14人の歴代英国首相たちとともに<br>公務してきたエリザベス女王を振り返る <br>ー 新首相のボリス・ジョンソンまでの67年
ウィンストン・チャーチル(1940年5月~1945年7月、1951年10月~1955年4月)
1940年から1945年、そして1951年から1955年の2度にわたり英国首相を務めたウィンストン・チャーチル氏。1952年に王位を継承したエリザベス女王が、初めて仕事を共にした英国首相となった。1950年にギルドホール(ロンドン市庁舎)のレセプションで互いに挨拶をするウィンストン・チャーチル氏とエリザベス女王。
アンソニー・イーデン(1955年4月~1957年1月)
1955年から1957年にかけて英国首相を務めたアンソニー・イーデン氏。ポルトガル大統領の来英を祝して行われたロイヤルオペラハウスの公演に訪れた、イーデン氏とエリザベス女王。
ハロルド・マクミラン(1957年1月~1963年10月)
ハロルド・マクミラン氏の任期中(1957年〜1963年)にオックスフォード大学を訪れ、首相と面会したエリザベス女王。
アレック・ダグラス=ヒューム(1963年10月~1964年10月)
1963年からわずか1年間だけ首相を務めたアレック・ダグラス=ヒューム氏。写真は1965年5月14日、1963年11月22日に暗殺されたロバート・ケネディの追悼式典に参加した際の写真です。演説中のエリザベス女王の向かって左後ろに座るのが、首相交代後のアレック・ダグラス=ヒューム氏。
ハロルド・ウィルソン(1964年10月~1970年6月、1974年3月~1976年4月)
1964年から1970年、そして1974年から1976年の2度にわたって英国首相を務めたハロルド・ウィルソン氏。女王と共に会話を楽しむシーン。
エドワード・ヒース(1970年6月~1974年3月)
1970年から1974年に英国首相を務めたエドワード・ヒース氏。アメリカ大統領リチャード・ニクソン氏とその妻パット・ニクソン氏が来英した際、エリザベス女王とともに面会しました。
ジェームス・キャラハン(1976年4月~1979年5月)
1976年から1979年に英国首相を務めたジェームス・キャラハン氏。写真は、エリザベス女王と昼食をとるためにウィンザー城を訪れたときの一コマ。
マーガレット・サッチャー(1979年5月~1990年11月)
ご存じ、“鉄の女”と呼ばれたマーガレット・サッチャー氏。就任初年度の1979年には英連邦首脳会議に参加するため、エリザベス女王とともにザンビアを訪れています。
ジョン・メージャー(1990年11月~1997年5月)
1999年の外交会議で、エリザベス女王からコンパニオンズ・オブ・オーナー勲章を授与されたジョン・メージャー氏。1990年から任期2年前となる1997年まで在任しました。
トニー・ブレア(1997年5月~2007年6月)
2002年にダウニング街10番地(首相官邸)で行われた、エリザベス女王の即位50周年を祝う祝賀式典。ゴールデン・ジュビリー・ディナーなど、さまざまな祝典が開催されました。こちらの写真では、ディナー会場で女王はトニー・ブレア氏とともに談笑しています。
ゴードン・ブラウン(2007年6月~2010年5月)
2007年にセント・パンクラス国際駅のオープニングにて、エリザベス女王と談笑するゴードン・ブラウン氏。このときが首相に就任した最初の年で、2010年に辞任しています。
デービッド・キャメロン(2010年5月~2016年7月)
メキシコの大統領を迎える式典で、エリザベス女王と挨拶を交わすデービッド・キャメロン氏。
テリーザ・メイ(2016年7月~2019年7月)
2018年にバッキンガム宮殿で行われた「英国連邦政府と連邦諸国による首脳会議」のオープニングで、会話に花を咲かせるテリーザ・メイ氏とエリザベス女王。メイ氏は2016年に英国首相に就任し、今年5月に涙ぐみながら辞任を表明しています。
ボリス・ジョンソン(2019年7月~)
現地時間の2019年7月24日にエリザベス女王と会見し、第77代目となる英国首相に任命されたボリス・ジョンソン氏。女王の在位期間中では、14人目の首相となります。国内では“英国版トランプ”と揶揄されるボリス新政権がスタートを切ったわけですが、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)などに関して、どう舵取りをするのか、女王もまずはお手並み拝見といったところでしょうか…。