愛猫の鼻をよーく見てみると、鼻くそのようなものがついている……と気になった飼い主さんはいませんか?
そもそも、猫にも鼻くそってつくものなのでしょうか。素朴な疑問だけれど、気になる!
ということで、今回は「猫の鼻くそ」にまつわるアレコレを、ねこのきもち獣医師相談室の先生に聞いてみることに。
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猫も鼻くそがつくことがある! 原因とは……
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猫も人と同じように鼻くそがつくことはあります。
鼻くそは大気中のゴミやホコリ、ハウスダストや微生物などの汚れが体の中に入らないように、粘液と汚れが混じり合って鼻水に変化し、その鼻水が乾燥したものが鼻くそとなります。
そのため、空気が汚れた環境下で長時間生活していると、鼻くそは出やすいです。また、乾燥している場所も鼻粘膜のはたらきが弱まるので、鼻くそが出やすい環境と言えるでしょう。
猫の鼻くそと病気の関係は?
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鼻くそがついていることだけでは、病気とは言えません。
ただし、病的に鼻水が出てしまう状態があって、その結果として鼻くそになったのであれば……
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- 上部気道感染症(この中でも、「猫ヘルペスウイルス」や「猫カリシウイルス」などによる感染症などが多い)
- 鼻炎
- 鼻の中の異物やポリープ、腫瘍
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などの原因も考えられるでしょう。
鼻くそ以外の症状にも注意してみて
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しかし、鼻くそだけで病気と判断するというよりは、同時にほかの症状が出ていないかを見ることが重要に。
たとえばくしゃみをしていたり、上部気道感染症ならば発熱、結膜炎なども認められることが多いでしょう。
そのため……
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- ふだんとは違う症状が同時に起こっていないか
- 鼻水・鼻くそが異常に大量に出ていないか
- 鼻血が出ていないか
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などといったようなことにも着目し、様子がおかしいならば動物病院に相談しましょう。
猫の鼻くそのお手入れ方法
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猫に鼻くそがついていても、基本的には自然にとれるので気にしすぎる必要はないでしょう。簡単にとれそうなものだけ、お家でとってあげてください。
とり方は、湿らせたコットンなどでやさしくふき取ってあげる程度でいいです。無理に鼻の奥の鼻くそまでとりにいく必要はありません。
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もしも愛猫に鼻くそがついていたら、ほかの気になる症状が同時に起こっていないか、飼い主さんはよく確認してあげてくださいね。
鼻くそだけでほかに異変がないのなら、気にしすぎずに、サッと拭き取ってあげましょう♪
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
取材・文/Honoka