cat_oa-rollingstone_issue_fd192e698f59 oa-rollingstone_0_fd192e698f59_レオン・ファノラキスの咆哮「ヒップホップは価値観や考え方を更新していく音楽」 fd192e698f59 fd192e698f59 レオン・ファノラキスの咆哮「ヒップホップは価値観や考え方を更新していく音楽」 oa-rollingstone

レオン・ファノラキスの咆哮「ヒップホップは価値観や考え方を更新していく音楽」

ヴァースを蹂躙する野性味のあるラップ。鼓膜を震わすベースライン。荒ぶる感情が炸裂するリリック。20歳のラッパー、Leon Fanourakis(レオン・ファノラキス)が抱える衝動の源流にあるのは子供の頃から気になっていたという「違和感」だ。

ーLeonさんのリリックに秘められた怒りってどこに向けられたものなんですか? 自分自身というよりは社会や世の中に対してのものが多い気がしたんですけど。

小学生の頃からみんなと同じがすごく嫌いで、ルールに従って生きる意味って何だろうって、すごく考えてたんですよね。でも普通の小学生はそんなこと考えないじゃないですか。学校の規則に従って生きることが当たり前というか。俺はその頃からヒップホップも聴いていたので、そういうことに違和感を感じたのかもしれません。普通に生きてるだけじゃつまらないみたいな。だから格好も1人だけモヒカンにしてみたりとか。



ー音楽はどういうきっかけで?

もともと親が音楽をやっていて、子供の頃から音楽部屋みたいなのを与えられてたんです。部屋の中にギターやベースやドラムがあって、そこで楽器に触れてました。小学生の時はレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンやリンキン・パークが好きで、タブ譜を見てギターを弾いたりしてたんですけど、あんまりピンとこなくて。中学生になってDJもやってみたんですけど、結局続かなくて。それでラップをやってみたという感じです。

ーヒップホップとの出会いは?

最初はカニエ・ウェスト、ジェイ・Zだったんですけど、どんなラップが自分は好きなんだろうって研究した結果、スクールボーイ・Qであり、エイサップ・ファーグのようなガツガツしたスタイルが好きなんだということに気づいて、その後にXXXテンタシオンが出てきて決定的になりましたね。めちゃめちゃ(テンタシオンの曲を)聴きまくって、どういう風にリズム取ってるのかを自分なりに研究したんです。で、韻を踏めば踏むほどリズムが軽快になることに気づいたり。



ー繰り返し聴いてマネして?

はい。あとはいろんな音楽を聴くことが一番刺激になります。周りにいるSANTAWORLDVIEWやYamieZimmerとか、仲間内でも刺激をたくさんもらえるので、お互い高め合ってる感じですね。やっぱり歳が近い人は意識していて、海外のアーティストでも同い年くらいの人が多いですし、そういうのを見て俺も頑張らないとって思ったりします。


「日本語でめちゃくちゃカッコいいラップをしてやる!」って思った

ーSANTAWORLDVIEWやYamieZimmerらと作り上げた1stアルバム『CHIMAIRA』には、Leonさんを見出したANARCHYの他、Bank.Somsaart、VA$¢0、ハイヤー・ブラザーズのPsy PとMelo、XXXテンタシオンが所属したクルーMembers OnlyのBass Santana、Cookin Soulなどが参加してますよね。父親が日本人で、母親が韓国とギリシャのハーフというクォーターのLeonさんならではというか、どこか無国籍な風情が漂うサウンドだなぁとも思いました。

クラブで外国人から話しかけられることが多いんですよ。『一緒にスタジオ入ろう』って言われることも多々ある。自分もニューヨークに行ったりするし、海外は好きなんです。でも英語をモノにするよりは、外国人をヤバイって言わせる日本語ラップを突き詰めたいですね。混血だけど日本育ちっていうルーツがそう思わせるのかもしれないけど。ハーフの子が周りに多くて、中学生の時に「日本語のラップ、ダサくね?」って言われて、それに腹が立って「日本語でめちゃくちゃカッコいいラップをしてやる!」って思ったんですよ。



ーアルバム発売後、日本全国のクラブのステージに立つ機会も増えましたね。

地方に行ってもみんなバウンスしてくれるし、アルバムを出してからいろいろ変わりました。感情を表現するだけじゃなく、ヒップホップは価値観や考え方を更新していく音楽。そこがすごく面白いし、何年経っても飽きないと思います。だからいくつになっても新しいアプローチを知りたいし、音楽を聴き続けて研究していきたいです。大人になって歳を重ねると昔にとらわれてしまう人って多いじゃないですか。でもそうじゃない人はすごくフレッシュだなと思っていて、自分はそういう大人になりたいですね。



レオン・ファノラキス
2015年の「第8回高校生ラップ選手権」、2018年の「ラップスタア誕生!」シーズン2でLeon a.k.a 獅子名義で優勝。その後、ANARCHY主宰の1%と契約を果たし、Leon Fanourakisとして2019年に1stアルバム『CHIMAIRA』をリリースした。

『CHIMAIRA』
Leon Fanourakis
1%
発売中

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痛みを通して共感が生まれる「エモラップ」、人気の理由 米

2017年、リル・ウージー・ヴァートの「XO Tour Life3」が米ビルボード・シングルチャート7位にランクインした。薬物依存症と自殺というテーマを取り上げたこの曲は、若年層に支持された。ウージーはノリのいいコミカルなスイングにのせてこう歌う。”どうにでもなれ/友達はみな死んだ”。情感に訴えるこの歌詞は、ヒップホップのターニングポイントの一つになった。2010年代にSoundCloudから火が付いたサブジャンル、エモラップが主流になったことを意味していた。

【写真を見る】27歳で他界した「27クラブ」のスター20人



こうした流れの源流は若いラッパーたちだった。彼らはエモロックによく見られる抒情的・耽美的テーマをヒップホップの作風と融合し、繊細な楽曲をインターネットにアップロードしていた。ウージーは先ごろ中性的なジェンダー「they/them」であることを発表したが、現在はHot Topicの広告を彷彿とさせるスパイクヘアでキメている。ウージーやYung Leanやトリッピー・レッドといったラッパーたちの躍進とともに、死生観が曲のテーマとして定着している。

2018年以来、エモラップはSpotifyでもっとも成長著しいジャンルとなった。TikTokでも人気を確立すると、Z世代の後押しもあり、さらに勢いを増している。「間違いなく若者のジャンルです。ファン層も若いところで10~11歳ぐらいだと思います。ちょうどこのぐらいの年頃になると、子どもたちもiPhoneを手に入れたり、学校でラップスターの話を耳にしますから」と言うのは、ロサンゼルスを拠点にミュージック・ビデオや映画を制作するジャスティン・ステイプル監督だ。

ステイプル監督は次回作のドキュメンタリー『American Rapstar』で、SoundCloud発信のラップ現象と、ここ数年台頭してきた若いラッパーたちを掘り下げている。だが監督が言うには、エモラップの起源はさらに昔に遡る。このジャンルが音楽配信プラットフォームを中心に広がる以前から、エミネムやキッド・カディ、Odd Futureといったアーティストによるより繊細なラップが、新たな方向性をヒップホップ・ファンに提示していた。

広まった理由はインターネットの音楽ストリーミングにあるというのがステイプル監督の考えだ。ストリーミングは音楽を共有物としてではなく、個人で消費しがちだ。ストリーミングは悲しい音楽を静かな環境で、他人に評価されることを恐れることなく、1人で聴く場を提供する。「従来、ラップはどちらかというとパーティ音楽であり、ストリートの声を届けるメディアであり、ストリートから生まれたポエトリーでした。でも最近は、社会がどこへ向かっていくのかという不安や孤立感があります。サブジャンルやサブカルチャーも、その多くがインターネットへ移行し、クラブではあまり見られなくなりました」とステイプル監督は説明する。「音楽DJのいるクラブ環境ではなく、自室で、1人きりで消費できるようになった。おそらくそのために、パーティアンセムよりも悲し気な方向に向かっているんでしょう」


エモラップの闇、オピオイド使用の神格化

2019年にガーディアン紙とのインタビューに応じたジュース・ワールドは、エモラップで表現される苦悶がどこから来るのか、という質問にこう答えた。「誰もが痛みを抱えている。憂い、依存、心痛。これらはすべて人間の特性だ」。 2019年の研究によれば、Z世代やミレニアル世代は一般的に、前の世代よりもずっと不安を感じているという。「アメリカ社会の将来に対する絶望や先行き不透明感、とくにパンデミックでは孤立や孤独も広がっています。そうした多くのことから、かつてない全く新しい形でエモラップや悲哀が出てきたのです」とステイプル監督。

だがファンや批評家は、エモラップの影響について全く異なる見方をしている。

リル・ピープやジュース・ワールドといった有名ラッパーがドラッグの過剰摂取で死亡したのを受け、エモラップには薬物使用の背景があると批判する声もある。中には、エモラップが破滅的な習慣や自殺願望を煽っていると考える人もいる。ニューヨーク州警察と麻薬取締局(DEA)が2018年に合同捜査を行った際も、エモラップの歌詞がフェンタニールやザナックスを「美化」し、オピオイド中毒の蔓延に直接影響を及ぼしているとの非難が持ち上がった。「今回の捜査では、エモラップの闇やオピオイド使用の神格化に踏み込んだ」と、DEAのジェームズ・J・ハント主任特別捜査官も発言している。



エモラップと10代の薬物使用増加との関係性については議論の余地がある。だがファンが口を揃えて言うのは、痛みを通じて人々に共感を生むエモラップの力だ。たとえそれが、楽曲の流れている間だけだとしても。

「今の若者は不安の度合いや鬱病、ソーシャルメディアへの依存が急増している世界で育っています」とステイプル監督は言う。「それと同時に、オピオイド中毒の蔓延、銃暴力の多発、学校内で処方薬が出回っているなどの問題もあります。こうした問題が絡み合うなかで、いっぺんに答えを出したのがいわばエモラップなのです」

【関連記事】現代のアメリカ人は交通事故よりオピオイドで死ぬほうが多い

from Rolling Stone US

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サマーソニックをライブ配信で楽しむ 視聴方法と配信タイムテーブルまとめ

今週末8月20日(土)、21日(日)に開催されるサマーソニック(SUMMER SONIC)東京公演2日間の模様が、WOWOWオンデマンドで独占ライブ配信される。ここではライブ配信の視聴方法と、サマーソニックの配信タイムテーブルをまとめた。

※掲載情報は2022年8月20日午前9時現在のもの

※配信アーティスト・配信時間は変更になる可能性があります。
※全曲配信するとは限りません。

【サマソニ1日目・8月20日(土)はこちら】

【サマソニ2日目・8月21日(日)はこちら】


◎ライブ配信の視聴方法

現在、WOWOWオンデマンドでは無料トライアルを実施中。8月に無料トライアルにお申込みいただいた場合、8月中の解約であれば料金が発生せずにWOWOWオンデマンドを利用することができる。各アーティストの配信は一度きりなので、気になるアーティストの配信スケジュールをぜひチェックしておこう。

※WOWOWオンデマンド以外でのソニックマニア/サマーソニック2022のライブ配信は一切ありません。

◎WOWOWオンデマンドとは?

WOWOWがお届けするオンデマンドサービス。スマホやタブレット、パソコン、テレビなどの機器を使って、日本全国いつでもどこでも楽しむことができる。

無料トライアル実施中!
詳細・お申し込み:https://www.wowow.co.jp/join/streaming/



8/19(金)~21(日)ライブ配信
SONICMANIA
SUMMER SONIC 2022

なんと無料トライアルなら円で楽しめます
加入についてお悩みの皆様へ#WOWOW に関するQ&Aをお届け

詳細URL
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— WOWOW MUSIC (@wowow_mj) August 17, 2022




◎サマーソニック1日目(8月20日)
ライブ配信視聴ページ:https://wod.wowow.co.jp/program/181162


▼Channel 1:MARINE STAGE / PACIFIC STAGE

10:40~ Novelbright
11:20~ Who-ya Extended
12:30~ BEABADOOBEE
13:35~ RINA SAWAYAMA
14:40~ WONFU
15:35~ THE LIBERTINES (VIDEO LIVE)
16:30~ MÅNESKIN
18:15~ Billkin & PP Krit
19:30~ THE 1975

▼Channel 2:MOUNTAIN STAGE / PACIFIC STAGE

10:30~ CVLTE
11:40~ THE LINDA LINDAS
12:50~ 渋谷すばる
14:00~ BLUE ENCOUNT
15:10~ ALL TIME LOW
16:20~ FISHBONE
17:35~ リーガルリリー
19:30~ HYDE

▼Channel 3:SONIC STAGE / PACIFIC STAGE

11:00~ カメレオン・ライム・ウーピーパイ
12:05~ CHAI
13:15~ SQUID
14:25~ Awesome City Club
15:20~ RAISE A SUILEN
16:40~ BAND-MAID
17:25~ Doul
18:10~ KACEY MUSGRAVES
19:45~ ST. VINCENT

ライブ配信視聴ページ:https://wod.wowow.co.jp/program/181162

◎サマーソニック2日目(8月21日)
ライブ配信視聴ページ:https://wod.wowow.co.jp/program/181162


▼Channel 1:MARINE STAGE / PACIFIC STAGE

11:00~ BE:FIRST
12:15~ Liella!
13:10~ THE STRUTS
14:20~ YUNGBLUD
15:25~ OCTPATH
16:05~ Novel Core
16:55~ MEGAN THEE STALLION
17:55~ KANDYTOWN
18:40~ ONE OK ROCK
19:50~ POST MALONE
21:15~ ZICO

▼Channel 2:MOUNTAIN STAGE / PACIFIC STAGE

11:00~ Mississippi Khaki Hair
11:40~ Tani Yuuki
12:40~ EASY LIFE
13:50~ 3OH!3
15:00~ TOMORROW X TOGETHER
16:10~ milet
17:25~ KULA SHAKER
18:45~ ASIAN KUNG-FU GENERATION
20:15~ PRIMAL SCREAM present Screamadelica Live

▼Channel 3:SONIC STAGE / PACIFIC STAGE

11:00~ 羊文学
12:05~ SALEM ILESE
13:10~ ちゃんみな
14:20~ GRIFF
15:05~ 新東京
15:45~ ØZI
16:45~ ENDRECHERI
18:10~ CL
19:05~ きゃりーぱみゅぱみゅ
19:50~ CARLY RAE JEPSEN
21:05~ 岡崎体育


【番組情報】
SUMMER SONIC 2022
DAY-1 8月20日(土) [WOWOWオンデマンド]
DAY-2 8月21日(日) [WOWOWオンデマンド]

SONICMANIA
8月19日(金) [WOWOWオンデマンド]

番組サイト:https://www.wowow.co.jp/music/summersonic/

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cat_oa-rollingstone_issue_fd192e698f59 oa-rollingstone_0_z7z8y237d9lj_リンダ・リンダズが振り返る、人生のハイライトとなった「初体験」 z7z8y237d9lj z7z8y237d9lj リンダ・リンダズが振り返る、人生のハイライトとなった「初体験」 oa-rollingstone

リンダ・リンダズが振り返る、人生のハイライトとなった「初体験」

8月20日〜21日開催のサマーソニックに出演するリンダ・リンダズ(The Linda Lindas)。4人がこれまで経験してきた初体験の数々を明かした、米ローリングストーン誌の動画企画「The First Time」(2021年公開)の完全翻訳版をお届け。



自分のために立ち上がったとき

ミラ:私の場合は「Racist, Sexist Boy」を書いた時かな。学校の男の子が「親から中国人には近寄るなと言われた」と言ってきたから、「私は中国人だよ。じゃあ私に近寄らないで」と言い返した。そんなこと言われてビックリしたし、どう答えればいいかも分からなかったから。でもバンドのメンバーや家族とこの話をして、それがどれだけ最悪な状況か気付いてきたの。だから、このことについての曲を書こうと思った。ちゃんと書き始めたのは2020年の大統領選が始まった頃。今こそ、このメッセージをきちんと伝えなきゃ、と。ロックダウン期間中にZoomを使って、エロイーズと私で5時間ほどで書いた。

エロイーズ:人種差別が身近に存在するなんて本当に最悪なのに、今の白人特権社会ではそれが当たり前になってしまっている。人種を理由に差別されるなんてマジでクソ!



初めての図書館ライブ

ルシア:いつだろうね?(笑)

ベラ:わかってるでしょ(笑)。2021年ね。普段は図書館だと静かにしてなくちゃいけないのに、ライブができるなんてクールな体験だった。

ルシア:しかも久しぶりのライブだったから、すごく楽しかった。練習をして機材を運んで、みたいな過程まで含めてね。

エロイーズ:まさか図書館でマイクに向かって歌うことになるとは夢にも思わなかった。

ルシア:(「Racist, Sexist Boy」の動画がバズったのは)変な感じだった。

ベラ:歴史の授業を受けてる時に、突然携帯が鳴り止まなくなって。インスタを見てみたらフィードが私達の動画だらけになってた。

エロイーズ:私はSNSをやってないから、意味が分からなかった。ミラから「私達、バズったよ!」ってメッセージが来たけど、「どういうこと?」って。

ルシア:信じられなかった。「バズった」ってどういうこと? フォロワーが少し増えたのかな、ぐらいに考えてたら……(笑)。ポジティブな反応をもらえて嬉しかったけど、あの曲に共感する人があんなにいたってのは悲しいことだとも思った。

バンドを始めたきっかけ

ルシア:昔から仲良かったしね。私とミラは姉妹で、エロイーズは親戚。ベラは、彼女が5歳の頃から知ってるし。

ミラ:バンドをやろうって話はずっとしてた。

ルシア:話だけね。どうして結成まで時間が掛かったんだろう?

ミラ:最後の一押しが欠けてたから。

ルシア:誰かに背中を押してもらう必要があったんだよね。



ミラ:音楽ワークショップ「Girlschool LA」に参加して、他の子達と一緒にライブをやってみたのが決め手になった。「これって最高!」と感じて。

ルシア:その時のライブではミスをしまくったけど、練習して、サウンドチェックをして、衣装を着て、ステージに立つ。その全てが掛け替えのない体験だった。

エロイーズ:自分が好きな人達と一緒に楽しみながら何かを作り上げるのって最高にクールだと思う。私は子供の頃からパンクのコンサートを見てたし、両親は私が通ってる学校の音楽教育を充実させる為の寄付を募る活動をしてたりもした。だから私も歳を重ねるとライブに行くようになったし、ミックステープを作ったりするようになって。マイク・ワット(ミニットメン等)がライブの終わりにいつも「お前がバンドを始めろ!」と言うのを聞いて、「私にもできるかも」と思うようになった。だからリンダ・リンダズが結成できて本当に最高。自分の気持ちに忠実に行動して楽しむこと。これぞ「Do It Yourself」だよね。

一緒に聴いた音楽

ルシア:最初、私達はカバーバンドだった。自分達が好きな曲の中から演奏できそうなのを選んでいったの。

エロイーズ:それぞれが好きな曲を挙げていって。X・レイ・スペックスの「Germ Free Adolescence」とかね。

ルシア:私はプリテンダーズの「Mystery Achievement」。

ルシア:ゴーゴーズの曲はいっぱいやったね。「Our Lips Are Sealed」「We Got The Beat」「Cool Jerk」。

エロイーズ:ラモーンズの「Shes The One」も。


リンダ・リンダズがカバーしてきた楽曲のプレイリスト

パンクにハマったとき

ルシア:私達はそれぞれ違う音楽が好きで、スタイルもそれぞれだけど、音楽を作り始めた時に自分達の気持ちを素直に表現したら、それがパンクだった。

ベラ:音楽ジャンルとしての「パンク」をやろうと思ったわけじゃないよね。自分達にできることをやったら結果的にパンクになった。自分達の気持ちに忠実な音楽をやりたかっただけ。

ルシア:パンクは私達に好きなことをやっていいんだっていう自由を与えてくれた。

【関連記事】リンダ・リンダズが語る音楽的ルーツと4人の成長、ブルーハーツと日本への想い


ザ・リンダ・リンダズ
『Growing Up』
発売中
視聴・購入:https://silentlink.co.jp/growingup09

SUMMER SONIC 2022
8月20日(土)、21日(日)
千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)
※リンダ・リンダズは20日(東京)、21日(大阪)に出演
公式サイト:https://www.summersonic.com/

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ソニックマニアをライブ配信で楽しむ 視聴方法と配信タイムテーブルまとめ

今週末8月20日(土)、21日(日)開催のサマーソニック東京公演2日間と、8月19日(金)に開催されるサマソニ前夜のオールナイト・フェス「ソニックマニア」(SONICMANIA)の模様が、WOWOWオンデマンドで独占ライブ配信される。ここではライブ配信の視聴方法と、ソニックマニアの配信タイムテーブルをまとめた。

【画像を見る】ソニックマニア ひと目でわかる配信タイムテーブル

※8月19日午後19時追記:配信タイムテーブルの修正を反映済み

※配信アーティスト・配信時間は変更になる可能性があります
※全曲配信するとは限りません


現在、WOWOWオンデマンドでは無料トライアルを実施中。8月に無料トライアルにお申込みいただいた場合、8月中の解約であれば料金が発生せずにWOWOWオンデマンドを利用することができる。各アーティストの配信は一度きりなので、気になるアーティストの配信スケジュールをぜひチェックしておこう。

※WOWOWオンデマンド以外でのソニックマニア/サマーソニック2022のライブ配信は一切ありません。

◎WOWOWオンデマンドとは?

WOWOWがお届けするオンデマンドサービス。スマホやタブレット、パソコン、テレビなどの機器を使って、日本全国いつでもどこでも楽しむことができる。

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詳細・お申し込み:https://www.wowow.co.jp/join/streaming/



8/19(金)~21(日)ライブ配信
SONICMANIA
SUMMER SONIC 2022

なんと無料トライアルなら円で楽しめます
加入についてお悩みの皆様へ#WOWOW に関するQ&Aをお届け

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— WOWOW MUSIC (@wowow_mj) August 17, 2022






◎SONICMANIA (8月19日)
ライブ配信視聴ページ:https://wod.wowow.co.jp/program/181162


▼Channel 1:MOUNTAIN STAGE

21:30~ KASABIAN
23:20~ MADEON
1:10~   PRIMAL SCREAM present Screamadelica Live
3:15~   Creepy Nuts

▼Channel 2:SONIC STAGE

22:20~ Cornelius
0:05~   電気グルーヴ
2:00~   TESTSET
3:40~   HARDFLOOR

▼Channel 3:PACIFIC STAGE

21:20~ BOYS NOIZE
22:25~ どんぐりず
23:00~ SPARKS
0:30~   Nujabes Eternal Soul
2:10~   Awich
3:50~   THE SPELLBOUND


【番組情報】
SONICMANIA
8月19日(金) [WOWOWオンデマンド]

SUMMER SONIC 2022
DAY-1 8月20日(土) [WOWOWオンデマンド]
DAY-2 8月21日(日) [WOWOWオンデマンド]

番組サイト:https://www.wowow.co.jp/music/summersonic/

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cat_oa-rollingstone_issue_fd192e698f59 oa-rollingstone_0_gcpqowupam8e_Novel Coreが語る、「もうひとつの正解」が示す新たな道標 gcpqowupam8e gcpqowupam8e Novel Coreが語る、「もうひとつの正解」が示す新たな道標 oa-rollingstone

Novel Coreが語る、「もうひとつの正解」が示す新たな道標

Novel Coreが、メジャー1stアルバム『A GREAT FOOL』からたった8カ月で、早くも2ndアルバム『No Pressure』を完成させた。Novel Coreとは、『BAZOOKA!!! 第12回高校生RAP選手権』にて歴代最年少で優勝を果たし、現在はSKY-HIが主宰するマネジメント/レーベル「BMSG」に所属するアーティスト。現在の日本で「ラッパー」や「ヒップホップ」の定義を拡張しようと奮闘している表現者だ。このインタビューで彼はその闘いについて、理想論だけではなく、これまでの葛藤や苦悩などリアルを赤裸々に語ってくれた。

【撮り下ろし写真を見る】Novel Core

自分の許し方や負の感情と共に生きる術を知って、仲間も見つけたNovel Coreは、ここからさらにギアを数段階上げて、日本の音楽やヒップホップの文化を更新してくれる存在になるに違いない。

—1stアルバム『A GREAT FOOL』から8カ月で、よくこんなに濃いアルバムを作り上げましたね。

Novel Core:そうですね(笑)。初めての全国ツアー(『A GREAT FOOL TOUR 2022』)と、バンドでのワンマンライブ(『I AM THE TROUBLE』at KT Zepp Yokohama)と立て続けにあって、新しいこと尽くしだったので精神を使う時間が長くて、作詞に割ける時間がほとんどない状態だったんですけど。でも逆に時間がなさすぎてブースに入ってその場で作るしかなかったので、素直に書けた部分があって。そのおかげでいい曲ができた気もちょっとしていますね。

—『A GREAT FOOL』を作っているときからすでに、「次はこういった内容で、これくらいの時期にリリースしよう」という構想があったんですか?

Novel Core:そうですね。『A GREAT FOOL』を出す直前にチームで会議をして、2024年くらいまでのプランをガーッと作って。そこで、ここの位置にこれを置いていく、ということが決まっていたので。「やべぇ、8月にアルバム出さないといけないな」みたいな(笑)。

—1stと2nd『No Pressure』は、「第一章」「第二章」というふうに捉えることができると思うんですけど、内容も1stを作っている段階である程度は決めていたんですか?

Novel Core:「No Pressure」という言葉だけすごくぼんやりずーっとあって。前作が自分自身の内側や過去と向き合って作ったパーソナルな作品だったからこそ、そこからひとつ抜けたところで音楽を純粋に楽しむアルバムを作りたいという想いがすごく強くて、「No Pressureにいきたいね」みたいな話を結構していて。ただ実際に「No Pressure」が今回のメインコンセプトとして定まっていったのは、作品を作り始めていく中で。タイトルトラックの「No Pressure」から作り始めて……。



—あ、そうだったんですね。この曲は逆に終盤に作ったのかと思ってました。

Novel Core:そうなんですよね。「No Pressure」の歌詞を書いている段階で、僕が言いたい「No Pressure」とは、「プレッシャーがない」とか「そこからもう完全に抜け出した」というよりも、「プレッシャーと共に生きていくことを許容する」ということなのかなって。「受け入れる」ということの方が「No Pressure」に近いなと思って、それをテーマにした感じでした。実際に自分がどういう意味で「No Pressure」になりたいのかを掴みきれていない部分が大きくて、プレッシャーの存在自体をどういうふうに受け止めるのかをわかりきっていなかったのが、制作しながらツアーをまわったりした中で少しずつ答え合わせができて、最終的に作品に落とし込んでいったという感覚でしたね。


「完璧主義者な自分」を受容

—曲ごとに深ぼると、1曲目「TROUBLE」はどういう気持ちで作って、なぜこれをアルバムでもワンマンライブでも1曲目に持ってきたのか、ということをまず聞かせてもらえますか。

Novel Core:これは、自分自身が新しいフェーズに行くタイミングでオープニング曲が必要だなと思って。Ryosuke ”Dr.R” Sakaiさんとお話させていただく中で、どういうテーマにしようって考えたときに——やっぱり音楽業界に入って真っ先に戸惑ったのは、自分自身が当てはまる枠組みがないことというか。自分がやろうとしていたことが一個一個全部他の人たちと違ったり。それこそ僕がラップを始めた当時、日本では「ラッパーが歌う」ということがまだ斜めに見られていたので。そういう部分でもカテゴライズされることに苦しめられる感じはありましたし。



—そこはまさに今日聞きたいなと思っていたところで。ヒップホップとロックやポップパンクが近いところにあったり、ラッパーがラップだけじゃなく美声を響かせて歌ったり、今はそれが海外だと当たり前でそういうアーティストの音楽がチャート1位をとる、つまりポップスになっているけれど、日本ではまだまだ発展途上というか。私としてはそろそろポップスど真ん中にもっとそういう音楽が増えてもいいだろう、と思っているんですけど。

Novel Core:いやあ、そうですねえ。本当に……そうですよね(笑)。

—はははは(笑)。

Novel Core:本当にそうなんですよねえ。

—Coreさんとしてはそのあたりに関して、どういう意識があって、どういうトライをやろうとしているのかを、今作が完成したタイミングで改めて言語化してもらえるといいなと思ったんです。

Novel Core:自分自身、音楽を始める前からいろんなジャンルの音楽を聴いていて。クラッシックやロック、いろんなものを通ってヒップホップに辿りついた部分もあるし。そもそもヒップホップ自体がいろんな音楽のジャンルから派生してできている音楽でもあるし、自分は複合的なジャンルであるところに魅力を感じてこの業界に入ったので。ラップ以外のことをしたときに「ヒップホップじゃない」とか言われることも少なくなかったんですけど、逆に自分からするとラップ以外の要素を咀嚼してヒップホップのベースの上で鳴らすことの方が、自分が聴いてきたヒップホップにすごく近いという感覚があって。ヒップホップのカルチャーを愛しているからこそ、いろんなジャンルはミックスしたいという想いがすごく強くて。僕はポスト・マローン以降の世代にだいぶいい影響を受けたので。

—そうですよね。

Novel Core:彼が出てきてから海外では歌うラッパーとかが許容されていくようになったと思いますし。日高さん(SKY-HI)とよく話すんですけど、当時「Better Now」(2018年リリース)とか、もう完全にポップスの域に入っていたじゃないですか。しかもあれがヒップホップのチャートでもトップの方に接近していたりするのが、カルチャーとしてすごくいい状態だったと思うし。そういうのがもっと増えていったらいいなあと思っているので、他のジャンルとクロスフェードさせたものを世に出していくことを常に意識していますね。

―それが今回のアルバムではより高次元でできた、という達成感はありますか?

Novel Core:そうですね。正直、今まではちょっとビビっていたところがあった気がしていて。意外と僕、完璧主義者気質というか。

—”ガチガチの完璧主義”で(「A GREAT FOOL」の歌詞より引用)。

Novel Core:そうなんですよ、意外とそうなんですよ。世に出る作品でいろんなジャンルをミックスさせてみたり、やったことのないものにチャレンジしてみたりすることが、意外と「もしそれで納得いかなかったら世に出せないかも」とか考えちゃってる自分がいて。それがすごく自分を苦しめていたんです。でも、ビリー・アイリッシュがインタビューで「今まで出してきた作品の中で心の底から満足している作品はひとつもない」みたいな話をしていて。「でもその曲で私のことを好きになる人も少なからずいるし、その曲から何かをキャッチする人が世の中には必ずいるから提示し続けることに意味があるんだ」みたいなことを言っていて。歳も近いし、シンパシーを感じて。それ以降少しずつ、自分を許せるようになっていった感じがするので、今作は本当に遊べた気がしていますね。


削ぎ落として見つけた「本当の答え」

―今作の中でそれが一番やれた、と思う楽曲をひとつ選ぶとしたら? もちろん、全曲だとは思うんですけど。

Novel Core:迷うんですけど、でも「Untitled」は今まで出してきた表情と真反対なものなので。いわゆる足し算気質で、色々足していって派手にしていく方が得意だったので、ここにきてすべてを削ぎ落としてアコースティックギターとボーカル1本で曲を作ること自体がチャレンジでした。



―ビートやベースなどを足す選択肢もあったとは思うんですけど、これだけシンプルに仕上げたのはどういう理由でしたか?

Novel Core:削ぎ落とさないと本当の答えは見つからない気がしたのかもしれないです。自分自身が本当に何を思っているのかの答えが欲しかったので、極限まで削って、ボーカルも含めて自分自身と向き合うことを大事にしたかった曲でした。1本になる分、ボーカルがすごく目立つのでセルフディレクションも意識しましたし、ジョン・レノンとかを意識した新しい歌い方だったので(笑)。それがこのタイミングでできたことで、今後の音楽活動に対しても希望が増えたのでよかったと思いますね。

―このリリックはまさに最初話してくれたように、素直に書けたものだと言えそうな内容ですね。

Novel Core:これはもともとこのアルバムに収録する予定がなくて。アルバムの締め切りが6月20日とかだったんですけど、6月3日のワンマンライブを終えるくらいのタイミングで作品の中にどうしても入れたくなっちゃって、ワンマンが終わったタイミングでクマさん(クマガイユウヤ。Novel Coreのライブでサポートギタリストを務める)に正式オファーさせてもらって。歌詞もレコーディング当日に書いたんですけど、どういう曲にしようかと思ったときに素直にパッと出てきたのが、「もしも地球が明日滅びるとか、自分の人生が明日で幕を下ろしてしまうんだとしたら、今日は一体何をするだろう」というテーマで。これは今になってようやく言語化できるようになったんですけど……「音楽をする」って言って欲しかったんだと思うんですよ。音楽が本当に心の底から好きなのか、音楽を商業的な目線のみで見ていないのか。ファンの人たちが「救われた」「命綱になった」とか言ってくれるのを見て喜んでいるけど、自分自身は果たして自分の音楽に救われているのか――正直、『A GREAT FOOL』制作以降、わかんなくなっている時間がちょっとあって。それがわりと苦しかったというか。自然とサビで”今を口ずさんで”というフレーズが出てきたときに、「もし仮に地球が終わるとして、誰も聴いていないかもしれないのに、自分は自分自身の今の感情を切り取って歌うんだ」と思ったら、本当に音楽が好きなんだなって再確認ができて、それがすごく嬉しくて。書きながらずっとブースで涙が止まらない曲でした。このタイミングで作れたことにはすごく意味があるなと思っていますね。

—『A GREAT FOOL』制作以降に悩んでいたのは、具体的に何かきっかけがあったのか、それとも心の隅に置いて蓋していたものがちょっと出てきてしまったみたいな感覚なのか。どういうものだったんですか?

Novel Core:多分、蓋していた感覚もあって。本当は、メジャーデビュー以前からなんとなく、自分が音楽に対してどれだけの熱量があるのかがわかってないところが正直あって。でも環境の変化も大きかったですし、この2年間はとにかく走るしかなかったので考えている余裕がなくて、とにかく目の前のクリエーションと向き合い続ける感じで。

―どんな分野でも「自分はこれを誰よりも愛し抜いていて、情熱も才能もあるんだ」と信じ切れている人の方が少ないと思うし、Coreさんの感じ方が一番リアルだと思いますけどね。がむしゃらに続けることで極まっていくだけ、というか。

Novel Core:ことあるごとに、1個何か大きな結果を出すと、自分の脳みその中で次の作品に対する結果に関しても固執する部分があったり。「前作以上に成績を出さなきゃ」「これくらいのセールスを出さないと次に繋がらないな」とか、そういうことばかりを考えてしまっている時間がわりと長い気がしていて。本当に音楽と素っ裸の状態で向き合えているのかというと、多分そうじゃなかった気がしていたので。でも歌っている曲はああいう内容だし、ギャップがあることにモヤモヤしていて。やっとそれを晴らせたという感じですね。

Photo by Kentaro Kambe



「新しいルートを作るためにも自分自身が喜んではみ出なきゃいけない」

—今作は「No Pressure」というテーマでありながら、「大好きな仲間と楽しく音楽作れればオールOK」というわけではなく、広める・届けることもCoreさんはストイックに考えていると思うんですね。

Novel Core:そうですね。正直、ジレンマではありますね。自分の作品なので、セールスのこととかをスタッフさんたちに丸投げするのも「子どもを無責任に野放しにする」みたいな感覚なので、それはしたくないですし。本当に数字とかを全く気にしないところまでにいくためにも、今とにかく頑張るっていう感じですかね。自分が音楽でドッカンと成功して、本当に人間として幸せな状態になってから、「マジ数字どうでもいい」ってデカい声で業界の中で言いまくってやろうと思う(笑)。

—ははははは(笑)。一番かっこいいやつ!

Novel Core:やっぱり前例をドカンと作らないと。今の自分自身がそれを言っていても、ただ単に駄々をこねてるだけに見えちゃうと思うので。実際に業界の中でちゃんと存在感を出して、いわゆる「国民的アーティスト」みたいなところまでいってから、「数字とかどうでもよくね?」みたいなことを平気で言っていきたい。それで次の世代の子たちとかが、そういうことを気にせずにやっていけるようにちょっとでもなったらいいなと思うし。

—そうなったときに「TROUBLE」にまたさらなる説得力が帯びるだろうし。

Novel Core:まさにそうですね。いやあ、本当ね。

―「他のジャンルとのクロスフェード」というポイントに戻ると、リード曲「独創ファンタジスタ」もまさにその象徴ですよね。

Novel Core:そうですね。これは今作で一個突き抜けた感のある曲が欲しくて、プロデューサーのKNOTTさんにお願いしました。フェスとかに出ていったときに、自分のことを知らない人たちに「Novel Coreってこういうやつだ」ってわかってもらえる名刺にもなって、プラス、がっつりロックして帰ってこれるものが欲しいというオファーをさせていただいて。いざ作り始めたら、自分の大好きなヒップホップのテイストもたくさん入っていますし、それにプラスしていろんな世代のいろんな音楽のジャンルを混ぜたみたいな、一言で形容できないようなジャンルの曲ができました。



―1stが、ちょっと意地張りながらも自分で自分を解放していこうとするようなアルバムだったのに対して、今作は聴き手を解放してあげる目線が強くなっているなと感じたんですけど、そういう感覚はありますか?

Novel Core:だいぶ強まりましたね。前作のタイトルトラック「A GREAT FOOL」と今回の「JUST NOISE」が、一番変化がわかりやすいと自分でも思います。歌っているテーマ自体はすごく近いんですよ。でも「A GREAT FOOL」は社会からはみ出たり、完璧でいられない、賢く生きられない自分たちを「俺ら賢く生きられないけど、まぁしょうがないよね」「ああいうカテゴリーにハマれないもん、しょうがない!」みたいな、不貞腐れにも似た感覚で作詞している部分が強かったんですけど。ツアーをまわって、自分と同じようにはみ出ていることに対して不安を抱いたり自分自身を疑ってしまったりしている人たちと向き合うと、自信がついたというか。「あ、俺と同じような感覚の人がこれだけいる」みたいな。100%同じじゃなくても、近しい環境で近しい感覚に陥った人がこれだけいるんだったら、逆にこの人たちを巻き込んで一緒に大きくなりたいな、という感覚が芽生えて。「JUST NOISE」では、たとえ自分たちがノイズだとしても、そのノイズを命綱だと感じる人も絶対にいるから、誰かにとってのノイズだとしても死ぬまでかき鳴らしてやろうっていう。”この街ごと飲み込むぜ”という歌詞もありますけど、それが素直に出てきたのは前作に比べて変化だと思います。



―「BABEL」の歌詞になぞって聞くと、そういう「俺たち」が生きやすい環境や社会って、Coreさんの中でどういうものだとイメージしていますか。

Novel Core:これはずっと一貫したメッセージになっちゃうんですけど、「こうあるべき」が減っていくことかなと僕は思っていて。やっぱり「どうありたいか」で生きていきたい。前作の「WAGAMAMA MONDAIJI」でも歌っているんですけど、学生時代から「こうあるべき」というものにすごく苦しめられてきたし、そこから外れてしまったときにまるで自分が不正解であるかのように感じることが一番しんどかったので。「かっこいい」と「かっこ悪い」があるんだったら、「かっこ悪い」を消して「かっこいい」の種類を2つにした方が絶対にいいと俺は思うし、「正解」と「不正解」があるんだったら「不正解」をなくして「正解」の数を2種類にした方がいいと思う。ありとあらゆる新しいルートを作るためにも自分自身が喜んではみ出なきゃいけないなとも思ったし、自分と同じような感覚にあるファンの人たちや同業者のアーティストの人たちも一緒にはみ出ていこうぜ、ということを宣言する曲に「BABEL」はなっていると思いますね。



―アーティストとしてシーンに対してそれを歌ったのが「TROUBLE」で、より大きな対象に向けて聴き手の生活も巻き込んで歌ったのが「JUST NOISE」や「BABEL」とも言えそうですね。

Novel Core:それこそ日高さんとか自分の先に走っていた人たちが同じようにはみ出ていて、そこで新しい正解を一個増やしたから、それを見て「あ、俺もはみ出していいんだな」と思える感覚があったし、それに自分は救われてきたので。今もし自分自身がはみ出ているとか、マイノリティであるとしたら、それは何か新しい正解を作る可能性を秘めているという感覚に最近はなれたし。そうなるのであれば喜んではみ出ようという感覚があったので。現体制への批判というよりかは、自分自身がトラブルとかエラーになることで正解を増やす、スタンダードを増やす、という所信表明として「TROUBLE」を作った感じでしたね。

—ちなみに、そういった意志を歌うために「BABEL」ではタイトル通り「バベル」をモチーフに選んだのはどうしてですか? 結構ドキッとしたんですけど。

Novel Core:スタッフさんからも「バベルって、ネガティブな言葉で使われること多いけど大丈夫?」って言われたんですけど「大丈夫です! 僕のバベルを作ります」って(笑)。バベルの塔って、天に届く大きな建物を建てようとして、それに神様が激怒してその塔をぶち壊すのと同時に人々を各地に散らばらせる、という神話だと思うんですけど。実現不可能なものの象徴として「バベルの塔」が自分の中にあって。でも逆に、ネガティブな意味として使われる「バベル」という言葉をポジティブな意味として使いたかったというか。

—なるほど。それも「不正解をなくして正解を2つにする」の考え方というか。

Novel Core:そうですね。大風呂敷を広げている部分を、「バベルの塔を自分たちの棲家にしてしまおう」というテーマにしたくてバベルを選びました。


Novel Coreというアーティストの存在理由

―今回のアルバム、とにかく流れがめちゃくちゃいいなと思って。読者には「HAPPY TEARS feat. Aile The Shota」に関しては前回の二人の対談を読んでいただきたいなと思うのですが。曲ごとに向いている世界がどんどん広がっていって、後半では大きな肯定感で包み込む。そういう流れが、素晴らしいですよね。

Novel Core:嬉しいです。でもこれ、自然とこの並びになったんですよ。1曲1曲に向き合って作っていた分、「こういう曲をこういう並びで」ということは考えずに作っていったので。いざ並べてみたら、その時々の感情に沿って書いた分、自分の感情がどういう経験に基づいて変化していったのかもちゃんと曲に表れていましたね。



—どういう順番でできたんですか?

Novel Core:「No Pressure」からスタートして、その後「TROUBLE」を作って、後半の方に「JUST NOISE」「BABEL」とか……抑圧とか自分がはみ出ているという感覚に対する違和感みたいなものを乗り越えて、「いや、逆に喜んではみ出てやろう」という感情の変化が、前半の「TROUBLE」から「JUST NOISE」「BABEL」あたりに出て、それをさらに突き詰めて「もっと突き抜けてやろう」という感覚になったのが「独創ファンタジスタ」や、「No Stylist」のノリもそうだし。そこからどんどん逆に引き算をして、最終的に自分自身は本当に音楽が好きだというところに着地する終わり方だったので。直近5年間くらい自分が考えてきたことがそのままアルバムに1枚になった感じで、だいぶ凝縮された並びになりました。

—では最後に。Novel Coreというアーティストは、なぜそこまで自分の人生を音楽に昇華するのでしょう?

Novel Core:当時の自分自身を救うため。と同時に、当時の自分みたいな人を救うため。その2つですね。これ正直、同じ意味なんですけど。さっき言ったみたいに、はみ出る自分も許容できたり、音楽を諦めずに続けていく理由ができたりしたのは、SKY-HIさんとかが先に走っていたからであって。だから日高さんは僕にとってのヒーローですし、それと同じように、自分自身が当時の自分にとってのヒーローになれるように頑張るしかないという感覚があるので。そのために歌っているという感じですね。

<INFORMATION>

『No Pressure』
Novel Core
B-ME
発売中

1. TROUBLE (Prod. Ryosuke "Dr.R” Sakai)
2. JUST NOISE (Prod. MATZ)
3. BABEL (Prod. KM)
4. No Stylist (Prod. Yosi)
5. 独創ファンタジスタ (Prod. KNOTT)
6. No Pressure (Prod. UTA)
7. HAPPY TEARS feat. Aile The Shota (Prod. Matt Cab)
8. Skit
9. Untitled (Prod. Yuya Kumagai)

配信リンク
https://novelcore.lnk.to/2ndAL_NoPressure

外部リンク

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ホット・チップが語る停滞期の克服、ビースティ・ボーイズとハリー・スタイルズへの共感

ホット・チップ(Hot Chip)の前作『A Bath Full Of Ecstasy』と新作『Freakout/Release』を繋ぐ3年間は、多くの人々にとってコロナ禍で過ごした時間として記憶されるだろう。地球規模の感染拡大は世界中の人々の暮らしに影響を与え、それまでとは異なるライフスタイルを送らざるをえなかった。ホット・チップのフロントマン、アレクシス・テイラーもその例外ではなく、バンドは実質的に活動休止となり、メンバーと会うこともままならなかったという。

そうした状況を経て制作されたアルバム『Freakout/Release』には、タイトルの通り「フリークアウトしたい/解放されたい」という想いが映し出されている。70年代ファンクのサンプリングやゴキゲンなディスコ・ビートを手際よく重ねたサウンドは、聴き手をふたたびダンスフロアへと連れ出すことだろう。持ち前のユーモアや人懐っこさは変わらずも、長年の盟友であるソウルワックスやロウ・ヘイター(元ニュー・ヤング・ポニー・クラブ)も力を添えた本作は、いつもよりも少しだけパワフルでクレイジーな側面を打ち出しているように思う。

今回はアレクシスにインタビューを実施。コロナ禍での過ごし方や『Freakout/Release』の制作秘話を、お気に入りの作品やバンドを引き合いに出しながら語ってくれた。不測の事態を経験しながらもなんら変わることのない、この人の音楽への飽くなき探究精神と溢れんばかりの愛情には自然と笑みがこぼれてくる。

一番右がアレクシス・テイラー(Photo by Pooneh Ghana)

―『A Bath Full Of Ecstasy』のツアーが終わって間もない頃に、COVID-19のパンデミックが世界を襲いました。

アレクシス:パンデミックは僕たちの音楽ライフを変えてしまった。というのも、2020年以降、すべての予定をキャンセルしなきゃいけなくなってしまったからね。2020年はフェス出演を中心に活動するつもりだったんだけど、そのすべてが白紙になった。逆に良かった点は、まず休みがゆっくり取れたこと。それに、曲作りに時間を費やすことができたところだね。まず僕はソロアルバムの制作に取りかかり(2021年作『Silence』)、それが完成してから、どういう方法をとればバンドで集まって曲作りができるかを考えた。そうやって工夫しながらスタジオでの制作ができたのは、とても良かったね。バンドのみんなと非常事態を一緒に乗り越えられた気がするよ。

僕たちは、いつもコロナ禍のことを考えて過ごしていた気がする。スタジオに行くときはいつもジョー(・ゴダード)と一緒に車に乗って、マスクをして会話しなきゃいけなかったし。バンドの将来のこととか音楽文化がどうなっていくのかとか、たくさんの話をしたよ。

ーコロナ禍の日々を過ごしたことで、あなた自身の音楽的嗜好に何か変化はありました?

アレクシス:音楽的嗜好が変わったとは思わないけど、現実に世界のいろいろな場所のレコードショップに行くことはできなくなったし、ナイトクラブでDJをしたり、他のDJのプレイを見ることもなくなってしまったよね。ロックダウンの間は、本当にたくさんのさまざまなジャンルの音楽を聴いていたよ。毎日音楽を聴いていたし、それこそ何千曲も聴き漁っていたな。

なかでも特に印象に残っているのが、ニール・ヤングのボックスセット『Neil Young Archives Vol. II (1972-1976)』。70年代の未発表曲を集めたものなんだけど。かなり充実した内容のコンピレーションで、何回も繰り返し聴いていた。ロックダウンの間はみんな、どこかノスタルジックな曲を聴きたい気分だったんじゃないかな。まあ、ロックダウンであろうとなかろうと、僕はよくニール・ヤングを聴いているんだけど(笑)。

ー(笑)。

アレクシス:あとは、80年代のエレクトロニック・ミュージックもよく聴いていたね。特にレクシーの「(Dont) Turn Me Away」っていう曲とか。初期のダブっぽい、変わっている感じのエレクトロニック・ミュージックなんだ。あとは、スペクトラル・ディスプレイの「It Takes A Muscle (To Fall In Love)」っていう曲にも影響を受けたよ。エレクトロ・レゲエっていう感じの曲なんだけど。こういう曲がある意味僕が普段聴いているような音楽と距離を置かせてくれて、僕が作りたい音楽に新たな影響を与えてくれたと思う。




ー音楽以外の面では、この数年間をどういうふうに過ごされていました?

アレクシス:イングランドの海岸に家族と一緒に出かけて、泳いだり水遊びをしたりしたよ。ツアーをいったん休むことで、人生のなかでさまざまな事象にフォーカスする時間を持てたような気がするよ。自然のなか、特に海辺で過ごしたことは今作の歌詞を書く面で潜在的な影響を与えてくれた。直接的ではないにしろ、メタファーとして歌詞に表れていると思う。曲作りのソースになったのは、パンデミック中に僕や周囲の人々感じていたこと。心理的な緊張状態をどういうふうに打開するか、その深い闇のなかをどうやって泳いで浮上するか。その闇は深くて溺れてしまうかもしれなかったから、その心象風景はとても強い感情とドラマティックな言葉を紡ぎ出してくれたんだ。それが明確に表れたのが(タイトル曲の)「Freak Out/Release」。あの曲には、一刻も早くまたみんなと集まりたいという強い想いと、それをどうやって実現するかということが描かれているんだ。



―「Freakout/Release」には、”音楽は逃避だった/いま僕はそれから逃げられらない””僕には逃避と本質的な癒しが必要だ”など印象的なフレーズがいくつかありますね。

アレクシス:”音楽は逃避だった/いま僕はそれから逃げられらない”の部分だけど、ロックダウンの間、僕はずっと音楽を創り続けていたから、常に頭のなかで音楽が鳴っているような状態だったんだ。実際はそれ以前も、決して悪い意味ではないんだけど、絶えずノイズが頭の中で響いているような感じだった。ずっとツアーをしていたし、いろいろな問題に関する周波数5の雑音のようなものもあったし、さらに他の人の曲を手掛けていたら、それについてのアイデアが常に鳴っている感じだった。そういう状態から二度と抜け出せないと感じていたし、この一節は、それを歌ったものなんだ。

ーあなたは音楽に囚われているわけですね。

アレクシス:それと同時に、音楽は素晴らしいもので、僕自身にとっても、他の誰にとってもそれは同じだと思う。でも、近年はどこか、音楽の価値が下がってしまっているような気がしてね。音楽は、全身全霊をかけて関わるものではないというような風潮を感じるんだ。スピーカーを通して聴くことさえなくなってきているから。もちろん、音楽を聴く人のすべてがそうだとは言わないけど、コンピューターゲームやTikTok、Instagramのようなものと同列に扱われるような存在になってしまった。もちろんそれを変えたいとも思ってないし、昔に戻れるとも思ってないけど、音楽がどこにでも溢れているいまの状況というものちょっと。どこにでもあるということは、どこにもないということと同じだと思うんだ。

―今作ではほかにも「Not Alone」や「Hard To Be Funky」など多くの楽曲で、この数年間に感じざるをえなかったダークな感情が歌われているように思います。歌詞を書くことで、そうした気持ちが整理されたり、救われたりといった面もありましたか?

アレクシス:そうだね。その表現はとてもいいと思うよ。歌詞を書くことは、セラピーのようなものだね。それと同時に、僕は聴く人にとっても意味のある歌詞を書きたいと思ってる。自分自身のパーソナリティを歌詞に投影したり、この世界に存在する自分という者に対する自身の奇妙な観察眼を曲に込めるほど、それを聴いてくれる人は増える。実体験としてそう思うな。その一方で、まるで自分の日記のような歌詞を綴っただけのものは、音楽ではないと僕は思う。だから、聴き手が理解できるものでありながら、これまでに僕自身も語ったことがないようなものという、そのバランスを模索している。例えば他の人の曲を聴いて、何を語ろうとしているのか理解したり、それを自分の言葉に置き換えたりしてほどよいバランスを探しているんだ。

「リラックス&エンジョイ」な制作過程、長年の盟友とのコラボ

ー本作からの1stシングルになった「Down」はユニヴァーサル・トゥギャザーネス・バンドの「More Than Enough」を大々的にサンプリングしています。この曲の出来上がっていった過程は?

アレクシス:サンプリングに関してはジョーに訊いた方が詳しくわかると思うけど、僕が知る限り、彼がこの曲を見つけたのは、Numero Groupによるリイシューがきっかけだったと思うよ。彼がサンプリングをナイスなループに落とし込んだものを聴かせてくれたんだ。それを元に数時間で曲を書き上げて、ほぼワンテイクでレコーディングした。もしジョー以外のメンバーもオリジナルの曲を知っていたら、それに引っ張られて似たような曲になっていたかもしれないけれど、知らなかったから自由な発想でループを使えたんだろうね。




ーところで今回のレコーディングはアル・ドイルが新たに作ったバンド用のスタジオ、Relax And Enjoyで行われたそうですね。

アレクシス:すごくいいスタジオなんだ。結構な広さがあって、素晴らしいシンセサイザーもあるし、とても音のいいドラムやピアノもあって。僕はピアノで曲を書くことにとてもこだわりがあるから、このピアノで何曲も書いたよ。とても居心地のよい空間さ。だからこそ、アルはこのスタジオをRelax And Enjoyと名付けたんじゃないかな。このスタジオを訪れた人の誰もが心地良く音楽を作ってくれるようにって。

―スタジオ名がとてもチャーミングですよね。あなたは聞いたときにどう感じました?

アレクシス:アルバムのレコーディングが終わるまで、スタジオの名前は聞かされていなかったと思うな。単に”アルのスタジオ”って呼んでたと思う。レコーディングが終わって、印刷されたカクテルのメニューを見たときにそこに”Relax And Enjoy”と書いてあって、これがアルのめざしていたものなんだなって理解したよ。



―アルは、長らくLCDサウンドシステムのメンバーでもあります。LCDのジェームズ・マーフィーが創設に関わったDFAからホット・チップも初期の2作をリリースしたわけですが、2000年代前半を振り返ってみて、DFAはどんな点で重要なレーベルだったと思われますか?

アレクシス:DFAは、バラエティに富んだサウンドやバンドをリリースしていた。プロダクションの面でもパンクファンクみたいなアプローチのものから、カウベルを使ったものまでいろいろなものにトライしていたし、契約していたアーティストもデリア&ギャヴィンやブラック・ダイスのように興味深いバンドが多かった。そういう面で刺激的なレーベルだったと思う。僕たちもDFAのほかのバンドと一緒にツアーを回ったり、彼らとユニークなレコードをかけ合ったりいいしたんだ。そういうシーンと音楽を通して、友達と言える人たちと出会えたのはとても良かったよ。

ー今回の『Freakout/Release』には、ソウルワックスや元ニュー・ヤング・ポニー・クラブのロウ・ヘイターといった、ホット・チップの初期からの仲間が参加していることも古参のファンには嬉しいトピックです。まずソウルワックスについてですが、彼らのサウンドのどんなところに魅力を感じていますか?

アレクシス:ソウルワックスのミックスもプロダクションもどれも好きだけど、特に彼らはひとつのサウンドを際立たせることに長けていると思うんだ。ダンスミュージックにおけるミニマリズムを活かしつつ、そこに刺激的なパンチを加えるのが本当に上手だね。わかりやすい例を挙げるとするとマリー・デヴィッドソンの「Work It」のリミックスとか。レイヴっぽい雰囲気がありながら、すごくスマートでモダンな感じがするんだ。



―ソウルワックスは本作では「Down」と「Freakout/Release」の2曲にミックスやプロダクションでクレジットされています。特に後者はニュービートを彷彿とさせるエレクトロ・ソングで、まさにソウルワックスというサウンドに仕上がっていますね。

アレクシス:「Freakout/Release」に関して言えば、曲のほとんどは僕たちで作っていたから、そこに彼らが味つけしてくれた感じだね。一部をカットしたり並べ替えたりして綺麗に整えてくれたんだ。僕たちが持ってきたロックの要素に、上手にダンスをミックスしてまとめてくれた。

―ところでソウルワックスの手がけたウェット・レッグの「Too Late Now」のリミックスは聴きましたか?

アレクシス:(頷く)。DJするときはいつも必ずあのリミックスをかけているよ。すごく好きなんだ。とてもいいと思う。



―では、「Hard To Be Funky」にフィーチャーされたロウ・ヘイターについては、どういう理由でオファーしたのでしょう?

アレクシス:彼女が最近……去年だったかな。リリースしたアルバムの何曲かがとても好きで、よく聴いていたんだ。女性ボーカルがほしくて、楽しくコラボレーションできる人は誰かと考えていたとき、彼女のことが頭に浮かんでね。それで彼女に声をかけた。彼女はスタジオのそばに住んでいたから、朝連絡して、午後には来てもらって。余計なプロセスを踏むことなく、とてもスムーズだったよ。ちなみに「Eleanor」でドラムを叩いてくれているイゴール・カヴァレラは、たまたまスタジオに機材を取りに来ることになっていて、せっかくだからそのときに3曲ほど叩いてもらって、1曲を使うことになったんだよね。僕たちは正しい人たちを知っているし、彼らがやっていることがとても好きなんだ。

ーヘイターの歌声のどのような点が「Hard To Be Funky」にハマると思ったんですか?

アレクシス:チャス・ジャンケル(イアン・デューリー&ザ・ブロックヘッズのメンバーであり、ソングライターとしては「Ai No Corrida」の作者として知られている)の「Glad To Know You」のサビで、高音の女性ボーカルが入っているんだけど、そんな感じを想定していたんだよ。ディスコによくある、冷たくてよそよそしいコーラスのイメージ。彼女にやってもらったらバッチリはまった。サビの後には、彼女のために朗読パートの歌詞を書き足したんだ。




ビースティ・ボーイズとハリー・スタイルズへの共感

―ヘイターがかつて在籍していたニュー・ヤング・ポニー・クラブといえば、ドラマーのサラ・ジョーンズ2012年から前作『A Bath Full Of Ecstasy』の前までホット・チップのライブメンバーでしたよね。

アレクシス:彼女はすごくおもしろい人なんだ。一緒にツアーを廻って楽しかったよ。彼女は世界で最も優れたドラマーの一人だから、現在ハリー・スタイルズと一緒にスタジアムやアリーナで演奏しているのはとてもいいことだと思うね。人柄も良くて、関わったプロジェクトのすべてにエネルギーを持ち込んでくれるんだ。




―あなたもハリー・スタイルズと面識はあるのでしょうか?

アレクシス:ハリーには会ったことがないんだけど、実は先日サラに「ハリーに渡してほしい」と細野晴臣のTシャツを預けたばっかりなんだ。彼が気に入って着てくれるといいけどね。

―素敵ですね、ハリーの新作『Harrys House』は『HOSONO HOUSE』にインスパイアされたそうですし。彼の音楽にはどんな印象を持たれていますか?

アレクシス:僕の娘がハリーの大ファンだから、彼のライブに3回ほど行ったことがあるんだけど、ライブがすごくいいと思うよ。素晴らしいパフォーマーだと思うし、良質のポップソングを何曲も持っている。とてもいい人なんだろうなというのもわかる。














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この取材後、ハリー・スタイルズとアレクシスの娘のツーショットが、アレクシスのInstagramに掲載された

ー話を今回のアルバムに戻すと、制作に際しては「ライブの熱量を作品に落とし込みたい」という意識が強かったそうですね。そのきっかけのひとつとして、近年のあなたたちのライブでは定番となっているビースティ・ボーイズ「Sabotage」のカバーがあったんだとか。そもそもどういう経緯で「Sabotage」をカバーしはじめたんですか?

アレクシス:僕たちは全員ビースティ・ボーイズが好きだから、僕がみんなに提案したんだ。「Sabotage」はパンクっぽくて派手で、僕たちがいつも演奏している曲とはまったく違ったサウンドだというところが良かった。「快適な空間を生み出すバンド」というような、僕たちへの評価を取り去ってくれるような気がしたんだ。ちょっとみんなを驚かせたくてね。あの曲を演奏することでライブに対するインスピレーションを感じたから、自分たち自身でも呼応した曲を書けないかと思うようになった。だから、僕がこのアルバムのために書いた曲は、最初はもっとロックっぽかったんだよ。「Freak Out/Release」も歌詞だけは残して違う感じの曲に仕上がったけれど、書いているときはストゥージーズのようなイメージだったんだ。



ービースティ・ボーイズは少年期のあなたたちを結びつけた特別なグループでもありますよね。彼らの魅力を一言で言うのは難しいですが、あなた自身は特にどんな点に惹かれたのでしょう?

アレクシス:ビースティ・ボーイズは常にアティチュードとパーソナリティをいいバランスで保っていたグループだと思う。それに、音楽に関してとてもいいセンスを持っているね。彼らを聴くことで、リー・ペリーやスライ&ザ・ファミリー・ストーンなど、さまざまなレゲエやファンクのアーティストに導かれる。そもそも、ヒップホップそのものがリファレンスに満ちているよね。サンプリングを使っているし、リリックに他の曲やアーティストの名前もたくさん出てくる。初期のホット・チップの歌詞も、例えば1stアルバムに収録されている「Keep Fallin」なんかはいろいろなリファレンスを引用しているね。僕たちはラッパーではないけど、自分たちがいかにその曲やアーティストを好きかということを示すために、あちこちからフレーズを引っ張ってきているんだ。



ー「Keep Fallin」にはスティーヴィー・ワンダーやウィーンといったミュージシャンからギリシャ神話の登場人物までが登場しますね。

アレクシス:それに、ビースティ・ボーイズは常に進化しているところもすごいと思う。1stアルバム(『Licensed To Ill』)と『Pauls Boutique』では全然違うことをやっているし、その後はよりバンドっぽいサウンドになっている。ビースティ・ボーイズはロサンゼルスに自分たちのスタジオを持ったことで、一緒に演奏しながらバンドらしい音を見つけていったんだと思うよ。スタジオのなかで「リラックス&エンジョイ」しながらね。バスケットコートがあったり、遊べる空間があったり。僕たちのスタジオも、ちょっと近いところがあると思うな。リラックスできて、夜にはお酒を飲めて。バスケットコートはないけどね(笑)。

―(笑)。

アレクシス:彼らは楽器を演奏する能力も高くて、ドラムもベースもギターもとても上手だし、インストゥルメンタルのファンクの曲を演奏するのにも長けている。ミーターズとかカーティス・メイフィールドのようなサウンドを鳴らしているよね。彼らは、自分たちが好きな70年代の音楽のリファレンスを上手に取り入れながら、自分たち独自のサウンドを作り上げている。ホット・チップも彼らに近いことをやっていると思う。

Photo by Pooneh Ghana

―ところで先日、あなたのInstagramのストーリーで見たのですが、The Wrong Trousersというバンドを観に行っていましたよね。

アレクシス:僕の甥っ子のバンドなんだ(笑)。

―親戚の子のバンドなのかなと想像していました(笑)。小さなライブハウスでのギグだったように見えましたが、いまだにああいう小箱に行くことは好きですか?

アレクシス:そうだね。ライブを観るのも、演奏するのも小さいライブハウスの方が好きだね。先週も80〜90人キャパのロンドンのライブハウスに行ったよ。もちろん、大きな会場でライブをやるのも大好きだし、そのことについては何の不満もない。ただ、お客として小さな箱でライブを観るのはエキサイティングだね。アンプから直接音が届くし、他のオーディエンスとの距離も近い。そういう環境で音楽を楽しむのが好きなんだ。大きな会場だと、ステージが遠すぎてライブの印象が薄くなるというか、はっきりと印象に残らない気がするんだ。もはや小さなライブハウスで観ることができなくなってしまったからこそ、そういうところで見てみたい人っているよね。このトム・ウェイツの本を見ていると(本を傍から取り出しモニターにかざす)、1974年にロサンゼルスの小さなヴェニューで演ったショーはどんな感じだったのか、想像してしまうんだ。彼のショーは大きな会場で何度も観ているし、いつも素晴らしいんだけれどね。

―あなた自身も先日、Servant Jazz Quartersという小さなヴェニューで演奏されていましたよね。その模様を写したInstagramの投稿には「Support your local venues!」と書かれていましたが、「地元の小さな会場」はどんな点で大切なものだとお考えですか?

アレクシス:地元の小さな会場は、新人のバンドにとって演奏できるチャンスをもらえる唯一の場所なんだ。僕のメッセージは、地元の小さな会場は永遠に存在するものではないから、できる限りサポートすべきだということさ。多くのそうしたヴェニューは、経済的に立ち行かなくて厳しい状況にあるのも事実だからね。地元に根ざした店は最終的に巨大チェーンに飲み込まれてしまうことも多い。独立系の小さな喫茶店がスターバックスやコスタ・コーヒーに買い取られてしまうというようにね。もしそうなったら、若いバンドはどこでオーディエンスの前でライブをしたり、ステージで演奏したりすればいい? 出たてのバンドはO2のような大きなチェーン系のライブハウスで出番をもらうことはできないし、そうなるとライブのやり方を学ぶこともできなくなってしまう。これは新人のバンドに限ったことではないよ。小さな空間というのは、音もオーディエンスの雰囲気も最高だから、生き残ってほしいんだ。それはとても大切なことだと思うから。

―最後にあなたにとってのロールモデルとなったミュージシャンを教えてください。

アレクシス:僕にとってのいちばんのロールモデルは、ポニー・プリンス・ビリーだね。我が道を行くという意味でニール・ヤング。多作で多彩、革新性という意味ではプリンス。自己表現と素晴らしい歌声という点でシネイド・オコナー。それに、モーリス・フルトンとかセオ・パリッシュといった多くのハウスミュージックのプロデューサーたち。彼らは我が道を突き進んでいて、想像力が豊かで、革新的で、実験的で、とても刺激を与えてくれる存在なんだ。ポール・サイモンのようなクラシックなソングライターにも影響を受けているよ。ピーター・ガブリエルやケイト・ブッシュもそうだね。カントリーやレゲエのミュージシャンからも影響を受けているし。僕にとって重要なのはプロダクションだけど、同じくらいソングライティングも重要。僕はインストゥルメンタルよりも、歌のある楽曲に繋がりを感じているから。ロールモデルはたくさんいるね。

【関連記事】ホット・チップのアレクシス、全アルバムとキャリア20年を本音で語る


ホット・チップ
『Freakout/Release』
2022年8月19日リリース
詳細:https://www.beatink.com/products/detail.php?product_id=12757

外部リンク

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リンダ・リンダズから広がるピープル・ツリー 4人と共鳴する6組の音楽

8月20日〜21日開催のサマーソニックに出演するリンダ・リンダズ(The Linda Lindas)。4人のことをもっと深く知るために、彼女たちの音楽と共鳴し、つながりを持つバンド/グループを音楽ジャーナリスト・多屋澄礼が紹介。

※この記事は2022年3月25日発売「Rolling Stone Japan vol.18」内のリンダ・リンダズ特集に掲載されたものです。

1. ダム・ダム・ガールズ(Dum Dum Girls)

Photo by Dimitri Hakke/Redferns

元ヴァイオリニストのアンナ・バルブルックが、女性アーティストをエンパワーし、コミュニティを創出するために立ち上げた「Girlschool LA」。2018年に開催されたそのワークショップに、クリスティン・コントロールこと元ダム・ダム・ガールズの中心人物ディー・ディーが誘い、集まった子供たちと演奏したことが、リンダ・リンダズ結成のきっかけとなった。ダム・ダム・ガールズはヴィヴィアン・ガールズの初期メンバー、フランキー・ローズも在籍した4ピース・ガールズバンドで、ガレージやサイケの要素を掛け合わせたサウンドと、独自のゴシックなスタイルで注目されるも2016年に活動終了。シカゴのインディーレーベルHoZacよりリリースされた1stアルバム『I Will Be』(2010年)収録の「Jail La La」は、シャングリラスを彷彿とさせるガールポップの名曲。




2. ベスト・コースト(Best Coast)

Photo by Eddie Chacon

ミラとルシアの父、カルロス・デ・ラ・ガルザはパラモアやウルフ・アリスなどを手がけ、グラミー受賞歴を持つプロデューサー。2009年にベサニー・コセンティーノとボブ・ブルーノによって結成されたベスト・コーストは、2020年の『Always Tomorrow』でガルザとタッグを組み、ギターノイズをアクセントにしたサーフ・ポップの路線も生かしつつ、メロウでドリーミーなムードが全体に漂った作品で5年ぶりのカムバックを果たした。また、ミラがクラスの男子に中国人であることから差別的な発言をされた経験を「曲にすれば良い」とべサニーがアドバイスし、そこから彼女たちを一躍有名にした「Racist, Sexiest Boy」が生まれたという。その後、リンダ・リンダズは『Always Tomorrow』デラックス・エディション収録の「Leading」に参加。コーラスで華を添えている。



3. ヘヴンリー(Heavenly)

Photo by Martyn Goodacre/Getty Images

エロイーズの父であるマーティン・ウォンは、アジア・アメリカのミックスカルチャーを紹介する雑誌「Giant Robot」の元編集者で、娘も通ったカステラル小学校の音楽プログラムを継続的に支援するプロジェクト「Save Music In Chinatown」の主催者でもある。後者のイベントにリンダ・リンダズが出演した際、彼女たちが販売したチャリティーTシャツがヘヴンリーのEP『Atta Girl』(1993年)にインスパイアされたデザインだったため、世界中のインディポップ・リスナーから注目を集めた。前進のタルーラ・ゴッシュを経て、1989年にアメリア・フレッチャーを中心に結成されたヘヴンリーは、ドキュメンタリー映画が日本でも公開されたSarahレーベルの看板バンドとして活躍。愛らしいギターポップの裏に感じられるDIYなパンク精神がリンダ・リンダズにも引き継がれている。



4. ザット・ドッグ(that dog.)

Photo by Lindsay Brice/Getty Images

インタビューでフェイバリットに挙げられていたザット・ドッグは、グランジロックにヴァイオリンの音色と甘いコーラスを重ねる独自のサウンドで、90年代LAシーンの中でもキラリと輝く存在。1997年に解散するも再結成しており、2019年に久々の新作『Old LP』をリリースした際にも変わらぬポップセンスを発揮していた(MVには俳優ジャック・ブラックも出演!)。ミラやルシアと同じく高名なプロデューサーを父にもつアンナ・ワロンカーと、ジャズ・ベースの巨匠チャーリー・ヘイデンの娘であるレイチェル、ペトラの姉妹を中心に結成され、ベックやレンタルズ、レッド・クロスなどとも交流があった。ティーンエイジャーが抱える複雑な心境を歌詞やメロディアスなサウンドで代弁した『Retreat from the Sun』(1997年)は、Z世代にまで影響を与え続けている。



5. ミカ・ミコ(Mika Miko)

Photo by Lawrence K. Ho/Los Angeles Times via Getty Images

X、ジャームスなどLAパンクの基盤を築いたバンドたちが夜な夜な集まったThe Masque。その伝統を受け継いだライブハウス兼アートスペースThe Smellを拠点に、ノー・エイジなどとLAアンダーグラウンドシーンを築いたのが、5人組ガールズバンドのミカ・ミコ。リンダ・リンダズと同様にセルフリリースを重ねたのち、ビキニ・キルらを輩出したKill Rock Starsから2006年にデビューアルバム『C.Y.S.L.A.B.F.』を発表。サックスやキーボードが交錯するノーウェイブな音楽性がチャームポイントとなり人気を獲得したが、メンバーが学業へ戻ることを希望したため、2010年に活動の終止符を打った。その後、メンバーのカルヴィン姉妹はブリーチドを結成。前述のカルロス・デ・ラ・ガルザがプロデュースを手がけており、ライブでもリンダ・リンダズと共演している。



6. 新しい学校のリーダーズ(ATARASHII GAKKO!)

4人組ダンス・ヴォーカルユニット、新しい学校のリーダーズの『SNACKTIME』(2021年)にはパンクからダンス・ポップまで予測不能な5曲が収録されている。このEPを全曲プロデュースしているのは、元大工の日系人キーボーディストで、ビースティ・ボーイズ第4のメンバーとも呼ばれたマニー・マーク。LA出身の彼は前述のマーティン・ウォンと「Giant Robot」時代からの古い友人であり、リンダ・リンダズともバンド結成の早い段階からライブで共演している。新しい学校のリーダーズは楽器こそ持たないが、アジアのカルチャーシーンを世界中に発信するメディアプラットフォーム・レーベル88risingから世界デビューを果たし、学生服姿で「青春日本代表」を自称しているところが、映画『リンダ リンダ リンダ』にバンド名の由来をもつ彼女たちともイメージが重なる。

【関連記事】リンダ・リンダズが語る音楽的ルーツと4人の成長、ブルーハーツと日本への想い




ザ・リンダ・リンダズ
『Growing Up』
発売中
再生・購入:https://silentlink.co.jp/growingup09

SUMMER SONIC 2022
8月20日(土)、21日(日)
千葉・ZOZOマリンスタジアム&幕張メッセ
大阪・舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)
※リンダ・リンダズは20日(東京)、21日(大阪)に出演
公式サイト:https://www.summersonic.com/

外部リンク

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バーチャルK-POPアーティストAPOKI、ラッパー“E-40”を迎えた全英語詞シングル配信

バーチャルK-POPアーティスト"APOKI(アポキ)"が、8月26日(金)に”レジェンド・ラッパー”E-40”を迎えた全英語詞シングル「West Swing feat. E-40」をデジタルリリース、さらに「カムバック記念ライヴストリーム・イベント」を開催することを発表した。

”APOKI”は「宇宙のどこかに住むウサギに似ている存在」であり、韓国のテクノロジー・ベンチャーAFUN INTERACTIVEが擁するVV Entertainmentに所属するバーチャルK-POPアーティスト。

関連記事:Mori Calliope、初の豊洲PITワンマンで宣言した”アーティスト”としてのスタート地点

K-POP仕込みの歌やダンスと、技術を駆使した美しい映像、親しみの持てるファッションとキャラクターを兼ね備えた最先端バーチャル・アーティストで、合計400万人以上のSNSフォロワーを持ち、今年6月にはアメリカのバーチャル・インフルエンサー情報サイト”Virtual Humans”が報じた”韓国のバーチャル・インフルエンサーTop10”において第1位を獲得している。

APOKIは、2021年2月デジタルシングル『Get It Out』でデビューを果たして以来、3曲のシングルに加え、2曲の日本語バージョンをリリースしながら、韓国、日本のみならず、アメリカ、ブラジル、インドネシア、フィリピン、タイ、メキシコをはじめ全世界にファンベースを広げ、日本でも今年3月から8月にかけてTGC公式メタバース「バーチャルTGC」に参加するなど積極的な活動を行なっている。

8月26日(金)にデジタルリリースされる4thシングル「West Swing feat. E-40」はAPOKIにとって初の全編英語詞。サンフランシスコ・ベイエリアのラップレジェンドE-40をフィーチャリングに迎え、著名なエンジニア陣も参加しているこの新曲を通して新しいニュー・ジャック・スウィング(80年代後半から90年代にかけて大旋風を巻き起こしたビートの効いたR&Bサウンド)を届ける。今作はマイケル・ジャクソン、TLC、テディー・ライリー、ベイビーフェイスなどの多くの伝説的なアーティストを手掛けたマルチ・グラミー・エンジニアのDave Wayがミックスを担当。マスタリングも同じくマルチ・グラミーを受賞しているSterling SoundのRandy Merrillが担当している。

本日、リリースに先駆けて、APOKI公式YouTubeで「West Swing feat. E-40」ティーザー映像が公開されている。



そして今作の背景には、韓国のテック・ベンチャー”AFUN INTERACTIVE”と、日本の大手エンターテイメント・ソリューション株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(以下、SMS)の協業がある。最先端技術で数々の受賞歴を誇るAFUN INTERACTIVEと、世界的にもバーチャル・アーティストやインフルエンサーの活躍が目覚ましい日本市場において知見を蓄えたSMSが業務提携契約を結び、APOKIの飛躍を支えている。8月26日(金)公開の「West Swing feat. E-40」MVでは、ソニーへのオマージュも垣間見られるとのこと。

さらに「West Swing feat. E-40」のデジタルリリース日の8月26日(金)には、日本時間18時より、APOKIの公式YouTube、Instagram、TikTokにて”カムバック記念ライヴストリーム・イベント”の開催も決定している。

AFUN INTERACTIVEのCEO DK Kwon コメント
「ソニーグループは先駆的で信頼できるエレクトロニクス製品はもちろん、音楽、ゲーム、映画などコンテンツの全領域で強大なグローバルパワーを持っている企業だと思います。バーチャル・エンターテイメントという新しいジャンルを開拓しているAFUN INTERACTIVEとソニーが共に作っていく様々なシナジー効果を期待しています。新しいマーケットを一緒に作っていくことができるというソニーの強い信頼と努力に感謝し、今後とも良いコンテンツと新しい技術でお応えします」


<リリース情報>

APOKI
4thシングル『West Swing feat. E-40』
2022年8月26日(金)デジタルリリース

APOKI「カムバック記念ライヴストリーム・イベント」
2022年8月26日(金)18時~配信
YouTube:https://www.youtube.com/c/APOKITV
Instagram:https://www.instagram.com/imapoki/
TikTok:https://www.tiktok.com/@apoki.vv?

外部リンク

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The BirthdayがEP『CORE 4』をレコードの日にアナログ化、チバユウスケ著書も発売

The Birthdayが、昨年11月3日にCDリリースしたEP『CORE 4』を12インチシングルのアナログ盤として、レコードの日2022の11月3日(木・祝)にリリースする。

CDのEP『CORE 4』は11枚目のオリジナルアルバム『サンバースト』(2021年7月28日発売)の制作過程で生まれた新曲4曲に、「SUNBURST TOUR2021」序盤のライブ音源を加えてリリースした作品。アナログ盤は、その中の新曲4曲を45rpmの12インチシングルとしてアナログレコード化した作品。ジャケットデザインは、CDジャケットの『CORE 4』をCORE 45rpmへ変更した遊び心も。

関連記事:チバユウスケが語る「変わらない」音楽への姿勢とその美学

チバユウスケは、自身のレコードコレクションとともに音楽のルーツを語る著書『EVE OF DESTRUCTION』を9月に発売する予定。


<リリース情報>


The Birthday
アナログ12インチシングル『CORE 4』
*ジャケットはデザイン上「CORE 45」表記になっていますが、正式タイトルは「CORE 4」です。
=収録曲=
Side-A
1. ある朝
2. ブラックバードカタルシス
Side-B
1.レイトショー
2.ヘッドライト
価格:¥2750(税込)
UMストアURL:https://store.universal-music.co.jp/product/umjk9114/

『EVE OF DESTRUCTION』
著者:チバユウスケ
発売:2022年9月13日前後
デザイン・DTP:猪野麻梨奈
撮影:西槇太一
仕様:160ページ/4C/並製本/B5変型判 ※7インチ・レコードのジャケットと同サイズの180×180mm。
ISBN:9784991221118
発行・発売:株式会社ソウ・スウィート・パブリッシング
価格:本体2500円+税(2750円)

詳細はこちら https://sowsweetpublishing.co.jp/news/
ご予約はこちら https://sow-sweet.store

The Birthday OFFICIAL WEBSITE https://rockin-blues.com/thebirthday/

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