引用元:イラスト/simico
デカッ! と思わず驚くほど大きな猫って意外といるんですよね。
“大きな猫=大猫”について哺乳動物学者の今泉忠明先生に解説していただきました。
読者の「大猫ギャラリー」も猫好きさんにとっては必見です!
大猫は、デブ猫ではない!
大猫とは、太っているわけではなく、骨格など体つきが大きい猫のことをいいます。基準は体長で、猫の標準サイズだと、体長は約45㎝なので、55㎝以上を大猫といっていいでしょう。
(学術的に体長とは、鼻先~頭上~しっぽの付け根までをいいます)
そもそも大猫ってどうしてできるの? どんな猫種? など、大猫にまつわる豆知識の一端をご紹介!
大猫トリビア① 茶トラは大柄になりやすい!
「茶トラは大きくなりやすい」とよくいわれますが、これは正しい見解といっていいでしょう。遺伝子的に茶トラはオスになる確率がメスの約4倍といわれています。猫の骨格は、メスよりオスのほうがひとまわり大きくなる傾向にあるので、大柄の茶トラと遭遇する率が高まるワケなんですね。
大猫トリビア② 大猫になるのは、ほぼ遺伝!
大きな猫は、突然変異で生まれることもありますが、ごく稀なこと。人と同様で猫の体格も父猫と母猫の遺伝子が大きく関係します。ちなみに、子猫のときに頭・耳・足が大きければ大きな猫に成長することが多いです。
大猫トリビア③ 寒い国出身の猫種は大きめ!
猫は、種類によっての体格差がさほどありませんが、寒い国の猫種は比較的大きくなりやすい傾向に。それは、大きいほど体重あたりの表面積が小さくなるので、失う熱が少なくなり、寒い地方で生きていくのに有利だから。そのうえ、寒さから身を守るために被毛も長いので、体が大きく見えます。
~猫種別 大猫ランキング~
1位 メインクーン
引用元:撮影/石原さくら
2位 ラグドール
引用元:撮影/石原さくら
3位 サイベリアン
メインクーンは、米国北東部ニューイングランド、サイベリアンはロシアと、厳冬地域出身の猫種です。
引用元:撮影/石原さくら
最後は、読者の「大猫ギャラリー」!
半端ない…ほどではないかもしれませんが、なかなかに大きめな猫たちをご覧ください♪
引用元:画像/「ねこのきもち」読者提供
体長約63㎝のしらたきくん(右)。「4カ月齢の同居猫との体格差が衝撃です!」と飼い主さん。
引用元:画像/「ねこのきもち」読者提供
体長約63㎝のナルトくん。子猫のときから先住猫のフードを横取りしていたそう。
引用元:画像/「ねこのきもち」読者提供
体長約60㎝のヒカルくん。もふもふの毛が大猫ぶりを強調していますね!
“大きな猫=大猫”について詳しくなれたでしょうか?
猫好きさんにとっては、知っていると鼻高々になりそうですよね。
参考/「ねこのきもち」2018年12月号『横に長い! 縦に高い! BIGな猫が大集合 大猫、半端ないって』(哺乳動物学者 今泉忠明先生)
文/Betty
イラスト/simico
※この記事で使用している画像は2018年12月号「横に長い! 縦に高い! BIGな猫が大集合 大猫、半端ないって」に掲載されているものです。