cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_2889ebfcf578_画像3枚選ぶだけで最適な旅行提案、アプリ開発ベンチャーの狙い 2889ebfcf578

画像3枚選ぶだけで最適な旅行提案、アプリ開発ベンチャーの狙い

 TRASTA(トラスタ、東京都渋谷区、木地貴雄最高経営責任者〈CEO〉、03・6427・2400)は利用者が今の気分に合った画像を3枚選ぶと、最適な旅行プランが提案されるスマートフォンアプリケーションの提供を3月末にも始める。旅先や宿、交通手段、旅先での遊び方を73万通りのプランから提案し、予約も一括で受け付ける。旅行には行きたいが、具体的な旅先などが決まっていない人の需要を狙う。1年以内に月2000件の予約を獲得できる体制を目指す。

 新アプリは「intrip(イントリップ)」。出発地や旅行に行く季節、一人旅か友人との旅行かといった旅行形態を選択した上で、風景やポートレートなど42枚の画像から今の気分に合った画像を3枚選ぶと1泊2日か2泊3日の国内旅行プランを提案する。各画像には「癒やし」や「アクティブ」「和風」などの特性情報がひもづいており、それらを掛け合わせて利用者に最適な旅行プランを自動で三つを導き出す。

 各プランにおける旅先での遊び方などは複数提案し、利用者はその中から選んで日程を構成できる。トラスタは予約が成立すると旅行プランの金額に応じて10―20%の手数料を利用者からもらい受ける。

 新アプリは、利用者が今は知らないが、行きたいと思える新しい旅先との出会いを提案することが価値になると判断し、開発した。トラスタSTAY CYCLE部の岩本佑太部長は「今のオンライン旅行予約サービスの多くは旅先のことなどを知っていて言語化できないと、旅行プランにたどり着けない。例えば利用者が『ゆっくりしたい』と考えて『温泉』をイメージすれば、『温泉』を検索する。ゆっくりできる旅先は『森林浴』など他にもあるが、それを言語化できないと出会えない。そこで利用者の気分などに合った画像を選んでもらうことで、旅行者の潜在需要に応えるプランを提案できると考えた」と説明する。

 旅行市場はベンチャー企業の参入が相次ぐ。Hotspring(東京都渋谷区)は対話アプリ「LINE」を活用し、利用者とチャット形式で対話しながら最適な国内旅行プランを提案する「ズボラ旅」の提供を2018年5月に始めた。バンク(同渋谷区)は同6月から代金あと払い専用の旅行申し込みアプリ「トラベルナウ」を展開する。

 オンライン旅行予約は楽天の「楽天トラベル」とリクルートライフスタイルの「じゃらんnet」が2強を占め、海外勢の台頭も著しく競争が激化している。ベンチャー企業はその市場を生き抜くため、既存の市場にない新しい価値を提供するサービスで挑んでいる。トラスタも目的地が具体的に決まっていない旅行者の需要の喚起し、自ら摘み取る戦略だ。

 トラスタはホテルの企画開発や運営を手がけるベンチャー。顧客にとってより良い宿泊体験を提供するためには顧客の旅行日程全体を理解すべきだと考え、旅行ビジネスに参入したという。
ニュースイッチオリジナル

【ファシリテーターのコメント】
旅行ビジネスに参入するベンチャーが相次いでいます。国内旅行市場は長期減少傾向(リクルートライフスタイルの調査によると、1年間に国内宿泊旅行に行った人の割合は過去10年で8%以上減り、17年度には55.6%に)にある中で、ベンチャーの新しい発想が市場を活性化させるか注目されます。
葭本 隆太

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cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_b894489f30fa_ナチュラルローソンで紙製容器の弁当販売 b894489f30fa

ナチュラルローソンで紙製容器の弁当販売

 ローソンはプラスチック使用量を削減するため、ナチュラルローソン店舗(142店)で、紙製容器を使用した弁お当の販売を始めた。常温保存で電子レンジで温めなくてもそのまま食べられる「玉子焼と山椒香る牛肉のお弁当」(消費税込み599円)限定。外側には汚れがつきにくい材質を使用した。プラスチック製弁当容器に比べて、プラスチック使用量を約7割(約18グラム)削減できる。

 紙製容器は耐水・耐油性が低く、これまで常温弁当では使用していなかった。店内でいれるコーヒー「マチカフェ」のアイスコーヒー容器を紙製に切り替えるなど、2030年には17年比で食品を中心に容器包装プラスチック使用量を3割低減する目標を掲げている。

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cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_59779079269a_工作機械受注、10月は今年の最低更新。どこまで落ち込む? 59779079269a

工作機械受注、10月は今年の最低更新。どこまで落ち込む?

 日本工作機械工業会(日工会)が12日発表した10月の工作機械受注実績(速報値)は、前年同月比37・4%減の874億5500万円で、13カ月連続で減少した。夏期休暇のために営業日が少なかった8月を下回り、今年の最低額となった。900億円割れは2カ月ぶり。

 10月は半期末商戦翌月のため、例年水準が低くなる傾向にある。ただ、10月に健全水準とされる1000億円を下回るのは3年ぶりで、同様に900億円割れは年間受注額が1兆円を切った2010年以来のことだ。

 内需は同42・0%減の334億3700万円で11カ月連続の減少となった。外需は同34・1%減の540億1800万円で13カ月連続の減少。前月比では2カ月連続で増加した。

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国内外とも落ち込み大きく
 日刊工業新聞社が12日まとめた工作機械主要7社の10月の工作機械受注額は、前年同月比43・7%減の238億1400万円だった。米中貿易摩擦の抜本的な解決の兆しが見えない中、国内は設備投資に慎重さが増した様子だ。外需も振るわず、国内外ともに同40%台の減少と落ち込みは大きい。ただ、外需は「低位横ばいで下方には向かっておらず、悲観はしていない」(オークママーケティング室)との指摘もある。

 内需は同45・6%減の101億7300万円だった。牧野フライス製作所の国内受注は2013年9月以来の20億円割れ。三菱重工工作機械(滋賀県栗東市)は「(中小企業向けが多い)大型機の案件そのものはあるが、多くで決着に時間がかかっている」と言い、オークマは「先行きの様子見が多くなっている」(マーケティング室)と、投資判断がもう一段慎重になっている。

 外需は同42・1%減の136億4100万円だった。OKKは同96・8%減と大幅に減った。外需の動向は各社で濃淡があり、東芝機械は産業機械向けの工作機械や精密加工機の受注などで減少幅を1割台にとどめた。一方、ツガミは微増だった。

 ユーザーが新規投資に動きにくい状況にある中、工作機械各社は老朽設備の更新を促す取り組みを強化するなどして、受注に結び付けたい考えだ。

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普通のデータサイエンティストと世界トップクラスのデータサイエンティストの違い

 「データサイエンティストと名乗るのは厚かましいというか、自分はむしろ外れ値です」そう切り出した小野寺和樹さんは現在、DeNAのAI本部データサイエンス第一グループに所属している。

 確かにデータサイエンティストには数学や物理学の修士や博士といった理系のバックグラウンドを有する人が多い中、小野寺さんは経済学部出身で数学の知識も「二次関数の頂点がわかるくらい」だという。

 そんな小野寺さんだがKaggle Grandmaster(カグル グランドマスター)という称号を持っている。世界では163人、日本では10人程度しかいない(2019年11月現在)。

【補足説明】Kaggle(カグル)とは、データサイエンティストや機械学習エンジニアが集まる世界最大のコミュニティ。大きな特徴は、誰でも参加可能なコンペティションがあることだ。世界中の企業や研究機関などが提供したビッグデータと課題に対し、モデルの精度を競い合う。各コンペには、数百から数千のチームや個人が参加する。Kaggle Grandmasterになるには、コンペでゴールドメダルを5回獲らなければならない(少なくとも1回はソロ参加)。(*ゴールドメダルは1位を意味するものではなく、10位以内というイメージ)
 「周囲の人みたいに物理学などはやっていないし、高度な数学もわからない。それでも、データをちゃんと見る力さえあればなんとかなると実感している」と小野寺さん。

 データを見るとはどういうことか? 例えば、何万とあるユーザーID同士を一件ずつ比較しているのだという。

誰も手を出さない泥臭い領域に重要なヒント
 「何万件というデータを一つずつ確認する作業は、普通あまりしないと思う。でも、こういった泥臭い作業はアルゴリズムが進化した今の時代でも必要」と語る。なぜそこまでの作業が必要なのか? 後でも触れるが、数学の専門知識がない代わりの人海戦術というわけでもない。2622人中2位になったコンペの事例を交えながら語ってもらった。

 コンペ内容は、食料品をネット注文すると配達してくれるサービス「Instacart」の保有データをもとに、どのユーザーがどのアイテムをいつ購入するかを予測するためのモデルの精度を競い合うものだった。例えば、毎朝ヨーグルトを買っている人がいたとすると、次の日の朝もヨーグルト買うだろう、夜にはきっと買わないだろう、といった予測モデルを作らなければならない。

 Kaggleのオフィシャルブログに掲載された小野寺さんのインタビュー記事には、具体的なある局面が示されている。ユーザーID54035の8回目までの購買データをもとに、9回目に何を買うのかの考察だ。

出典:http://blog.Kaggle.com/2017/09/21/instacart-market-basket-analysis-winners-interview-2nd-place-kazuki-onodera/
 「この人の購買履歴を見ると、コーラをよく買っていることがわかる。でも、8回目の注文時にはコーラを買っていない。これがどういうことなのかが気になった。データをよく見てみると、フリッジパックコーラという12本セットのバルク品を購入していた。これを買っているのでコーラを買っていないと推察した。ためしに他のユーザーの購入動向を見てみたところ同じような傾向があった。フリッジパックコーラはコーラの代わりになっている、逆もまた然りと結論づけた」

この分析のすごさのポイント
 この表を見れば、コーラを買う頻度が非常に高いことやコーラとフリッジパックコーラがカテゴリー的に似ていることがわかり、それをもとに何かしらの推察をすることは比較的容易ではないだろうか。なぜオフィシャルサイトに掲載されたのか? どういった点が注目されたのか?

 取材に同席した小野寺さんの上司の原田慧さんは次のように語る。原田さんは数理学の博士号を持つKaggle Masterだ。「実はフリッジパックコーラはコーラの代わりだということをコンピュータが理解することはかなり難しい。文字列を読み込んで、二つの商品が似ていることまでは気づくかもしれないが、ここまでの断言はできない。関連に確信を持って気がつけたのは小野寺さんがデータを目で見たからに他ならない。

 私自身、結構なKaggler(Kaggleに取り組む人)だが、そもそも個別のデータからこの表を作ること自体がすごい。普通ここまでやらない。

 多分、彼は思いつくことを全部やって、それでもまだ気になることがあって、個別のユーザーIDを見はじめたのだと思う。そこで、『1』が続いた後の『0』を見つけた。この表を見せられたらみんなその点が気になるだろうが、そもそも個別のデータをユーザーの気持ちを理解するために見に行こうという発想ができる人はあまりいない」

理論的アプローチだけでは見落としてしまうもの
 コンペで支給されるデータは、膨大な行数のCSVファイルだ。上の表はそのデータから小野寺さんが作ったものだ。このユーザーのIDは5万台の番号だが、小野寺さんは片っ端からユーザーの購買データを見たのだという。

 この発見の知見を取り入れたモデルの改善によって、順位が3位から2位に上がった(*コンペ期間中、何度でもモデルを改善し再提出してよい)。さらに現在、Instacartのサービスの一部に小野寺さんが作ったアルゴリズムが実装されている。

 ユーザーの個別的なパターンや商品の関連性などを考慮できていない従来的なモデルでは予測の精度が落ちる。

 小野寺さんは、「通常、9番目の情報を予測するために一番重要なのは直近の情報。明日その人は何を買うのか予想する時には1年前の情報よりも今日の情報が参考になりやすい。多くの人は直近の情報をめちゃくちゃ重要視するので、8番目のコーラを買わなかったというデータのインパクトが大きくなる。1、1、1、0と来ているので、『この人はもうコーラを買わないのかな』と考え、次に来るスコアは0〜0.5くらいだという判断になる。

 しかし、自分のモデルでは『コーラの代わりにフリッジパックコーラを買っていて、コーラとフリッジパックコーラはほぼ同じ。また、フリッジパックコーラは新しい商品というわけではなく、連続で購入される傾向も低いこともわかっている。だから次はコーラを買う』という根拠で、1に近づけることができた」と説明する。

 小野寺さんが取り組んだ手法は数学的な理論で代替できるのだろうか?

 「数学的なアプローチは可能だろうが、よくわからないパターンがあるということがわかって終わりでしょう。コーラの代わりになる商品があることがあらかじめわかっていればモデルを作れるだろうが、そもそも代わりがあるんじゃないかという発想に至ることが重要だった。僕みたいな数学屋だと、『まあ、一回だけたまたま買わない、なんてこともあるのかな。終わり』という思考になる」(原田さん)

データだけではわからないから使う人の気持ちになる
 精度を向上させるために小野寺さんがしたことがもう一つあった。自身がInstacartのユーザーになることだった。コンペで支給されるデータはCSVファイルのみ。小野寺さんは「これだけではわからないことがある。例えば商品の売られ方や使い勝手はウェブサイトを実際に見てみないとわからない。サービスを使う人の気持ちになりたかった」と語る。ウェブサービスを触ってみたことで、品物の配置と売れ行きの関係性や、商品のピックアップのしやすさといったUX(顧客体験)との関連性にまで考えが及んだ。

 膨大なデータを見る、ユーザーの行動を想像する、ユーザーとしてサービスを利用する、こういったことの積み重ねで予測精度は少しずつ改善する。

 「データは納得するまで見る。コンペは期間中に自分の順位が世界で何番目なのかわかる。1位じゃないということは何か見落としていることがあるということ。そしてひたすら考える」(小野寺さん)

 最後に、データサイエンティストとして仕事をするには、プログラミングのスキルはどの程度必要かと質問すると意外な答えが返ってきた。

 「データサイエンスをやる上で、プログラミングの勉強は二の次、三の次で構わない。今回のコーラのような傾向を見つけてアルゴリズムをプログラムでどう書くかという部分では、確かにプログラミングのスキルによる差が出るかもしれないが、そもそもその特徴を見つけられるかが勝負の肝。if文のような初歩的な構文ができれば基本的には大丈夫だと思う」

取材後記~DeNAのユニークな制度~
 DeNAにはデータサイエンスチームのメンバーに対して、業務時間を使ったKaggleへの参加を認める制度がある。小野寺さんは業務時間の30%をKaggleに充てている。データサイエンティストは、ビジネス上の問題をデータサイエンスとして解くべき問題に落とし込むことが重要だ。小野寺さんは、仕事で出てきた問題をKaggleに近い考え方で解くだけでなく、Kaggleでいうところの課題を作る、つまり解くべきに値する問題を作るところまでを担っている。Kaggleで得られた知見は、DeNAのゲームやヘルスケア、スポーツ事業等の各サービスの向上につながっている。(取材・平川 透)

小野寺和樹氏(おのでら・かずき)
AI本部AIシステム部データサイエンス第一グループ、データサイエンティスト。Kaggle Grandmaster。Kaggle世界最高ランク37位。大学卒業後、銀行系基幹システム開発に従事。金融コンサルとして金融機関の審査モデル構築に携わりつつ、2015年にACM/KDD 主催のデータマイニングコンテスト KDD Cup 2015 にて準優勝。2017年、KaggleのInstacart Market Basket Analysisにて準優勝。現在はDeNAにて各種サービスの機械学習活用に向けた開発を行っている。

原田 慧(はらだ・けい)
AI本部AIシステム部データサイエンス第一グループマネジャー。数理学博士、Kaggle Master。前職ではコンサルタントとして金融機関向けのデータ分析に従事する傍ら、数学力とデータ分析コンペティションで鍛えた技術力を活かし新規分野開拓、社内外の分析技術者育成に従事。2018年2月にデータサイエンスチームの立ち上げメンバーとして入社、現在はマネージャーとして多くのプロジェクトに関わりながら、個性的なメンバーを率いる。

ニュースイッチオリジナル

【ファシリテーターのコメント】
Kaggleを覗いてみると、開催中のコンペの情報を見れます。コンペに参加しなくても、様々な組織がどんなデータと課題を持っているのかがわかるので、データサイエンスとは具体的にどういうことなのか多少感じることができるでしょう。小野寺さんは「データを見る」とさらりと言っておられましたが、Kaggleから適当に落としたパブリックデータはものすごい量で、一個ずつ見るなんて生半可な気持ちではとても無理だと思いました。タイトルの最初に使った「普通」という単語、あまり好きじゃないし意味の捉え方も難しいし用いるか否かどうしようかとぐるぐる考えた挙句今回は使おうと思いました。
平川 透

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cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_4a35ae2ed894_経営危機脱却の切り札?JDIがスマホ指紋センサー量産へ 4a35ae2ed894

経営危機脱却の切り札?JDIがスマホ指紋センサー量産へ

 ジャパンディスプレイ(JDI)は2019年度内に東浦工場(愛知県東浦町)でスマートフォン向け指紋センサーの量産を始める。既存のディスプレー技術を応用し、モバイル機器による電子決済の普及で高まるセキュリティー対策需要に応える。スマホ用液晶パネルへの依存を軽減するため、有機ELパネルと並ぶ新規事業と位置付ける。経営危機脱却の切り札となるかが注目される。

 JDIが東浦工場で生産を立ち上げるのは、スマホやタブレット端末向けの静電容量式ガラス指紋センサー。ガラス基板を用いることで、従来のシリコン基板では難しい大面積化を実現し、指全体を検出可能なセンサーサイズを低コストで確保できるという。ガラスの高い透明性も特徴で、ディスプレーとの組み合わせで端末の意匠性を向上させる。 

 これまでの指紋センサー事業は、同じ指紋認証用途で住宅などのドアロック向けで供給実績がある。ただドアロックは市場が限られ、より大きな需要を見込めるモバイル向けに狙いを定めて海外スマホメーカーなどと共同開発を進めてきた。

 今後、指紋センサーの受注が順調に増えていけば、東浦工場だけで賄えない可能性がある。20年度以降に、スマホ用液晶パネルの主力拠点・茂原工場(千葉県茂原市)を候補に増産投資を検討する。

 同じく新規事業と期待する有機ELパネルは米アップルの腕時計型端末「アップルウオッチ」の新モデルに採用され、11月中にも茂原工場で量産を始める見通し。こちらも有機ELパネルの増産対応として、現在操業休止中の白山工場(石川県白山市)の活用に向けた検討に入っている。

 経営危機のJDIは現在の債務超過を解消する資金調達計画を優先せざるを得ない。ただ危機を脱した後の成長戦略も同時に実行しなければ“日の丸ディスプレー”の真の復活はかなわず、指紋センサーなど新規事業の育成が急務と判断した。

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cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_aa11106c79b6_腕時計の販売は好調でも、業績で明暗が分かれたのはなぜ? aa11106c79b6

腕時計の販売は好調でも、業績で明暗が分かれたのはなぜ?

 時計3社の2019年4―9月期連結決算が12日出そろい、セイコーホールディングス(HD)とカシオ計算機が増収営業増益、シチズン時計が減収営業減益だった。ただ、腕時計の完成品販売は、高級価格帯や人気ブランドを中心に各社とも好調を維持している。

 シチズン時計は時計事業の営業利益が前年同期比37・4%減。アナログクオーツムーブメント(駆動装置)の販売が厳しく「回復が見通せない」(佐藤敏彦社長)。工作機械事業も反動減や設備投資の先送りで営業利益が同33・3%減。20年3月期業績予想は据え置いた。

 カシオ計算機はコンシューマ部門が増収営業増益。「G―SHOCK」など中国市場の電子商取引(EC)向けが伸長。為替影響で20年3月期業績予想の売上高を下方修正したが「それ以外は予想通り」(樫尾和宏社長)としている。

 セイコーHDは時計事業の営業利益が同42・8%増。ムーブメント販売は苦しい状況が続くが、国内外で完成品の販売が好調。20年3月期業績予想の営業利益も上方修正した。

 完成品販売について、上期は消費増税前の若干の駆け込み需要があった。下期への影響について、シチズン時計の古川敏之取締役は「反動減の懸念は少ない」と見る。セイコーHDの中村吉伸社長は「年末商戦までに販売が回復するよう進めている」とした。

日刊工業新聞2019年11月12日

【ファシリテーターのコメント】
ムーブメント販売の苦戦はファッションウオッチなど普及価格帯市場の落ち込みが要因。生産合理化など各社どのような施策を展開するのか気になります。
国広 伽奈子

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景観を損なわない「透ける二次電池」? NTTが開発

 NTTは、従来比で電力量を約50倍に高めた「透ける二次電池=写真」を開発した。大きさを縦約29センチ×横21センチメートルと同10倍にし、性能を同5倍の0・25ミリワット時に高めた。従来はサングラス程度だった平均透過率を同3倍の69%と窓ガラス並みに高めた。市販のデジタル時計に接続した結果、2時間の動作を確認した。

 電解質をゲル化したことで、平均電圧を1・7ボルトから2・5ボルトに高め、透過率の向上につながった。より広い面積での成膜化が可能となり、電池の大型化も実現。新型電池6枚でボタン電池1個分の性能を持つ。

 観光地で景観を損なわずに情報を掲載する透明看板のほか、太陽光発電で得た電力を蓄電できる窓ガラス、スマートグラス用レンズなどへの利用を見込む。今後は折り曲げ可能なフレキシブル性能の付与を目指す。

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さりげなくプリンセスを身に付ける腕時計、「アナ雪2」とコラボ

 シチズン時計は女性向け腕時計ブランド「シチズン エル」からディズニーアニメと協業した5機種を11月下旬に発売する。22日公開の「アナと雪の女王2」の登場人物をイメージした2機種(写真)と3人のプリンセスをイメージした3機種を大人の女性向けに展開。価格は5万2000―8万8000円(消費税抜き)。

 キャラクターを前面に出さないシンプルなデザインが特徴。文字板とバンドの色でキャラクターを表現する。ダイヤモンドを使用し、意匠性を高めた。裏ぶたにはキャラクターのイメージを表す言葉を刻印した。

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導入広がる「信用スコア」、期待と軽視できない懸念

 「信用スコア」の導入を決めたり検討したりする企業が増えつつある。契約を確実に守るか、道徳的に正しいとされる行いをするかなどの“信用力”を点数化し、高得点の人に特典を与えるような展開が想定されている。従来は金融分野での活用がみられたが、飲食やITといった領域でも利用が広がる可能性が高まってきた。一方でスコア算出方法の妥当性確保や、消費者の理解促進など、課題は多い。各事業者には丁寧な対応が求められる。(斎藤弘和)

 「顧客(消費者)とお店の関係性をフェアにしていく」―。飲食店のインターネット予約サービスを手がけるテーブルチェック(東京都中央区)の谷口優社長は、2020年に参入を目指す信用スコア事業の意図についてこう説明する。

 近年、消費者が飲食店のコース料理を予約した後に無断キャンセルをする事例が問題視されている。谷口社長は店側が信用スコアを活用し、点数の低い人には予約時にクレジットカード情報の登録を必須としたり、来店予定日が近づいたら電話確認をしたりすることでリスクが低減できるとみる。逆に高得点の人へは優待を提供することなどでマナーを守る動機づけを図る。

 信用スコアに関する議論は国も進めてきた。総務省と経済産業省は「情報信託機能の認定スキームの在り方に関する検討会」を17年11月から開催。19年3月の第10回検討会では、海外における信用スコアの状況を示している。大量の決済データと人工知能(AI)を組み合わせて与信コストを下げ、従来は融資が困難と判断されてきた個人や中小企業への資金供給を行う例があるという。

 日本では、みずほ銀行とソフトバンクが出資するジェイスコア(東京都港区)が17年9月から「AIスコア」を提供。点数が高い人は好条件での借り入れができる。従来の融資では年収や勤務先が重視されがちだが「我々は性格とか、お金に対する価値観なども聞く。若い人ほど将来の可能性に期待をしてスコアを上げる仕組みも入れている」(大森隆一郎社長)。19年にはLINEやNTTドコモも信用スコア関連事業を始めた。

 ただ、信用スコアがもたらす懸念は軽視できない。総務省と経産省の検討会の資料では「就職や結婚などに信用スコアが使われると人間そのものの選別につながる恐れがある」と指摘された。そこまで行かずとも、不当にスコアが低いと判断されてしまった人が不利益を被るような事態は避ける必要がある。

 慶応義塾大学法学部の大屋雄裕教授は「例えば個人の自発的な行動に基づいて競争をして、格差が生じることは正当だ。だが一度スコアが下がったら社会的に排除されてしまうような“悪い格差”を避けるには、やり直しの機会が求められる。下がったスコアを上げる方法みたいなものが重要だ」と分析する。信用スコアに関わる企業には、消費者の理解や同意をどう得るかという点も含めた入念な取り組みが問われる。

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cat_oa-newswitch_issue_2889ebfcf578 oa-newswitch_0_6a70af729123_オンワードがオーダーメイドのパンプスを自宅へ直送! 6a70af729123

オンワードがオーダーメイドのパンプスを自宅へ直送!

 オンワードパーソナルスタイル(東京都港区、関口猛社長、03・5476・6131)は、女性用オーダーメードシューズ事業に参入し、ウィメンズ表参道店(東京都渋谷区)と同大阪本町店(大阪市中央区)で受注販売を始めた。パンプスのサイズや素材、デザインのパターン合計約30万通りの中から選ぶ。国内の契約工場で製造し、最短1週間で届く。価格は消費税抜き9900円から。

 店舗には長さ21・5センチ―26センチメートル、幅がS―Lまでのパンプス見本がある。試着して、自分に合ったサイズとともに、ヒールの高さを選択する。「右足と左足の大きさが異なる人は、それぞれ選ぶことが可能」(同社)。素材はスエードや本革など44種類。今後、2足目以降はウェブサイトから申し込みできるようにする。

 契約する国内の専用工場が製造する。店舗から顧客データが届くと、工場のCAD、CAMを使って生地を自動裁断し、完成させる。工場から直接、顧客に届けることでコスト削減と納期短縮を実現した。

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