『ジュラシック・パーク』シリーズや『インデペンデンス・デイ』シリーズで不思議な存在感を醸し出しているジェフ・ゴールドブラムですから、きっと皆さんも一度は彼を目にしたことがあることでしょう。
演じる役柄も個性強めではありますが、普段からゴールドブラムは、ジョークを言ったり面白おかしいことをするのが大好きな人物…とってもチャーミングなのです。
そんな中彼は、2018年夏公開された映画『ジュラシック・ワールド/炎の王国』に出演するという歴史的なカムバックを果たしました。そうして再び、このゴールドブラムのワードローブにも大きな注目が集まっているようです。今年65歳になる彼は、いまではファッションアイコンのような存在になっているのです。
ただ、アイコンというのは当てにならない言葉でもあります。パパラッチをびっくりさせる俳優ジャレド・レトのようなアイコンがいれば、それと同じ数だけ、ごく普通の人のようなアイコンも必ずいます。
そこでゴールドブラムのファッションセンスについて、その是非の判断は皆さんの手に委ねてみることにしました。彼のファッションに関して「やりすぎかどうか」を考えならが、彼のスタイルをチェックしてみてください。
奇妙なスペースカウボーイのスタイリングで街を歩けるのか?
こちらはゴールドブラムが、シルクでできた天の河を征服するために単独飛行に出ようとしているところです(笑)。
とても手触りが良さそうな…ただし着こなしがとても難しいアウトフィットに身を包み、カルバン・クラインのSS19成層圏に向けて彼は飛び立とうとしていました。
そして、これはカントリーシンガーのシャナイア・トゥエインがしていそうな、ウエスタンスタイルと言えます。つまり、テーマを「カウボーイ」としているバンコクのバーにいるウェイターたちが、「コットン・アイド・ジョー('Cotton Eyed Joe')」の曲にあわせて中学卒業レベルの振り付けのあるダンスパフォーマンスを披露する…そんな場にふさわしい着こなしではないでしょうか!? しかしながらゴールドブラムのことです、この出でたちで彼はもっと幸せな場所に着陸するはずです…。
自己主張の激しいシャツ:これは本物のゴールドなのか?
ヴェネツィア国際映画祭のような派手なビッグイベントでも、いまではブラックタイにダイアモンドのアクセサリー以外の出で立ちでも出席可能となっています。
そしてゴールドブラムはプラダのシャツを身にまとい、レッドカーペットにさりげなく登場しました。キューバ風の襟のついたシャツは、2年前の夏によく見かけたメンズウエアの流行ですが、カップルが描かれたこのシャツはやり過ぎでしょうか!?
ゴールドブラムの日焼け姿はベージュ色に合うのか?
ゴールドブラムは、ベージュのテイラードスーツを上手に着こなしています。彼は食べ物を口にしながら煙草を吸っていますが、皆さんはそんな行儀の悪さなんて気にしませんよね!?
しかし読者の皆さん、このファッションを改めて確認してみてください。いかがですか? バラク・オバマの素晴らしい言葉を借りれば、「ブーイングしていないで、代わりに投票へ行こう」ということですね。
大事な場面で白ずくめのタキシード?
白ずくめのタキシードは、皆さんもよく日焼けしていれば素晴らく似合うことでしょう。でもわれわれは、年がら年中小麦色の肌でないことは皆さんご周知のとおりかと…。
ここでゴールドブラムは、ブラックタイ着用というドレスコードに揺さぶりをかけたのです。これは凄いスキルを必要とするものであり、あるいは凄いスタイリストが付いていなくてはできないことと言えます。
スパンコール:ゲーム番組司会者や女装好きな人だけのものではない?
2018年6月14日、ゴールドブラムはハリウッド・ウォーク・オブ・フェームに自分の名前を刻みました。しかし、名前を刻んだのは彼だけではないのは言わずもがな…。あの通りには、たとえばバックストリート・ボーイズやドナルド・トランプの名前もあります。
そこで問題なのは、「ロサンゼルスの最も胡散(うさん)臭いとされる一角で行われた少しもグラマラスでない賞の式典に、スパンコールのジャケット着用で参加するのが適切なことかどうか?」になります。
私たちは、「問題ない!」と思います。皆さんは、「そうは思わない!」と言うかもしれませんが…。
By Murray Clark on September 12, 2018
Photos by Getty Images
ESQUIRE UK 原文(English)
TRANSLATION BY Hayashi Sakawa
※この翻訳は抄訳です。
編集者:山野井 俊
外部リンク