cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_47b2435c9666_川崎市の知財マッチング、クリエーターが解放特許の活用アイデアを紹介 47b2435c9666 47b2435c9666 川崎市の知財マッチング、クリエーターが解放特許の活用アイデアを紹介 oa-newswitch

川崎市の知財マッチング、クリエーターが解放特許の活用アイデアを紹介

 川崎市や川崎信用金庫(同市川崎区)などが、地域中小企業に大手企業の開放特許を紹介して製品開発を後押しする「知財マッチング」を加速している。定期開催している交流会で、新たにクリエーターがプレゼンターとして参加。クリエーターが製品化アイデアを紹介し、特許の活用の仕方が浮かばず悩む中小企業を手助けする取り組みだ。今後、市は他の自治体でも交流会を開く予定で、各地域の経済活性化にもつながりそうだ。

 「特許選びの際は、各社の強みを生かせるものにするのが良い」―。川崎市や川崎信用金庫が9月に市内で開いた「かわしん知財マッチング交流会」の冒頭、同市産業振興財団の西谷亨知的財産コーディネータはこう強調した。当日は市内外の中小企業関係者約50人が参加した。

 会では大手企業の富士通、富士通セミコンダクター(横浜市港北区)が特許技術についてプレゼンテーションを実施。書類を挟み、ひとまとまりのタスクとして内容を無線で遠隔管理できる「スマートクリップ」技術などを富士通が紹介したほか、富士通セミコンダクターは電子タグを用いた「迷子検知システム」などを説明した。

 今回は特許紹介に加え、全国8万人のクリエーターが登録するクリーク・アンド・リバー社(C&R社)も主催者側で参加。クリエーター5人が特許の活用アイデアを提案した。このうちエージェントゲート(東京都千代田区)社長室の祖上仁氏は、富士通のスマートクリップ技術を活用した主婦向けの家事管理ツール「タスクリップ」というアイデアを提案した。子どもが学校でもらってきたプリント類などを挟み、スマートフォンで期限を管理しアラームも出せるという案を紹介。「さまざまなタスクを抱えるものの会社と違い、手伝ってくれる同僚がいない主婦の助けになる」と説明した。

 参加した中小企業経営者の反応も良かったようだ。川崎信用金庫の担当者は「終了後のアンケートでは、『特許の製品化に自社も取り組めると思った』など前向きな声が多く寄せられた」と手応えを得た。「事業化を具体的にイメージできるよう工夫したのが良かったのだと思う」と話す。

 今後、川崎市やC&R社による同様の知財交流会を2018年度内に3回行う。同市の取り組みに関心を持つ静岡県富士宮市などで開く予定だ。川崎市イノベーション推進室の木村佳司創業・知財戦略担当課長は「大手企業の特許で中小企業を盛り上げる川崎市の手法を広めることで、各地に特許の活用事例が増え、川崎市内中小企業と市外企業のマッチング機会増加にもつながるだろう」と期待する。
(文=大原翔)

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_90fe41dc4085_【連載・中国依存の功罪】「コロナ後」も不安多い自動車 90fe41dc4085 90fe41dc4085 【連載・中国依存の功罪】「コロナ後」も不安多い自動車 oa-newswitch

【連載・中国依存の功罪】「コロナ後」も不安多い自動車

世界の新車販売の約3割を占めるとされる中国は自動車メーカーにとって最大市場。各社は主力車を積極投入し、業績を担う市場に成長した。一方、市場の大きさゆえに、米中貿易摩擦や環境規制、新型コロナウイルスの感染拡大などの影響に翻弄(ほんろう)されている。生産面でも人件費の高騰、新型コロナでみられたサプライチェーン(供給網)問題など、過度な中国依存への課題は多い。巨大市場に生産・販売両面で今後どう向き合うのか、戦略の再点検が求められる。


中国汽車工業協会がまとめた中国における2019年の新車販売は前年比8・2%減の2577万台と2年連続の前年割れとなった。米中貿易摩擦による消費の鈍りが主な要因だ。


ただ日本勢は欧米などの競合他社が苦戦を強いられる中、相対的に好調を維持。調査会社マークラインズによると日本勢の合計販売台数は同2・7%増の456万台と増えた。杉本浩一三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニアアナリストは「質への転換が進む中、日本勢の品質やコストなどが支持された」とみる。


中でもトヨタ自動車の19年の中国新車販売は前年比9%増の約162万台。セダン「カローラ」など新型モデルを相次いで投入したことが奏功した。中国では中古車市場の拡大が新車販売低迷の一因とされるが、トヨタのディディエ・ルロワ副社長(当時)は2月の決算発表で「中古車価格が下がらないよう安易な値下げをしなかった」と強調した。


新型コロナの中国での拡散の影響を受け、日系メーカーの2月の新車販売台数は前年同月比でおよそ7―8割も大幅に減少した。だが、これは感染が終息すれば、ある程度取り戻せる数字。問題の核心は、実はコロナ以外にある。


中国の自動車産業は国の成長産業として発展してきたが、その副産物が露呈している。中国政府による政策的な干渉を大きく受けるほか、現地企業との競争激化などの課題が顕在化。19年に新エネルギー車(NEV)の生産・販売を優遇する「NEV規制」など日系メーカーが望む環境規制を設けたが、米中貿易摩擦の影響などにより、政府主導の市場拡大とNEV需要の乖離(かいり)が拡大した。


SMBC日興証券の木下寿英株式調査部シニアアナリストは「コロナの影響を差し引いても20年の市場は厳しい状況だ」と見通す。


他方、供給網でも課題を抱える。日産自動車は中国現地から部品を調達できる供給網を構築している。だが、コロナの影響により供給網や物流網の乱れに苦しめられ、日本の生産にも飛び火した。中国の現地企業との人材争奪が激化していることを踏まえ、「人件費高騰で現地生産の利点が薄れてきた。もう一度(供給網を)再考する必要がある」(日産幹部)と課題が浮かび上がった。


中国は長期的には拡大する魅力的な市場であることは間違いない。だが想定しづらい外部環境リスクも念頭に、柔軟性のある戦略を複数用意する必要性が増してきた。




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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_7641ff06ef3b_建機部品用素材のナノファイバー製シート、マスクに転用し外販へ 7641ff06ef3b 7641ff06ef3b 建機部品用素材のナノファイバー製シート、マスクに転用し外販へ oa-newswitch

建機部品用素材のナノファイバー製シート、マスクに転用し外販へ

ヤマシンフィルタは建設機械部品用に開発したナノファイバー製シートを転用し、マスク素材として外部販売する検討を始めた。複数の業者と販売に向けた交渉を進めている。ナノファイバー製シートは一般化学繊維の10分の1以下の細い繊維で製造され、超高捕集性能が特徴。新型コロナウイルスの流行でマスク不足が深刻化するなか、マスク不足の解消に貢献したい考え。


現在は、既存マスクと組み合わせて使う「インナーシート」として社内向けに提供している。そのほか要請を受け、神奈川県横須賀市、横浜市にマスクとして無償提供した。


外販にあたってはマスク形状ではなく、素材としてシート状での販売を主軸に検討している。ヤマシンフィルタは建機用油圧フィルターメーカーで、生活用品素材としては服の中綿などで外販実績がある。マスク素材としての外販は初めてになる。


一般的な使い捨てマスクは、静電気の帯電によってゴミやウイルスを捕集する。ただ息に含まれる水分の付着や長時間の使用により捕集性は低下。新品のマスクの捕集性能を100%とすると、24時間使用後のマスクは35%程度まで低下する。


ヤマシンフィルタのナノファイバー製シートは、細いファイバーを3次元の立体構造とすることで捕集する。帯電に頼らず高密度な素材自身で捕集するため、24時間使用後も捕集性能が落ちない。



ナノファイバーで製造したマスク

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_4b716bbe9102_無人カフェロボットが好みのコーヒー提供 4b716bbe9102 4b716bbe9102 無人カフェロボットが好みのコーヒー提供 oa-newswitch

無人カフェロボットが好みのコーヒー提供

New Innovations(東京都文京区、中尾渓人社長)は三菱地所と共同で、無人カフェロボット「ルートシー」の実証実験を東京・丸の内の新東京ビルで始めた。


同ロボットは人工知能(AI)で需要予測を行い、待ち時間を短縮して一人ひとりに合った好みのコーヒーを提供する。


実証では「すっきりフルーティ」「プレミアムスイート」の2種類を基調としたホットやアイスの計8種類のコーヒーメニューを用意。


6日までの平日7時半―19時にクレジットカード決済で好みのコーヒー提供を行う。




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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_c370ac89b7f1_福島で全面開所、世界最大級「ロボット研究・開発拠点」の全貌 c370ac89b7f1 c370ac89b7f1 福島で全面開所、世界最大級「ロボット研究・開発拠点」の全貌 oa-newswitch

福島で全面開所、世界最大級「ロボット研究・開発拠点」の全貌

世界最大級のロボット研究・開発拠点となる福島ロボットテストフィールド(福島県南相馬市、浪江町)が全面開所した。計21施設で陸・海・空のさまざまなロボットを開発・実証する拠点となる。中心となる南相馬市の拠点には7月までに22の企業・大学が研究開発オフィスを構える。あらゆるロボットを実証するナショナルセンターとしての役割も担う。(取材=いわき・駒橋徐)


【4エリアに配置】
福島ロボットテストフィールドは50ヘクタールの広大な用地に建設した。隣接する20ヘクタールには南相馬市が復興工業団地としてロボット産業などの誘致を進めている。約13キロメートル離れた浪江町には滑走路と格納庫を設置。物流、インフラ、災害などで実用化する無人航空機や災害対応ロボット、水中探査ロボットなどの開発で実証と性能評価、操縦訓練を行える。


3月末に風洞実験棟や屋内水槽、試験用橋梁などが整い、全21施設が完成した。滑走路、緩衝ネット付き飛行場、市街フィールド、トンネル、試験用プラントなどを「無人航空機」「開発」「水中・水上」「インフラ災害対応」の4エリアに配置する。


【地元産業支援】
すでに運用中の滑走路が多く使われるなど施設の活用件数は167件。今後は橋梁、トンネル、市街地フィールドの利用が増えそうだ。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は、事業者のシステムを統合した飛行ロボット(ドローン)の運航管理システムの構築を進める。


研究棟に企業16社、大学、研究機関が入居し、新たに7月までに6者が入る。テトラ・アビエーション(東京都文京区)、SkyDrive(同新宿区)、会津大学などが研究拠点とし、復興工業団地にロボット工場を建設するロボコム・アンド・エフエイコム(同港区)、テラ・ラボ(愛知県春日井市)も入る。


今後は進出企業などが地元の産業と一体となって同フィールドを活用することに期待が高まる。地元産業の技術力向上を支援するため、研究機関の福島県ハイテクプラザ南相馬技術支援センターが同フィールド内に開所。金属積層機能付き5軸マシニングセンターや、デジタル無線通信が評価できる電波暗室など最先端試験設備を設置する。


【取得データ活用】
人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)の実証拠点として、地元企業によるAI・IoT活用の支援も実施する。「地元企業が先端評価装置を利用し、21年度には県外ロボット企業とも連携する。ロボット産業が育ってほしい」(南相馬技術支援センターの伊藤嘉亮所長)と期待を込める。


ドローンのガイドライン策定を手がける日本UAS産業振興協議会(JUIDA)は、同フィールドの5カ所でドローンの飛行を通したインフラ点検、プラント点検でのドローン利用法のガイドラインを4月にまとめる。同ガイドラインに沿って国土交通省、経済産業省、消防庁がドローンの飛行を包括的に取りまとめる。


ドローン運用で国レベルのガイドラインが求められる中で、同フィールドでは研究開発から運用に至るまでの国際的なデータ取得が可能なナショナルセンターとしての役割も求められそうだ。

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_2e7a1dce3da2_挑戦的研究「ムーンショット」がロボット・AI技術融合で追求する究極の形 2e7a1dce3da2 2e7a1dce3da2 挑戦的研究「ムーンショット」がロボット・AI技術融合で追求する究極の形 oa-newswitch

挑戦的研究「ムーンショット」がロボット・AI技術融合で追求する究極の形

政府のムーンショット型研究開発制度では、ロボットと人工知能(AI)技術を融合させた究極の形を二つ追究する。一つは遠隔操作型だ。アバター(ロボットやCGの分身)を同時に10体操作する技術を2030年までに開発する。2泊3日の小旅行がアバターを介して10体20泊30日の長旅になるかもしれない。もう一つは完全自律型だ。自動で科学の原理や解法を発見するAIロボを開発する。研究開発の競争力のあり方が問われる。どちらも産業を大きく変える可能性を秘めている。(取材・小寺貴之)


ムーンショットでは2050年までに人が身体や脳、空間、時間の制約から解放された社会の実現を目標に掲げた。そのために30年までに、一つのタスクに対して1人で10体以上のアバターを、アバター1体の場合と同等の速度や精度で操作できる技術を開発する。アバターを操作できるだけでは役に立たず、働かせなければ開発投資を回収できない。


産業技術総合研究所人間拡張研究センターの持丸正明研究センター長は「システム側は自動化やAI化、人間側は脳の適応や定着を促す技術が必要になる」と指摘する。その上で人とシステムをつなぐインターフェースには、「システム側で完結できない部分の把握と、人の注意や身体能力が、どの程度余裕があるか管理し、人に伝える技術が必要になる」と説明する。


これまでも情報技術やロボット技術は人間の生産性を10倍以上に高めてきた。例えば簡単なグラフィックデザインはAI技術で自動生成できるようになってきた。デザイナーはAIが制作したデザインを参考に、自分なりのデザインを仕上げる。これは画像検索で類似デザインを探す行為と似ている。翻訳も同様だ。人間が日本語を英語に直すよりも、自動翻訳に生成させた翻訳文の不自然な部分を修正する。良い言い回しが思いつかない場合は翻訳例から選ぶ。


一人で複数人と対話するシステムの研究も進む。名古屋大学の石黒祥生特任准教授は「気づきや感性が求められる部分以外をコンピューターが行い、重要な対応を人が担うことでより丁寧な対応を多くの人に提供できる」と展望する。


人が考えたり、作ったりするプロセスを、候補の中から選ぶプロセスに置き換えると作業効率が向上する。ただこの多くは、頭脳に次々にタスクを任せ、順番に仕事を素早くこなす逐次処理だった。一時に考えるタスクは一つでよかった。


10体のアバターをフル活用するには並列処理が大切になる。例えば接客の仕事を半自動化して逐次処理で体のアバターを同時に操作することはできる。だが自動化割合の高い仕事は、担い手がその作業に創造性を感じにくく、すぐに飽きてしまう。表計算ソフトは自動集計AI、調理機能付きの電子レンジは調理ロボットと呼ばれず、単調な作業の道具になってしまった。


タスクを半自動化して大量にこなせるようになると、時間が経つにつれその仕事の創造性が色あせていく。ムーンショット目標の制約からの解放を実感するには、いくつも並列処理できる自由さと、タスクの創造性を維持する必要がある。プログラムディレクターを務める国際電気通信基礎技術研究所(ATR)の萩田紀博招聘研究員は「当然、運用面も考える必要がある」と説明する。


解決策はいくつかある。一つは感覚器を代えることだ。例えば10人の音声を同時に聞き分けることは難しい。音声認識でテキストに直して文章を要約できれば10人分の会話を一覧できる。聴覚の情報を、より処理能力の高い視覚情報に変えて技術で支援すると、タスクの陳腐化を防いで処理能力を上げられる。またゲーミフィケーションで個タスクを一つのストーリーにまとめると、タスクの簡略化や切り替えを意識しないで済む。




IVRおスマホアバター操作システム。表情認識でアバターの表情と演者の表情を同期させる(IVR提供)

それでも観光や会話のような自由度の高い行為は並列化が難しい。アバター10体を同時に操作する通信インフラや制御技術を堅実に開発しても、それを使いこなす頭脳は、幼少期から使い慣らして脳を適応させる必要があるかもしれない。


完全自律型のプロジェクトでは50年までに自ら学習し、行動して人と共生するロボットの実現を目指す。そのために30年までに9割以上の人が違和感を持たないAIロボや、自動的に科学の原理や解法の発見するAIロボなどを開発する。


特に科学するAIロボは日本の産業界に与える影響が大きい。研究開発のボトルネックが変わる可能性がある。この先端を走るのは材料研究をAI技術などで高度化する「マテリアルズ・インフォマティクス」だ。


材料科学を単純化すると、理論系の研究者が物理現象のメカニズムから理論式をつくる。計算科学の研究者がコンピューターでシミュレーションし、材料の性能を予測する。実験系の研究者が実際に材料を合成し性質の計測する。そしてデータ科学の研究者がデータから有望領域を絞り込み、次の実験やシミュレーションのあたりを付ける。これを繰り返すと高性能材料が見つかり、そのメカニズムが解き明かされる。


この一連の流れの自動化が目標だ。すでに先行例がある。東京工業大学の一杉太郎教授は無機薄膜材料研究のロボット化を進めている。一杉教授は「全自動の合成・探索に向け、世界中で研究が活発化している。だが確立したとはまだ言えない」と説明する。




熱電変換材料の性能を自動計測している(NEC提供)

薄膜材料の最適合成条件を決定するための繰り返し作業は自動化できる。ただ実用に耐える物質を見つけるのは容易ではない。見つかったとしても別の物質と組み合わせると劣化したり、製造が難しかったりする。実用材料は複数の条件を同時に満たしつつ、コスト競争力も求められる。自動合成と自動計測で集まるデータだけでは性能評価が完結しない場合が多かった。


さらに「自動的に科学原理や解法を発見することは極めて難しい」と評価する。言い換えると実現したときのインパクトは計り知れない。材料科学に留まらず、幅広い自然科学を変革しうる。

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_a6004be28dfa_大日本印刷、5G対応の「透明アンテナフィルム」開発 a6004be28dfa a6004be28dfa 大日本印刷、5G対応の「透明アンテナフィルム」開発 oa-newswitch

大日本印刷、5G対応の「透明アンテナフィルム」開発

大日本印刷は、第5世代通信(5G)に対応した「透明アンテナフィルム」を開発した。視認性を損なわないため設置場所の自由度が高く、窓ガラスやモニターなどに貼ることでアンテナ増設の需要に応えられる。2022年度に量産を始めて、25年度に年間100億円の売り上げを目指す。


視認できないほど微細な金属配線を透明フィルム上で網目状に形成している(写真)。車のガラス部分や製品の表面などのデザインを損なうことなくアンテナを設置できる。フィルムの厚みは数十マイクロ―数百マイクロメートル(マイクロは100万分の1)まで対応可能。シート抵抗は2・5オームスクエア。


5Gのデータ通信に用いるミリ波帯の電波は、近くにある製品の影響を受けやすいためアンテナの設置場所が限られる。同時に、高度な通信環境を確保するためにはアンテナの設置数を増やす必要がある。設置の自由度が高い透明アンテナフィルムは、5Gの利活用や利用できる範囲の拡大につながる。

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_cddf0d2a4d5e_名大・岐阜大の統合、動き出した「1法人複数大学」初事例を生んだ危機感 cddf0d2a4d5e cddf0d2a4d5e 名大・岐阜大の統合、動き出した「1法人複数大学」初事例を生んだ危機感 oa-newswitch

名大・岐阜大の統合、動き出した「1法人複数大学」初事例を生んだ危機感

東海国立大学機構の松尾清一機構長(名古屋大学総長=写真右)と森脇久隆副機構長(岐阜大学学長=同左)が1日、同日の発足に合わせ名大内で会見した。松尾機構長は「世界有数のモノづくりの地域にふさわしいビッグな大学にする。未来を創り、支える人材を育てる」と述べた。


同機構は改正国立大学法人法による「1法人複数大学」の初事例。経営統合に先駆け、糖鎖科学と航空宇宙、食・農業の分野で研究・教育機能の統合などを進め、医療情報統合にも取り組む。新カリキュラムを検討中で、事務合理化による余力を新分野に生かす考えも示した。


森脇副機構長は「国際競争力と地域貢献が両輪」とし、英語・科学教育の強化、eラーニングシステムの構築などを課題に挙げた。


「大学のプレゼンスが落ちている」(名古屋大学総長)出典:日刊工業新聞2018年12月25日

 名古屋大学は1法人で複数大学を運営するマルチキャンパス構想を掲げる。2020年4月に東海国立大学機構を設立、岐阜大学との経営統合を目指している。大規模と中堅の総合大学同士の統合で、少子化の中で生き残りをかける大学のモデルケースとして注目を集めている。統合のメリットをどう発揮していくのか、松尾清一総長に狙いを聞いた。(聞き手・市川哲寛)


―岐阜大学との統合に向けた交渉の進捗(しんちょく)状況は。

「2018年度中の基本合意を目指す中でできるだけ早くという方向で進んでいる。機構設立に向けた基本合意書締結への合意形成や手続きも順調にいっている」


―1法人での複数大学運営には法改正が必要です。

「文部科学省の法改正検討会議に参考人として呼ばれて考えを話してきた。それらを反映した法改正案が19年の国会に提出される見込みで、ほぼ順調だ」


―経営統合を目指す理由は。

「日本は少子高齢化で医療福祉の経費増が見込まれる一方、教育予算は減っている。大学のプレゼンスが落ちている。高等教育機関が持続的に発展し、人類や社会に貢献するには今のままでは厳しいという危機感がある」


―岐阜大学と組む狙いは。

「名古屋と岐阜がある中京圏はモノづくり産業が集積し、発展してきた。第4次産業革命と言われる現在、同じままでは成長が難しい。名大は世界と競争し、岐阜大は地域貢献を目指す中で補完し合い、組織的、戦略的に目標に向かえば地域産業発展に貢献できる」


―人材育成でも統合のメリットは大きいです。

「英語教育や数理データサイエンス、専門領域をまたいだ研究、リベラルアーツなどに対応するには、個別の大学のリソースでは限界がある。各大学の特徴を組み合わせて強化すると共に、教育のやり方を変え、地域にも世界にも通じる人材を育成する必要がある」


―拠点の集約も必要になります。
「糖鎖科学は名大も岐阜大も研究しているが、核となる拠点は一つのシンボルとして岐阜大に置く。医療データの統合は両大学の付属病院同士で取り組んでから関連病院にも広げ、地域医療に貢献する。獣医学など片方にしかない分野、関連設備を相互利用で情報共有し、共同研究などを加速的に進めたい」


―プロトタイプの役割も求められます。
「様子見の大学が多いだろうが、新しい試みとして従来の大学のイメージを捨てる。名大はランク低下、岐阜大は名大に飲み込まれるという懸念を打破し、他大学が参考になる形を目指す」

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_dd1f34194509_ルミナスクルーズの倒産、これから何社が同じ憂き目に遭うのだろうか dd1f34194509 dd1f34194509 ルミナスクルーズの倒産、これから何社が同じ憂き目に遭うのだろうか oa-newswitch

ルミナスクルーズの倒産、これから何社が同じ憂き目に遭うのだろうか

この先、何社が同じ憂き目に遭うのだろう。観光クルーズ船運航のルミナスクルーズが、2日に神戸地裁へ民事再生法の適用を申請した。2020年1月、中国・武漢で発生して以降、今やアジアのみならず、世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの余波にのみ込まれ、破綻に追い込まれた。


08年1月にグループ会社よりクルーズ船運航事業を引き継いだ同社は、神戸港メリケンパーク中突堤を発着点に、観光船「ルミナス神戸2」による明石海峡大橋周遊、大阪湾周遊、神戸空港沖周遊などクルージングとランチからウエディングまで対応する船内レストラン事業を手がけ、港町・神戸の観光を支えるキーファクターとして10年以上その責を担ってきた。


しかし、外観の華やかさとは裏腹に個人消費停滞の環境にあってディナー・ウエディングなどの需要が伸び悩み、食料品など原材料費や燃料費上昇などから業績は年々厳しさを増し、17年5月期末時点で債務超過状態となっていた。


その後、18年6月の大阪府北部地震、7月の豪雨や9月の台風21号による被害などの影響により、19年5月期には年売上高が10%近く落ち込み、営業損益段階から赤字に転落。今期に入ってからも秋口には台風による運航中止が出たほか、燃料費高騰で厳しい収益状況が続くなか、20年2月以降は新型コロナウイルスによる大規模感染が問題となった大型豪華客船「ダイヤモンド・プリンセス号」の影響もあって当クルーズ船の予約キャンセルが相次ぎ、急速に資金繰りが悪化。


このため従前からM&A(合併・買収)交渉を続けていた企業をスポンサーにしたプレパッケージ型の民事再生法を選択し、2日に慌ただしく裁判所に駆け込んだ。


世界中をむしばむ新型コロナウイルスは、世界経済にブラックマンデーやリーマン・ショック級のダメージを与えると予測されている。ここから先は体力勝負になる。誰が生き残り、誰が脱落するのだろうか。

(文=帝国データバンク情報部)

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cat_oa-newswitch_issue_47b2435c9666 oa-newswitch_0_041abefa1615_【新型コロナ】アイリスオーヤマも国内でマスク生産!6月から月6000万枚 041abefa1615 041abefa1615 【新型コロナ】アイリスオーヤマも国内でマスク生産!6月から月6000万枚 oa-newswitch

【新型コロナ】アイリスオーヤマも国内でマスク生産!6月から月6000万枚

【仙台】アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山晃弘社長、022・221・3400)は31日、6月から角田工場(宮城県角田市)にクリーンルームを導入し、マスク生産を始めると発表した。投資額は約10億円。生産能力は月6000万枚。中国・大連市、同蘇州市との3拠点体制となり、日本国内への供給力は現行比75%増の1億4000万枚となる。同社は新型コロナウイルスの感染拡大により、1月下旬から中国の2工場で24時間体制で不織布マスクを生産してきたが、国内では入手困難な状況が続いていた。生産能力増強に加え、中国から輸送するのに比べてリードタイムを約2週間短縮できる。


9月以降、米国・ウィスコンシン、韓国・仁川広域市、フランス・リュザン市の既存工場でも生産をはじめ、現地や近隣諸国に供給する計画。