cat_oa-newspostseven_issue_598874dac824 oa-newspostseven_0_598874dac824_新庄剛志、亡き父が語っていた育て方「植木と同じ、放任だけど剪定も必要」 598874dac824 598874dac824 新庄剛志、亡き父が語っていた育て方「植木と同じ、放任だけど剪定も必要」 oa-newspostseven

新庄剛志、亡き父が語っていた育て方「植木と同じ、放任だけど剪定も必要」

2021年11月19日 16:15 NEWSポストセブン

 日本シリーズそっちのけで話題を振りまくのが、日本ハム監督に“電撃就任”した新庄剛志氏だ。ド派手な服装、独特の“新庄節”、確かな野球センス──「宇宙人」と呼ばれる新庄氏の手腕に期待が集まるが、この異端の野球人はどのように育てられたのか。10年前に亡くなった父・英敏さん(享年70)が、本誌・週刊ポストに明かしていた新庄氏の歩みとは。【全3回の3回目】

 * * *

 2004年にメジャーから日本球界に戻ってきた新庄氏が選んだのが日本ハムだった。新庄フィーバーに沸く2004年の沖縄・名護キャンプでは、現地を訪れた父・英敏さんも女性ファンに囲まれ、上機嫌で一緒に写真を撮っていた。

 福岡市の自宅に戻った後に、英敏さんは『週刊ポスト』のインタビューに応じていた(2004年2月20日号掲載)。父から見た息子の剛志は、どのように見えていたのか。

「日本ハムのキャンプに行って、剛志も変わったと思いましたね。パ・リーグに行って落ち込んでいるかと思っていたが、阪神時代より元気でした。阪神時代は人気球団のファンの多さにあぐらをかいて、“なんでオレばかりサインしなければいけないの?”という気持ちでいたのが、日本ハムでは“オレが引っ張っていかないといけない”とチームを盛り上げるためにムード作りをしていますね。メジャーでの3年間が勉強になっている。日本ハムのキャンプでは最後の1人までサインをしていた。お客さんあってのプロ野球というのがわかったのだと思います。あのまま阪神に残っていたら、こういう気持ちを知らずに終わったはず」

 新天地での成長した姿を見て、英敏さんは満足している様子だった。

「日本ハムを選んでくれてよかった。剛志は日本に帰ってきて、巨人を選ぶつもりだった。というのも、私が巨人ファンで、プロ野球選手として巨人でプレーするのが夢だった。それを知っていたので、最後の親孝行のつもりだったんでしょうね。

 でも、私は“巨人と阪神だけはダメだぞ”と言ってやったんです。剛志は驚いていましたが、“巨人や阪神のような人気球団に入れば、また阪神時代のようにダラッとしてしまう。それに巨人に入って阪神戦でホームランを打ったら、阪神ファンに殺されるぞ。おまえは阪神で育ててもらった。阪神ファンを敵に回してはダメだ”と伝えました。その後、電話は掛かって来ませんでしたが、日本ハムを選んでくれた」

 北海道に本拠地を移転したばかりの日本ハムでは、数々のパフォーマンスでファンを沸かせ、2006年に日本一に輝くと、ユニフォームを脱いだ。


 英敏さんは、どのような教育方針で多くのファンから愛される新庄氏を育てたのか。その問いに、こんな答え方をしていた。

「子育ては植木を育てるのと同じ。私は放任主義でしたが、完全に放ったらかしたわけではない。1本の木を育てるには、土壌、肥料、日光、水などに気をつかってやらないといけない。愛情もいるし、あと剪定も必要。土壌が両親としたら、肥料は食事、水は愛情で、日光は環境。そして、剪定はしつけです。剪定はやらないといけないが、やり過ぎるのも問題。枝の剪定にも、切っていい時期といけない時期がある。褒めることと叱ることの使い分けが子育てには大切だと思います。水(愛情)をやり過ぎても根腐れしますしね。

 ただ、植木はモノを言わないから子育てより難しい。そう気楽に考えて剛志を育ててきました」

 今度は新庄氏が、日本ハムの選手たちを育てる立場になる。“ビッグボス”はチームに何本も大木を育てるような指揮官となれるのか。英敏さんも天国から楽しみに見守っているはずだ。

※週刊ポスト2021年12月3日号



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俳優・升毅が教える「焼きそら豆」ホクホクの食感をと3種の変わり塩で味わう

2022年5月21日 19:15 NEWSポストセブン

 俳優・升毅は、自宅マンションの隣室を借りて、仲間たちと芝居の話をしながら酒が呑める『居酒屋ますや』を月2回ほど開催する料理好きだ。そんな升による『週刊ポスト』の連載『居酒屋ますや』から、「焼きそら豆」を紹介する。

「初夏に旬を迎えるそら豆は、さやごとグリルで焼くのがオススメです。さやの中で蒸し焼きされた豆は、旨味が凝縮してホクホクの食感。下ごしらえもなく焼くだけと簡単なので、添える塩にひと工夫しましょう。抹茶、カレー、さんしょうの変わり塩がそら豆の味を際立たせ、ビールもすすみます。僕のイチオシはさんしょう塩。爽やかな香りと辛さがたまりません」(升)

ホクホクの食感を3種の変わり塩で味わう「焼きそら豆」

■材料(2人分)

そら豆(さやつき)…8本

塩…適宜 抹茶…適宜

カレー粉…適宜

粉さんしょう…適宜

■作り方

【1】そら豆はさやつきのまま魚焼きグリルに並べ、強火で両面に黒い焦げ目がつくまで焼く。


【2】3種類の変わり塩を作る。抹茶塩は塩1:抹茶3、カレー塩は塩1:カレー粉1、さんしょう塩は塩1:粉さんしょう1の割合でそれぞれ混ぜ合わせる。


【3】【1】を皿に盛り、お好みで【2】をつけて食べる。

YouTubeで動画公開中。

https://www.youtube.com/channel/UC-DmGAqCEZMypBwgMncP1tQ

撮影/阿部吉泰

※週刊ポスト2022年5月27日号

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「ワクチンは打ちたいけれど」 今さら気軽に打てないと嘆く人もいる

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 ワクチンを打つべきかどうか、マスクを着用すべきかどうか、誰かに決めてもらうのではなく自分で決めなければならない場面に直面させられて、戸惑い、不安を抱える人たちがいる。ライターの森鷹久氏が、ワクチン接種をめぐり理不尽なことばかり自分に起きるという人の嘆きをきき、今のコロナ対応では救いきれない人たちの存在について考えた。

 * * *

 新型コロナウイルスのワクチンについて、我が国内において政府が推奨する「3回接種」を終えた人は、総人口の50%を超えたという。筆者の周りには、3度目の接種を終えていないという人もチラホラいるが、一部で目立っている強烈な「反ワクチン」思想を抱く人は、それほど多くないと言った印象だ。

 しかし、今なお「ノーワクチン」状態だという都内在住の販売店勤務・丸尾菜美さん(仮名・30代)は、もはや打ちたくても「気軽に打てる状況ではない」と訴える。

「元々ワクチンは怖いという印象があり、インフルエンザワクチンも、大人になってからはほとんど打っていません。コロナワクチンに対しては、さらに疑問を抱いていました。マスコミや行政が一様に『打つべき』と言っているのも怖くて、反ワクチンの人たちの書き込みやブログ、動画を見ているうちに、絶対に打ちたくないと思うようになりました」(丸尾さん)

 ワクチンは、いわゆる「ゼロリスク」というものではないのも事実。起こり得る副反応などとリスクの大きさを比較して、多くの人が接種することが公衆衛生上で有効であるとの判断から実施されているので、個々人の「気持ち」は考慮の材料としてさほど大きな要因になりえない。だからこそ、接種について不安が拭いきれない人がいるのも無理はない。丸尾さんはこの消えない不安を解消するために、反ワクチン論者の言説に触れ、そして積極的に理解しようとした。その結果、ぼんやり程度だった不安を肥大化させてしまったのである。

 では、気持ちが固まって落ち着いたのかというと、そうはならなかった。反ワクチンを主張する人々とのやり取りでは、違和感も感じたのだ。

「最初は打つも打たないも個人の自由、と言われていてその通りだと思ったんです。でも、反ワクチン系の人たちは次第に『打つことは悪』というふうに変わっていってしまい、ワクチンの非接種を強要し始めました。もちろん、打つべきという政府も、打つも打たないも自由とはいいつつ、社会の空気に強要されているように感じ、受け入れがたかったのですが」(丸尾さん)


 右が嫌だから左に行くと、左の雰囲気にもなじめずに「どこにも行き先がない」と感じているらしい丸尾さん。社会生活をしていれば、学校で会社で、同じような思いをすることは少なからずあり、今回もその一つとして受け止めるしかないのかもしれない。だが、みずから「親や先生の言いなりみたいに、可もなく不可もなく生きてきた」というだけあり、接種するかしないか、初めて自分だけで「決断」しなければならない状況に追い込まれ、パニック状態に陥ってしまっているようだった。

 そして、丸尾さんの勤務先で決定的な出来事が起きる。ワクチン接種済みの女性上司がコロナに感染し、丸尾さん以外の店舗従業員全員の感染も、のちに発覚したのである。

「女性上司の旦那さんは同じ会社の本社勤務の幹部で、ノーワクチンだと威張っているような方でした。でも、女性上司の感染が発覚後、旦那さんも、同じ部署の人もみんな感染していたのか濃厚接触者に認定されたのか、誰も出社していなかったんです。結局、症状もなく女性上司との濃厚接触がなかったの私一人で店を回すことになり、ゴールデンウィークの休みもゼロ。ワクチンを打ってても感染するのに、結局私はワクチンを打っていないし、かかっても平気だろうということなのか、私だけが駆り出された形です」(丸尾さん)

 自分は被害者ではないのか、そう考えてネットでいろいろな情報に触れるうちに、様々な思いが去来したという丸尾さん。打つべきか打たぬべきか、結局誰が言っていることが正しいかもよくわからない。丸尾さんの中では「調査」のつもりだったのだろうが、思い込みによって自身の求める情報、好みの情報ばかりをつまみ食いし、情報の精査も行ってこなかった。気が付いた時には、自分自身がどこに立っているのかすらわからない、そんな気持ちにもなったという。

 いま、丸尾さんはワクチンの接種を検討しているので、先日、最寄りの保健所に電話で相談した。ところが、「なぜ打たなかったのか」としつこく理由を聞かれ、最後には「最初から打っておけば心配することはなかった」と言われ、自分が非難されているような気分にさせられたというのだ。もっとも、これはあくまで丸尾さんの気持ちがそう受け取ったのであって、保健所窓口の担当者が、個人的な非難の気持ちをぶつけてきた確証はない。


 3年もの間コロナ対応に忙殺される保健所や病院などの対応に、新規感染者が幻滅する例もある。わかりやすく言えば、病院や看護師は「コロナ慣れ」しているから患者対応も淡々と進めるだけだが、患者のほとんどは「初感染」。怯える感染者と病院や看護師のテンションにはすでに大きな差があるのだ。「なぜ今までワクチンを打たなかったか」というのは、ただたんに最初に発送された接種券が使われなかったことの理由を報告のために聞いているだけの可能性が高く、最初から打っておけばというのは、今後のワクチン接種も早めにお願いしますという意味しかなかった可能性が多い。しかし、不安な気持ちを持て余している丸尾さんのような人たちからは「対応が雑」と思ったと愚痴が聞こえてくることも少なくない。

 そして、丸尾さん個人の問題はまだ解決していない。気後れから、今なお接種への踏ん切りがつかないという。

「社内では、わざわざ『接種をしてない方へ』というメールが全員に送られてきます。打ってない人だけに送ればいいものを全体送信しているのも意図を感じる一方で、店舗で感染者が出た件は全体に周知されていない。打つのも打たないのも自由、と言っていた人はワクチン接種推進派、否定派のどちらにもいなくなっていて……」(丸尾さん)

 打とうとすると「今更」と言われ、打たないと白い目で見られる。以前にもまして、何が正しく、誰が言っていることが本当なのかわからなくなったという丸尾さん。気持ちに振り回されて決断や行動ができない丸尾さんのような人は、特殊な事例ではなく、ありふれた人として大勢、存在するだろう。誰もが理性的になり冷静に決断することはできないものだ。どちらかというと、人当たりがよく皆に好かれるようなタイプの人が多いかもしれない。それが、この厳しい現実のもとでは弱者のような存在になってしまうとは。

 新規感染者数が落ち着いてきたとはいえ、まだまだ余談をゆるさない状況は続いており、対応に追われる部局はどこも目の前のことで精一杯なままだろう。まだしばらくは、不安な気持ちで困っている人たちの救済や丁寧な説明について、正直なところ、後回しにせざるを得ないようだ。

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賛否両論の朝ドラを「ちむどんどん」しながら堪能するコツ5

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 朝ドラともなれば色々な人が色々なことを言うものである。大人力について日々研究するコラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

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 テレビの視聴者は、番組について好き勝手なことを言います。昔は家の中で画面に向かって言うだけでしたが、昨今はtwitterなどのSNSやネットニュースのコメント欄などを通じて、それぞれの声が可視化されるようになりました。

 視聴者はひとりでドラマを見ていたとしても、twitterに感想を書き込んだりハッシュタグを活用して多くの人の声を読んだりすれば、大勢でワイワイ言い合っている気になれます。とくにドラマを存分に楽しむうえでは、もはやSNSは欠かせないツールと言えなくもありません。

ひときわにぎやかな感想戦が繰り広げられるのが、NHKの朝ドラ。4月頭まで放送されていた「カムカムエヴリバディ」に対しては、ドラマに魅せられた視聴者が毎日たくさんの称賛や応援の声を上げていました。関係者一同、さぞ嬉しくさぞ張り合いがあったことでしょう。

 しかし、いったん風向きが変わると、SNSはその凶暴な本性をむき出しにします。世の中で「悪者」と認定された人に対する容赦のなさと同じように、いったん「面白くない」というレッテルが貼られた作品には、まったく容赦ありません。多くの人が「いかに面白くないか」「どこがダメか」を競って語ろうとします。そうなってしまうと、実際に面白いかどうかや、自分が本当はどう感じているかは関係ありません。

 ところで、話はコロッと変わりますが、現在放送されているNHKの朝ドラ「ちむどんどん」にも、twitterをはじめとするSNS上に賛否両論さまざまな意見が書き込まれています。何となく否定的な意見が目立つようにも見えますが、ネットの特性上、自分が目にしたい意見ばかりを見つけてしまっている可能性もあるので何とも言えません。

迂闊に世間の風向きに忖度して評価を下すのは避けたいところ。たくさんのプロのスタッフが英知を結集して、プロの役者さんが全力で演じてくれているんですから、面白くないわけがありません。ご都合主義にも感じられるストーリー展開や、どう受け止めていいか迷うキャラクター設定も、きっと深い考えや今後への布石があってのことです。

5月16日からの週では、主人公の比嘉暢子が東京での料理人修行をスタートさせました。きっとこれからウソのようにストーリーが盛り上がり、誰もが素直に魅力的と思えるヒロインに生まれ変わって、脇役の言動に首をかしげることもなくなるはず。今のところ違和感を覚えている視聴者も、一気にドラマの世界に没入させてもらえるはずです。

「ちむどんどん」とは、沖縄の方言で「心がワクワク、ドキドキする」という意味。もちろん、心の底から毎日ちむどんどんして、ドラマを楽しんでいる方は多いでしょう。その気持ちに水を差すつもりは毛頭ありません。いっぽうで、あーだこーだ文句を言いながら(SNSに文句を書き込みながら)見続ける道もあります。

 ドラマというのは、満足できなければ見るのをやめればいいだけ。誰も強制はしていません。しかし、朝ドラの場合、とくに見ることが長年の習慣になっていると、たとえ好みに合わなくても気軽に「離脱」しづらいのが厄介なところ。それが朝ドラの恐ろしさであり、視聴者を簡単には離さない底力です。


「積極的に見たいわけじゃないけど、離脱もしづらい」という苦しい状況にある人が、「ちむどんどん」を見ながら最大限にちむどんどんするにはどうすればいいのか。5つのコツを考えてみました。

その1「暢子のガサツで非常識な行動を嘆き、自分が親や上司ならどう叱るかを考える」

その2「善良だけどダメという母親の優子の演じている仲間由紀恵に同情を寄せる」

その3「賢秀ニーニーのバカっぷりを見て『自分の身内じゃなくてよかった』と安堵する」

その4「twitterの『#ちむどんどん反省会』を読んで荒ぶった心を浄化する」

その5「続いて放送される『あさイチ』の博多華丸・大吉さんが、どんな苦し紛れな朝ドラ受けをするかを楽しむ」

 友人との会話のネタにしたり、SNSを駆使したりするのもいいでしょう。この5つを実践して、結果的に「ちむどんどん」を見るのが楽しみになれば、めでたしめでたし。しかし、いっこうに楽しくちむどんどんしなかったら、あるいは厄介な方向にちむどんどんし過ぎて苦しむことになったら、いよいよ最後の手段です。

漠然とした抵抗感や罪悪感を振り払って、勇気を出して「離脱」の道を選びましょう。そして、きっちり「離脱」できた暁には、がんばった自分、負けなかった自分をホメてあげます。好みに合わない番組を見るのをやめただけで、そこまでの達成感や満足感が得られるなんて、やっぱり朝ドラは素晴らしいですね。

しかしまあ、好みに合わないなら、黙って見るのをやめればいいじゃないかという意見もあるでしょう。ごもっともです。ひねくれた感想を言ったり書いたりして、せっかく楽しく見ている人に不愉快な思いをさせるのは、たしかに迷惑。そのへんも「もしかして迷惑かな……」と心配をふくらませることで、別のちむどんどんが味わえます。ああ、無敵なり「ちむどんどん」!

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cat_oa-newspostseven_issue_598874dac824 oa-newspostseven_0_dha1vzrt4rnd_上島竜兵さん追悼 老若男女問わず幅広く愛された“伝統芸”と人柄 dha1vzrt4rnd dha1vzrt4rnd 上島竜兵さん追悼 老若男女問わず幅広く愛された“伝統芸”と人柄 oa-newspostseven

上島竜兵さん追悼 老若男女問わず幅広く愛された“伝統芸”と人柄

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 5月11日に急逝したダチョウ倶楽部の上島竜兵さん(享年61)。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、多くの人に愛された上島さんの芸風や人柄について振り返ります。

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体を張る芸を披露し、楽しませ、毎回キッチリ笑わせてくれる

 近年、ここまで自分の気持ちがもっていかれた有名人の訃報というのもなかったような気がします。5月11日、ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなりました。享年61。

 バラエティー専門放送作家として、多くの番組でかかわらせていただいたうえ、ワイドショーのスタッフやコメンテーターとして、上島さんとダチョウ倶楽部の皆さんには、何度お世話になったか……数え切れません。

 すでに多くの芸人さんがコメントされていますが、誰に対しても優しくて腰が低くて仕事熱心で繊細で……。以前、「竜兵会」の土田晃之サン(49才)や劇団ひとりサン(45才)から、後輩を激励するための会であるはずなのに、途中からいつも上島さんが「俺はこれからどうすればいいんだ」と言いながら泣き出してしまい、フォローするのが大変……というエピソードを『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)で聞いたときには、なんてチャーミングなお人柄なのだろうと、さらに上島さんファンになったのを覚えています。

 最近の若手芸人があまりやらなくなった体を張る芸を率先して披露し、楽しませ、毎回キッチリ笑わせてくれたのも上島竜兵さんでした。

 いまは、コロナ禍であることや、コンプライアンスがどうのこうのということで、そもそも、そうした番組自体が少ないのですが、実はそれよりもっと前から、最近の若手芸人さんの多くは体を張らなくなっていました。

 いいとか悪いとかではないのですが、私のような年配の放送作家からしてみたら、それは少し寂しかった。

 でもダチョウ倶楽部だけは、若手の時代から全員がアラウンド60になったいまでも、「熱湯風呂」や「熱々おでん」など、全身を使ったリアクション芸を持ちネタにしていらっしゃった。それらは伝統芸とも呼ばれ、老若男女、幅広い世代に愛されてきました。

 最近、こうした“レジェンド芸”がほかの事務所の若手芸人にも伝わるようになっていた矢先の訃報でした。

 トレンディエンジェルの斎藤司サン(43才)は、ダチョウ倶楽部と共に体を張った画像をSNSにアップ。EXITのお二人も、共演し、学ばせてもらったことを「宝物」と涙ながらに振り返りました。


芸人は笑っていくのが理想、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに

 実際、ダチョウ倶楽部はイベント出演が本当に多かったのです。多くの皆さんがオチまで熟知しているハズなのに、何度見ても面白いし大笑いできる。ダチョウ倶楽部が登壇するイベントには必ずワイドショーのカメラが出ていたものです。実は、このことも近年では希有な例だったのです。

 いちばんの理由は予算削減。次の理由は、ワイドショーにレギュラーの芸能コーナーがなくなり、特にイベント絡みの映像は、よほど大スポンサーでない限りは、“マル是”(絶対にオンエアするという意味)にもならなくなってしまったのです。

 そんな中、ダチョウ倶楽部が登壇するイベントには各局から必ず各番組のクルーが集まり、スポーツ紙の記者さんなども顔を揃えていたのです。

 訃報の際、各局が使用していた直近の映像も、4月25日に行われた衛生用紙製品ナンバーワンブランド「エリエール」を展開する『大王製紙』のイベント「えがおにタッチPROJECT」でした。

「孤独を感じるときが増えている人や、幸せを感じるときが減っている人が多いこと」「これらは触れ合いの減少に原因があるのかもしれない」という研究結果も伝えられたもので、振り返ると胸が苦しくなってしまいます。が、多くのメディアでいわれている、ダチョウ倶楽部の“3密芸”がコロナ禍でやりにくくなっていたことが“理由”だとは思いたくありませんし、「なぜ?」「どうして?」という問いを繰り返すことをしないと、私自身は決めました。

 そんな中、ビートたけしサン(75才)がいち早くコメントを出してくださった。「芸人は笑っていくのが理想であって、のたれ死ぬのが最高だと教えてきたのに」というあのコメントです。

 たけし軍団として、上島竜兵さんと共に体を張って最高の笑いをとってきたガダルカナル・タカさん(65才)は11日の『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ・日本テレビ系)で、上島さんの奥さま・広川ひかるサン(51才)と、20年来、ダチョウ倶楽部を担当してきた女性マネジャーを思いやりました。

 ダンカンさん(63才)は13日の『グッド!モーニング』(テレビ朝日系)で、とっておきのエピソードを話してくれました。以前、自宅に泥棒が入り、ダンカンさんも警察で事情を聞かれることになった際、ダンカンさんが逮捕されたと勘違いした上島竜兵さんがメロンの差し入れを持って警察へ。警察官にダンカンさんの人柄を話し、「魔が差しただけ」とフォローをしてくれたという、なんともほほえましく、バカバカしい内容でした。


そして東国原英夫サン(64才)は12日の『ゴゴスマ〜GOGO!Smile!〜』(CBCテレビ・TBS系)で「笑い話で送るのがいちばんの弔いというのが師匠(ビートたけしサン)の考え」と明かし、すでに共演した師匠と上島さんをしのんだことを明かしました。15日放送の『ビートたけしのTVタックル』(テレビ朝日系)です。

 後にも先にも“師匠”ビートたけしサンのことを「ビート〜〜〜」と呼び捨てにした芸人は上島さんだけだったと。『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ!!』(日本テレビ系)で思わず出た叫びだったといいます。

 週末は明石家さんまサン(66才)が『MBSヤングタウン土曜日』(MBSラジオ)で、「いちばん好きな芸人、いちばん好きな後輩」と言い、最後に街で会った日、上島さんが外国人から客引きにあっていて、「おっぱいOK?」と交渉していたというエピソードを披露しました。

 週末には肥後克広サンと寺門ジモンさんからのコメントも。天才芸人であり、最高の仲間である上島竜兵さんを笑いやトリオ芸をまじえた最高の文章でしのびました。「二人で、『純烈』のオーディションを受けます」なる一文には『純烈』リーダーの酒井一圭サン(46才)がTwitterで「推すなって? 絶対推すなって? 純烈は推しますよ」と“熱湯風呂”のお約束ギャグでリアクションしました。

 神宮球場では、ヤクルトスワローズの公式キャラクター「つば九郎」が恒例の「くるりんぱ」後に合掌。ダチョウ倶楽部のお約束芸が美しい映像になったケツメイシの『友よ〜この先もずっと…』のYouTubeで公開されているMVには、上島竜兵さんを悼む一般のかたからのコメントがとまりません。

 そうした皆さんが心配されていた「竜兵会」の土田晃之サンや有吉弘行サン(47才)はそれぞれ自身のラジオ番組で病院に駆けつけたことから“家族”として上島さんを送ることができたと。そこには“笑い”もあったと明かしてくれました。

 最強のお笑い芸人、上島竜兵さんへの想いが強すぎることから、送る言葉が見つけられない日々が続いていたのですが、上島さんを愛してやまない本当に多くの芸人さんたちのお陰で、笑って送るという気持ちになれました。

 上島竜兵さん、お疲れさまでした。“芸能部”“お笑い界”は、絶対に、上島竜兵さんのことを語り続けます。

 ゆっくり休んでください。合掌。

構成/山田美保子

『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ!』(メ〜テレ)、『アップ!』(同)、『バイキングMORE』(フジテレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。

【相談窓口】

「日本いのちの電話」

ナビダイヤル 0570-783-556(午前10時〜午後10時)

フリーダイヤル 0120(783)556(毎日:午後4時〜同9時、毎月10日:午前8時〜翌日午前8時)

※女性セブン2022年6月2日号



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「ミスFLASH2022」笹岡郁未 清純派グラドルの美ヒップが輝く

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 女優としても活動している笹岡郁未(21才)が、グラビアアイドルの登竜門「ミスFLASH2022」のグランプリを受賞。イメージDVD『笹岡郁未 ミスFLASH2022』(ラインコミュニケーションズ)をリリースした。

 清楚なルックス、眩しい笑顔、プリッとしたヒップが魅力の笹岡。本作でも、存分に楽しむことが出来る。特に白系の衣装が印象的で、ほかにも浴衣、セーラー服、ハイレグ、ランジェリーとバリエーション豊かに着こなしている。どれも暗い色味のロングヘアによく映えて、「清純派」という言葉がよく似合う。ちなみに、身長161cm、B78・W62・H87。ハイレグやランジェリーを着たシーンでは、ボリュームのあるヒップもしっかり拝むことができる。

 一方、夕暮れのビーチでは黒のU字水着をまとい、バスルームでは薄手のワンピースを濡らして、ぐっと妖艶な表情を見せる。このギャップにも胸躍るだろう。


 笹岡は、高校1年生だった2017年にデビュー。2021年には、グラビアアイドルとして1stDVD『可憐坂』をリリースした。さらに、同年には「ミスFLASH2022」にエントリー。オーディション期間中は、虫を食べたり全身タイツを着たりと人と違ったアピールを見せ、見事、今年1月にグランプリに輝いた。ちなみに、女優としては6月に初の舞台出演も控えている。

 活動の幅を広げ勢いに乗る笹岡。このまま人気グラドルへの階段を駆け上がっていきそうだ。


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川栄李奈、西野七瀬ら“元アイドル女優”の躍進 彼女らに共通する“意志とプライド”

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 異例の3人のヒロインによるNHK連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』で、最後のバトンを引き継ぎ話題となった川栄李奈(27才)。SNSなどの口コミには「演技だけでなく英語の上手さにも驚いた」、「てっきり子役出身だと思っていた」といった声が上がり、本作で彼女が“元アイドル”だと知る人も多かったようだ。川栄だけでなく、前田敦子(30才)や西野七瀬(27才)など、近年アイドル出身の俳優が目覚ましい活躍を見せている。彼女たちが俳優として大成する理由や共通点について、映画や演劇に詳しいライターの折田侑駿さんが解説する。

 * * *

 川栄李奈がヒロインの1人を務めた『カムカムエヴリバディ』は、母から娘へと、3人の女性の100年間を描いた物語。初代ヒロインを上白石萌音(24才)が、2代目を深津絵里(49才)が、3代目を川栄が演じ、物語の一貫性を保ちながらも、ヒロインが変わるたびに作品は異なるカラーを発し話題を呼んだ。川栄が演じたひなたは、両親からの愛情を一身に受けて育ったヒロイン。明るい笑顔が印象的で、その天真爛漫な性格が日本の朝のお茶の間を活気付けていた。

 川栄は、素朴な等身大の女性を表現する自然体の演技と、“分かりやすさ”を重視したオーバーアクトを器用に演じ分けていた。この彼女の演技の緩急に惹きつけられていた人は多いことだろう。観る者を飽きさせない演技の幅の広さは、主演俳優にこそ求められるもの。AKB48を卒業後、俳優として相当な場数を踏んできたとはいえ、口コミのように、こんな芸当を見せた川栄を「子役出身者」だと勘違いする人がいてもおかしくはない。

 そんな川栄の先輩にあたる前田敦子は、かつて中心メンバーの1人として活躍したAKB48を卒業後、いち早く俳優として名を成してきた存在だ。グループのセンターを務め続けたトップアイドルとあって、いまだアイドル時代の印象を持っている人も多いのではないだろうか。しかし、実情は違う。ドラマや映画で主要キャラクターを演じることは早くからあったが、近年は世界的に評価を集める黒沢清監督(66才)の作品の看板となったり、昨年には野田秀樹(66才)率いるNODA・MAP作品に初参加し、舞台『フェイクスピア』で3役を華麗に演じ分けた姿が記憶に新しい。同作は第29回読売演劇大賞で大賞・最優秀作品賞を受賞した。同作における前田の貢献度はかなり大きかったと思う。


 そして、乃木坂46のセンター常連であった西野七瀬も、いまでは俳優として引く手数多の存在だ。まだ演技のキャリアは短いものの、絶えず何かしらの作品に出演している印象がある。現在はドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(カンテレ・フジテレビ系)で主要人物を演じており、この5月には舞台で海外戯曲に挑み、堤真一(57才)や森田剛(43才)ら手練れの演劇人との共闘を見せている。第2のヒロインを演じたドラマ『あなたの番です』(日本テレビ系)や第45回日本アカデミー賞で優秀助演女優賞を獲得した映画『孤狼の血 LEVEL2』など、自身の代表作と呼べるものも着実に手にしている。

 アイドルは、観客を前に常に演じなければならない存在だ。歌や踊りをはじめとする訓練を受け、築き上げた自身のイメージを保つためにパフォーマンスを続ける、並ならぬ強い意志とプライドが必要になるだろう。川栄や前田、西野らの活躍を見ていると、この意志とプライドを共通して感じる。アイドル時代の訓練や日々のパフォーマンスから自身の得意なものを見つけ、それを特性として卒業後の活動を展開させている。彼女たちの場合はそれが、俳優業だったわけだ。アイドルは長く続けられるものではないが、俳優という職業は生涯現役。彼女たちの存在は、現役アイドルである後輩たちの希望にもなっているのではないだろうか。

 彼女たちの他にも、アイドル出身者が俳優として成功する例は少なくない。しかし川栄のように“朝ドラのヒロイン”に抜擢されるというのはまた別格だ。朝ドラの視聴者は老若男女を問わず幅広く、固定ファンからの支持も厚い。文字通りの“国民的ドラマ”であり、これでヒロインを務めるというのは、つまり“国民的ヒロイン”になるということだ。川栄は間違いなく今、目覚ましい活躍を見せる元アイドル俳優たちの先頭に立っているだろう。

【折田侑駿】

文筆家。1990年生まれ。映画や演劇、俳優、文学、服飾、酒場など幅広くカバーし、映画の劇場パンフレットに多数寄稿のほか、映画トーク番組「活弁シネマ倶楽部」ではMCを務めている。

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劇団四季ミュージカル『バケモノの子』 原作ファンもうならせる圧巻の舞台

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 4月30日、東京・JR東日本四季劇場[秋]にて、劇団四季の最新オリジナルミュージカル『バケモノの子』が開幕した。原作は2015年7月に公開された細田守監督によるアニメーション映画。異世界に迷い込んだ孤独な少年・蓮(九太)と、バケモノの熊徹の奇妙な共同生活と成長、心の絆を描いた原作映画は、第39回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。国内外を問わずその名を知らない人はいない、大ヒット長編アニメーションだ。

 細田監督作品のミュージカル化は今回が初の試み。同時に、劇団四季での国内長編アニメーション作品のオリジナルミュージカル化も初めてのこと。細田監督の描いたものを舞台上にリアルに立ち上げるために、さまざまな試行錯誤が重ねられたという。

映画の世界観そのまま、驚愕の演出の連続

 9才で母を失い、父とも離ればなれになってしまった少年・蓮は、東京・渋谷センター街の裏路地から、バケモノたちが暮らす異世界「渋天街」に迷い込む。剣の達人だが粗野で横暴な熊徹に「九太」と名づけられ、彼の弟子として、渋天街で暮らすことを決める。

 渋谷と渋天街。2つの世界を表現するのは、「二重盆」と呼ばれる同心円状にある2つの回転舞台と、「ルントスクリーン」という、盆に沿ってカーブした透過型スクリーンだ。盆上のセットが床面ごと回転するのに合わせてスクリーンに映像が映し出され、シーンに臨場感をもたらしている。

 そのほか、映画の印象的なシーンの数々は、どうやって表現されているのか。戦う熊徹と猪王山の体はやっぱり大きくなるのだろうか? 宙を舞う太刀はどうなってる? 胸に渦巻く心の闇や、あの巨大生物はどう表現する?──そんな疑問に胸を膨らませつつ観劇するのも、本作の面白さ。しかも原作の世界観はそのままに、想像を超える表現方法で観客を魅きつける。

「こんなことまで、できちゃうの!?」と驚かされる映像技術を用いた演出も、2つの世界をそれぞれに彩り分ける。このほか、特殊メイクやパペット、殺陣、マジックなど、劇団四季がこれまで多くの作品で培った技術が、適材適所で見事に活用されている。


迫力の熊徹と猪王山、子役の名演技に癒やされる

 初日に熊徹を演じたのは、伊藤潤一郎。「熊徹は自分に似ているところがある」と語るように、これまでも『ライオンキング』の王・ムファサ役、『ユタと不思議な仲間たち』ゴンゾ役など、力強い父親役や、仲間たちを引っ張る兄貴分役が印象深い。

 熊徹と、彼と宗師の座を争う猪王山(芝清道)のふたりは、特殊メイクだけでなく全身に毛皮をまとう。ふたりの格闘シーンでは、特殊なパペットを3人がかりで動かす「ビーストモード」に変化。大迫力の殺陣とアクションを披露する一方で、ともに力強い歌声が胸に響く。

 子役の九太や一郎彦、二郎丸も、大人顔負けに個性が光る。九太の「おれはひとりで生きてく。強くなって、お前らを見返してやる」と大人たちをにらみつける眼差しの強さや、一郎彦の陰のあるせりふ回し、二郎丸の愛らしさに、感心するやらキュンキュンするやら。

 17才の青年に成長した九太は大鹿礼生が演じた。さわやかな歌声とキレのある身のこなしはまさに、渋天街の人気者に育った九太そのもの。人間界で父との再会に戸惑う不器用な姿や熊徹との“親子げんか”はなんとも切ない。そして九太と同じく自分が何者かという問いにとらわれる青年の一郎彦を演じたのは笠松哲朗。狂気を感じさせる終盤は、まさに怪演。身震いするほど怖い!

 一方、九太と渋天街のバケモノたちの交流は、歌とダンスで明るくにぎやかに描かれ、まるで異世界に迷い込んだかのような感覚に。九太は、バケモノたちから多くの愛情をそそがれて育てられた“バケモノの子”なのだと思い知らされる。

 ラストシーンを前に涙ぐむ人、終演後には熱く語り合う親子の姿も。そして、「あー、見てよかった!」と満足げな少年少女たちも。老若男女を問わず心に刺さる物語を、ぜひ体感してほしい。

撮影/五十嵐美弥

※女性セブン2022年6月2日号




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子供の味方「駄菓子」 麩菓子、きなこ棒の工場密着で見えた「手作業のこだわり」

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 手頃な価格の駄菓子は、いつの時代も子供たちの味方だ。砂糖、小麦粉といった原料や梱包資材、輸送代は値上げの一途を辿るが、駄菓子業界の大人たちはギリギリの薄利で今日も作り、売り続けている。苦境の中でも職人の手作業にこだわり、専業工場でそれぞれ「麩菓子」「きなこ棒」のみを製造する下町の2軒を訪ねた。

「駄菓子」が誕生したのは江戸時代。砂糖が贅沢品であった頃、未精製の黒糖などを原料とし、庶民も入手できる価格で販売された。当時は1文(現在の価値で約20~30円)で買えるため「一文菓子」との別名を持ち、厘、銭、円と貨幣単位が移っても、低い価格設定はそのまま今日に至る。

 ここ数十年で大きく変わったのは、作り手の顔ぶれだ。一製品のみ担う職人的な駄菓子工場が、後継者不足や売り上げ低迷で次第に勢いを失い、複数の製品を並行して大量生産しコストダウンを図る大手メーカーへと主流が移りつつある。今回紹介する「麩菓子」「きなこ棒」を製造する2軒は、そんな中でも奮闘する専業工場だ。

麩菓子(鍵屋製菓)


 毎朝7時から本格稼働に入る鍵屋製菓。出来立ての麩菓子が、夕方4時までベルトコンベア上に延々と連なる。麩菓子は衝撃に弱く、コンベア上ですでに割れているものも。欠けの生じていない麩菓子のみ選別したのち、梱包担当のスタッフ6人はひたすら袋詰め作業に没頭する。

 1日の生産量は約4万本。嵩のある菓子だけに、麩菓子の詰められた段ボールは倉庫スペースで山をなすが、問屋のトラックが横付けされた瞬間、あっという間に空っぽとなった。


 24年前に父の跡を継ぐべく入社した根本和浩さん曰く、「新規の問屋から取り引きをお願いされるが、工場にはこれ以上マシンを追加できず、生産数に限界があって受け入れ難い」。

 小麦の価格高騰で値上げの日は着々と近づいているが、壊れた麩菓子を工場で安く直売するなど無駄を省く努力は怠らない。



きなこ棒(どりこ飴本舗 西島製菓)


 鍵屋製菓と同じく東京・錦糸町に工場を構える西島製菓が扱うのは、きなこ棒のみ。水、黒糖、水飴、きな粉と材料はシンプルだが、生産には熟練の技が必要だ。代表の西島誠さんは、材料を混ぜるたび粘度の変わるペーストに合わせ、ペーストを円筒形に押し出す機械の圧力をつきっきりで調整している。

 きなこ棒といえば当たり棒の存在が欠かせない。食べ終わった後、つまようじの先が赤いと当たり。駄菓子屋でそのようじを渡せば、もう1本無料でもらえる。1箱45本入りのうち、当たりは5本。原材料や梱包資材は年々値上がりし、過去には価格を据え置いたまま当たりの数を減らす苦渋の決断もした。

「店頭で当たりを引くと、誰もがうれしくなる。そこがまた、駄菓子の醍醐味じゃないでしょうか。だからこれ以上、当たりは減らせません」(西島さん)

その他の「ロングセラー駄菓子」

 駄菓子のお手頃価格は、企業努力の賜物だ。その他のロングセラー駄菓子7品を紹介しよう(価格は、東京「上川口屋」の店頭価格。すべて税込)

・ココアシガレット 44円/オリオン──昭和26年発売、ハッカも香る砂糖菓子

・甘いか太郎 33円/菓道──メンタイ風味、キムチ味の2種あり

・中野の都こんぶ 54円/中野物産──昆布問屋の丁稚をしていた社長が開発

・コトブキラムネ 140円/鈴木鉱泉──容器はペットボトルに替わって軽量化

・すもも漬け 54円/中野産業──漬け汁の甘酢まで 飲み干すのがお約束

・キングドーナツ 54円/丸中製菓──しっとりとした食感と腹持ちのよさで人気

・どんどん焼 ソース味 33円/菓道──もんじゃ焼きをベースにしたスナック

取材・文/山本真紀 撮影/五十嵐美弥

※週刊ポスト2022年5月27日号

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cat_oa-newspostseven_issue_598874dac824 oa-newspostseven_0_0wbxxws613dt_えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた 0wbxxws613dt 0wbxxws613dt えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた oa-newspostseven

えなりかずき「俳優業ゼロ」泉ピン子の逆鱗に触れテレビ出演激減の今を尋ねた

2022年5月21日 16:15 NEWSポストセブン

 久しくその姿を見なくなった37才の芸歴30年以上のベテラン俳優と聞いて、誰を思い浮かべるだろうか。いわゆる“橋田寿賀子ファミリー”で、長寿ドラマ『渡る世間は鬼ばかり』の子役として有名だった、えなりかずきのことである。

 あるテレビ局関係者は「ドラマでは、もう10年近く単発の出演以外では見かけていませんね。昨年は、コロナ禍でブレークしたウーバーイーツのCMで、ゆりやんレトリィバァさん(31才)と共演して懐かしがられていましたが、その後は再びぱったりと出なくなりました。声優として声の出演があった『コレナンデ商会』(NHK Eテレ)もこの3月で終わりましたし、ここまでメディア露出が減るとは……」と心配の声をあげる。

 たしかに、ここ10年間で連続ドラマのレギュラー出演は、5年前のテレビ朝日系深夜ドラマで、元AKB48渡辺麻友が主演した『サヨナラ、えなりくん』で、悪役を演じたぐらい。ここ数年は、芝居の仕事が激減している。

 あるスポーツ紙記者は「テレビドラマの単発出演でさすがの演技力を見せていましたし、ネームバリューはあるだけに、ドラマのレギュラー仕事がなくても、小さな映画や舞台の仕事が入ってもおかしくない。ですが、えなりさんは、そのどちらにも全く出演されていません。地方のイベント営業に出演しているという話も聞きません」と首を傾げる。

 えなりが、芸能界で存在感を失っていった理由は、『渡鬼』シリーズで母親役を演じていた女優の泉ピン子(74才)との不仲騒動がきっかけだと、ささやかれ続けている。昨年4月に亡くなった2人の恩人ともいえる脚本家・橋田寿賀子さん(享年95)が、生前に2人の不仲を明らかにしていたのだ。

 橋田さんは、2019年の週刊文春のインタビューで、2011年の『渡鬼』の連続ドラマ終了後から《一緒に出ると、えなり君がおかしくなるんですって、発疹が出たり》と、えなりがピン子に対して“共演NG”を出していたことを明かした。ピン子には、いじめた思いもなく、子役時代からかわいがっていたつもりだったという。しかし、えなりのマネジメントをする母と親子ともどもで、ピン子を避けたとのことだった。

『渡鬼』は放送終了後はスペシャル番組として年に1回のペースで続いていた。しかし2015年の回を最後に、2人が同じ場面に出ることはなかった。


 前出のテレビ局関係者は「昨年秋に、ピン子さんが旧友の和田アキ子さん(72才)のラジオ番組に生出演した際、『誰のおかげで、あのガキも本当に』とえなりさんを指してブチ切れた思いを吐き出されたことで、不仲は決定的になりました。橋田さんも、晩年に最後の力を振り絞って脚本を書くときに、石井ふく子プロデューサー(95才)に2人の共演シーンの削除を言いつけられていたそう。こういった一連の騒動がえなりさんの“俳優業ゼロ”とも言える現在につながっているのかもしれません」と話した。

 現在のえなりはどういう状況なのか。えなりは、父が社長を務めて、母がマネジャー、弟で俳優の江成正元(33才)と2人で、家族経営の個人事務所に所属する。その事務所に電話で問い合わせたところ、女性が対応した。

――えなりさんが最近ドラマなどに出られていませんが、何か事情が?

「いいえ、まったくないです」

――ファンの方も心配しているようですが。

「本当に何もないです! まったくない!」

――一部では泉ピン子さんとの共演NGが……

「(質問を遮るように)ないです! 今後一切ここに連絡してこないでくださいね! 何も言うことはございませんし!」

 そういって電話は切られた。

「えなりさんのお父様が実業家で、えなりさんも幼少時からゴルフを趣味とするほどの裕福な家庭です。都内に豪邸が建っていますし、関東近郊に大きな別荘もお持ちだそうです。えなりさんは、まだ40才前ですが、芸歴30年以上という長きにわたって芸能界の第一線で稼ぎ続けてきた。貯蓄はたんまりあるはず。わざわざピン子さんにおびえて仕事をする必要もない、というのが本音かもしれません」(前出・スポーツ紙記者)

 唯一の“生存確認”ができる公式ブログも、今年は昨年のスポンサーだったウーバーイーツのネタを4回アップしただけで、ここ2か月は更新もなし。この状態は、充電期間なのか、それともこのままフェードアウトしていくのか。最後は、えなり本人次第。

 演技はもちろん、歌唱力があり、ゴルフもできる。何よりキャラクターが立っている。えなりの再浮上をファンは待っている。



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