焼きうどんの味付けは、主にソース派か醤油派で分かれる。本記事では、ソース味の焼きうどんの作り方や美味しく作るコツを解説する。どの種類のソースを使うのか、またアレンジの仕方なども併せて紹介していく。自宅で美味しいソース味の焼きうどんを作りたい人は、ぜひ参考にしてほしい。
1. ソース焼きうどんの基本的な作り方
まずは、ソース味の焼きうどんの作り方の基本をおさえよう。材料は、うどん（茹で）、中濃ソース、好みの具材だ。豚バラの薄切り肉とキャベツが定番具材である。また、人参やもやし、玉ねぎ、ピーマンなど、焼きそばに使われるような食材も合う。ソースはウスターソースやお好み焼き用ソースでもよい。
ソース焼きうどんの作り方・手順
- 豚バラ薄切り肉とキャベツを一口大に切る。人参や玉ねぎは、短冊切りや薄切りなど食べやすい大きさに切る
- フライパンを熱しサラダ油をひき、豚バラ薄切り肉を中火で炒める
- 肉の色が変わってきたら、野菜を入れてさらに炒める。火の通りにくいものから順に加えていく
- ほぐしたうどんを加えて、具材と混ぜ合わせながら炒める
- 野菜がしんなりとしてきたら、ソースを加えて全体が色付くまで絡めるように炒め合わせる
- 全体がんなじんだら、皿に盛り付けて完成
2. ソース焼きうどんを美味しく作るコツ
ソース焼きうどんの作り方は簡単だが、より美味しく作るにはコツをおさえておきたい。次の3つを実践するだけで、ワンランク上の仕上がりになるはずだ。
コツ1．ソースをブレンドして使う
ソースにはさまざまな種類がある。ウスターソースは中濃ソースよりも粘度が低くサラッとしており、やや辛口のものが多い。牡蠣を原料としたオイスターソースは独特の風味を楽しめる。複数のソースをブレンドして使うことで、味わい深い焼きうどんに仕上げることができるだろう。
コツ2．事前にうどんをほぐしておく
市販の茹でうどんを冷蔵庫から出してすぐ調理すると、麺がほぐれにくい。具材と混ざりにくく、麺が切れてしまうこともある。そこで、袋の端を少し開けた状態で電子レンジで加熱し、あらかじめ麺をほぐしておくとよい。冷凍うどんを使う場合も電子レンジで解凍しておこう。
コツ3．仕上げにトッピングを使う
仕上げにトッピングを加えることで、味に深みやアクセントが出る。ソース味焼きうどんには、紅ショウガ、かつお節、青のり、青ネギ、揚げ玉などが合う。また、目玉焼きやパリパリに焼いた鶏皮をのせればボリューム満点だ。マヨネーズをかけても美味しい。
3. ソース焼きうどんのアレンジアイデア
ソース焼きうどんの具材を変えれば、さまざまなアレンジを楽しむこともできる。本記事では、簡単で美味しい3つのアレンジを紹介する。ぜひ試してみてほしい。
アレンジ1．海鮮ソース焼きうどん
タコ、エビ、イカなどのシーフードはソースと相性バツグンだ。海鮮の風味とソースの旨みがうどんに絡み、食欲をそそる焼きうどんになる。シーフードミックスを利用すれば下処理不要で簡単に作れる。豚肉の代わりにシーフードミックスを炒めれば、手順は基本の作り方と同様だ。
アレンジ2．エスニック風ソース焼きうどん
オイスターソースとナンプラーをブレンドすると、基本のソース焼きうどんとはまったく異なるエスニックな味わいになる。鷹の爪を使用しピリ辛に仕上げよう。具材は、パクチーや桜エビ、豚ひき肉、ニラなどがおすすめだ。砕いたピーナッツをトッピングするとさらに美味しい。
アレンジ3．ホルモン焼きうどん
豚バラ肉の代わりにホルモンを使うと、ひと味違ったソース焼きうどんができる。岡山県のご当地グルメ、津山ホルモンうどん風を楽しもう。味付けは、ソースと味噌を合わせるのがおすすめだ。具材はキャベツ、玉ねぎ、長ねぎ、もやしが定番だが、人参やピーマンも合う。
4. ソース焼きうどんに関する豆知識
ソース焼きうどんをご当地グルメとする地域は複数存在するが、発祥については知らない人も少なくないだろう。最後に、ソース焼きうどんについての豆知識を紹介する。
豆知識1．ソース焼きうどんの発祥は北九州市小倉
焼きうどんの発祥の地は、福岡県の北九州市・小倉とされている。終戦後に小倉の食堂街から誕生して以来、町おこしの一環として小倉名物の焼きうどんが広まった。発祥当時、焼きそばの麺が食糧難により入手できず、乾燥うどんを茹でて代用したことが発祥のきっかけという。つまり、焼きそばの代わりとしてソース焼きうどんが誕生したと考えられる。
豆知識2．焼きうどん専用ソースもある
ソース焼きうどんをご当地グルメとしている埼玉県鳩ヶ谷市には、ブルドックソース株式会社の工場がある。鳩ヶ谷商工会との共同開発により、焼きうどん専用ソースを製造販売している。ソース焼きうどんの味が決まらない、どのソースを選べばよいかわからないという場合は、専用ソースを使う方法もある。より簡単に美味しく仕上げることができるだろう。
結論
和風の醤油味も美味しいが、ソース味の焼きうどんにはまた違った美味しさがある。作り方に厳密なルールはないため、ソースをブレンドしたり具材やトッピングを変えたりと、工夫してみよう。また、ソースだけでなくめんつゆや醤油を加えて好みの味を作り出すのもおすすめだ。さまざまなバリエーションのソース焼きうどんを楽しんでほしい。