背中を押さない、手も引かない──代弁者としてひたすら絶望に向き合ってきたアニソンシンガーReoNaの “寄り添う”の根本に在る誠実さ|インタビュー前編
衝撃のデビューからもうすぐ2年。一貫して、日々の絶望、複雑な心の色彩を"代弁者"として紡いできたアニソンシンガー・ReoNa。最新シングルでは、<魂の色は 何色ですか>と力強く、あなたに問いかける──
TVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』2ndクールのオープニング・テーマ「ANIMA(読み:アニマ)」と、家庭用ゲーム『ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス』のオープニング・テーマ「Scar/let(読み:スカーレット)」。それぞれの作品の放送・発売が新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となったため、シングルも発売日が延期となっていたが、満を持してリリースを迎える。
この取材が行われたのは3月上旬。ReoNaのワンマンツアーが延期(現在は中止)となった直後であった。混沌とした状況のなかでも、彼女の信念は揺らぐことはなく(むしろより凛として見えた)、約二時間半、 “一対一”でじっくり思いの丈を話してくれた。彼女の誠実さが浮き彫りになったインタビュー。多くの人に届いてほしい。
聴き手に、作品に、寄り添ってきた一年半
──今作の最新シングルは『ソードアート・オンライン アリシゼーション』シリーズのアニメ、ゲームのWタイアップ作品。『ソードアート・オンライン』(以下『SAO』)とのタイアップは今回の2曲を含め、早くもトータル5曲となりました。
ReoNa:こんなに携われるようになるなんて、ただ『SAO』が好きで観ていたあの頃の私に言っても、きっと信じられないと思います。『SAO』はReoNaのことをお話するうえで絶対に欠かせない、本当に掛け替えのない大切な存在です。
神崎エルザ starring ReoNaからはじまって、まずそこで、人生に大きすぎる節目をいただいて……。そこから今度は「forget-me-not」で『SAO』シリーズの本編エンディングに、さらに大切なシーンに「虹の彼方に」でも寄りそわせていただいて。そこから今度は10周年で「Till the End」を……。
そんな中で今回、初めてアニメとゲーム両方のOPテーマを担当させていただけることは、光栄の一言じゃ足りないです。しかも『ソードアート・オンライン アリシゼーション』はシリーズ史上もっとも長い集大成ともいえる作品で、物語の軌跡を全部かき集めて大きな大きな戦いが繰り広げられる。その幕引きになるオープニングに携わらせていただくこと、寄り添わせていただくこと……言葉にしがたいような喜びがあります。持てる限りの力で、お歌で、作品に寄り添わせていただこうと決意しました。
──毎回お話を聞くたびに思うのですが「寄り添う」という表現がReoNaさんらしいなって。ReoNaさんのなかで「寄り添う」ことって言葉にするとどんなものなのでしょうか。
ReoNa:「寄り添う」ってどっちにも作用する言葉じゃないですか。一方的じゃないというか。
──それこそ、ReoNaさんが大切にされている“一対一”に通じるものですよね。
ReoNa:そうなんです。一対一も、寄り添うもそうなんですが……“共にある”ことだととらえていて。ReoNaとして、作品に携わらせていただく意味、理由……そういったことも踏まえて「寄り添う」という言葉を選んでいます。
<魂の色は 何色ですか> その一言に込めたエネルギー
──『ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld』2ndクールのオープニング・テーマ「ANIMA」のお話からうかがわせてください。「ANIMA」を聴いたときはどういう印象を持ちましたか。
ReoNa:まず、冒頭の<魂の色は 何色ですか>のフレーズにハッとさせられました。一度聴いたら頭から離れないフレーズで。この一言にいろんなものが詰まっていて、すごく考えさせられる問い掛けですよね。『SAO』シリーズ全体においても、魂や命というものは大きく重たいテーマとして扱われていますが、改めてその原点に立ち返るような……“魂とは? 命とは?”といったものを OPテーマとして物語の幕開けに投げ掛ける、とても強い歌詞だと感じました。
──でもその言葉の直後に<強くないよ ほら>という言葉が違った温度で投げかけられている。これこそ、まさに“寄りそう”の象徴のように感じたんです。
ReoNa:そこにハッとしていただけたのは、すごく嬉しいです。<強くないよ ほら>ってすごく難しい言葉なんです。かたや諦めにもとれる一言じゃないですか。この「ANIMA」は、躓いても、転んでも、傷ついても、それでも進んでいくしかない命のことを歌っていて。この物語に出てくる一人ひとりが、べらぼうに強いかと言ったらそうではなくて、もがきながら進んでいる。そういった思いを込めた言葉です。
――ところで、<魂の色は 何色ですか>というフレーズは歌の中で何度も出てきますが、毎回ニュアンスが違うように聴こえます。そこは意識されていたんでしょうか。
ReoNa:聴いている方に通り過ぎられないように意識して歌っています。問い掛けられるたびにハッとしたり、答えを考えてもらえたらいいなと思って。私自身も、この言葉を通して、魂の色や形を想像したり、「自分が死んだらこの意識はどうなるんだろう?」と考えてみたのですが……でも結論は出なくて。たぶん私がずっと考え続けていく、永遠のテーマなんだと思います。
──私もよく考えてしまうんですよね。身体が器だとしたら、魂ってどこにいってしまうんだろう、その後は無になってしまうんだろうか……とか。小さいころから考えては眠れなくなってました。
ReoNa:考えちゃいますよね。止まらなくなってしまう。
──でも生きているうちは、その答えは誰にも分からない。ReoNaさんのおっしゃった通り、今を生きる私たちの永遠のテーマであり、そして『ソードアート・オンライン アリシゼーション』の世界では大きな意味を持つもので。
ReoNa:そうですね。フラクトライトという人口的に生み出されたものの中に命を受ける彼らにとっては、魂の形ってなんなんだろう。彼らにとっての命ってなんなんだろうと。
──「ANIMA」は毛蟹さんが作詞、作曲、編曲を一手に担っていますが、そういったお話はされたんでしょうか。
ReoNa:しました。毛蟹さんにはデビュー前からお世話になっていますし、同じ事務所のクリエイターさんということもあって、意見を共有しやすいんです。「ANIMA」を通して、毛蟹さんの“魂観”のようなものを初めて知りました。毛蟹さんの考えとして「魂の下側には命という器があって、上側にある心とで包まれている」と。『SAO』のキャラクターたちは、心と魂はあるけど、器がないから不安定で。それに対してダークサイドの人間たちは、命と魂はあるけど、心がない人たちがいる……そういってお話をしてくださったんです。だから、<心はどこに 器はどこに>という言葉が出てくるんだなって。
──ああ、なるほど……。
ReoNa:魂のカタチって考えたことはなかったんですけど、毛蟹さんの芯になってる部分が「ANIMA」に詰まっているなぁと。そういうことを知られて、私自身よりこの歌詞に想いを重ねることができました。
──歌詞についてもうひとつおうかがいさせてください。<伸びてく枝葉が分かれて それぞれの道を行く 寂しい思い出だけが強く根を張ってる>と歌っているところは、ReoNaさんの声がすごく際立っていて。この歌詞の表現は「forget-me-not」と通じるものがあるように感じたのですが、いかがでしょうか。
ReoNa:「forget-me-not」のときから“忘れたくない記憶” “忘れられたくない思い出”ということを歌っていて。基本的には思い出って優しいものだと思っているんですけど……どんなに良い思い出でも、寂しいものだったとしても、そこに戻ることはできないじゃないですか。枝葉という表現に重ねて、それを伝えたいなと思っていました。
<次ページ:共に届けられることが「これ以上ない喜び」>
共に届けられることが「これ以上ない喜び」
──「ANIMA」にどんなアニメーションが付くかというも、いちファンとしてすごく楽しみにしています。
ReoNa:最終クールの幕開け。どんな形ではじまるのか、私自身もドキドキしています。実はオープニングの映像が出来上がる前の絵コンテをいただいたんです。見た瞬間にボロボロに泣いてしまいました。『ガンゲイル・オンライン』のときにも感じたことなんですが……まだ世に出ていない、コンテやダビングの時点から関わらせてもらえるって本当に幸せなことで。「ANIMA」がもとになって、オープニングのシーンができあがっていくんだなと。……ああ、ダメですね。こうやって話してるだけで、思い出し涙してしまうんです。ごめんなさい。
──大丈夫です。ゆっくり話していきましょう。
ReoNa:……ありがとうございます。
──それだけ大きな思いが詰まってるのは承知の上なんですが……今思わず思いが溢れてうるっときてしまった理由ってどんなところにあると思いますか。
ReoNa:どこなんですかね……? 以前ラジオ(#ReoNaのハチパレこえにっき)の企画で、『SAO』の丹羽(将己)プロデューサーさんにインタビューさせていただく機会があって。さらに、ゲームの特番として、ゲームのプロデューサーである二見(鷹介)さん、丹羽さんと一緒に配信させていただいたんですが、その方たちと一緒に「発売を楽しみにしててください」って言わせていただける立場にいられること、情報を一緒に発信できていること……“作る側”にいることを改めて感じることが最近増えてきて、自分もその一員であるんだなと考えると、胸がいっぱいになってしまうんです。
──個人的にReoNaさんは、SAOファミリーの一員といった印象があります。
ReoNa:そう言っていただけるのも凄く嬉しいです。ありがとうございます。
──制作陣から「ANIMA」を聴いた感想などはあったのでしょうか?
ReoNa:丹羽さんにインタビューをさせていただいたときに、「ANIMA」について「いかがでした?」って質問したんです。そしたら丹羽さんが……「これだと思った」と言ってくださって。私にとってこの上ない誉め言葉でした。また、アニメの制作チームの方々は、最終クールに向けて「劇場版以上のものを作る熱量で挑んでいる」とも教えてくれました。「劇場版以上のものを作る熱量」ってなかなか言えることじゃないじゃないですか。そんな作品のオープニングを歌えることを改めて光栄に思いました。たまらないです、本当に。
尽きる瞬間により強く命を感じる
──ゲーム版OPの「Scar/let」(期間生産限定盤のみ収録)は、作詞がハヤシケイ(LIVE LAB.)さんと作曲が毛蟹さん。さらに編曲に荒幡亮平さんのお名前がありますね。
ReoNa:デビュー前からずっとお世話になっているケイさんと、ライブでお世話になっている荒幡さん。荒幡さんには今回初めてアレンジをしていただきました。
──「Scar/let」を聴いた時の印象はいかがでしたか?
ReoNa:サビの<振り絞れ Scarlet>の一言が、私の中にすごく響いてきて。普段はあまり耳にしない言葉だけど、とても切実で、何を表したいかが伝わってくるなと思いました。ゲームタイトルの『リコリス』=彼岸花の花言葉の1つに情熱があるんですけど、まさしくそれを感じるお歌だな、と。線香花火は消え際が1番鮮やかで美しいように、尽きる瞬間により強く命を感じることってありますよね。特に椿などの首から落ちるようなお花は枯れ際がいちばん輝いて、花が開く。花という言葉が出てくるからこそ、より命について考えてしまいます。アニメイトタイムズさんではいつもお花の話をしているので、きっと今日も花言葉の話になるかなって思っていたんです(笑)。
──ありがとうございます(笑)。調べてはいたんですけど、彼岸花の花言葉って「情熱」から「あきらめ」「独立」まで、想像以上に幅広くて。いまお話を聞きながら勝手に答え合わせしていました(笑)。
ReoNa:そう、すごく幅広いんですよね。彼岸花って葉っぱと花が同時期に日の目を見ることがないんです。だから、転生にまつわる言葉や、悲しい思い出などの花言葉が多くて。赤の場合は「情熱」になるけど、白、黄色でまた違った花言葉があって。
今回の「赤」という色は『SAO』全体を通しても大切な色になっているなと思ってます。それと同時に、血や、炎、焼けつくようなイメージもあるような鮮明な色でもある。今回の赤は、命を燃やしているような色に感じています。
――そのスカーレット(あざやかな黄みの赤)の意味も含んだ、このタイトルはハヤシさんが命名されたんでしょうか。「/」が入って、さらに違う意味にも捉えることもできるという。
ReoNa:そうです。“傷”を表すscarと“~させる”などを意味するlet、この2つでscarlet=赤になるって不思議ですよね。
──個人的に、ReoNaさんらしい言葉だなって思いました。
ReoNa:本当ですか。嬉しい。“私らしい”と言ってもらえると、またひとつ「Scar/let」という言葉に意味を感じます。
──また素晴らしいお花にまつわる曲ができて。これからも新しい花の歌が咲いていくんだろうなと思うと、ワクワクします。
ReoNa:勿忘草から彼岸花になって、青い淡いお花から真っ赤に燃え盛るようなお花になって、次はどんなお花が咲くんだろう。自分でも楽しみなんです。たくさん花開けたら、その季節ごとに思い出してもらいたいです。
──ゲーム主題歌は初ですが、ReoNaさん自身すごくゲーム好きじゃないですか。だからこそ喜びもひとしおだったと思います。
ReoNa:大好きです。『ソードアート・オンライン フェイタル・バレット』のオープニングの「Thrill, Risk, Heartless」(LiSA)は何回見たか分からないくらい、自分のマイルームから観ています。今度はReoNaとしてゲームのほうにもお歌を重ねさせていただける。また違ったドキドキと喜びがあります。映像を先に拝見させてもらったんですが、グラフィックが凄いです。フィールドがオープンワールドなので少し操作させていただいたんです。すっごく楽しかった……。
──詳しく教えていただいてもいいですか?
ReoNa:まず、このゲームではユージオが生きているシナリオになるんです。オープニングの途中でユージオがうつむいているのに、キリオが上を向いているカットが出てくるんですが、そこで邪推してしまったり……。ゲームオリジナルのメディナちゃんというキャラクターが出てくるんですが、彼女も重たいストーリーを抱えています。ゲーム内でどんな活躍をするかも楽しみにしていてほしいです。
──私自身『SAO』のゲームはまだやったことがないんですが……今作をキッカケにやってみたいなと思っているんです。初心者でも楽しめますか?
ReoNa:(目を輝かせて)ぜひ! 初心者のかたにもオススメです。今作にはAIが戦いかたを学習してサポートしてくれる機能がついているんです。しかもそのパターンをネットで共有できるので、上手な人が作ったものを借りてプレイできます。だから初心者でも戦いやすい内容になっていると思います。アニメとも原作とも違うルートが待っているので、シナリオも楽しんでほしいです。ゲームクリア後に改めてこのOPテーマを聴いていただけると、また違う味わいや、解釈が生まれるかもしれません。
<次ページ:「虹の彼方に」の続きとして、あしあととして>
「虹の彼方に」の続きとして、あしあととして
──カップリングのアコースティックナンバー「雨に唄えば」についても教えてください。
ReoNa:この楽曲は、あまり伝えていないことではあるんですが『SAO』があったからこそ完成した曲なんです。
──曲調的に「虹の彼方に」にも通じる曲ですよね。そこは意識されていたんでしょうか。
ReoNa:すっごく意識しました。タイトルからまず似ていて。「虹の彼方に」は「Over the Rainbow」(映画『オズの魔法使い』劇中歌のタイトル)、「雨に唄えば」は「Singin' in the Rain」という映画のタイトルで、それぞれ映画がモチーフになっています。
──あ……。すみません、ちょっと一瞬固まってしまいました。ニクいですね。
ReoNa:そういった反応をいただけて嬉しいです。さらに、実は「forget-me-not」とも通じる部分があるんです。「forget-me-not」の<肺呼吸の深海 魚や風に上手く乗れない鳥もどこかで旅をしているのかな>という歌詞が出てきますが……「forget-me-not」では<出会うことはなくても そこにいるそれだけで それだけでいいよ>歌っていましたが、その先を、「雨に唄えば」では歌っていて。
──あ! <落ちた鳥は 溺れた魚は 歩くしかないよね ひとりでも>! なるほど……。
ReoNa:そうです。あと実は、映画『雨に唄えば』の主人公の名シーンについて歌ってるのが「step, step」(神崎エルザ starring ReoNa名義の楽曲)なんです。そういった繋がりもあって。曲を深掘りするほど、“ここはもしかして”と気づくフレーズが散りばめられているので、秘密を見つけるような感じで探していただけたら。アウトロにも注目して聴いていただきたいです。
──『SAO』のReoNaさんのあしあと、軌跡があってこそ完成した曲なんですね。“ReoNaソング”というか。
ReoNa:そうですね。去年「forget-me-not」と「虹の彼方に」で《アリシゼーション》編の物語に携わらせていただいて。続きとして、あしあととして、新しくお歌を紡がせていただきました。
──曲が届いたとき、ReoNaさんとしてもグッとくるものがあったのではないでしょうか。
ReoNa:ありました。最初に聴いたとき、「forget-me-not」を思い浮かべました。あれだけ心が痛いと歌ったあとに、もっと細かな体の部位全部を使って<体で 心で 声で 網膜で それでも足りない すべて愛してた>とまっすぐに伝える言葉が印象的で。<愛>という言葉はまっすぐに捉えると恋愛に結びつくと思うんですが、この愛にはそれだけではない愛を感じて。返しても、返しても、返し切れない想いというか。
──歌詞に出てくる<ありがとう さようなら>という言葉は、日々使う言葉ではあるんですが……《アリシゼーション》編と重ねると、ものすごく重く切ない意味を感じます。
ReoNa:これはわたしの解釈なんですが、キリトからユージオに対して、そしてユージオからキリトに対しても、この思いを抱えていて、でも二度と交わすことができない言葉で。だからこそ、お歌という形でこの言葉がここにあることに意味を感じました。そのふたりに想いを重ねて、お歌を紡ぎました。
──「虹の彼方に」を聴いてからこの曲を聴くと、また違った発見がありそうです。
ReoNa:ありがとうございます。このお歌を聴いてから、「虹の彼方に」を知ってくださるかたもいらっしゃるのかもしれないなと思うと、すごく不思議な輪が広がるなと。
──不思議な輪といえば……「ANIMA」に<透明な過去に 不透明な明日に>という言葉が出てくるじゃないですか。1stシングル「SWEET HURT」のジャケットは透明なハコに入ってて、当時のReoNaさんを思い出していました。
ReoNa:……すごい! 今ハッとしました。しかも「SWEET HURT」のジャケ写の撮影のとき、雨が降ってたんです。本当に色々繋がるなぁと今実感しています。偶然は必然だと思っているので、なんだか運命的なものを感じました。
──収録曲についていろいろとうかがわせていただきましたが、ReoNaさんにとって4枚目のシングルってどういう意味をもっているんでしょうか。
ReoNa:神崎エルザ starring ReoNaとしての活動、PS2版『Fate/stay night[Réalta Nua]』オープニング・テーマの「黄金の輝き」の発表、「Till the End」の配信リリースもあって……ReoNaの“4枚目”が自分のなかでは少ないのか、多いのか、不思議な感覚なんです。シングルという形で、ミュージックビデオ、イラスト、写真……ひとつのパッケージとしてお届けできることはとても嬉しいことだなと思っています。
──初回生産限定盤に同封されるフォトブックはどんな内容になっているのでしょうか?
ReoNa:初めて工場地帯で写真を撮ったんです。カメラマンは平野タカシさんという方です。屋上での写真はAI感があるんですが、近未来的なもの、退廃的なもの、いろいろな写真が撮れています。合成は全てしていないんです。「これどうなってるの?」って不思議な写真が多くて。リアルな写真ならではの世界観を楽しんでいただければと思います。
──衣装はどんなテイストなんでしょうか。今身につけられているチョーカーも可愛いですね。
ReoNa:今回も、HELLCATPUNKSさんにご相談させていただきました。このチョーカー、作っていただいたんです。雫にも、魂のカタチにも見えるようなモチーフにしてもらって。衣装は、HELLCATPUNKSさんのお洋服のシルエットをReoNa仕様にしていただきました。実は別の衣装を見にHELLCATPUNKSさんにお邪魔したときに、今回の衣装が目に入って、「すごくANIMAっぽいな」と。
──ミュージックビデオはどんな映像に仕上がっているのでしょうか。
ReoNa:初めてバンドセットでお届けしています。疾走感のある映像にしたいなと、監督さんとお話ししました。映像の力をお借りして、楽曲の世界観をさらにもり立てるようなものにしたいなと思っています。
★インタビュー後編では「ミミック」について深く掘り下げていきます。
[インタビュー&文・逆井マリ]
商品情報
シングルタイトル:「ANIMA(アニマ)」
発売日:2020年7月22日(水)
レーベル:SACRA MUSIC
【初回生産限定盤(CD+DVD+Photo book)】
VVCL1680-1681 / ¥1,600 + 税
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【期間生産限定盤(CD+DVD)】
VVCL1683-1684 / ¥1,600 + 税
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【通常盤(CD)】
VVCL1682 / ¥1,200 + 税
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■初回生産限定盤仕様
・撮りおろしフォトブックレット付
・「ANIMA」ミュージックビデオ映像収録DVD同梱
■期間生産限定盤仕様
・TVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション War of Underworld」2ndクールノンクレジットOP映像、家庭用ゲーム「ソードアート・オンライン アリシゼーション リコリス」ノンクレジットOP映像収録DVD同梱
・描きおろしアニメイラスト使用三方背ケース仕様&ミニポスター付
■CD収録楽曲 ※「初回生産限定盤」「通常盤」と「期間生産限定盤」では、カップリングが1曲異なります。
【初回生産限定盤・通常盤】
01.ANIMA 作詞:毛蟹(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.) 編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
02.雨に唄えば 作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.) 編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
03.ミミック 作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 作曲:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 編曲:黒須克彦
04.ANIMA -Instrumental-
【期間生産限定盤】
01.ANIMA 作詞:毛蟹(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.) 編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
02.雨に唄えば 作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.) 編曲:毛蟹(LIVE LAB.)
03.Scar/let 作詞:ハヤシケイ(LIVE LAB.) 作曲:毛蟹(LIVE LAB.) 編曲:荒幡亮平
04.ANIMA -TV ver.-
ReoNaプロフィール
ReoNa(レオナ)/10月20日生まれ。陰のある少女らしいルックスながら、繊細で深い、少年の様な歌を歌うシンガー。“応援者”ではなく、「背中を押さない」「手も引かない」、”代弁者”として“絶望系アニソンシンガー”を掲げる新時代の女性アーティスト。
TVアニメ『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』にて、劇中歌アーティスト「神崎エルザ」の歌唱を担当、「神崎エルザ starring ReoNa」として2018年7月4日(水)にミニアルバム「ELZA」をリリース(初登場8位を獲得)。ダウンロード部門「レコチョク年間ランキング2018」、新人アーティストランキング1位に、「神崎エルザ starring ReoNa」が選ばれるなど、活躍を見せる。
2018年7月放送開始のTVアニメ『ハッピーシュガーライフ』のエンディングテーマ「SWEET HURT」にて、8月29日(水)にソロデビュー。
“静寂”を武器にした独特のライブスタイルが話題を呼び、10月に行われた初のワンマンライブは即時完売。2019年2月からは初のワンマンライブツアー「ReoNa Live Tour 2019 “Wonder 1284”」を開催、全会場Sold Out。
2019年1月クールのTVアニメ『ソードアート・オンライン アリシゼーション』のエンディングテーマアーティストに大抜擢され、セカンドシングルとして「forget-me-not」を2月6日(水)にリリース。
6月には世界の癒しのピアノマン、ダニエル・パウターの7年振りの来日ライブにて、ステージでのコラボレーションを実現させる。
6月26日(水)には、神崎エルザ starring ReoNa名義のシングル「Prologue」を、さらに8月28日(水)にはReoNa3rdシングル「Null」をリリース。9月からは初の全国ツアー「ReoNa Live Tour 2019“Colorless”」を開催、そして10月20日(日)、自身の誕生日に初のZepp Tokyoでのワンマンライブ「ReoNa ONE-MAN Live“Birth 2019”」を開催し、チケットは即時Sold Out。
2020年もその活動が期待される、女性アニソンシンガー。
□ReoNa 公式サイト
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