モナコ大公であるレーニエ3世と結婚し、公妃となったグレース・ケリーは3人の子どもたちに恵まれました。ハノーファー王子妃のカロリーヌ、モナコ大公を継いだアルベール2世、そして、モナコの公女であるステファニーです。
彼ら3人に、それぞれあわせて11人の子どもたちがいます。グレース・ケリーのDNAを継ぐ孫たちです。とてもエレガントで、ファッションセンスのよさも言うに及ばず…。素敵な王室メンバーが一堂に会しています。
アンドレア・カシラギ(Andrea Casiraghi)
誕生日: 1984年6月8日
両親: ハノーファー王子妃カロリーヌ公女(母)、ステファノ・カシラギ(父)
公位継承順位: 4位
カロリーヌ公女の長男として生まれたアンドレア・カシラギですが、父親であるステファノをボートレース時の事故で亡くしたのは、彼がわずか6歳のころでした。大富豪の令嬢タチアナ・サント・ドミンゴとの結婚は2013年。その挙式の数カ月前には、第一子であるアレクサンドレ・アンドレア・ステファノ、通称「サッシャ」が生まれております。その下には娘インディア、さらに次男のマクシミリアン・レーニエが2018年に誕生しています。
カロリーヌ公女の長男ということで、公位継承順位は第4位。叔父であるアルベール大公の双子の男女、そして、母親に続き序列です。
シャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)
誕生日: 1986年8月3日
両親:ハノーファー王子妃カロリーヌ公女(母)、ステファノ・カシラギ(父)
公位継承順位:第11位
2019年6月1日、シャルロット・カシラギ(Charlotte Casiraghi)は、映画プロデューサーのディミトリ・ラッサム氏と結婚しました。
シャルロットはパリのソルボンヌ大学を卒業後、障害馬術騎手として活躍。そして、モデルとしてのキャリアを積み重ねています。フランスで人気のスタンドアップ・コメディアンのガッド・エルマレとの4年間の交際の中で、2014年には第一子となる息子ラファエルが生まれています。
その後、2018年3月には映画プロデューサーのディミトリ・ラッサムとの婚約を発表。同年10月には、二人の間に息子が誕生しています。
ピエール・カシラギ(Pierre Casiraghi )
誕生日: 1987年9月5日
両親:ハノーファー王子妃カロリーヌ公女(母)、ステファノ・カシラギ(父)
公位継承順位:第8位
カロリーヌ公女の末っ子で、実業家のステファノ・カシラギを父に持ちます。
イタリア人貴族で、ジャーナリストでもあるベアトリス・ボロメオと2015年に結婚し、夫婦の間には2人の息子がいます。長男には父の名をとってステファノと命名、次男はフランチェスコと命名しました。
ルイ・デュクリュエ(Louis Ducruet)
誕生日: 1992年11月26日
両親:ステファニー公女(母)、ダニエル・デュクリュエ(父)
公位継承順位:第14位
ステファニー公女とルイの父親との結婚は、ちょっとしたスキャンダルとして報じられました。父親のダニエル・デュクリュエは、ステファニー公女のボディガードだったからです。
レーニエ2世(=ステファニー公女の父。モナコ大公)は1995年、ルイの妹ポリーヌの誕生の後で、ふたりの結婚を許可しています。しかしながら、ふたりはその翌年に離婚しています。
ルイはその後、ノースカロライナ州のウエスタンカロライナ大学に通い、そこでフィアンセとなる女性と出会いました。そしてふたりは、2018年2月にベトナムで婚約しています。父はその後、サッカーチームの名門ASモナコでスカウトの仕事に就いています。
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= ちなみにルイは、2019年4月に#bachelortrip(バチェラートリップとハッシュタグ=新郎が独身最後の夜を同性の友人と過ごすパーティーのこと)を付け、東京浅草、そして「ピカチュウ・タイム」と題してストリートカートをするために、コスプレした姿を公開しています。
ジャズミン・グレース・グリマルディ(Jazmin Grace Grimaldi )
誕生日: 1992年3月4日
両親:モナコ大公アルベール2世(父)、タマラ・ロトロ(母)
公位継承順位:なし
ジャズミン・グレース・グリマルディが「アルベール2世の娘である」と発表されたのは、彼女がカリフォルニアの中学校に通っていた2006年のことです。
母親は、ウエイトレスだったタマラ・ロトロです。ジャズミンは非摘出子ということで、公位継承権も特定の称号もありません。彼女はニューヨークのフォーダム大学に通った後に露出が増え、いまでは有名人の仲間入りをしています。
2006年に彼女が設立したジャズミン基金(Jazmin Fund)は、人権問題に対するチャリティーで、フィジーの人々の生活向上のために役立てられています。
ポリーヌ・デュクリュエ(Pauline Ducruet)
誕生日: 1994年5月4日
両親:ステファニー公女(母)、ダニエル・デュクリュエ(父)
公位継承順位:15位
ポリーヌ・デュクリュエは幼少期の一時期、当時の母親の交際相手であった象の調教師とともに、サーカス団と生活をともにしていたこともあります。
パーソンズ美術大学を卒業後は、『Vogue』誌でのインターンを経験。祖母であるグレース・ケリーのセンスとスタイルを受け継いだ彼女は、いまやファッション・ウィークの最前列で見かける顔ともなり、自身のユニセックスなファッションブランドでデザインも披露しています。
カミーユ・ローズ・ゴットリーブ(Camille Rose Gottlieb)
誕生日: 1998年7月15日
両親:ステファニー公女(母)、ジャン=レイモンド・ゴットリーブ(父)
公位継承順位:なし
カミーユは、ステファニー公女の最も若い娘です。非摘出子であり、両親は入籍していないため、公位継承権はありません。実際のところ、カミーラの父親のアイデンティティは公表されておらず、出征証明にもその名は記載されていません。
= モナコ大公宮殿の警備員であったジャン=レイモンドが父親であることは、カミーユに個人的に伝えられており、彼女自身そのことをインスタグラムで公表しています。
祖母グレース・ケリーの面影を引き継いだ彼女は、現在モナコ在住です。
アレクサンドラ・フォン・ハノーファー(Princess Alexandra of Hanover)
誕生日: 1999年7月20日
両親:ハノーファー王子妃カロリーヌ公女(母)、エルンスト・アウグスト・フォン・ハノーファー王子(父)
公位継承順位:12位
カロリーヌ公女の末っ子で、ハノーファー王子であるエルンスト・アウグストとの間に生まれた唯一の娘になります。
ハノーファー王女でもあるアレクサンドラは、フィギュアスケートの選手でもあり、ファッショニスタとしても知られ、パリのファッションウィークの常連でもあります。
モナコ大公レーニエ2世を母方の祖父に、そして、女王の血を父型に持つ彼女はモナコ公国の公位継承権と、イギリスの王位継承権を持っていました。
しかし、2018年にカトリックに改宗したために、イギリスの王位継承権を失っています。
アレクサンドル・エリック・ステファン・グリマルディ=コスト(Alexandre Eric Stéphane Grimaldi-Coste)
誕生日: 2003年8月24日
両親:モナコ大公アルベール2世(父)、ニコール・コスト(母)
公位継承順位:なし
アレクサンドルの父親であることをアルベール2世が認めたのは、アレクサンドルが生後21カ月になる2005年のことでした。
母親は、元エールフランスの客室乗務員、ニコール・コストです。両親は入籍していないため、アレクサンドルには称号も皇位継承権もありません。まだ18歳以下と若年なこともあり、そのプライベートな生活はあまり公にされていません。
母親のニコールは現在、ファッション・デザイナーとしてロンドンに拠点をおく自らのブランドを経営しています。アルベール2世は息子と良い関係を保てているようで、そのことを示すインスタグラムの投稿も存在しています。
ジャック公世子とガブリエラ公女(Prince Jacques and Princess Gabriella of Monaco)
誕生日: 2014年12月10日
両親:モナコ大公アルベール2世(父)、モナコ公妃シャルレーヌ・ド・モナコ(母)
公位継承順位:1位、2位
双子の姉弟ですが、ジャック公世子が公位継承1位、ガブリエラ公女が2位なのは、モナコ公位継承権が男子優先制であるためです。
公家に生まれた可愛い双子は、すぐに世間を虜にしてしまいました。
= 2017年、二人は学校に入学しました。
==== 2018年11月には、フランスのファーストレディーであるブリジット・マクロンとのお茶会に出席するため、エリゼ宮を訪ねています。
また、2017年のモナコ建国記念日の式典においては、ジャックの持っていた人形がバルコニーから落っこちてしまうという、愛らしいハプニングもありました。
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From Town & Country
Translation / Kazuki Kimura
※この翻訳は抄訳です。