車内でタバコ… 同乗者がいるときに気をつけたいこととは
「改正健康増進法」が2020年4月に施行され、受動喫煙対策が強化されます。非喫煙者にとって、タバコの煙や臭いは辛いもの。健康への影響も考えると、飲食店などでクリーンな環境が増えることは嬉しいものです。非喫煙者へ配慮する喫煙者の姿も、いまでは当たり前となりました。
そんななかクルマに目を向けてみると、デリカシーに欠けたごく一部の喫煙者の車内での言動は、非喫煙者にとってキツいもの。おもわず目を背けたくなるような光景も見られます。非喫煙者が思わず引いてしまう、一部の喫煙者のクルマで起きる行為には、どのようなものがあるのでしょうか。
車内で注意したい喫煙者のマナーとは?
●吸う前に同乗者に断りを入れない
クルマのなかは密室となるため、タバコの臭いを完全に追い出すことは不可能です。そのため、複数人が乗るクルマのなかでタバコを吸う場合は、事前に断りを入れると、同乗者も納得しやすいです。
何の断りもなく突然タバコを吸い始めると、同乗者の反感を買ってしまうかもしれません。
●車内の換気が不十分
タバコを吸ううえで、注意したいのが車内の換気です。紙巻たばこであればもちろん、最近普及が進んだ電子タバコでも「臭いが気になる」という声も一部あるため、空気の入れ替えをおこなうのは重要となります。
しかし窓を開けていても、開け方ひとつで換気効率には差が出ます。効率よく換気をおこなうには、前席どちらかの窓と、その対角線上にある後席の窓を数センチ開けるのが有効といわれています。
このような同乗者に対する気配りができれば、ドライブ中も良い雰囲気で過ごすことができるでしょう。
汚い! 危険! 違反!? 運転時に気をつけたいタバコの取り扱いとは
●窓を開けた状態で、火がついたタバコを外に出す
信号待ちのクルマを見ると、火がついていると思われるタバコを窓から出している人を見かけることがあります。
タバコのポイ捨ては絶対ダメ! マナー以外の理由とは?
タバコの灰が道路に落ちるのを見るとあまり良い気分にはなりませんが、もし走行中に同じことをすると、高熱の灰を後ろへ撒き散らすことになります。
また、運転中に手元のタバコへ意識がいくことで、同乗者から運転に集中していないように見えることもあるので、注意が必要です。
●クルマのなかからタバコをポイ捨てする
窓を開けたついでに、クルマのなかからタバコをポイ捨てするのは、同乗者からの印象云々という以前に、喫煙者としておこなってはいけないマナー違反行為です。
そのうえ、ポイ捨てすることを禁じている「道路交通法」「軽犯罪法」「河川法施行令」などの法律や地方自治体の条例に触れる可能性もあります。
●車内が臭い、内装が黄ばんでいる
車内でタバコを吸った場合、内装に臭いがこびりつくことがあります。臭いがついたクルマは、非喫煙者が乗ったときは敬遠されがちなほか、クルマの売却時に査定額が下がる傾向にあります。
さらに、ヤニ汚れや黄ばみがつくと、見た目にも影響が出ます。同乗者からの印象もよくないため、消臭も含めた掃除が重要でしょう。
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