cat_oa-newspostseven_issue_d3ec66a8b1a6 oa-newspostseven_0_d3ec66a8b1a6_菅田将暉、恋愛事情はすべて母親に報告していると父語る d3ec66a8b1a6 d3ec66a8b1a6 菅田将暉、恋愛事情はすべて母親に報告していると父語る oa-newspostseven

菅田将暉、恋愛事情はすべて母親に報告していると父語る

2017年12月18日 16:00 NEWSポストセブン

 映画から大河ドラマ、舞台、アニメ声優まで、2017年の演劇界は間違いなく菅田将暉(24才)を中心に回っていた。超多忙な生活の中、音楽ライブやラジオMCまでこなす菅田はどのように育ってきたのか?

 そんな疑問を解決する一冊『スゴー家の人々~自叙伝的子育て奮戦記~』(トランスワールドジャパン刊)を大阪市立大学非常勤講師で経営コンサルタントで菅田の父・菅生新さん(58才)が上梓した。そこには、菅田を含む3人の子育て奮闘記を記されている。

 校内一のイケメンとして女性人気も抜群だった菅田のもとには、スカウトも多かった。高校1年生の時に今の所属事務所に出合い、面接には父も同席するという徹底ぶり。晴れて事務所に所属後、大阪の進学校から東京に転校した菅田を、家族は涙ながらに見送った。

 事務所に所属後、1年もしないうちに仮面ライダーの主演の座を射止めた菅田は、早くも超多忙な俳優生活に身を投じることになる。撮影は早朝5時から深夜まで及び、平均睡眠時間は3時間。菅生さんが語る。

「16才の成長期にあの生活は大変だったでしょう。当時の睡眠不足がなかったら、あと5cmくらい大きくなっていたんじゃないかな。現在177cmあるんですけど、長男は実物よりも小さく見えるらしくて。『ラヴソング』(2016年フジテレビ)で初めて福山(雅治)さんに会った時も、第一声は『菅田くんて意外に大きいんだね』だったそうです」

 2013年に映画『共喰い』で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞すると、ドラマ、映画、CMと飛ぶ鳥落とす勢いでスターダムに上り詰めた菅田。だが、この間も家族の絆は少しも揺るがなかったという。

「撮影の合間に、しょっちゅうLINEが来ます。『共喰い』の撮影中なんか、前張りつけた自分の姿を写真で送ってきましたよ(笑い)。弟たちとも頻繁に連絡を取っています。次男は大学でアカペラの部活に入っているのですが、長男が音楽活動を始めたこともあり、今では長男に歌を教えるまでになりました。長男も、弟の助言はよく聞いているみたいで、本当に仲よしです」(菅生さん)

 役者業をやるにあたり、菅田は「演技にだけは口を出さないでほしい」と父親にお願いしたというが、もともとそこには介入するつもりはなかったと菅生さんは話す。

「最初からうまかったですからね。最近は本人と出演作を一緒に見ることも増えました。この時はどういう思いで演じていた?と聞くと、表情から立ち位置、指先の動きまでびっくりするくらい理論的に説明してきます。憑依型ではなく、理詰めの演技をするタイプ。


 このあたりは小さい頃から変わっていません。台本を覚えるのも苦ではないらしく、一時は同時並行で10冊以上の台本を読んでいたけど、集中して部屋に籠もると、すぐに頭に入るらしい。このところ、長男の役は濡れ場も多くて、最初は妻と目を瞑りながら見ていましたけど、今は慣れました。最新作の『あゝ、荒野』なんかすごかったですから。相手役の女優さんと初対面の挨拶をして3分後には濡れ場の撮影をやったそうで、『できる男になったな』と(笑い)。

 ただ、いたぶられるシーンだと、妻はまだ息が上がってしまい、見ることができないんですけどね」

 仕事はこれ以上ないほど順調な菅田。気になるプライベートは、二階堂ふみ(23才)や本田翼(25才)と、今をときめく人気女優との熱愛が報じられた超モテ男。

 父親として息子の恋愛事情をどう見ているのか。

「一切干渉しないようにしています。母親には、歴代の恋人はすべて報告しているみたいですけどね。父親には言わないでしょう。ふみちゃんは本当に“連れ”って感じで仲よかったけど、本田翼さんは、『(報じられたような)銭湯に一緒に行ったことなんか一度もない』って怒ってましたよ。

 本人の結婚願望は強く、『早く結婚したい』『子供は3人ほしい』ってよく言っています。でも、うちの子は『菅生家』っていう言葉をよく使うくらい一家を1つのチームに見ていて、わが家に合う女性じゃないとダメだ、という物差しを持っているんです。『○○は菅生家向きじゃないんだよな』とか(笑い)。理想のお相手が現れるのは、まだ先かもしれません」

 女性ファンとしては、ホッと一安心といったところだが、菅田の公私の充実は菅生さんも願うところ。

「苦楽をともにできる仲間、家族を持ってこそ、人生は充足するのだと信じています。長男には、最終的に国境を超えて世界に羽ばたく俳優になってほしい。その時、彼を支えるパートナーが傍にいてほしいと願っています」

 菅田旋風は、まだまだやみそうにない。

※女性セブン2018年1月1日号

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cat_oa-newspostseven_issue_d3ec66a8b1a6 oa-newspostseven_0_8fa0a09bf439_【書評】『グリーン・ニューディール』国際的な温暖化対策で周回遅れの日本 8fa0a09bf439 8fa0a09bf439 【書評】『グリーン・ニューディール』国際的な温暖化対策で周回遅れの日本 oa-newspostseven

【書評】『グリーン・ニューディール』国際的な温暖化対策で周回遅れの日本

2022年1月23日 11:15 NEWSポストセブン

【書評】『グリーン・ニューディール──世界を動かすガバニング・アジェンダ』/明日香壽川・著/岩波新書/946円

【評者】岩瀬達哉(ノンフィクション作家)

 地球温暖化が「アラブの春」を引き起こしていたというのが、いまや定説になっている。温暖化によって風の流れが変わり、シリア地方の降雨量を減少させたことで史上最悪の干ばつが発生。「すでにイラク難民であふれていた国境沿いの都市に150万人以上のシリア農民」が流入し、行き場を失った彼らの不満と怒りが「反政府革命暴動」へとつながっていった。

 英国のシンクタンクは、温暖化による洪水や干ばつが今後もすすめば、「2030~2050年」には「7億2000万の人々が貧困層」に転落すると予測。これは世界人口の約1割が、飢餓に直面する可能性を意味する。

 1997年の「京都会議(COP3)」にオブザーバー参加するなど、長く温暖化問題を研究してきた著者は、急進的な活動家のように温室効果ガスの削減を教条的に唱えたりしない。世界の研究機関やNGOなどが公表した一次資料を駆使し、「雇用創出や景気回復を達成しつつ」、地球環境を立て直すための「グリーン・ニューディール」を提唱する。

 すでに風力と太陽光による再生可能エネルギーは「原子力発電および石炭火力の半分以下」の発電コストで調達できる。にもかかわらず、日本でその転換が進まないのは、「東京電力を代表とする電力産業、新日鉄(現日本製鉄)を代表とする鉄鋼業、トヨタを代表とする自動車産業が温暖化対策に消極的」だからだという。

 なにより日本の「政治家や官僚の言葉は空疎」に尽きる。一方で、温暖化対策を牽引しているEUでは「グリーン・ニューディール」に必要な財源を確保し、「総額で7500億ユーロ(約94兆円)」の基金を作り、CO2排出量を「100%以上削減する」取り組みに邁進している。

 周回遅れの日本が、「2050年カーボンニュートラル(温室効果ガス排出実質ゼロ)」の国際公約を達成できないのがほぼ確実ななか、著者は漫画『北斗の拳』の主人公のセリフ、「お前はもう死んでいる」と世界から告げられる日を危惧している。

※週刊ポスト2022年1月28日号

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cat_oa-newspostseven_issue_d3ec66a8b1a6 oa-newspostseven_0_b3732124c481_大ブレイクの岸井ゆきの、「明るい殻に包まれた闇」を演じる力 b3732124c481 b3732124c481 大ブレイクの岸井ゆきの、「明るい殻に包まれた闇」を演じる力 oa-newspostseven

大ブレイクの岸井ゆきの、「明るい殻に包まれた闇」を演じる力

2022年1月23日 11:15 NEWSポストセブン

 他者に恋愛感情を抱かず(アロマンティック)、性的感情を抱かない(アセクシュアル)男女を高橋一生と岸井ゆきのがダブル主演で演じ、話題のドラマ『恋せぬふたり』(NHK総合、毎週月曜夜10時45分〜)。ドラマオタクのエッセイスト・小林久乃氏は、女性の主人公を演じる岸井ゆきのの演技を見て、過去の出演作での役柄との共通項に気づいたという。それは何か。

 * * *

 2022年早々に興味深いドラマが始まった。“アロマンティック・アセクシュアル”をテーマにした『恋せぬふたり』(NHK総合)がそれだ。恋愛やセックスに興味がない兒玉咲子(岸井ゆきの)と、アロマンティック・アセクシュアルを自認する高橋羽(高橋一生)が、世間からの「結婚して幸せな家庭を持ちなさい」という同調圧力から逃れるかのように、自分たちなりの家族の形を求めて同居生活を始める物語。

 岸井ゆきのさん演じる兒玉咲子は、スーパー本社の営業戦略課で働く。人望は厚く、勤務態度にも全く問題がない。同居していた両親、結婚して甥っ子たちを見せてくれた妹も大好き。そしていつも明るく笑顔で振る舞う。でもその裏には、恋愛ができないという秘密がある……。ふと、この興味深い設定を見て岸井さんがこれまでテレビドラマで演じていた役柄を思い出した。この人、「表向きは明るく装っていても、実は内側に闇や困難を抱えた役」が多いのでは? と。

周囲からの「圧力に耐える役」が多い

 今回気になった“実は闇や困難を抱えた役”というキーワードから岸井さんを意識したのは『モンテ・クリスト伯 —華麗なる復讐—』(フジテレビ系・2018年)。ディーン・フジオカさん主演で話題を呼んだ、通称『モンクリ』である。岸井さんが演じた入間未蘭は、警視庁に勤務する大層な父親を持ち、継母と生活している。両親の前では明るくしながらも、父親が選んだ相手と「結婚しろ」と強要されることに疑問を抱いていた。ラストは魚市場で働く男性と結ばれるという役。兒玉咲子と少し似ているのかもしれない。

『私たちはどうかしている』(日本テレビ系・2020年)でも家同士の政略結婚を背景にしながら、お見合い相手の高月椿(横浜流星)のことがどうしても忘れられず、最後は裸で迫るというシーンも。まさに肉迫。

 現在放送中の『恋せぬふたり』を含めても、世間や両親の同調圧力に耐えていることが多い。これは独身代表として言わせていただくが、世間一般に転がっている案件。口に出さずともあなたの周囲の人間も心苦しんでいるかもしれない。役柄ということでややハードではあるけれど、岸井さんが見せてくれた勇姿は独身軍の明るい光なのだ。


身長150センチ、圧倒的な存在感

 岸井さんの演技において豊かさが感じ取れるのは、何も結婚云々に関わった役ばかりではない。『#家族募集します』(TBS系・2021年)では、音楽で生きていくことを夢見てバイトに勤しむシングルマザーの役。あっけらかんと見せながらも、息子への愛も含めて複雑な感情を抱いていた。テレビドラマではないけれど、主演映画『愛がなんだ』で見せた、イケメンのヒモ男との関係からどうしても抜け出せない会社員の役も印象的だった。

 数々の難役をクリアして話題を呼んでいるのは“演技力”と呼ばれるものの賜物。それは間違いない。ただ個人的に思うのは、岸井さんの圧倒的に嫌味のないビジュアルが大きく作用していると思う。

 皆が思い描く彼女の容姿、あれで29歳なのだ。女性が憧れる大きめの口で笑う可愛らしい笑顔。さらに公式プロフィールによると身長は150センチ。そして全身で必死に演じる姿。これは男女問わず次から次へと共感を呼ぶのでは? と思う。身長が比較的低い女優群が今勢いを見せているけれど、岸井さんの存在感が頭ひとつ抜けたのは、あの一生懸命さなんだよなあ……(しみじみ)。

 前述した通り、誰かの顔色をうかがって、自分を殺して生きているのはそんなに珍しいことではない。皆、悩んでいるのだ。これまで岸井さんが演じてきた役を、スタイル抜群の大柄な女優が演じたら、きっと「よくある」と印象に残らない。彼女だからこその、明るい殻に包まれた闇を抱えた役なのである。

 先日放送された『恋せぬふたり』第2回では、咲子がついに家族へカミングアウトして、一波乱。これまでドラマオタクが見てきた展開だと、主演の男女に恋が芽生えて……という方向に流れがち。今回は“アロマンティック・アセクシュアル”という、今後注目度が高まるであろう人間像が取り上げられているので、そんな安っぽい展開ではなく、新しい人間像が垣間見える何かを教えてほしい。

【プロフィール】

小林久乃(こばやし・ひさの)/エッセイスト、ライター、編集者、クリエイティブディレクター。これまでに企画、編集、執筆を手がけた単行本は100冊以上。近著に『結婚してもしなくてもうるわしきかな人生』(KKベストセラーズ刊)。2022年3月に新刊発売予定。静岡県浜松市出身

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『真犯人フラグ』出演の芳根京子「怪しいとマークされるのは光栄なこと」

2022年1月23日 11:15 NEWSポストセブン

 2クールドラマ『真犯人フラグ』の後編「真相編」がついに始まった。前編以上の謎が謎を呼び、視聴者の間では“真犯人探し”が過熱している。そこで、登場人物の中でも“大本命”といわれる芳根京子にインタビュー! 怪しい裏話を語ってくれました。

 ツイッター「#みんなの真犯人フラグ」で1位獲得数最多を誇る真犯人の有力候補が芳根京子演じる、二宮瑞穂だ。

「怪しいとマークされるのはこの作品では光栄なことなのでとてもうれしいです。現場でもみんなでツイッターを見て盛り上がっています。課長(西島秀俊)とは、“瑞穂がいないと何もできない課長と瑞穂の関係は、のび太とドラえもんみたいだね”なんて話をしていますが、瑞穂は果たして頼れるドラえもんか、はたまた黒幕か──第2部では瑞穂のバックボーンや人となりも明かされていきます」(芳根・以下同)

 第1部の撮影中に結末がわかるあらすじが渡され、読むかどうかは自身の判断に委ねられたそう。

「西島さんは真相を知るとどうしてもお芝居でよぎってしまいそうとしばらく我慢されていましたが、私はすぐ読んじゃいました(笑い)。みんなの秘密がわかると、『なんでそんなこと言うの? 怖ぁ〜』ってぞわぞわと鳥肌が止まりません(身震いしながら)。ある人物に狙いを定めて第1話から見れば、きっと“何か”見えてくるはずです(にやり)」

 クセモノ揃いの登場人物の中で芳根のお気に入りキャラを聞くと、菱田朋子(桜井ユキ)と即答。

「不気味でコワ〜い菱田さんがツボです。菱田さんと対面するシーンでは“本物だぁ”と大興奮(笑い)。菱田さんみたいなトリッキーなキャラをいつか演じてみたいです」


◇まだ間に合う!『真犯人フラグ 真相編』日本テレビ系 毎週日曜 夜10時30分放送


 相良凌介(西島秀俊)は妻と娘・息子の4人で幸せに暮らしていた。しかしある日、ご飯が炊かれたままの炊飯器を残して、愛する家族が忽然と姿を消してしまった――事件発覚当初は悲劇の夫として同情を集めた凌介も、身の回りで連続する不可解な出来事やSNSで拡散される疑惑によってやがて犯人説が浮上してしまう。

 続々と登場する謎だらけの怪しい人物と、複雑に絡み合う伏線。この先の展開はどうなるのか、凌介は本当に真犯人なのか。放送と同時進行で繰り広げられる視聴者による考察合戦も作品の魅力となっている。企画・原案は秋元康。2019年放送のドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)制作陣と再び組んだ、完全オリジナルの新作ミステリー。

〈 次回予告 〉#13 2022.1.23放送

 凌介はバタコにフグ毒入りのお茶を飲まされ、意識不明の重体に。「毒を盛って逃げた女は何者か?」と警察と瑞穂たちは動き出す。バタコがかけてきた電話を解析し、瑞穂と一星はバタコが失踪事件にかかわっていると確信する。篤斗は刑事の阿久津からバタコの写真を見せられると、思いがけない反応を示して――!?

撮影/中村功 取材・文/渡部美也

※女性セブン2022年2月3日号

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cat_oa-newspostseven_issue_d3ec66a8b1a6 oa-newspostseven_0_a550c1eb951a_『鎌倉殿の13人』も期待 “三谷幸喜の大河”3作の共通点は a550c1eb951a a550c1eb951a 『鎌倉殿の13人』も期待 “三谷幸喜の大河”3作の共通点は oa-newspostseven

『鎌倉殿の13人』も期待 “三谷幸喜の大河”3作の共通点は

2022年1月23日 11:15 NEWSポストセブン

「首チョンパ」「ゾッコン」「平家をぶっ潰すぜ!」──今年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』は、スタート早々こんなセリフで話題となった。鎌倉幕府成立前後の中世日本が舞台だが、登場人物たちは生き生きと時代劇らしからぬ言葉を口にする。それもそのはず、脚本を手掛けているのは三谷幸喜。『真田丸』以来となる“三谷大河”の見どころを探った。

 1月9日から放送開始した『鎌倉殿の13人』は、俳優の小栗旬が演じる北条義時を主人公に、鎌倉幕府誕生の過程から初代将軍・源頼朝(大泉洋)の死後に繰り広げられる権力争いまでを描く大河ドラマ。初回の平均世帯視聴率が17.3%と好発進を切ると、16日に放送された第2回でも14.7%を記録。同時間帯の番組の中では2週連続でトップを記録した。

 とりわけ反響を呼んだのがユニークなセリフ回しだ。第1回の放送で義時の父・北条時政(坂東彌十郎)の口から「(平将門は)最後は首チョンパじゃねえか!」というセリフが飛び出すと、ネット上は大盛り上がり。Twitterで「首チョンパ」がトレンド入りを果たし、視聴者からは「面白すぎる」「さすがに笑った」「最高」「テンポ良くて飽きない」といった声が相次いだ。

 コミカルなシーンを小気味よく取り入れた『鎌倉殿の13人』の脚本を手がける三谷幸喜といえば、これまでも『新選組!』(2004年)や『真田丸』(2016年)で大河ドラマの脚本を務め、時代劇の“マナー”を時に逸脱するようなユニークな台詞や演出が話題を集めてきた。

 三谷脚本の巧みさについて、『テレビドラマクロニクル 1990→2020』(PLANETS)の著書があるドラマ評論家の成馬零一氏はこのように指摘する。

「平安末期から鎌倉前期という、大河ドラマではあまり描かれていなかった時代を北条家の視点から描くという難題を、三谷幸喜がどうクリアするのか楽しみです。『首チョンパ』という言葉まで飛び出すくだけた会話劇は、馴染みのない時代を視聴者にわかりやすく伝えるための戦略だろうと思います」

 成馬氏によれば「ホームドラマがいつの間にか血なまぐさい展開になる」点が“三谷大河”の一つの特徴だという。

「コミカルなお話に和んでいると、いつの間にか陰惨な殺し合いに変わっているというのが、三谷大河の特徴です。前半のホームドラマ的展開が楽しければ楽しいほど、後半はショッキングな展開となるはずなので、序盤の楽しい世界を堪能しておくと、より楽しめるはずです」(成馬氏)

 実際に2004年に放送された『新選組!』では、序盤はコミカルなシーンが多数あったものの、主要登場人物たちが次々に死んでいき、最後は主人公・近藤勇(香取慎吾)の処刑も描かれた。2016年放送の『真田丸』でも、お茶の間の笑いを誘う演出がありつつ、物語が進むにつれて裏切りや騙し合いが繰り広げられていった。

 成馬氏はさらに、『鎌倉殿の13人』の女優陣にも注目する。

「長澤まさみの『語り』を筆頭に、新垣結衣、宮沢りえと出演女優がとても豪華です。どの女性も少し性格にクセがあるのが魅力的で、こういう芝居を見たかったと思わせてくれます。中でも良かったのが、北条政子を演じる小池栄子と義時の妹・実衣を演じる宮澤エマ。三谷ドラマは主役でない人が話を重ねるごとに存在感が大きくなっていくことが多いので、この二人がどうなっていくのか注目しています」(成馬氏)

 視聴者を惹きつけるくだけた現代語のセリフ回しは、三谷脚本のほんの入り口にすぎない。ストーリーも出演者の存在感も、今後の展開に注目だ。

◆取材・文/細田成嗣(HEW)

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cat_oa-newspostseven_issue_d3ec66a8b1a6 oa-newspostseven_0_7f9574b887d2_カルーセル麻紀 下肢閉塞性動脈硬化症の経験で痛感した啓蒙活動の必要性 7f9574b887d2 7f9574b887d2 カルーセル麻紀 下肢閉塞性動脈硬化症の経験で痛感した啓蒙活動の必要性 oa-newspostseven

カルーセル麻紀 下肢閉塞性動脈硬化症の経験で痛感した啓蒙活動の必要性

2022年1月23日 07:15 NEWSポストセブン

 一昨年の4月、脳梗塞を発症したカルーセル麻紀(79才)。友人やマネジャーが早い段階でに異変に気づき、すぐに救急車で運ばれたことが功を奏し、発症から3日で退院。言語障害やまひといった後遺症も残らず、元の生活に戻ることができた。

 そんなカルーセル麻紀だが、脳梗塞を発症する以前から、さまざまな生活習慣病に見舞われていたという。

 脳梗塞などの脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりすることにより発症する。その要因として加齢によって血管が弱くなることが挙げられるのだが……。

「私の場合は遺伝的なものかなと自分で分析しています。だって、うちの家系にはがんで死んだ人はいなくて、脳卒中で命を落とすケースがほとんどなんですから。

 つまり、私は血圧やコレステロール値が高いという遺伝的要素を持っていたわけだけど、そこへお酒、たばこの悪影響が重なったんだなと思うの。若い頃は連日のように一晩中飲んでどんちゃん騒ぎをしていたし。たばこを吸い始めたのは30代に入ってからだけど、脳梗塞になるまでは1日に2箱くらい吸っていましたからね」(カルーセル麻紀・以下同)

 下肢閉塞性動脈硬化症に見舞われたのは60代後半のことだった。この病気は、心臓から出た血液が足先に流れるまでの血管が硬くなり、充分な血液が脚の筋肉や皮膚に行き渡らなくなることによって発症する病。足がつる、血管が瘤のように膨らむ、むくんだところを指で押しても凹みが戻らない、慢性的に痒みがある、青黒い血管がくもの巣のように浮き出ているなどの症状があるようなら、疑う必要がある。

「私はとにかく痛くて痛くて。近所の焼き肉店に行くのにも、壁を伝って『イタタタタ』と言いながら、ちょっと歩いてはひと休みしないと無理って感じだったんです。

 それで近所のクリニックへ行ったんです。ところが診察室でゴホンと咳をしたら、先生が肺の検査をしましょうと言い出して。『私、脚が痛いんです』って訴えたんだけど聞いちゃいない。脚の痛みに関しては漢方薬を処方してくれたけど、一向に改善しなくて……。かといって、別の病院へ行ってみようという気にもなれなくて。そのまま当時、毎年恒例だったパリでのバカンスへ出かけてしまったんです」(カルーセル・以下同)

 パリの自宅に遊びに来た友人と交わした会話が印象的だという。

「私の脚を見て、友人が笑いながら言ったんです。『なによ、そのダランとした太ももは。老化現象じゃないの?』って。咄嗟に『うるさいわよ!』って返したんだけど、そのとき思ったの。老化現象だとしたらやけに急激にきたわねって。

 だって、2011年の夏は痛みもなくて、ハイヒールを履いてモンパルナスからオペラ座までスタスタ歩いていたんだもの。なのに、1年後は痛くて歩けなかった。スニーカーに履き替えたりもしたけど、ついに一歩も歩けなくなって、あれには参ったわ」


 帰国後、総合病院で検査を行い、医師から告げられた結果に大きな衝撃を受けたという。

「まず『随分とがまんしましたね』って。そこから続く言葉が怖いのよ。『あと少し来るのが遅れていたら、右脚は切断しなくてはいけないところでした』って言われたんです」

 すぐに右脚のつけ根から動脈にカテーテルを通し、ステントで冠動脈を広げる手術を受けた。

「手術自体は局部麻酔で行えるくらいの簡単なものだったんだけど医療スタッフが皮膚をギューギューひっぱるもんだから『あんたたち、痛いわよ!』って叫んだわよ。それで、どうなっているのか見てみたら、太ももに入れている自慢のタトゥーが、下腹部に移動してたの、びっくりしたわ。

 でも、手術したらピタっと痛みがなくなって、13cmのハイヒールを履いて普通に歩けるようになったの。もっと早く手術を受ければよかったと思いましたね」

長生きしたいけど、好きに生きたい

 このときの病状と回復するまでの経緯を新聞で連載したところ、大きな反響を呼んだ。

「どうやら全国の病院の循環器内科や血液内科の掲示板などに、私の記事のコピーが貼られたり、病院の機関誌に掲載されたりしたみたい。そのせいか病院や街を歩いているときに、『麻紀さん、実は私も脚がね』って声をかけられるようになったんです。同じ病気で悩んでいる人がたくさんいるんだと思いました。それに、これまでは下肢閉塞性動脈硬化症になったら脚を切断するしかないというのが通説だったから、私の回復ぶりに救われた人が多かったみたい。それで啓蒙活動が必要だと痛感して。だから、今日みたいな取材も受けるんですよ。使命感というと大袈裟だけどね」

 とはいえカルーセルの血管病との闘いはいまも続いている。

「最初に右脚のカテーテル手術をした翌年、左脚も同じようになって手術をしたんです。その後も左右交互に計6回も手術を受けました。

 それと、実はいま、右目が見えないの。ある朝、目を覚ましたらひどい飛蚊症になっていたので慌てて病院へ行ったら、黄斑浮腫だと。目の毛細血管も詰まって瘤ができるのよね。その結果、血液中の成分が沁み出してむくんでいるらしいの。いろいろあるのよ。たばこの影響かなと思うんだけど……」

 たばこはいまも吸い続けている。

「脳梗塞をしたのを機にやめようと思ったんですが、すごいストレスがたまっちゃうの。それでまた吸い始めちゃって。いまは1日に1箱ほど。もちろん元気で長生きしたいとは思うけど、もう1つ、好きに生きたいというのがあって。人様には決しておすすめできません。でも、私は世間の価値観は気にしないで自由に生きていきたいんですよ。それもまた人生って感じでね」

※女性セブン2022年2月3日号

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『笑点』林家三平から桂宮治へ“メンバー電撃交代”の舞台裏で何があったのか?

2022年1月23日 07:15 NEWSポストセブン

 日曜夕方の国民的番組といえば、『サザエさん』と『笑点』だろう。その『笑点』で、昨年末に最年少メンバーの林家三平(51)が突然「卒業」して視聴者を驚かせたが、1月23日の放送では、それに代わる新メンバー、桂宮治(45)がお披露目される。メンバーはいったん決まるとほとんど入れ替わりがないことも同番組の特徴だけに、三平がわずか5年で交代したことについては、芸能マスコミの間でも様々な憶測が流れ、なかには「名人とうたわれた先代・三平の七光りだけで実力がなかった」といった厳しい声も出ていた。

 しかし、プロの眼から見ると“電撃降板”はそこまでの驚きではなかったようだ。落語に造詣が深いコラムニストの堀井憲一郎氏はこう読み解く。

「笑点は、個々の落語家が特別おもしろい必要がある番組ではありません。むしろベテランのメンバーが一生懸命に冗談を言い合って、いつ見てもおなじみの掛け合いを繰り返しているところが長寿の秘訣です。そのかわり出演者には口数や瞬発力が求められますが、そういうタレント性に長けた落語家というのは実はそう多くはないのです。

 三平さんの降板も、落語家としておもしろい、おもしろくないという点は全く関係なく、おそらくメンタル面で大変だったのだと思います。笑点でのキャラクターは、ご本人の日常や高座の姿とは必ずしも一致しない。番組でのキャラクターを確立して演じ続けなければならないから、そうした部分がしんどくなっていたんじゃないですか。三平さんをバッシングした人たちは、彼が叩きやすいから叩いていただけですよ」

 落語評論家の広瀬和生氏も三平に同情的だ。


「あの番組の視聴者は決して若くないですから、なじみのない新メンバーが適応していくのは大変です。三平さんは最後まで適応できませんでしたね。先輩メンバーからあまりイジられなかったし、それならいっそ“つまらない男”というキャラにしちゃえばよかったのかもしれませんが、それもできませんでした」

 良くも悪くも「変わらない」ことが特徴の笑点で、三平に代わって加入した宮治は大丈夫なのだろうか。もし二人続けて若手メンバーが早期にリタイアするようなことがあれば、番組の明るいイメージにも傷がつきかねない。そこについては堀井氏は楽観的だ。

「宮治さんなら大丈夫だと思います。人に好かれるタイプですし、場持ちがいい人です。精神的にも図太いところがあって、もし孤立するようなことがあっても心配ないでしょう。

 もちろん宮治さんにとっても、どういうキャラクターで、どういうポジションを取るかが成功のカギになります。高齢の視聴者にとってもわかりやすいことが大事で、女好きとか、ギャンブル好きとか、自分勝手とか、なんでもいいから彼の明るさや賑やかさにマッチするキャラクターがついてくると安泰です。最初からコレと決めるより、出演して場数をこなしていくうちに、そういうキャラクターが定まっていくのが理想ですね」


 広瀬氏は、宮治の落語家としての特徴がもともとテレビ向きだったと指摘する。

「宮治さんは元化粧品セールスマンという経歴の持ち主ですが、そのせいか東京の落語家には珍しく、大道芸のような、上方落語に近い雰囲気を持っています。サラリーマン時代の実演販売の経験がそのまま高座に活きている感じです。それはバラエティ番組に最も向いていますし、ひな壇芸人にもなれるタイプです。存在感は抜群にあり、大衆的で、いい意味で騒々しいんですよ。

 今回のメンバー交代について、スポーツ紙などの予想はほとんど外れていましたが、それは逆に、笑点の制作スタッフが非常にまじめに番組の将来を考えていたことを証明したと思います。チームワークを重んじて、世代交代でさらに長寿を目指すという思いが見えましたね」

『週刊ポスト』(1月24日発売号)では、早くも「5年後の『笑点』メンバー大予想」を掲載しているが、5年後も変わらず「いつメン(いつものメンバー)」で続いていることが番組にとっては一番いいのだろう。

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おぎやはぎは残留か バイキングの後釜番組「企画書」の意外な中身

2022年1月23日 07:15 NEWSポストセブン

 3月いっぱいで終了するフジテレビ系の昼の帯番組『「バイキングMORE』の後番組の出演者名が、続々と浮上し始めている。今月11日に、山崎夕貴(34才)、佐野瑞樹(50才)両アナウンサーの司会で、主婦層をターゲットにした生活情報生番組に様変わりすると報じられた。

 すると、16日の同局の『ワイドナショー』でも、サブMCの山崎アナが進行を間違えた瞬間に、ダウンタウン松本人志(58才)が「山崎さん、もうバイキングの後のことしか考えてない。ネガティブなんかポジティブなんか知らんけどね」とツッコミを入れた。

 ある広告代理店関係者は「春からの大勝負をかけた番組改編。年明けのタイミングで報じられて、年明け早々には影響力の大きい松本さんもすぐに触れてくれたことで、プロモーション的には上々のスタートを切れました」と話す。

 また「フジテレビは8年前、当時としては大抜擢といえる坂上忍さん(54才)らの起用で、歴史的番組『笑っていいとも!』の後継という大きな重圧を乗り越えました。スタート当初こそ低視聴率に苦しみましたが、曜日ごとに変わっていたMCを坂上さんをメインに据え、彼を前面に押し出した討論形式に変えて、時事ネタをどんどん掘り下げる内容に。1つの時代を築きました」と続ける。

 ただし、一方では、坂上の重厚な存在感から、軽いノリが好みの主婦層が離れてしまった部分もあった。今回は、その弱点を改善する新番組に衣替えとなる。

 ある同局関係者は「すでに、30代から40代の個性的な女性タレントたちがレギュラーに内定している」と明かす。女性が興味を持つ、ファッション、美容、グルメ、占いなどを紹介。さらに旬なタレントをゲストで呼んでのトークコーナーなども設けるという。

「MCが坂上さんや宮根誠司さん(58才)のような圧倒的な存在感だと、番組そのものがMC色に染まってしまう。それは番組最大の長所でありながら、たまのトラブル時にはネガティブ要素になっていました。次の番組では、より安定さが求められたため、MCを無難な局アナに決めたというわけです」と続けた。


 しかし、番組終了が報じられた年末には『バイキングMORE』を惜しむ声も上がった。そこで、フジが模索し始めたのが“ある程度のバイキング要素”だ。前出のある広告代理店関係者は「お笑いコンビのおぎやはぎさんは、バイキングに続き出演継続するのではないか、と見られています。実際、番組の企画書には、おぎやはぎさんが曜日パーソナリティとして“交渉中”とされています。意外かもしれませんが、お2人は、ゴシップでも生活情報でも、気の利いたコメントができて清潔感もある。主婦層にもウケがよくて、安定感は抜群ですから」と明かした。

 2人は、先月のレギュラーラジオ番組で、MCの坂上について「週5でやっていたら、マジ神経もたないよな」とねぎらっていただけに、自分たちも後番組でも週1回の出演に落ち着くのかもしれない。

 フジテレビに『バイキングMORE』の後番組におぎやはぎが出演するのか尋ねたが「番組制作の詳細についてはお答えしておりません」と答えるのみだった。

『バイキングMORE』の支持者たちからは「同じ生活情報番組なら、歴史の長い日テレ系『ヒルナンデス!』には勝てない。同じフジの『ノンストップ!』と一緒じゃん」などと不安視もされているだけに、おぎやはぎという“スパイス”にかかる期待は、予想以上に大きそうだ。




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中国で「南京大虐殺の死者数は30万人」に異議唱えた教師らが拘束

2022年1月23日 07:15 NEWSポストセブン

「『南京大虐殺の死者数は30万人』とする中国政府の主張をもっと客観的に論じるべき」と授業中に発言した上海市の専門学校「震旦学院」の教師、宋庚一さんが昨年12月中旬、生徒から密告され除籍処分を受けた。この事件を発端にして、「宋先生の発言を支持する」と中国SNS「微博(ウェイボー)」に投稿した湖南省在住の女性教師、李田田さんが当局に拘束され、精神科病院に送り込まれたものの、年明けに釈放されていたことが分かった。

 宋さんと李さんはともに、いまも当局の監視下にあり、自宅から一歩も外に出ることができない状態で、事実上の軟禁状態に陥っているという。米政府系報道機関「ラヂオ・フリー・アジア(RFA)」が匿名の人権活動家の話として報じた。

 李さんは当局に取り調べを受けたあと、教師資格を失い、地方の普通職員に降格。そのショックや疲労などで、いまも精神状況が不安定な状態が続いており、憔悴しているという。

 このため、「李さんが精神科病院を退院した」との情報を受けて、李さんを励まそうと5人の人権活動家が李さんが身を寄せているという李さんの祖父の住む湖南省湘西永順村を訪れたものの、村に入ったとたん、村の幹部から暴力を受け、携帯電話も奪われてしまったという。

 警察はこの事件の背後に「外国勢力が暗躍している」と判断しており、李さんが外国の情報機関に「うその情報を吹き込まれて、南京事件の30万人の死者数に疑問を持った」と村人に説明しているようだ。

 李さんは退院を知らせる最後の「微博」の投稿のなかで、南京事件の犠牲者が30万人に上るという中国政府の公式見解について「正確な事実に基づいて検証すべきだ。上海の宋先生が除籍処分を受けた事件で、問題があるのは密告した学生であり、除籍処分とした学校、官製メディア、そして沈黙する知識分子だ」と主張した。

 李さんは最後に「社会に助けを求めたい。もし私が死んでしまえば、二つの命が失われる」と綴っており、妊娠している可能性があるという。

 中国では、過去にも反政府的な言動をした人が精神科病院に送られたことがある。2018年7月、上海で習近平国家主席の写真に墨汁をかけた董瑤瓊(ドン・ヤオチョン)さんがその一例だ。

 董さんは2020年1月に退院したが、「お父さん」という言葉しか発せない状態だった。同年12月には「微博」に本人とみられる動画がアップされ、「政府の監視下にある」と説明。「もうこんな生活は嫌です。死んだほうがましです。常に監視されているのはもう耐えられない」などと訴えていた。ネット上では「悲劇は繰り返される」との書き込みが出ている。

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村田兆治、離島甲子園から初のプロ入り右腕に「次は新人王を獲れ!」

2022年1月23日 07:15 NEWSポストセブン

「育成とはいえ指名は嬉しいよね。本気でやればいいことがある。努力は報われるんだなと」。そう目を細めるのは、“マサカリ投法”で知られるプロ野球界のレジェンド、村田兆治氏(72)だ。

 昨秋のドラフトで、新潟県・佐渡島出身の菊地大稀(桐蔭横浜大学)が巨人から育成6位で指名された。最速150キロ右腕は、佐渡島から、そして村田氏が長年、開催に尽力してきた「離島甲子園」の出場者から初のプロ野球選手となる。

 全国の離島に住む中学球児が一堂に会する大会を開催する村田氏の取り組みには、昨年末に日本財団から「HEROs AWARD 2021」が贈られたが、プレゼンターとして菊地が登場。村田氏と再会を果たした。

 引退後に手弁当で離島での野球教室を開いてきた村田氏は、2008年に離島甲子園を創設し、第1回大会には奥尻島や三宅島などから10チームが参加。すでに開催は12回を数え、参加チームも25に増えた。

 この2年間は新型コロナの影響で中止となったが、そこに嬉しいニュースが飛び込んできたわけだ。菊地は2014年の離島甲子園に出場。県立佐渡高では甲子園出場が叶わず、プロから指名は得られなかったが、進学した桐蔭横浜大学でエースとなり育成契約を勝ち取った。

 再会した村田氏を前に菊地は、「まずは支配下登録に」と意気込みを語った。村田氏が言う。

「菊地君には“新人王を獲ります”くらいのコメントをしてもらいたかったね(笑)。離島の球児たちは菊地君を目指してやるんだから、道を切り開いてくれないと。プロは競争社会だから、そこを勝ち抜けばいい。育成もドラフト外も関係ない。

 離島の子供たちは“ハンデがある”とか“本土には勝てない”とすぐに言い訳をしがち。離島甲子園にはハンデがある球児同士が戦って言い訳ができない環境をつくって頑張ってもらう狙いもある。大会の存在同様、プロ野球選手の誕生も離島の球児に励みになると思う。菊地君には150キロのストレートでぜひ大活躍してほしい」

 同学年には昨季MVPのヤクルト・村上宗隆らすでにスター選手もいる。離島から少し遠回りしてやってきた新人が、どこまで追いつけるか。

※週刊ポスト2022年1月28日号





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