cat_oa-newspostseven_issue_eb381c6cc778 oa-newspostseven_0_eb381c6cc778_総裁選出馬の高市早苗氏 過去に著書で明かしていた生々しい恋愛体験 eb381c6cc778 eb381c6cc778 総裁選出馬の高市早苗氏 過去に著書で明かしていた生々しい恋愛体験 oa-newspostseven

総裁選出馬の高市早苗氏 過去に著書で明かしていた生々しい恋愛体験

2021年9月1日 16:00 NEWSポストセブン

“安倍ガールズ”の1人、高市早苗前総務相(60才)が、安倍晋三前首相(66才)に自民党総裁選(9月29日投開票)の再出馬を要請したが断られ、「だったら私が」と出馬を決断した。

「突然の総裁選出馬表明に永田町は騒然としていました」とは、自民党のある中堅代議士。ただ、水面下で準備は着々と進んでいたようで、8月10日発売の『文藝春秋』で総裁選出馬を表明した後、ほかの月刊誌やテレビ局のインタビューに次々と答え、立候補の意向を発信し続けている。果たして、日本初の女性首相は誕生するのか。

「現状では、安倍氏は菅義偉首相(72才)を支持していて、菅首相の対抗馬は岸田文雄前政調会長(64才)といわれている。高市さんの勝ち目は薄いし、立候補に必要な推薦人20人の確保もどうなるか。しかし、本人はいたってやる気に満ち溢れていますよ」(政治ジャーナリスト)

 ただ、一国の総理となるとやる気だけでは務まらない。過去に法令違反をしていないか、問題となる失言をしていないかなど、“身体検査”をパスしなければならないからだ。

“検査結果”の情報が飛び交う永田町で、高市氏が過去に出した一冊の本が話題になっているという。タイトルは『30歳のバースディ その朝、おんなの何かが変わる』(大和出版)。政界進出を目指した1992年の参院選直前に出版している(選挙は落選)。序章で《この本には恋の話をいっぱい書くことにした》と綴られていることからわかるように、かなり生々しい性愛の実態が、赤裸々に語られているのだ。

 神戸大学の4年生になり、政治家などを志す人が集まる松下政経塾の入塾試験を受ける場面では、1才下の恋人が颯爽と登場する。

《二次試験の会場へは、彼と一緒にバイクで行った。(中略)「がんばってこいよ」門の前で彼がキスしてくれて、私を見送ってくれた》

 そんな彼氏の支えもあって、試験に合格。が、間もなくその彼とは破局している。1987年から、海外で政治を学ぶため、2年間をアメリカで過ごした高市氏。在米中には《四つ年上で、世界銀行に勤めている》彼氏ができた。

 出会いの場は再開発されて間もないワシントン・ハーバー。《お金持ちの連中は、ヴァージニアあたりからモーターボートで乗り付けて、そこで一杯引っ掛けて、飲酒運転で帰っていく。そんなオシャレな場所》と、遵法精神どこ吹く風の、バブリーな解説が展開されている。


 数多く重ねた恋愛のなかでもとびきり甘い思い出は、地中海に面したフランス・カンヌでのもの。パリで仕事を終えた高市氏と《ワイン通の恋人》は、風光明媚なこの街にたどり着く。このときのことを振り返り《お酒の思い出といえば、地中海で、海の見えるホテルの部屋で、飲みィのやりィのやりまくったときですね》と明かしている。

 ホテルでの過ごし方は《ルームサービスを食べるときも当然、ベッドで裸の上にブランケットを巻いたまま》で、肝心の彼については《もちろん、彼がすばらしいテクニックを持っていることは言うまでもない》と語り、《トコトン、快楽の境地におぼれられる相手じゃないと、話にならないわけ》と、ご満悦な様子。20代の頃の高市氏をよく知る人物が証言する。

「確かにまあ、自分の感情に正直というか(笑い)。恋多き女性で、一緒にご飯を食べるときに連れてくる男性もコロコロ変わっていましたからね。人から嫌われるような性格では決してないんですけど、あまりにも奔放でね」

 先の中堅代議士は永田町での彼女についてこう語る。

「高市さんは今回、唯一の女性候補ですから、女性票を集められそうなのに意外と女性人気が低い。どうやら、同性からは“怖い”という印象があるのかもしれません。この“暴露本”のようにライトな一面を出していくのは、むしろいいのかもしれません」

 初の女性首相誕生のカギは、“原点回帰”なのかも。

※女性セブン2021年9月16日号

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日本最大級のハプニングバーが摘発 業態そのものが「もう限界」の声

2022年5月16日 20:15 NEWSポストセブン

 東京・渋谷にある巨大ハプニングバーが摘発された。普段、ハプニングには慣れていたはずの愛好家たちも予期できなかった店内は、どのような状況だったのか──。

「動かないで!」

 バーカウンターやソファ、ダーツが備わる地下1階。ワイシャツにパンツ姿の男女数十人がローション入りの水鉄砲をかけ合って遊んでいる。その時、2階の「プレイルーム」では盛り上がった男女1組がいた。マジックミラー越しにその行為を見つめる観客たち。嬌声が飛び交う混沌とした空間に、突如大声が響いた。

「警察です! 動かないで!」

 なだれ込んできたのは、警視庁保安課の私服捜査員だった──。ゴールデンウィークも終盤となった5月7日の深夜。東京・渋谷のハプニングバー「眠れる森の美女」が摘発された。行為に及んでいた客の男女が公然わいせつの現行犯で、経営者の男(40)と従業員9人が公然わいせつ幇助の疑いで逮捕された(客の男女はすでに釈放)。

 当日は、ローションを水鉄砲に入れて参加者同士が打ち合うイベントが開催されており、男女約70人が来店していたという。ハプニングバーとは、会員制バーを装いつつ、実態は様々な嗜好を持った客が集い、ハプニングと称してわいせつな行為をする店のこと。摘発された「眠れる森の美女」はホームページで「日本最大級」を謳う大規模店で、警視庁によると2020年10月以降の1年半で5億円以上を売り上げたとみられる。常連客の30代男性が語る。

「オープンは15年ほど前ですが、幾度か店長が変わっています。客層は20~30代がメイン。建物は地上2階地下1階で、地下はクラブのような雰囲気です。1階は受付とロッカールーム、2階にプレイルームがあります。

 セキュリティがしっかりしていて、初回は身元を確認できる身分証を提示し、2回目以降は会員証を提示しないと入店できない。店内は撮影厳禁で、スマホはロッカーに預けないといけません。避妊具は店員さんに言えばもらえます」

 男性は入会金7000円で入店料金1万7000円、女性は入会金2000円で入店料金はゼロ。カップルの場合、入店料金は2人で8000円となっている。

「プレイルームはマジックミラーになっていて、内側から外は見えないけど、外からは見える仕組み。地下のバーでイイ感じになった客同士が、その場でハプることもあれば、2階のプレイルームに行ってするケースもあった」(同前)

 そのような場所で、本当のハプニングが起きたのが冒頭のシーンだった。


この形態の店はもう限界なんです

 2010年代からは毎年のように摘発劇が続き、2017年10月には上野のハプニングバー「私のハーモニカ」が摘発。2019年10月には東京・多摩市の老舗ハプニングバー「リアリティー」が摘発された。

「東京五輪前の浄化作戦の一環だったと言われています」(風俗誌ライター)

 だが、東京五輪も終わり、重大な国際イベントが控えているわけでもないこのタイミングで、なぜ「眠れる森の美女」は摘発されたのか。ハプニングバーに精通する男性は分析する。

「実はコロナ禍でハプニングバーの利用客が増えているんです。人との接触が激減したこともあって、マッチングアプリやパパ活などに走る人が増えるのと同じ流れで、出会いを求めてハプニングバーに参入する若い人たちが急増している。加えて最近はYouTuberが店の潜入動画をアップしたりしていて、目立っていた部分も否めない。そうした実態を警察が掴み、今回の摘発に繋がったのではないか」

 かつて「眠れる森の美女」の常連だったという女縄師の狩野千秋氏は、今回の摘発にため息を漏らす。

「オープン当初からお客さんを縛るイベントによく参加していました。ヨガインストラクターの軟体女性をI字バランスのポーズのまま縛ったり、アートな時間を満喫した。

 今はもうSM女王を引退し、普通の主婦なので、近年の店の様子は知りません。ただ、『眠れる森』は私を育ててくれた大切な場所。いつまでも続くことを願っていました。愛好家が増えるのは良いことですが、SNSとかで目立った結果、こういった事態になったのであれば、やはり限られた人のための場所であったほうが良かったのか……。複雑ですね」

 一方、2004年に東京・六本木のハプニングバー「メンバーズクラブロック」が全国で初めて摘発された際、公然わいせつで逮捕された男優のチョコボール向井は冷静だ。

「僕は公然わいせつで懲役5月、執行猶予3年の有罪判決を受けました。前科がつくとその後の生活は大変です。住居も退去せざるを得なかったし、共演女優さんには今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです。

 今回の摘発で、店や居合わせた客の心中は察します。でも、やはり違法なものはダメ。普通のバーで届けを出して、店内で性行為をさせてるわけでしょう。もちろん風俗店として届けを出しても許可が下りるとは思えない。この形態の店はもう限界なんです」

 摘発された「眠れる森の美女」のオーナーとスタッフは公然わいせつの「幇助」で逮捕されており、その罪は本番行為をした男女客の公然わいせつより軽いとされる。グラディアトル法律事務所の若林翔弁護士が解説する。

「経営者は証拠状況や前科などの事情にもよりますが、罰金刑や執行猶予つきの懲罰刑となる可能性があります。従業員や男女客は経営者に比して悪質性が低く、不起訴の可能性もあるでしょう」

 大捕り物の割に罰則は軽い印象だが、大々的に報じられ、逮捕によって失うものは計り知れない。居合わせた客にもトラウマを植え付ける出来事となっただろう。ハプニングの代償は大きかった。

※週刊ポスト2022年5月27日号

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「佐々木朗希vs白井球審」の感想を大相撲の立行司に聞いてみた

2022年5月16日 19:15 NEWSポストセブン

 今季のプロ野球で俄然注目を集めることになったのが「審判」だ。令和の怪物・佐々木朗希(20・ロッテ)に対する白井一行・審判員(44)の“詰め寄り”騒動が尾を引いているが、この状況を他のプロスポーツの審判はどのように見ているのだろうか。現在、国技館で開催中の大相撲で、立行司(行司の最高位)を務めた人物に聞いてみた。

 白井球審が佐々木に詰め寄った4月24日以来の“再会”となった5月13日のオリックス-ロッテ戦(京セラドーム大阪)では、場内アナウンスで「二塁・白井」とコールされると拍手が起き、翌日のスポーツ紙も佐々木の背後に白井塁審が入り込む“ツーショット写真”を掲載した。

 この日は特に事件は起きなかったものの、この3連戦では翌14日にロッテの井口資仁・監督がストライク判定を巡る抗議で退場処分に。試合後、井口監督は「退場になったって構わない。しっかりジャッジしてほしいということを言っただけ」と語った。さらに15日の第3戦では球審を務めた白井審判員のストライクコールにロッテのレアードが抗議した際、暴言を吐いたとして退場となった。

 こうした騒動について、大相撲の第37代木村庄之助(72。以下「37代庄之助」)はこう語る。

「私もたまたまテレビであのシーン(佐々木に白井球審が詰め寄った場面)を見ていたんです。実は大相撲でも行司の軍配に対して“差し違えじゃないのか”という顔をする力士もいるんです」

「行司には野球の審判のような権限はない」

 ただし、行司は野球の審判とは大きく異なると話す。最も大きな違いは、行司は判定こそ行なうものの「審判ではない」という点だ。

「相撲にも行司の軍配に異議を唱える『物言い』という制度がありますが、これができるのは力士ではなく、土俵下にいる審判員(審判部に所属する親方)です。物言いがつくと土俵上で協議が行なわれますが、行司は意見を言えるものの決定権はない。もちろん信念を持って軍配を上げているのですが、行司にはプロ野球の審判のような権限はないのです」(37代庄之助)

 そのためか、軍配に不服な力士が行司をにらみつけたりする場面はほとんどなく、土俵下の審判員に“物言いをつけてほしい”という表情を送ることが多いのだという。言うなれば、行司は「審判員のアバター(分身)」でしかないというわけだが、プレッシャーは非常に強い。立行司が左腰に帯びる小刀には「差し違えた場合は切腹する」という意味がある。また、角界では差し違えのことを「行司黒星」と呼ぶ。

「もちろん“そういう覚悟”で土俵に上がっているということで、軍配を間違えるたびに切腹はできないですけどね(苦笑)。それでも三役格以上の行司が差し違えた場合は、その日のうちに理事長に進退伺を出ださないといけません。1場所で2度の差し違えで謹慎処分が出たケースもある。私は木村庄之助と式守伊之助(木村庄之助と並ぶ立行司の名跡)を9場所ずつ務めましたが、その間に1回も行司黒星はなかった。それが私の誇りだね」(37代庄之助)


横綱・白鵬に物言いをつけられた一番

 そんな37代庄之助にも、物言いで勝敗判定が覆った経験がある。2014年5月場所12日目の豪栄道対鶴竜の一番で37代庄之助が豪栄道に軍配を上げたところ、土俵下で物言いの挙手をしたのは何と控えにいた横綱・白鵬だった(物言いをする権利は審判員のほかに控え力士にもある)。明らかに鶴竜の手が先についており勝敗は明白に見えたが、白鵬が指摘したのは「前のめりになった鶴竜の髷(まげ)を豪栄道が掴んでいた」というもの。ビデオ検証なども経た協議の末に、白鵬の物言い通りと認められ、豪栄道の「反則負け」となったのだ。ただし、反則負けは行司の「差し違え」とはならないのだという。

「150キロを超える投球のストライク・ボールを判定しなきゃならない野球も大変でしょうが、行司はもっと大変だと思う。力士2人が土俵上で激しく動き回るだけでなく、それに合わせて行司も立ち位置が目まぐるしく変わるので、勝った力士が東方か西方かを取り違えないように把握しておく必要がある。土俵際では足元から目が離せず、見える位置に回り込まないといけないし、そのために力士の近くに寄らなければならないが、絶対に取り組みの邪魔になってはならない。同体に見えても必ずどちらかに軍配を上げないといけないというのもシビアですね」(37代庄之助)

 判定の難しさに加えて、行司には身の危険も伴うという。

「野球の球審はプロテクターを着けているけど、行司は装束だけで防具なんてないからね。あの狭い土俵で巨体の力士2人がぶつかり合っている間に小柄な行司は立たなきゃならない。突き飛ばされた力士をよけきれずに土俵下まで転がり落ちたこともあります。危険は取組中ばかりでない。土俵下に座って控えている時に体重150キロの力士が落ちて来たら逃げられない。はっきりいって命がけでしたよ」


ビデオ判定導入の“大先輩”として思うこと

 今やプロ野球では微妙な判定に対してビデオ判定を要求する「リクエスト制度」が定着しているが、日本のメジャースポーツで最初にビデオ判定が導入されたのは大相撲で、何と今から50年以上前の1969年のこと。同年3月場所の大鵬対戸田の一番で、当時の立行司・式守伊之助は大鵬に軍配を上げたものの、物言いがついて判定が覆り、大鵬の連勝記録(当時)が45でストップしてしまった。ところが、ニュース映像や写真を見ると明らかに戸田の足が先に出ていたため、相撲協会には抗議の電話が殺到する。それがきっかけとなって次の5月場所からビデオ判定が導入されたのだ。大一番での大誤審が、相撲の審判制度を変えるに至ったのだが、新弟子時代の37代庄之助(当時は木村三治郎を名乗っていた)はこの一番を土俵下で見ていたという。

「それ以降、物言いの協議ではビデオの助けを借りるようになり、コマ送りでどちらの力士が先に早く土俵に落ちたかを判定できるから、取り直しは少なくなったと思います。ですが、相撲の勝敗には『死に体』や『かばい手』『かばい足』という難しい判断も絡む。必ずしも先に手をついたり、足が出たりした力士の負けとは限らない。中にはつり出しで相手を土俵外まで運んだ力士の足が先に出たら『勇み足』と判断されるケースもあったりする。ビデオ判定には利点も多いけれど、もっと人間の目を信じてもいいかもしれない」(37代庄之助)

 審判としての権限もなく、軍配を差し違えれば“切腹”とはいかないまでも進退伺を提出しなければならない。あまり知られていないが、行司は土俵上の判定以外にも、土俵祭の祭主、場内放送、番付書き、取組編成会議での書記、巡業での会計などの役割がある。佐々木朗希のようなスター選手をにらみつけ、元名選手の監督にも毅然とした態度で退場処分を下せる野球の審判に比べると、割に合わない役割のようにも思えてしまうが、37代庄之助はこう語る。

「相撲が好きだったからね。行司になってよかったと本当に思ってます。もっと行司に権限が欲しいかって? うーん、あまり権限が強くなると、差し違えた時に本当に切腹しないといけなくなってしまうからなぁ(苦笑)」

 勝負を「裁く」立場は同じでも、競技によってそれぞれに悩みと喜びは違うようだ。

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上島竜兵さん追悼で涙ぐんだ松本人志「“聞いてないよぉ”は画期的」と絶賛していた

2022年5月16日 19:15 NEWSポストセブン

 お笑いタレントでダチョウ倶楽部のメンバー・上島竜兵さんの急逝に、芸能界から相次いで追悼のメッセージが届いている。ダウンタウン・松本人志は、5月11日にツイッターで「今日は仕事でテンションを上げるのに少し苦労しました。同世代の仲間やからね…」とつぶやいたのに続き、5月15日放送のフジテレビ系『ワイドナショー』の出演。「深い付き合いではないけど、長い付き合いだった。40年近く、要所要所でうちの番組に来て盛り上げてくれて……」と振り返りながら、「ちょっとごめんなさい」と思わず涙ぐんだ。ベテラン芸能ライターが、松本の心中を慮る。

「テレビで涙を見せることを良しとしない松本さんがあんな表情を見せたことに驚きましたが、それだけショックだったのでしょう。リアクション芸で知られた上島さんと松本さんでは芸風が違いますが、だからこそ“自分にはできない芸だ”と上島さんを高く評価していました。大晦日恒例の『笑ってはいけないシリーズ』(日本テレビ系)では、上島さんと出川(哲朗)さんのリアクション対決が大きな山場でした。

 松本さんは『ワイドナショー』で、『痛みが伴う笑いがダメって言われてしまうと、熱湯風呂とか熱々おでんとかできないじゃないですか』『僕なんかは、あの芸が有害なんてちっとも思わない』と語り、痛みを伴う笑いに懸念を示すBPOの姿勢に疑問を呈しました。『笑ってはいけないシリーズ』で一緒に笑いを作り上げてきた戦友への思いを込めたメッセージだったのではないでしょうか。


 松本はかつて、2016年1月15日に放送された『ダウンタウンなう』(フジテレビ系)にダチョウ倶楽部が出演した際、彼らに直接、芸人としての評価を伝えたことがある。「聞いてないよぉ」という彼らの代表的ギャグについて松本は、「実はすごく深くて、裏の言葉を表に出したっていうね。あえて前面に出してギャグにして笑いにしていく、これはすごい画期的」と絶賛していたのだ。

「『聞いてないよぉ』はもともと、『お笑いウルトラクイズ』(日本テレビ系)に出演していたダチョウ倶楽部が、爆破に関して事前の打ち合わせがあったのに本番で『聞いてないよぉ』と普通に答えたことに、ビートたけしさんが『さんざん聞いていただろ、ばかやろう』とツッコんだことで爆笑が起きたことがきっかけでした。

 それから彼らは、打ち合わせをしていたことにあえて『聞いてないよぉ』と答えるという、バラエティ的なお約束ごとを反転させたギャグに発展させたわけです。そのことを、松本さんは『画期的』と評価したのでしょう」(同前)

 松本の思わぬ高評価に感動した様子のダチョウ倶楽部だったが、「計算していたのか?」と訊かれた上島さんは、あっさりと「計算じゃないよなぁ」。松本に「じゃあ、あかんわ」とツッコまれて笑う姿もまた、上島さんらしかった。

【相談窓口】

「日本いのちの電話」

ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時~午後10時)

フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時~同9時、毎月10日:午前8時~翌日午前8時)




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ウクライナ現地レポート ミサイル飛び交う街で生きる人たち

2022年5月16日 19:15 NEWSポストセブン

 今も夜間の外出禁止が続き、空襲警報が鳴り響くなか、怯えながらも明日の平和を信じて前を向く多くの人々がいる。長期化するロシアによるウクライナ侵攻を、現地で取材を続けるノンフィクションライター・水谷竹秀氏が戦禍の街を伝える。

 * * *

 戦火のウクライナに入ったのは3月末、ちょうどロシア軍が首都キーウ近郊から撤退し始めた時期だった。ポーランドを経由したため、まず西部の都市リヴィウでウクライナ軍兵士の葬儀を取材した。墓地で泣き崩れる妻の姿が思い出されるが、その記憶が随分昔のように感じられるのは、これまでの日々が非日常的で、濃密だったからだろう。

 キーウ近郊にある“虐殺の町”ブチャでは、道端に転がる頭部のない遺体に遭遇し、夫を射殺された妻の嘆き声に耳を傾けた。空爆されたボロディアンカでは、アパートが黒こげになり倒壊し、瓦礫の下から約40人の遺体が見つかった。それらの現場を目の当たりにするたび、戦争の恐ろしさもさることながら、自国を守ろうとする人々の信念や逞しさに心を揺さぶられた。

 キーウでは今も警報が鳴り響く。夜間外出禁止令も継続中だ。それでも日中は人々の姿が増え始め、日常を取り戻しつつある。

 一方でウクライナ東部は現在も激しい戦闘が続き、街にはミサイルが飛び交う。5月9日の戦勝記念日でプーチン大統領は“戦争宣言”こそしなかったものの、「我々はいまだドンバスのために、ロシアの安全のために戦っている」と強調、状況は依然として予断を許さない。

「Slava Ukraini!(ウクライナに栄光あれ!)」。取材中、何度も口にした合言葉が今も耳に響く。

【プロフィール】

水谷竹秀(みずたに・たけひで)/1975年生まれ。上智大学外国語学部卒業。2011年『日本を捨てた男たち』で開高健ノンフィクション賞を受賞。現在ウクライナで取材中。

※週刊ポスト2022年5月27日号





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上島竜兵さん、有吉弘行からの「53万円」オメガ高級時計を装着して出演した“勝負番組”

2022年5月16日 17:00 NEWSポストセブン

 お笑いタレントの有吉弘行(47)が、人気お笑いトリオ「ダチョウ俱楽部」のメンバー・上島竜兵さん(享年61)を追悼した。5月15日に生放送されたラジオ番組『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』(JFN系)で、14日に行われた上島さんの葬儀を振り返った。上島さんが愛用していた帽子やグラスなどが飾られている中に、有吉がプレゼントした時計もあったという。「(妻・広川)ひかるさんが『毎日つけて、毎日きれいにして枕元に片付けていた』って。だから本当に俺もよかったなと思った」としみじみ語った。

 その時計は、有吉が上島さんの還暦祝いに贈ったものだ。1月2日に放送された同番組に上島さんがゲスト出演した際、「お風呂入るときとかリアクション取るときはしないけど、それ以外で『外せないな』って番組のときは着けています。いちいち箱の中に入れて、(寝るときは)枕元に置いている。これは宝物です」と話していた。

 有吉が上島さんにあげたのは、高級腕時計メーカー「オメガ」の一品だ。上島さん本人が「外せない番組で着けている」と話していた通り、昨年10月に放送された『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS)の“竜兵会”復活企画などで装着している。

「オメガの定番モデル『スピードマスター』の定価約53万円の商品ですね。人気商品なので、ブランドの公式サイトではすでに在庫切れです。上島さんの好きな色ということで、赤い文字盤のものを選んだのでしょう。還暦祝いの赤いちゃんちゃんこのイメージも重ねているのかもしれません。

 上島さんは過去には『ブルガリ』や『フランクミュラー』などの高級腕時計も着けていましたし、時計にはこだわりがあったようですね」(ファッション雑誌編集者)


 過去には、帽子をプレゼントしたこともあった。

「番組の企画で、有吉さんは『お世話になっているのは、ただひとり』と上島さんのためにデパートで帽子を購入していました。そのときも『赤が好きだから』と赤い帽子を選んでいましたね。帽子を渡された上島さんは大喜びで、涙を拭いながら『くるりんぱ』を披露していました」(芸能記者)

 有吉にとって、上島さんは仕事がないドン底時代を支えてくれた大恩人。毎晩一緒に飲み歩き、金銭的にも精神的にも助けられていた。上島さんをドギツくイジっていたのも、深い愛情があるからこそだ。

「有吉さんは元フリーアナウンサーの夏目三久さん(37)との交際を周囲の関係者にすら、ひた隠しにしていましたが、上島さんにだけは結婚を事前に報告していました。また、『上島竜兵をバカにするやつは許せない』とも公言していました。番組で上島さんの話題が出たとき、『どこかで本当にあの人のことが好きなんだろうね。恥ずかしいんだけど』と話しているくらいで、その愛は誰から見ても明らかでした」(前出・芸能記者)

 多忙により、さすがに近年は一緒に飲む回数は減ったものの、有吉が上島さんを慕う気持ちに変わりはない。前出の『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』で、有吉は「上島さんが亡くなって寂しいけど、古典落語になるくらい、いろいろ話すこともある。まだまだ感謝を伝えきれないこともたくさんあるし、上島さんのことを忘れずにうだうだとお話していこうと思います」と宣言していた。

 上島さんは“愛弟子”の胸に生き続ける──。




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日本にも迫るロシア産石油、天然ガス、石炭禁輸 各国はエネルギー資源争奪戦に

2022年5月16日 16:15 NEWSポストセブン

「エネルギー資源の大半を輸入に頼っているわが国としては大変厳しい決断ではあります」。岸田文雄・首相は5月9日、G7首脳会談後に「ロシア産石油の原則禁輸」を発表すると、そう語って表情を曇らせた。

 日本の石油は約9割が中東から輸入され、ロシア産の比率は3.6%とシェアはそれほど大きくないように見える。だが、量にすると1日あたり9万バレル=約1431万リットルが日本に入ってこなくなるのだ。

 資源エネルギー庁で電気・ガス政策を担当した元経産官僚の政策アナリスト・石川和男氏は「影響は小さくない」と指摘する。

「日本の場合、経済規模が大きいから3.6%でも物流に大きな打撃を与える。萩生田光一・経済産業相は『石油は争奪戦になる』と言っていたが、日本だけでなく同様に禁輸措置を取るEU(欧州連合)各国もロシア以外の輸入先を確保しようとするので石油価格は確実に上がる。しかも、コロナが徐々に収まりつつありこれから経済回復に向かえば陸運、空運、海運が活性化し、燃料の需要が増えてくる。

 現在、政府は補助金でガソリン、軽油、重油の値上げを抑えていますが、長くは続かないでしょう。いずれガソリン価格は1リットル200円を超える可能性もある。そうなれば真っ先にトラック輸送など物流が停滞すると考えられます」

 物流コストがハネ上がれば、コンビニなど店舗への商品供給が遅れがちになり、ネット販売や宅配便などの料金大幅値上げや配達に影響が出ることが予想される。

 もっと深刻なのはロシアからの禁輸措置が「天然ガス」「石炭」へと及んだ時だ。日本は天然ガスの8.8%(年657万トン)、石炭は11%(年1973万トン)をロシアから輸入しており、依存度は石油よりはるかに高い。

 現実に経済制裁で先行するEUは4月にロシア産石炭の輸入停止で合意。さらにEUのミシェル大統領は日経新聞のインタビュー(5月10日付)で、〈ロシア産化石燃料への依存を終わらせる〉と天然ガスの輸入停止にまで踏み切る考えを表明した。

 日本も近く石油に続いてロシア産天然ガスと石炭の禁輸を迫られることは間違いない。


 そうなると、「ほかの国から買えばいい」という状況ではなくなる。国際経済分析に詳しい、みずほ証券エクイティ調査部チーフエコノミスト・小林俊介氏が説明する。

「石油や石炭の禁輸であれば、ロシアは売れなくなった分を中国に安く売るため、これまで中国に輸出していたほかの産出国では石油・石炭が余ることになるでしょう。禁輸する国はそうした国から不足分を買うことが可能だと思います。

 しかし、最も深刻なのは天然ガスです。欧州諸国はロシアからパイプライン経由で天然ガスを輸入している。禁輸となった時にロシアがそのまま余った分を中国に売ることはできません。新たにパイプラインを敷設するか、あるいは液化して販売するにしても、液化設備と運搬手段の整備に多額の費用と場合によっては数十年単位の期間がかかる」

 ロシアは天然ガス産出量が世界2位、確認埋蔵量では世界1位だ。それだけに天然ガス禁輸は制裁効果が高いことになるが、禁輸する国には「両刃の剣」になるという。

「欧州諸国が輸入を止めれば天然ガスはロシア国内に滞留する。世界の天然ガス市場から17%を占めるロシア産が突然消えるわけです。その分を補うために、各国は天然ガスだけではなく、原油、石炭など、あらゆるエネルギー資源の奪い合いを始めるでしょう。

 欧州のエネルギー不足によって、中東やオーストラリアをはじめ産出国は“言い値”で買ってもらえるようになり、日本が天然ガス、石油、石炭を買い負けてエネルギー不足に陥る事態も考えておかなければなりません」(小林氏)

 世界のエネルギー危機が始まれば、先進国のなかでも極めてエネルギー自給率が低い(11.9%)日本も確実にその渦に巻き込まれる。

 石油禁輸会見で岸田首相の表情が曇っていたのは、そうした事態を予想しているからではないか。

※週刊ポスト2022年5月27日号

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春ドラマ辛口チェック 柴咲&一生、綾瀬&大泉は豪華キャスト“ムダ遣い”か?

2022年5月16日 16:15 NEWSポストセブン

 昨今の日本のドラマ界では“バディもの”が定番となっている。2022年春ドラマでも、も多くの新・バディが生まれている。

 刑事と「インビジブル」と呼ばれる犯罪コーディネーターが異色のタッグを組む『インビジブル』(TBS系)。高橋一生(41才)が刑事を演じ、柴咲コウ(40才)が犯罪コーディネーター役を務める。豪華共演に期待されたが、ドラマウオッチャーの評価はいまひとつ。コラムニストの今井舞さんの意見はこの通り。

「アメリカの人気ドラマ『ブラックリスト』を意識しているのは明らかですが、描かれる犯罪があまりにもショボい。逮捕された柴咲さんが取り調べ中、差し入れにカツ丼を頼んだら、そこにインカムが仕込まれていて簡単に外部と連絡できるなど、ツッコむ気力も失せるイージーなエピソードの連続。高橋さんと柴咲さんの“ムダ遣い”です」

 ビッグネームのタッグなら綾瀬はるか(37才)と大泉洋(49才)の月9『元彼の遺言状』も負けていない。平均個人視聴率(4月18~24日、関東地区、ビデオリサーチ調べ)では5.9%で、TBS系『マイファミリー』の7.1%、テレビ朝日系『特捜9』の6.1%につづいて第3位だ。しかし、評価は分かれる結果に。

「原作は2021年の『このミステリーがすごい!』大賞作で、クールな銭ゲバ弁護士を綾瀬さんが、その事務所の“雑用係”に大泉さんというキャスティング。大泉さんが驚くほどの豪華セットを用意してのクランクインと前評判は上々でした」(芸能関係者)

 しかし、期待が大きかった分、失望も大きかった。漫画家でテレビウォッチャーのカトリーヌあやこさんは、かなり辛辣な意見だ。

「綾瀬さんと大泉さんの共演などお金をかけているのに、“こんなにおもしろくないことってある!?”と驚きました。ミステリーなのに事件の解決というクライマックスが、ほとんど口頭での説明なんです。このままだと、1時間大泉さんがフリートークをした方がおもしろく、視聴率も取れるのではないでしょうか」

 ドラマ評論家の吉田潮さんも、こう話す。

「前回の月9『ミステリと言う勿れ』がミステリー系のなかで群を抜いていた。それだけに月9ミステリーへの期待値が上がってしまい、綾瀬&大泉のツートップを持ってきても、中身が追い付かないからもったいない」

 手厳しい意見も少なくないが、まだ多くのドラマが序盤戦。これからの盛り上がりに期待して、最後まで観続けるドラマを決めてほしい。

※女性セブン2022年5月26日号

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ロッチ中岡「ポスト出川哲朗」支えるマブダチ相方と吉本退社からの逆転人生

2022年5月16日 16:15 NEWSポストセブン

 右足をギプスで固めて、両脇を松葉づえで支える痛々しい姿は、3月中旬に準レギュラー番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)のロケで転倒して、右足関節外踝骨折をしたお笑いコンビ、ロッチの中岡創一(44才)。全治2か月と発表された通りに、4月末に都内のラジオ局から出てきたこの夜も、まだ普通には歩けない様子だった。

 そんな不便そうな姿の傍らを、ビンテージ感たっぷりの高級ヨーロッパ車でマネージャーとともに去っていったのは、相方のコカドケンタロウ(43才)。少し寂しそうに見送った中岡は、1人タクシーに乗車して帰宅していった。

 哀愁漂う中岡だが、今やすっかり“癒し系おっさん芸人”の1人として人気者だ。『イッテQ!』の5月1日放送でも、スタジオのひな壇に出演。通常は、自分のロケVTRの放送回のみの出演だが、「ケガをした期間はスタジオに来ていいですよ」と、番組側から認められた内幕を明かした。「ただし、治ったらもうダメ」とのオチもついた特例措置。司会の内村光良(57才)や共演の宮川大輔(49才)らからは「今日VTRないでしょ、帰れよ!」とイジられまくった。

 あるお笑いライターは「危険なロケのせいではなく、ルームランナーで転んでのケガだったので笑いに変えられました。転んでもただでは起きない、中岡さんの愛されキャラぶりが発揮されていました」と解説した。

 ほんわかな性格で、多くの先輩芸人にもかわいがられている。中岡と同じく体を張ったリアクション芸での第一人者、出川哲朗(58才)とは、毎年オフに二人旅に出かける仲。4月には、千原兄弟の千原ジュニア(48才)が、自宅へお見舞いに来たほどだ。

 また、6月24日と25日(東京・北沢タウンホール)に行われるロッチの単独ライブでは、骨折したことで時間が有り余った中岡が、初めて全てのコント原案を担当したという。


 冒頭のラジオ終わりには別々に帰宅したコンビだが、下積み時代には同居していたほどで、仲の良さは有名だ。現在はワタナベエンターテインメント所属も、出身はNSC吉本総合芸能学院大阪校。20代半ばだった2005年。人生初めての恋人にうつつを抜かして、お笑いを引退していた中岡を、NSCの先輩だったコカドが誘って、再びお笑いの世界に戻ってきたという過去がある。

「年齢は中岡さんのほうが上ですが、NSCに入ったのはコカドさんのほうが先なので、先輩になります。同居していた頃は、中岡さんがコカドさんのために食事を作ったりと、コンビというよりマブダチに近い関係だったそう。

 中岡さんのイジられっぷり、ボケっぷりを増幅させているボサボサ長髪とメガネも全てコカドさんのプロデュース。中岡さんのブレイクは、相方のサポートがあってのものです。いま思えば、吉本を辞め芸人も引退していた彼をこの世界に引き戻したのもコカドさんですし、中岡さんは頭が上がらないでしょうね」(前出・お笑いライター)

 2015年の「キングオブコント」で3位に入ったものも含めて、これまでのネタや演出は、全てコカドが担当してきた。「初めて中岡さんがネタを考えた6月の単独ライブは、ファンだけでなく業界内でも注目されそうです」(芸能関係者)。

 今後の夢は「55才でハワイでコントすること」とも話す生粋のコントコンビ「ロッチ」。テレビ露出が多くて“ポスト出川”と呼ばれる中岡の活躍は、コンビの人気継続のためにも、今後も欠かせない。




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二階俊博・元幹事長に不気味な存在感 日韓関係修復で総理を出し抜く計画か

2022年5月16日 16:15 NEWSポストセブン

「落ち目」といわれる“自民党のドン”二階俊博・元幹事長がここにきて不気味な存在感を示している。

 表面的には、二階派からは離脱者が相次ぎ、「二階王国」と呼ばれる地元・和歌山でも、二階氏が推進したカジノ(統合型リゾート)計画案が県議会で否決されるなど、求心力の衰えは否めないように見える。

 二階氏の“引退近し”と判断した和歌山選出の実力者、世耕弘成・参院幹事長は「林(芳正・外相)さんは参議院から衆議院へ移ってトップ(首相)を目指すという姿勢を示しました。私も地元の皆さんのご理解をいただければ、そういうことも考えていきたい」と衆院への鞍替えに意欲を見せ、二階氏の選挙区を虎視眈眈と狙っている。

 しかし、二階氏は何度も逆境をはね返し、蘇ってきた老獪な政治家だ。2009年総選挙では二階派議員の全員落選という絶体絶命のピンチに立たされながら、わずか3年後には旧伊吹派を飲み込み、二階派を再建して政界を驚かせた。83歳の高齢となった今もその闘志は消えていない。

「訪韓の準備はどうなっている」

 最近、二階氏が派内に号令を掛けているのが韓国訪問だ。

「1000人を引き連れて韓国に行く」

 幹事長時代の2020年1月、二階氏は来日した韓国議員団との会談でそうぶち上げたが、直後からのコロナ感染拡大で訪韓計画は保留となっている。

 折しも、その韓国では5月10日に日韓関係修復を掲げる尹錫悦(ユン・ソンニョル)・新大統領が就任。コロナ感染者数は日韓とも減少傾向にある。「話を進めるには頃合いはいい」と判断したようだ。

 韓国の新政権は大型連休前に国会副議長を団長とする韓日政策協議代表団を日本に派遣したが、裏で根回しをしたのが二階氏だったことはあまり知られていない。

 二階氏は今年1月、側近の武田良太・元総務相を日韓議連幹事長に就任させ、4月には政界引退した側近の河村建夫・元官房長官(前任の日韓議連幹事長)をソウルに派遣、尹大統領側近の秘書室長らと政策協議団の来日を調整させた。


 その甲斐あって韓国の代表団は4月24日に来日し、林外相らを表敬訪問した後、二階氏や武田氏ら日韓議連幹部と会談した。

「岸田総理は自分が外相時代に結んだ慰安婦合意を韓国が反故にしたことに遺恨を持っていて、関係修復には消極的だ。代表団と面会した時も写真撮影にさえ応じなかった。二階さんは“それならオレがやる”と大訪問団を引き連れて韓国を訪問し、日韓関係を修復して総理を出しぬくつもりだ。韓国のコロナ入国規制の緩和のタイミングを見ながら、観光業界に声を掛けて1000人規模の訪問団を編成する準備を進めている」(二階派議員)

 健在ぶりを示しているのは外交面だけではない。

 自民党国土強靭化推進本部長でもある二階氏は連日のように党本部に顔を出して部会などの会合に出席、その合間に役人のレクチャーや県知事、市町村長、業界団体などの陳情を受ける。

「二階さんは総務会長、幹事長時代を通じて業界の利害調整を一手に担ってきた。今の自民党には他にそんなことができる政治家はいない。だから幹事長を辞めても業界団体や役人は二階さんに相談するし、陳情の来客は引きも切らない。対照的に茂木敏充・幹事長の部屋の前にはほとんど陳情客はいない」(大手紙の自民党担当記者)

 自民党の「票とカネ」の源泉である業界団体を握るドン・二階氏の威光はなお健在なのだ。

※週刊ポスト2022年5月27日号

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