドライブで着実にボールを進めると、Kアダム・ビナティエリのサヨナラFGにつなげた。
 
 24歳6カ月で当時史上最年少のスーパーボウルMVPに輝き、檀上のインタビューでは「夢がかなった」と涙を流した。メディアはブレイディをシンデレラと称え、ラムズを破ったペイトリオッツを、第3回スーパーボウルでジェッツがコルツを破って以来の歴史的アップセットと称えた。

 スーパーボウルから2カ月半後、2002年のドラフト翌日に、ブレッドソーは、バッファロー・ビルズにトレードされた。

    ◇

 あれから20年がたった。ブレイデイはまだNFLでプレーしている。プレーしているどころではない。スーパーボウルに7回優勝し、NFLのありとあらゆる記録を塗り替え続けてきた。

 もう誰もブレイディのことをシンデレラとは呼ばないし、あの第36回スーパーボウルがアップセットだったことなど皆とうに忘れている。

 ブレイディは長年苦楽を共にした、ペイトリオッツとビル・ベリチックHCに別れを告げ、タンパベイ・バッカニアーズで新しい仲間と、新たな航海を楽しんでいる。


 ペイトリオッツにも今季、変化があった。ブレッドソー以来28年ぶりとなるQBの1巡指名に踏み切った。アラバマ大学のマック・ジョーンズだった。ブレイディのミシガン大学の後輩QB、デビンガードナーや、アラバマ大の同期生、トゥア・タゴバイロアが「ブレイディによく似ている」と評価してきた青年は、元MVPのキャム・ニュートンとのエース争いに勝ち、開幕戦からスターターとしてプレーしている。

 ブレイディがペイトリオッツのQBとして初めてTDパスを記録したのはジェッツ戦から数えて4試合目のサンディエゴ・チャージャーズ戦だった。ミスのない、安定したパス成績ながらパスTDが無く、ファンをやきもきさせているマック・ジョーンズの4試合目は、10月3日、ジレット・スタジアムにタンパベイ・バッカニアーズを迎える。

 20歳11カ月差の2人のQBの初対決は、どのような結果になるのだろうか。


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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_c5bd347b106a_新日本プロレス「G1」大会4日目のカード紹介とシングル戦績【週刊プロレス】 c5bd347b106a c5bd347b106a 新日本プロレス「G1」大会4日目のカード紹介とシングル戦績【週刊プロレス】 oa-rp43309

新日本プロレス「G1」大会4日目のカード紹介とシングル戦績【週刊プロレス】

新日本プロレス年間最大シリーズで、最強戦士決定リーグ戦として今年で31回目を数える『G1 CLIMAX』第4戦が、24日に大田区総合体育館にて開催される。

 Bブロック2戦目となる24日の公式戦カードと、過去のシングル戦績は次の通り。

◎オカダ・カズチカvsEVIL=オカダの4勝2敗。G1ではオカダの2勝1敗。

◎SANADAvsタイチ=SANADAの2勝。G1では対戦なし。

◎YOSHI-HASHIvsジェフ・コブ=初シングル。

◎タマ・トンガvsチェーズ・オーエンズ=初シングル。

◎棚橋弘至vs後藤洋央紀=棚橋の9勝2敗。G1では棚橋の3勝1敗。

 メインはオカダとEVILの一戦。G1における両者の一戦で思い出されるのは、’17年の公式戦。EVILが、それまで6連勝と破竹の勢いを見せていたオカダを下すというビッグサプライズを起こし、いちレスラーとして大きく殻を破った。

 また、昨年7月のNEW JAPAN CUP決勝でもEVILはオカダを撃破して初優勝。試合後にはBULLET CLUB入りを表明して、翌日の大会で内藤哲也から2冠王座を奪取し、またしても衝撃をもたらした。

 9・4メットライフドーム大会では、元CHAOSのSHOを引き入れて、ユニット内の新チーム「ハウス・オブ・トーチャー」を結成。またしても転換点を迎えたいま、オカダとの対戦はまたぞろ存在感を高めるための契機となるか。また、かつてCHAOS時代にオカダにかわいがられていたSHOの存在も、今一戦では気になるところだ。

 SANADAとタイチは7・23大阪大会以来のシングル。昨年のニュージャパンカップも含めてSANADAが2連勝中だが、シングルプレーヤーとして着実に実力を高めているタイチも、今度こそは勝利をつかみたい。大会の第1試合では、いきなり棚橋弘至と後藤洋央紀の公式戦が実現。新日本が苦しんでいた時期からIWGP戦線を担ってきた2人だけに、公式戦ではあるが、生え抜きとしての意地をぶつけ合う闘いに期待だ。

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_29c37d5b6b5e_【相撲編集部が選ぶ秋場所12日目の一番】明生が殊勲の星! 照ノ富士2敗も単独トップ変わらず 29c37d5b6b5e 29c37d5b6b5e 【相撲編集部が選ぶ秋場所12日目の一番】明生が殊勲の星! 照ノ富士2敗も単独トップ変わらず oa-rp43309

【相撲編集部が選ぶ秋場所12日目の一番】明生が殊勲の星! 照ノ富士2敗も単独トップ変わらず

明生(下手投げ)照ノ富士

初日から3連敗を喫したカド番大関の貴景勝が、4日目から立ち直って、12日目に勝ち越しを決め、カド番を脱した。序盤は首痛の再発を恐れて当たれていなかったが、また痛めたらしようがないと腹をくくったのだろう。いつもの立ち合いからの攻めが戻ってきた。立派な大関相撲だった。

優勝争いは3敗の大関正代と関脇御嶽海が敗れ、ますます照ノ富士が有利と思われたが、結びの一番で波乱が待っていた。照ノ富士の相手は同期生の関脇・明生。過去の対戦は照ノ富士の4戦4勝で、最近の3番は小手投げ、極め出し、極め倒しと、明生は差したところを抱え込まれて敗れている。

軍配が返り、立ち上がった両者。立ち合いの踏み込みよくモロ手で突き放した明生。照ノ富士を後退させると右を差した。これまでと違うのは、より深く結び目の向こう側をつかんだことだ。ここまで深く差すと、抱え込まれてもあまり効かない。

照ノ富士は左から小手投げにいくが、明生は右外掛けで応戦。照ノ富士がはね上げようとすると足をはずし、すぐに右からの下手投げ。大きく泳いだ照ノ富士はそのまま土俵を飛び出した。

憧れの同期生に勝った明生は、「明日につなげようという気持ちで集中して取れました。相手は横綱なので、同期生という意識はなかったです。無我夢中でした。強い横綱に勝つことができて、すごくいい相撲でした」と振り返った。

すでに7敗を喫しており、三役の地位を守る意味でも明日につながる相撲になった。「また明日、集中していきます。残り3日、頑張ります」と力強かった。

2敗目を喫した照ノ富士だが、単独トップは変わらず、3敗で阿武咲、隠岐の海、妙義龍、遠藤の4人が追う。ただ、照ノ富士が左足を痛そうにしていたのが気にかかる。横綱経験者は皆、土俵入りは取組以上に疲れると言うが、10キロ以上の綱を締めての土俵入りが連日続き、ヒザに疲労がたまってきたのかもしれない。

照ノ富士の残りの対戦相手は御嶽海、貴景勝、正代と強敵が続く。もし、13日目に負けるようなことがあれば、優勝戦線は照ノ富士独走ムードから大混戦となる。

文=山口亜土

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_9e9bbfa5003c_【アメフト】日大、平本HCが関東学連の会見に出席 監督は置かず「自分が全責任」 9e9bbfa5003c 9e9bbfa5003c 【アメフト】日大、平本HCが関東学連の会見に出席 監督は置かず「自分が全責任」 oa-rp43309

【アメフト】日大、平本HCが関東学連の会見に出席 監督は置かず「自分が全責任」

関東学生アメリカンフットボール連盟(KCFA、廣田慶理事長)は9月22日、10月の秋シーズン開幕を前にオンラインで記者会見を開いた。会見には、1部リーグTOP8、同BIG8の16校の監督・ヘッドコーチ(HC)と主将が登場した。8月31日に、橋詰功・前監督が退任した日本大学からは新任の平本恵也HCが参加した。
 平本氏のHC就任は、各メディアが報じていたが、公式に明らかになったのは初めて。平本HCは、日大は今季監督を置かず、チームの指導者としての責任は自分にあることを明らかにした。

 平本HCは、部の公式ホームページなどでの公開・発表が遅れていることをわびたうえで、「9月1日に、日本大学フェニックスHCとして着任しております」と語った。
 その後、コーチの体制も整いつつあり、まだ詳細は発表できないが、佼成学園中学・高校で平本HCの後輩にあたる藤巻辰崇さんをアシスタントHC格として、計10人ほどコーチングスタッフで選手の指導に当たっているという。
 平本HCは富士通の社員としての身分はそのままで、HCとなる。現在は、青山学院大大学院の国際マネジメント研究科に在学中という。
 従来とは異なり、監督は置かない。平本HCは「日本大学フェニックスの全責任は私にあります」と明言した。


 TOP8の8大学指導者は、
1)コロナ下のチーム作り、
2)今シーズンはどのように戦うか
について、それぞれ答えた。(発言の順は2019年シーズンの順位に基づく)

早大・高岡勝監督
1)昨季はコロナ罹患で、対戦校の立教大学にもご迷惑をかけた。今季は自分たちでできるだけコントロールすることに尽力してきた。 選手本人、保護者の方、大学側の理解も得て、春は比較的練習ができた。一丸となって、強化に取り組めた。

2)今季は、昨年の順位をしっかり受け止めて、チャレンジャーとして初戦の桜美林大学をはじめ、各校と戦う。1戦1戦、全員で、全力を尽くして戦い抜く。

法大・有澤玄監督
1)コロナ下で世の中の全ての人たちが苦労されている。難しい状況の中で、感染拡大を防ぐため、個人個人がしっかりと知識を持って活動するようにしている。

2)今季の戦い方については、毎年同じことを言っているが、法政らしい攻めたタフなフットボールで戦いたいと思っている。

中大・須永恭通HC
1)今季も、昨年に続いて(夏季)合宿を見送った。新入生の勧誘や、練習時間の制限、制約では苦労したが、昨年の経験があるので、昨年よりは改善した活動ができたと考えている。

2)ウチは上手なプレーはなかなかできないので、走り勝って、熱さで勝つような、全員で必死に泥臭くプレーするようなフットボールを目指して、それで勝ち上がっていきたい。

明大・岩崎恭之監督
1)コロナ下のチーム作りということでは、罹患者が出てしまって、春のオープン戦は1試合だけ。夏の合宿も2年連続できなかった。計画通り進まない中で、学生のモチベーション維持では苦慮した。チーム全体の底上げに注力してチーム作りを行ってきた。

2)1試合1試合を大切に、明治らしくスピード重視の全力フットボールをお見せしたい。


立大・中村剛喜監督
1)月並みだが、感謝の気持ちという一言に集約されると思う。この環境の中で好きなフットボールができるのは、当たり前じゃないということ。平時ではなかなか実感できないと思うが、様々な制限の中で自分たちでいろいろな工夫を強いられることで、与えられた環境に感謝の気持ちを持つことができている。人間的な成長につながっている。
2)学生一人一人、全員がその気持ちを表現してシーズンを戦ってくれると思っている。

東京大学 森清之HC
1)良くも悪くも慣れてきたということを感じている。良い面としては、去年大きな打撃を受けたリクルーティングについては、今年は学生たちがよく頑張って、コロナ以前と変わらない新入部員が入ってきた。悪い面としては、対面のミーティングができなかったり、練習後に一緒に食事をすることができなくなったために、「チーム文化の継承」という点で、ボディーブローのように効いている。また昨年春から続く実戦経験の不足ということも非常に大きい。

2)未経験者が大半を占めるウチのようなチームは、厳しいところがある。力不足を自覚しながら「一寸の虫にも五分の魂」、下手は下手なり、弱いものは弱いものなりに、何んとか意地を見せられればいいと思う。


桜美林大 寺田隆将HC
1)学生たちは、この春先からかなり活動を制限されている。フットボール出来ること自体が当たり前じゃないという感謝の気持ちを持って取り組んでいる。半分に分かれて練習したり、練習終了を早めたりということが、大学からも指導として来ている。そういう中で苦労しているのはコミニュケーション。横のつながりを大切にしてほしいと感じている。

2)今季は、結果を残し続けられるチームにしたい。当たり前のことを当たり前にできる文化づくりをきっちりやっていきたい。自分たちが誇りを持てる戦い、卒業した後でも「フットボールをやっていてよかったな」と言えるような戦い方をしてほしい。コーチ陣もそのサポートを全力でしたい。

日本大学 平本恵也HC
1)他の大学と同様いろいろな活動制限を受けている中で、なかなか思うように練習できないという点では苦労している。ただ早い段階でワクチン接種を大学で受けることができた。選手・スタッフは全員が2回目の接種までを終えている。選手一人一人の意識改善も進んでいて直近は、かなり安定して練習ができている状況になっている。

2)今季は、目の前の1試合、1プレーに全力を尽くして戦っていきたい。

新たにロゴ、スローガンを定める

 KCFAは、今回の記者会見に合わせて、連盟のスローガンとビジョン、リーグ戦ロゴを新たに定めて発表した。

スローガンは
「ONE PLAY, ONE SKY(ひとつ青い空の下、最高のワンプレーを。)」

 連盟ビジョンは、「組織として、そして学生スポーツ競技団体としてのあるべき姿や目指す姿を使命や目標などとして定め、関係者一同がそれらの実現に向けて行動していくための指針となるもの」という。

 リーグ戦ロゴは、攻防の激しさを盾と矛で表現した。

 ビジョンは、2年ほど前から連盟内ビジョン策定プロジェクトチームで検討を重ねて、できた原案を基に、早大OBの鈴木聡史さんがスローガン、リーグ戦ロゴとともに作成した。


◆連盟ビジョン
◇ミッション(フットボールの使命)
・学生一人ひとりの人間的な成長を支え、大学スポーツの本質を追求し、豊かな未来を描く
・アメリカンフットボールの魅力を高め、日本のスポーツ文化を通じての社会の発展に貢献する
◇ビジョン(フットボールの目標)
Sustainability スポーツとしての魅力を高め、競技人口の拡大を実現する
Update フラッグフットボールの普及・拡大を図る
Diversity 女性や子どもをはじめ多様な層へ魅力を広めていく
◇バリュー(フットボールの覚悟)
・競技及び組織の透明性を追求し、真のスポーツマンシップの涵養に努める
・新しい日本の社会に貢献し、グローバルな視点を持った人材を育てる
・競技の安全性を第一に高め、FAIR(公平に)、HONEST(正直に)、RIGHT(正しく)を柱として、大学スポーツの進化のロールモデルを目指す

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_9a4a898559b8_【ボクシング】新チャンピオン矢吹正道、「いまは、やり切った感がある」 9a4a898559b8 9a4a898559b8 【ボクシング】新チャンピオン矢吹正道、「いまは、やり切った感がある」 oa-rp43309

【ボクシング】新チャンピオン矢吹正道、「いまは、やり切った感がある」

 22日に行われたWBC世界ライトフライ級タイトルマッチで、8度防衛の安定王者・寺地拳四朗(29歳=BMB)との壮絶な戦いを制し、10回TKOで勝利した新王者・矢吹正道(29歳=緑)が一夜明けた23日、愛知県名古屋市内の所属ジムでオンライン会見を行った。

文_本間 暁 写真提供_緑ボクシングジム

 両目周りの腫れは、かなりのものなのだろう。サングラスで目を隠した新チャンピオンは、いつもどおりのポーカーフェイスを貫いた。
「寝るともっと腫れるって聞いたので、ずっと起きてました。気分はあんまりパッとしませんね」──。あれだけの大激闘を繰り広げながら一睡もしていない。疲労と眠気は頂点に達しているはずだ。それでも、実直な男らしく、はきはきと応えていく。

 試合の映像は見ていないという新チャンピオンは、4ラウンドまでの採点で、ジャッジ2者が40対36と矢吹優勢とつけたことについて、「右手をハイガードにして、(寺地の)ジャブをまともにもらわないようにした。それでいけたので、ジャッジがそこを見てくれたのかな」と見解を示した。
 戦前、「蜘蛛の巣のよう」と表現した寺地の多彩なジャブ。その強弱をことのほか警戒していたが、「強弱変化は想定内。“弱”はガードして無視し、ジャブの相打ちや右のカウンターで、拳四朗選手のジャブを深く差させるのを防ぎました」とその駆け引きを語る。世界3階級制覇の田中恒成(畑中)やフライ級のホープ、桑原拓(大橋)らとの出稽古に臨み、彼らのハイスピード・ジャブを体感して「学んだことが多かった」と振り返る。

 ジャッジの採点にかかわらず、試合全体の流れは矢吹がタクトを握っていたように見えた。が、「SNSとかで、拳四朗選手の周りの人たちが『コロナの影響があった』と言っているのを目にしました。でもそれは、プロモーターや拳四朗選手本人に失礼。試合をやるって決めたんだから」と、このときばかりは語気を強めた。

リモート会見に臨む新チャンピオンと松尾会長

 試合直後の会見同様、「いちばん強い選手とやったので、いまはやり切った感がある。今後のことはなにも考えていない。ちょっとゆっくりしたいです」と、この先については明言を避けた。
 同席した松尾敏郎会長は、「彼は自分の意見をしっかりと持っている大人。もういろいろと考えて、ある程度、決めていると思います。私はそれを支持するだけです。自分の選手がこんな試合をしてくれて、あんなに感動したことはない」と、愛弟子への全幅の信頼と感謝をあらためて述べた。

「昔から、目標は兄弟チャンピオン。自分はそれが叶ったので、あとは弟(力石政法=日本ライト級6位)をチャンピオンにしてやりたい」と矢吹。昨日もセコンドに就いて、甲斐甲斐しく、マメにアドバイスを送っていた“影の参謀”への想いを打ち明け、今度はサポートに回ることを示唆した。

「あと30分で到着します」と、サングラスの奥の目がちらりと笑って見えたのは、試合後、まだ会っていないという家族との再会を語ったとき。妻の恭子さんとは深夜に電話で話したというが、長女・夢月(ゆづき)さん(11歳)、長男・克羽(かつば)くん(8歳)は就寝中で、言葉も交わしていないという。幸いなことに、今日は祝日。家族水入らずで、じっくりと喜びをかみしめてほしい。

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_470002600879_毒霧と「イチバーン!」の競演! グレート・ムタ&ハルク・ホーガンがドリームタッグ結成【9月23日は何の日?/週刊プロレス】 470002600879 470002600879 毒霧と「イチバーン!」の競演! グレート・ムタ&ハルク・ホーガンがドリームタッグ結成【9月23日は何の日?/週刊プロレス】 oa-rp43309

毒霧と「イチバーン!」の競演! グレート・ムタ&ハルク・ホーガンがドリームタッグ結成【9月23日は何の日?/週刊プロレス】

 1993年9月23日、新日本プロレス横浜アリーナ大会でハルク・ホーガンとグレート・ムタがドリームタッグを結成し“ヘルレイザーズ”ホーク&パワー・ウォリアーと対戦した。

 当時、WWF(現・WWE)が主戦場のホーガンとWCWが主戦場のムタは初タッグ結成。コール時にムタが毒霧、ホーガンが「イチバーン!」ポーズを披露したが、互いに言葉を交わさないし、視線すらまともに合わせない。

 それぞれの世界を尊重し合い、ある程度の距離を取っていた。ゴングが鳴らされる前からホークがホーガンに対して異常なほどに熱くなっており、試合開始から約5分間、ほとんど一騎打ち状態だ。

 最大の見せ場は15分経過直前にやってきた。ダブルインパクトを狙われたムタがパワーの肩でコーナー最上段のホークに毒霧を噴射! 

 これでホークが戦線離脱。このチャンスにムタはパワーに赤い毒霧を浴びせ、ホーガンがアックスボンバーを叩き込んで勝利を収めた。

 試合後、ホーガンとムタは握手を交わすのかと思いきや、ちょっとした呼吸が合わずに不成立。そんなやり取りさえも千両役者たちは見る者を魅了していた。

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_8fc3800e92cd_【ボクシング】元王者・大森将平が地元・京都のリングで引退式 8fc3800e92cd 8fc3800e92cd 【ボクシング】元王者・大森将平が地元・京都のリングで引退式 oa-rp43309

【ボクシング】元王者・大森将平が地元・京都のリングで引退式

 元日本バンタム級王者で世界挑戦経験もある大森将平(ウォズ)の引退式が22日、WBC世界ライトフライ級タイトルマッチが開催された京都市体育館で執り行われた。同5日付けでJBC(日本ボクシングコミッション)が引退届けを受理し、ホームページで公示していた。

文_船橋真二郎 写真_早浪章弘

山中、村田に続く南京都高出身の“逸材”

 世界奪取の期待を集めたサウスポーが28歳で引退を決断したのは、新型コロナウイルスの影響もあったという。

「自分との戦いですね。浮き沈みが激しくて、どうしても試合へのモチベーションが上げられなくて。このままでは、みなさまに申し訳ないと思い、ボクシング界を離れることを決意しました」

同僚・徳永幸大(右=ライト級)とともに、日本チャンピオンコンビとして活躍した 写真_BBM

 プロボクサーだった父・正喜さんの影響で、中学2年のときにウォズジムに入門した。高校ボクシングの強豪校・南京都(現・京都廣学館)高校で本格的にキャリアをスタート。高校3年時のインターハイで全国大会初出場(ベスト16)、国体で準優勝の結果を残し、高校卒業直後の2011年4月、18歳でプロデビューした。

 無傷の7連勝で翌2012年の全日本バンタム級新人王を勝ち取った当時から注目されたが、期待が大きくふくらんだのは2014年5月、初の地元・京都のリング(島津アリーナ京都)。高校の先輩・村田諒太(当時・三迫/現・帝拳)のセミファイナルで、同じく先輩の山中慎介(帝拳)とWBC世界バンタム級王座を争ったクリスチャン・エスキベル(メキシコ)を4回KOで下した一戦だった。特に最初のダウンを奪った右アッパーのタイミングの鋭さは、見る者に鮮烈な印象を残した。

益田を鮮やかに倒して日本バンタム級王者に 写真_BBM

 2015年4月、オープニングラウンドに2度倒すスタートから益田健太郎(新日本木村)を3ラウンドでストップし、日本バンタム級王者になったときは満員の後楽園ホールにニュースター誕生の予感が充満した。だが、同年12月、WBOバンタム級指名挑戦者決定戦に臨み、サウスポーのカウンターパンチャー、マーロン・タパレス(フィリピン)に4度倒される2回TKO負け。試合会場の島津アリーナ京都は静まり返った。8ヵ月前の熱狂とのコントラストは、リングの常とはいえ、あまりに残酷だった。

第2の人生をしっかり歩む

 再びメキシカンの世界ランカーを下し、こぎつけた初の世界挑戦は、王者のリー・ハスキンス(イギリス)がケガを理由に直前でキャンセル。2017年4月にようやく実現したと思えば、因縁の王者・タパレスが体重オーバーを犯した末、11回TKO負け。試合中に負ったアゴの骨折でブランクをつくり、階級を上げた再出発の一戦も対戦相手の計量失格で中止になるなど、初黒星を境に歯車が噛み合わない印象もあった。

 再起後2連続KOで迎えた2019年8月、東洋太平洋スーパーバンタム級王者・勅使河原弘晶(当時・輪島功一スポーツ/現・三迫)との注目の世界ランカー対決に最終12回TKO負け。昨年12月、2度の日程変更を経て新鋭・西田凌佑(六島=現・WBOアジアパシフィック・バンタム級王者)と対戦し、判定で敗れた試合がラストファイトになった。

しっかりとした口調で、地元ファンに挨拶

「いろいろな方に支えられて、今日があります。この恩をボクシングで返すことはできなかったんですが、第2の人生をしっかり歩んで、また違った形で応援してくださったみなさまに返していきたいと思いますので。これからも、どうか温かく見守ってください」

 目標に掲げていた京都のジムから初の世界チャンピオンは果たせなかったものの、当時、指導を仰いでいた園寿和トレーナー(現役時は京都拳闘会所属)以来、約25年ぶりに日本のベルトをもたらすなど、古都のボクシングを盛り立てた功労者。地元のリングで惜別のテンカウントゴングに送られて、約10年のプロキャリアにピリオドを打った。最終戦績は25戦21勝(16KO)4敗。

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_bd68b9b26fc4_【アメフト】東京ガスQBエバンスに富士通大苦戦、終盤の「ピック6」で辛勝 bd68b9b26fc4 bd68b9b26fc4 【アメフト】東京ガスQBエバンスに富士通大苦戦、終盤の「ピック6」で辛勝 oa-rp43309

【アメフト】東京ガスQBエバンスに富士通大苦戦、終盤の「ピック6」で辛勝

アメリカンフットボール・Xリーグの最上位「X1スーパー」は9月20日、第2節の富士通フロンティアーズ対東京ガスクリエイターズの1戦があり、富士通が東京ガスを振り切って今季2勝目を挙げた。

富士通フロンティアーズ○32-22●東京ガスクリエイターズ
(2021年9月20日、富士通スタジアム川崎)


 富士通は第1Q2分RBトラショーン・ニクソンのランタッチダウン (TD) で先制した。東京ガスは8分、K朴容俊が48ヤードのフィールドゴール(FG)を決めた。
富士通は第2Q1分、RBニクソンがランTD、QB高津佐隼矢の2ポイントコンバージョンも決まって、15-3とした。東京ガスは、自陣ゴール前から粘り強く前進すると、新米国人QBジェロッド・エバンスがWRナムディ・アグードに24ヤードのTDパスを決めて、5点差に迫り、後半へ折り返した。
 富士通は第3Q3分、QB高木翼からWR小梶恭平にTDパスが通って、12点差に。追う東京ガスは10分にQBエバンスがランでTD、2ポイントコンバージョンは失敗したがワンポゼッション差とした。
 しかし、第4Q開始早々、エバンスのパスを富士通DB奥田凌大がインターセプトリターンTD。さらに6分にはK西村豪哲がFGを決めて、16点差とした。
 あきらめない東京ガスは同10分にエバンスがWR林裕嗣に6ヤードのTDパスを決めたが、2ポイントコンバージョンは失敗した。東京ガスが狙ったオンサイドキックも、富士通が抑えて、32-22で逃げ切った。



第1戦とはまるで別人、富士通苦しめたエバンス

 42-6、56-7、77-10、59-0、65-0。これが過去10シーズンの秋季リーグ戦における富士通対東京ガス戦の結果だった。65点差のシャットアウトが2019年11月3日、直近の対戦だ。その時はオフェンスはトータル455ヤードと113ヤード。ファーストダウンは21回と5回という大差が付いた。

 その富士通が、この日はあわやというところまで追い込まれた。

 東京ガスは、2週間前のパナソニック戦から、新米国人QBエバンスを起用したものの、0-71で大敗。富士通のどこかに油断があったとしても、仕方がなかった。

 過去に来日した米国人QBと比べて、No.1といっても過言ではない能力と実績を持つエバンスは、パナソニック戦とはまったく別人だった。実力の片鱗は第2クオーター半ばから発揮された。自陣9ヤードからのオフェンスで、富士通ディフェンスの圧力に味方が反則を重ね罰退しながらも、クイックリリースと強肩でパスを決め、前進した。
 
 仕上げは、194センチの長身WR、アグードへのTDパス。東京ガスのサイドラインは盛り上がった。その雰囲気はチーム全体に波及、前半最後に富士通が狙ったFGをブロックした。


 富士通は、ハーフタイム中にアジャストした。後半最初のオフェンスで高木がTDパスを決め、さらに、その後のディフェンスでは、エバンスにDL、LBが群がってプレッシャーをかけ、CBアルリワン・アディヤミがインターセプト、試合の流れをつかんだかに見えた。

 それでもエバンスの神通力は続いた。弾丸のようなパスを繰り出してドライブすると、110キロを優に超えていそうな巨体でエンドゾーンに飛び込んで、再び点差を詰めてきた。

 東京ガスの反撃にカウンターパンチとなったのが、DB奥田の「ピック6」だった。さらに、歴戦のK西村のFGが貴重な3点を加えたのが、大きかった。エバンスはその後もTDを奪ったが、そこで力尽きた。

 両チームのオフェンスは、トータルヤーデージが東京ガス325、富士通321、ファーストダウンは東京ガス19、富士通13と東京ガスが上回った。エバンスはパスとランで293ヤード3TDを奪った。奥田のリターンTDが無ければ、勝負はまったく分からなかった。

 連敗スタートの東京ガスだが、この後対戦するチームにとっては大きな脅威となる。対戦が終わったパナソニックと富士通も安閑とはしてはいられない。東京ガスが残り試合をすべて勝ってプレーオフに勝ち残る可能性がないとは言えない。

 オービック、富士通、パナソニックの壁は高く堅固で、「BIG3」による優勝争いが濃厚と見られていたX1スーパーに、大きな波乱が起こるのかもしれない。



「エバンスの事前研究、なかなかできなかった」山本洋HC

(今の感想は)

山本:こういうスコアになったが、2試合目を勝てたことは素直に喜びたい。

(2年前は65-0で勝った相手と、こういう結果になった理由は)

オフェンスとしてはパントは2回、それ以外はスコアリングレンジに入っていた。ただ2回FGブロックされたり、あるいはTDまでいけずにFGで終わっているところもあった。そこがこういう結果になった。
ディフェンスは、東京ガスのオフェンスに、しっかりとプレーを出されて、ボールコントロールされた。

(オフェンスの得点は25点)

山本:後半は4回のオフェンス中、FGトライとなったのが2回、そのうち1回はブロックされた。その前のところで、ファーストダウン、セカンドダウンで進めず、サードダウンショートを作れなかった。そこの精度を上げて行かないと、スコアにはつなげられない。

(ディフェンスが、東京ガスオフェンスに押されている部分が、サイドラインでオフェンスに伝播したのか)

山本:そういうことはない。オフェンスは中々ボールが回ってこない中で、自分たちのベストな形でスコアリングレンジにまでボールを運ぶということにフォーカスをしていた。第3クオーターの最初のオフェンスシリーズなどは、そこにしっかりフォーカスできていたと思う。

(エバンスの研究を事前にしたか)

山本:前回のパナソニック戦だけで。あとはネット上の動画を探して見たりはしたが、古い映像ばかりだったので、正直なところ、なかなかきっちり研究というところまではいかなかった。
 走らせると、しっかりゲインを取って来る。そこはフィジカルの差が出ている。ディフェンスのタックリングという、技術的な問題もある。他チームの外国人選手や、能力の高い日本人選手と対戦する時と同じだと思う。スキルアップ、研究も含めて今後詰めていきたい。


(最終クオーターになっても接戦が続く展開を予想していたか)

山本:点数の予想はしていない。どんな点差になっても、勝つということだけはしっかりやり切ろうと言っているので、そこはあまり気にしていない。

(第3節が不戦勝なので、次戦のIBM戦まで間が空くが、その1カ月の過ごし方が、エバンスのようなQBと戦ったことで変わるのか)

山本:外国人QB・RBに対してはそれなりの対策は必要。ただ、基本的に、やることのファンダメンタルの部分はそんなに変わらない。プレーヤーとしてのスピードや、カットバックの移動距離が長いということがあるので、そこをどう詰め切っていくのかというのはポイントになる。

(まだまだ課題がいっぱい残った形となったが、1カ月あってよかったのでは)

山本:本当にそうですね。選手もしっかり認識しているので、我々コーチサイドと認識をしっかり合わせながら修正すべきポイントはしっかり修正していきたい。


「ディフェンスのサイン的に、当たりだった」DB奥田凌大

(インターセプトリターンTD、相手はどういうプレーだったのか)

奥田:内側のレシーバーの5ヤードアウトというパスプレー。僕は、5ヤードアウトを含むフラットゾーンのカバーだった。ディフェンスのサイン的に、当たりだった。

(それで、レシーバーの前にパッと出た)

奥田:そうですね。事前にサイドラインで準備していたことを、フィールドで出すことができたと思う。

(読み勝ちというところか)

奥田:こっちには投げてこないかなと思っていたので、そこは難しいところだった。外国人QBが見ているところは、それぞれ選手によって違う。

(あのリターンTDが無ければ勝敗はわからなかった)

奥田:それだけ、東京ガスのQBもレシーバー陣も精度が上がっていた。それに対する僕たちの準備が、この結果になった。

(194センチのWRオグードは?)

奥田:何回かマッチアップしたのですが、歩幅が大きいし、前に立つとプレッシャーがある。そこに対して自分が下がらずに、いつも練習でやっているプレーをしっかりできるようにというのが大事になってくる。

(趙翔来主将が、試合後のハドルで「これが今の俺たちの実力。勝ったこと以外は何もいいことはない」と言っていたが、4連覇の最初の年に加入した奥田選手としてはどう思うか)

奥田:4連覇したチームは今のフロンティアーズにはない。それは過去の栄光。今、僕たちのチームは、経験値はあるかもしれないが、別のチーム。相手選手ももちろん変わっている。趙の言葉を選手たちはみんなしっかりとらえて、今年のチームとして日本一を目指している。

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cat_oa-rp43309_issue_cbbae60c7b41 oa-rp43309_0_62b65905060f_【ボクシング】元女王・宮尾綾香が再起戦に勝利「返り咲くためにやり続ける」 62b65905060f 62b65905060f 【ボクシング】元女王・宮尾綾香が再起戦に勝利「返り咲くためにやり続ける」 oa-rp43309

【ボクシング】元女王・宮尾綾香が再起戦に勝利「返り咲くためにやり続ける」

 22日、東京・後楽園ホールで行われた女子47kg契約ノンタイトル8回戦は、元WBA女子世界アトム級王者の宮尾綾香(38歳=ワタナベ)が、日本女子アトム級王者の長井香織(31歳=真正)を3-0(79-73、78-74、78-74)の判定勝ちで下し、約3年ぶりの白星を挙げた。なお、当初メインイベントに予定されていた日本フェザー級最強挑戦者決定戦、源大輝(ワタナベ)対草野慎悟(三迫)戦は、草野が新型コロナウイルスのPCR検査で陽性反応が出たため中止。日を改めて行われる。

 世界王座5度防衛の実績を誇る宮尾は、途中アクシデントに見舞われながらも、巧みな試合運びで確実にポイントを手繰り寄せた。相手との間合いをはかっていた2回だった。出会い頭のバッティングで左のこめかみ付近を負傷。ドクターチェックが入り、一時中断する。顔をしかめつつも何とかやりすごしたものの、3回に長井が狙っていた右を不用意にもらう。一時流れは傾きかけたが、ここから気を引き締め直した。バッティングと右を警戒し、素早い出入りで的確にパンチを当てて、試合を優勢に進めていく。

「距離を取って、ポイントアウトすることを考えていました」。長井の直線的な攻撃をうまくいなす。後半は危なげない安全運転。要所でサイドを取って左フックを打ち込み、角度を変えて右も浴びせた。時折見せたインサイドワークでも、日本王者との差は歴然。ヤマ場となるようなラウンドこそなかったものの、負けないボクシングをしっかり完遂した。8回終了のゴングを聞くと、ほっとしたような表情を見せて、静かに微笑んだ。

「久しぶりの勝利すぎて、どのように喜んでいいのか、分からなかったです」。2018年11月以来となる勝利だった。昨年12月、WBO女子世界ミニマム級王座決定戦で多田悦子(真正)に9回TKO負けを喫してから9カ月ぶりのリング。内容は決して満足のいくものではなかったが、ボクシングの試合ができる喜びを噛み締めていた。いまだ引退の二文字が頭に浮かんだことはないという。先月に38歳の誕生日を迎えても、意欲はみなぎったまま。目指すべき場所は明確である。

「世界チャンピオンに返り咲くためにやっています」。力強い言葉には、とことんまでやり抜く覚悟がにじんでいた。今後は適正階級のアトム級で勝負していくことを誓い、辛抱強くチャンスを待ち続けるつもりだ。宮尾の戦績は26戦20勝(6K0)5敗1分。敗れた長井の戦績は12戦6勝(2KO)3敗3分。手練手管のベテランを捉えることができなかった。

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