馬場ふみか、もう一度バレエをやりたい「動きの幅を広げたい」
女優の馬場ふみかが、12月25日に開かれた映画『AWAKE』初日舞台あいさつで、挫折した経験を振り返った。
プロ棋士を志すも、一度は挫折した人物を描いた本作で、馬場は主演した吉沢亮のサポート役を演じた。
「吉沢亮さんと落合モトキさんらの演技に圧倒されました。映画のなかで数少ない女性役を、柔らかいながらも存在感を発揮できれば、と思って演じました」
イベントでは、山田篤宏監督から「出演シーンは少ないながら、座って登場人物を支える重要な場面で、その座る位置が絶妙でなおかつ完璧でした」と大絶賛を受けた。
「撮影中の雰囲気が素敵だったんですけど、撮影が終わってからも監督に会うたび、『座る位置、よかったね〜』と褒められて嬉しかったです(笑)」
作品にちなんで、「一度は挫折するも再チャレンジしたいこと」を明かした。
「幼いころ、バレエをしていたんですけど、高校生のとき、やめてしまって。それ以来、踊る機会がないので、大人になってまたやって動きの幅を広げたいと思っています。運動は得意ではないんですけど、体は柔らかいですね」
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『初恋の悪魔』生死不明キャラの伊藤英明が次回予告で普通に元気…違和感の理由を考える
終盤シーンと次回予告映像の大きな違和感。第4話終盤、揉み合っているうちに階段から転げ落ち、最悪の場合は死亡しているのではと思われた人物が、次回予告でごくごく元気そうに食事をしているのだ。
先週土曜に第4話が放送された林遣都と仲野太賀がダブル主演する『初恋の悪魔』(日本テレビ系)は、実に混沌としている。
古くは『東京ラブストーリー』(1991年/フジテレビ系)を大ヒットさせ、近年は『カルテット』(2017年/TBS系)、『大豆田とわ子と三人の元夫』(2021年/フジテレビ系)といった話題作を生み出している脚本家・坂元裕二氏の最新作。
ベースは警察署を舞台にした事件解決型のミステリアス・コメディーなのだが、主要キャラ4人は刑事課の現役刑事ではない。1人は刑事課を停職中で、残り3人は署内の総務課、会計課、生活安全課。4人とも職務上は大きな事件と無関係ながら、毎回事件に首を突っ込んで謎を解明していくというスタイルだ。
■作品タイトルの意味がようやくわかりかけてきた
第4話終盤シーンと次回予告の違和感について考察する前に、『初恋の悪魔』という作品タイトルの意味について考えてみたい。
現時点でもこのタイトルの意味は明確に示されていない。特に第1話を観ただけではさっぱり意味がわからなかったのだが、第4話まで観終えると、その意味の輪郭はぼんやりと見えてきている。
主要キャラ4人のなかで紅一点の摘木星砂(つみきせすな/松岡茉優)。イカツいスカジャンを着こなす彼女は万引きなどを取り締まる生活安全課所属の刑事で、言葉遣いや振る舞いは乱暴という男勝りのキャラクターだ。
第1話で主人公の一人・鹿浜鈴之介(しかはますずのすけ/林)が星砂に惚れるのだが、第2話以降でもう一人の主人公・馬淵悠日(まぶちはるひ/仲野)も星砂と心の距離を縮めていき、恋愛感情を抱くようになる。主役2人が同じ女性を好きになり三角関係の様相を呈しているのである。
そして星砂には大きな秘密があり、実は彼女のなかに「ヘビ女」と呼ばれる別人格がいることが明らかになっている。ヘビ女は男っぽい星砂とは真逆で、男を惑わす魔性系のようで、3年前に亡くなった悠日の兄の死に深く関わっている模様。悠日が敬愛していた兄は、星砂のせいで死亡したのかもしれないのだ。
主人公2人が星砂に恋をし、悠日の兄は星砂の別人格と恋愛関係にあった可能性が浮上しているという状況。物語はまだ中盤なので、最終回間際でダブルミーニングとして別の意味も明かされる可能性はあるだろうが、現時点ではタイトルの『初恋の悪魔』とは、星砂のことを指していると考えられる。
■階段を転落した署長の安否が気になっていたが…
ここからは冒頭でお伝えした、終盤シーンと次回予告の大きな違和感について考察したい。
第4話終盤、悠日の自宅マンションを訪れていた星砂が帰ろうとすると、警察署長の雪松鳴人(伊藤英明)がマンションの階段から突然現れる。雪松は悠日の兄と旧友で、彼の死の原因を探っており、帰ろうとする星砂の腕を強く握り、放そうとしない。そこに悠日が止めに入って揉み合いになり、はずみで雪松は階段を転落。
雪松は階段の下まで転げ落ち、ぴくりとも動かない状態で倒れ込んでいる姿が映され、このシーンは終わっている。こんなシーンを見せられれば、雪松は死亡したか大ケガを負ったと考えるのが普通。にもかかわらず、このすぐ後に放送された次回予告で、雪松はケガしている様子もなくぴんぴんしており、悠日の自宅にて2人で普通に食事しているのだ。
もちろん、雪松は幸いにもケガしなかったというのなら、終盤と予告映像に矛盾はないのだが……非常に不可解な演出なのだ。
連続ドラマでは、次回も観てもらうために、終盤に視聴者が気になるシーンを入れるのは常套手段。だから登場人物を事故に遭わせて生死不明のまま仰々しく引っ張り、翌週の放送で無事に生きていたことをあっさり明かすという演出も珍しくはない。
だが、それは翌週の放送まで生死不明にしておくから視聴者は次回が気になるわけで、次回予告でぴんぴんしている姿を映したら、わざわざ事故に遭わせた意味がなくなってしまう。
本当に雪松がなにもなく無事に元気ならば、この作品の制作陣は相当アホだということになるが、さすがにそんなことはないはず。つまり、なんらかの秘密が隠されている、もしくは視聴者への心理的トリックが仕掛けられている可能性が濃厚なのだ。
あくまで一例だが、雪松は転落時に死亡しており、次回予告で流れた元気な姿は過去の回想シーンだった、という展開もありえるのかもしれない。
いずれにしても、生死不明にしたキャラの元気な姿を次回予告で流したのには、深い意図があるはず。
――本作の第1話から第4話までの世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)は6.6%、3.9%、3.8%、5.2%と低空飛行。特に第2話、第3話は3%台と目も当てられない数字になってしまっている。次回予告に違和感があった今夜放送の第5話で、もう少し巻き返せるといいのだが……。
●堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中
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亀田興毅が「巨額詐欺被害」告白! 矢沢永吉は35億、はるな愛は2億 悪徳詐欺師に狙われた有名人たち
8月11日、日本人初の3階級制覇王者として知られる元プロボクサーの亀田興毅が、極楽とんぼがホストを務める配信番組『迷えるとんぼちゃん』(ABEMA)に出演。自身が巨額の詐欺被害に遭ったことについて、初めて明かした。
視聴者からの『どうすればメンタル強くなる?』という質問に答える形で、
「ボクシングで世界戦もありますし、謝罪会見とかもメンタル強くなりましたし、あとはでも、自分、結構デカい詐欺にもあってるんですけど、その時がいちばんメンタル強くなったかもわからんね」
と告白。
「はじめは投資話から来て、その後から『貸してくれ』から来て、『じつはお金困ってて』とかで、だんだん引くに引かれへんようになってずーっといって。自分は性格がまっすぐ、こうやったら(ひとつの方向を見たら)こうなんで性格が、それが悪いところでもあるんですけど、一回決めたら最後までやるってところがあって、行き切ったんです」
と、詐欺とわかっても最後までつき合ってしまったことを語った。最終的には、持ち出したお金はすべてなくなってしまったという。
さらには「20代でボクシングで稼いだお金っていうのは、全部無くなったんですよ」とも発言。トークの前段で亀田は、一時は口座に億を超える現金が入っていたと話していたことからも、その額がかなりのものだったことがうかがえる。
最近では、TKOの木本武宏が7億円の投資トラブルを抱えたとして、所属事務所を退所する事件があった。これまでも多くの有名人が、詐欺など金銭の絡んだトラブルに遭遇している。
「矢沢永吉さんは、かつて35億円の融資を受けて、オーストラリアに音楽スタジオや音楽学校を作ろうとしていました。しかし、現地法人のコーディネーターが失踪。購入した土地やビルは、無断で人手に渡っており、手元には35億円の借金だけが残るという詐欺被害にあっています。矢沢さんは当時を振り返り『髪の毛、どれだけ抜けたか』と、その心労についてテレビ番組で語ったことも。その後、矢沢さんは7年で35億円を完済。今では『笑い話になっている』と豪語しています。
また、はるな愛さんは、かつて交際していた男性に無断で自分名義の会社を設立され、勝手に2億円を借り入れられていたことがあります。ものすごくリッチな男性で、豪華な食事や旅行を一緒に楽しんでいたそうですが、じつはそのお金の原資は、自分名義の借入金だったという……。
交際相手に2億円もの借入金をされてしまったはるな愛(写真・つのだよしお/アフロ)
ほかにココリコ・遠藤章造さんは『2週間置いておくだけで、倍になります』と未公開株の話を持ちかけられ、数千万円を失う詐欺被害にあいました。これが、千秋さんと離婚するきっかけのひとつになったと、本人は語っています。
有名人はお金持ちなうえ、イメージ商売なので表沙汰にしたくない、という場合も多いのです。悪徳詐欺師はそんな有名人の心理を、巧みについてくるのです」(芸能記者)
木本も自分の信用を失うことをおそれ、事態を公にするまでに時間を要したと語った。被害にあったら、包み隠さず発表する姿勢が、結局はいちばんのイメージ向上につながるのだが……。
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ヒロド歩美の「熱虎トーク」阪神OB・赤星憲広さんが絶賛「近本の貢献度は高い!」
クイズです。一般的には「レッドスター」、チームメイトからは「着火マン」と呼ばれていた阪神OBの名選手は誰でしょう? 答えは、今回のゲスト、赤星憲広さんです!
ーー今季のタイガースはいかがですか? 赤星さんは1位と予想されていましたね。
「その予想を出したときって、矢野(燿大・あきひろ)監督が『辞める』って言う前だったから……」
ーーやはり、発言の影響は大きいものでしょうか?
「両極端に出ると思っていました。いいスタートを切れたら矢野監督を胴上げしようと1位を突っ走るか。スタートダッシュで躓いてしまうと、気持ちが来年に向かってしまうかもしれないなと」
ーーそれが悪いほうに出てしまって連敗スタートでした。
「でも、絶対に上がってくると思っていました。僕がタイガースを1位と予想した理由は、投手陣、野手陣の層の厚さです。他球団と比較して、どう考えてもBクラスになるような戦力じゃないんです」
ーーそうなんですね! ただプロ野球界は、新型コロナウイルスの影響でチーム編成が大変な状況です。
「タイガースもなんらかの理由で近本(光司)が抜けるとかなり痛いです。走攻守、すべてにおいて近本の貢献度は高いです。今年は四球を多く取れているので出塁率が上がって、現在セ・リーグで9位です。彼は超積極的なバッターなので、ファーストストライクからどんどん打ちにいくんですけど、追い込まれてからでも四球を選べるっていうのは大きな進化だと思います」
ーー中野(拓夢)選手はいかがですか?
「2年めのジンクスなんて、関係ない活躍ぶりです。でも、今年は盗塁王を獲らないほうがいいと思っています。去年のシーズンオフにふくらはぎを痛めたのは、社会人から入団したばかりで、とくにシーズン終盤は足に負担がかかっていたと思うんです。ベストな状態ではなかったけど、盗塁王を獲りにいった結果、怪我に繋がってしまった」
■タイガースには日本一の可能性は十分にある
ーーそうだったんですね。
「鳥谷(敬)が長く現役を続けられたのは、怪我をしないようにケアを含めて準備をしていたからなんです。近本も『自分が離脱するわけにはいかない』という意識があると思います」
ーーチームの勝利を考えたら、今のスタンスでいいと。
「そう思います。勝負どころはまだ先です。大事な場面で走ってくれればいいので。もちろん、近本と中野の2人には、盗塁王を争ってほしいですけどね」
ーータイガースには、まだ日本一の可能性はありますか?
「十分あります。優勝は厳しいかもしれないけど、ゼロじゃない。Aクラスは確実だと思うので、2位を獲って甲子園でクライマックスシリーズを戦って、神宮でヤクルトに勝って日本シリーズへというのが最上のシナリオですね」
ーーそのシナリオのために、今の阪神に必要なことは?
「ファンの皆さんに、球場へ足を運んでもらって応援してもらいたいです。去年は無観客試合などもあって、打球音が響くなかで試合をしていました。それはそれで味があるけど、僕は観客がいないと気合が入らないタイプでしたからね。そんな選手は、声援がいかにありがたかったか痛感していると思います。皆さんの応援は大きな力になります! チームとしてはシーズン序盤でうまくいかなかったことを活用していけば、いい形で終盤を戦えると思います」
次回は、赤星さんがお立ち台でヤジにキレたときに発した「(マイクが)入ってねぇーんだよ!」の真相について語っていただきます!
ひろどあゆみ
1991 年10月25日生まれ 兵庫県出身 2014 年4月、朝日放送(現朝日放送テレビ)に入社。『熱闘甲子園』『芸能人格付けチェック』『サンデーLIVE!!』などに出演中
※ABCテレビの阪神タイガース応援チャンネル、YouTube「虎バン」配信中
※成績は8月4日現在
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有村架純 『石子と羽男』苦戦中も、視聴者の注目引くワケ「役柄が小室圭さんにそっくり!」
7月下旬、本誌が横浜市で目撃したのは、女優の有村架純(29)。ドラマ『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』(TBS系)の撮影中だ。
「今作は、ドラマ初回の満足度ランキング(オリコン)では高評価を得たものの、第3話の視聴率は6.8%と振るいません」(女性誌記者)
ところが、これは彼女の「ヒットの法則」どおりだという。
「有村さんはこれまで、2回の朝ドラでブレイクしてきた経験があります。そのはざまの民放ドラマではあまり思わしくありませんでしたが、そのぶんNHKのドラマでは成功してきた。彼女は、来年に大河ドラマ初出演を控えています。今回のドラマの数字が振るわないのは、これまでの“法則”からいえば、次期大河が成功する予兆かも(苦笑)」(同前)
大役を控える有村だが、一方で、今作では彼女の役柄に注目が集まっているという。
「設定が、小室圭さんにそっくりなんです。弁護士の法務助手であるパラリーガル役で、高学歴だけど司法試験に連続不合格という設定。ちなみに、小室さんが3回めの司法試験を受けた7月に、ドラマもスタートしています」(同前)
小室氏は現在合否の結果を待っているところだ。2人のもとに、“吉報”は届くのだろうか―。
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愛媛・川之江高校をベスト4に導いた鎌倉健さん「1回戦は足が震えていました」…甲子園の“番狂わせ”ドラマ<四国編>
その大会のときにだけ、鮮烈に輝く高校。念願の初勝利のあと、今では「強豪」に名を連ねる高校。甲子園では、しばしばそんな “ジャイアントキリング” が起こる。あなたの故郷の奇跡を追体験しよう。
◎<愛媛>川之江 6−5 浦和学院・埼玉/2002年2回戦
「愛媛には松山商、今治西、宇和島東など強豪校がたくさんあります。でも僕は、地元の仲間と甲子園に行きたかったんです」
2002年夏、県立である川之江高校を4強に導いたサイドスローが、日本ハムでも活躍した鎌倉健さんだ。
「1回戦は足が震えていましたが、2回戦は、胸を借りるつもりで臨むしかありませんでした。相手はセンバツ優勝校の報徳学園(兵庫)と、同じく優勝候補である浦和学院の勝者でしたから」
2回戦は浦和学院と対戦。自身のソロ本塁打で一時追いつくが、7回表に一挙4点を失い、1−5と突き放された。
「5回は三者三振に抑えられたのですが、投球が単調になると簡単に捕まってしまいました。なんとか取り返したかった」
8回裏には鎌倉が口火を切る4連打などで同点とし、9回裏1死一、三塁、三番藤原が相手投手・須永英輝(後に日本ハム)の初球をとらえ、センター前へのサヨナラヒットとなった。
プロでは2005年に7勝も、怪我で2007年に引退。現在は兵庫県の「ヤング東加古川レッドアローズ」で小学生を指導する。
「メンバーで気持ちを合わせれば、僕らでも甲子園を掴み取ることができた。子供たちにもいろんなことを学んでほしいです」
◎<徳島>新野 4−3 明徳義塾・高知/1996年2回戦
夏初出場となった新野は、県大会でも見せた大逆転劇 “ミラクル新野” を甲子園でも発揮した。1回戦の日大山形戦では完封勝利を収め、迎えた2回戦は強豪・明徳義塾と対戦。6回まで0−3と追う展開の新野は、7回表に2死満塁のチャンスを作り、連打を浴びせ3点を奪い同点に。9回には先頭の福良徹(後に広島)が内野安打で出塁すると、ヒットエンドランと犠飛で決勝点を奪った。
◎<高知>土佐 3−0 浪華商・大阪/1953年準々決勝
県内トップの名門私立高校が、1953年に夏の甲子園初出場。初戦15得点を挙げ、金沢泉丘(石川)を倒し、そのままの勢いで迎えた準々決勝(この年は23校が出場し、土佐は2回戦から登場)は、春夏通じ16度めの出場となる浪華商との対戦となったが、堅守で浪華商打線を封じ込め、準決勝へ進出。その後、強豪・中京商(現・中京大中京)も破り、初出場ながら決勝に進出。松山商に僅差で敗れた。
◎<香川>丸亀 1−0 平安・京都/1990年3回戦
1990年時点で夏の甲子園26回めの出場で、1回戦では優勝候補の関東一高(東京)を下した平安。対する丸亀は、42年ぶり2度めの出場を果たした、県内トップクラスの進学校だ。下馬評では平安が圧倒的優位とされるなか、延長14回までもつれた雨天の投手戦を制した。
ストレートの球速で勝負するタイプではないことを自覚するエースの福家武さんは、冷静に相手を見ていた。
「かなりゆっくりと重心を落とすフォームにして、リリースの瞬間まで相手のバッターのタイミングが合っているかを見ながら投げていました。タイミングが合ってるときは、さらにゆっくりしたフォームにしたり、コントロールを重視して少し球速を抑える代わりに、大事な局面だけ力を入れるとか、そういうところに気を使って投げていました」
現在は大手企業に勤務する福家さん。頭脳的な投球で168球を投じたが「18回まで投げるつもりでいた」という。
「僕自身は一球一球、次の展開を考えながら投げられていたし、お客さんも沸いてくれるしで、とにかくマウンドでは楽しかった。香川の放送局で20年近く高校野球の解説をさせてもらえたのは、この試合のおかげです」
都道府県別に夏の甲子園の “番狂わせ試合” を選んでくれたのは、『高校野球100年史』(東京堂出版)の著書を持つ野球史研究家・森岡浩氏(61)だ。
「私が考えた選考基準は、(1)3回戦までで(2)過去50年以内の試合ということです。準決勝や決勝に勝ち進んでいる高校は十分に強くて、すでに “番狂わせ” とはいえませんからね。ですが、たとえば京都や高知などは、甲子園に出場できる高校が限られているうえに、たまに出てくる公立高校は、すぐ負けてしまうことが多いんです。そういった都道府県は、泣く泣く(1)と(2)、どちらかの基準を緩めました」
森岡氏の忘れられない “どんでん返し” 試合は、宇都宮学園×東海大相模だそう。異論は大歓迎。あなたの一番は?
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『THE TIME,』『王様のブランチ』などに出演、野村彩也子アナ 引っ込み思案の女子大生がTBS目指したワケ
入社3年目にして、『THE TIME,』『王様のブランチ』などの番組を担当する野村彩也子アナウンサー。まさに天職だと思えるが、「小さいころからのアナウンサー志望ではないんです」と言う。
「小学生のときは、クラシックバレエを習っていました。表現することがもともと好きで、ずっと踊っていたような気がします。でも、足の怪我などもあり、ほかの道を探そうと思ったんです。中学、高校で得意なのは理系の科目でしたけど、すごく狭い世界で生きてきたという自覚があり、得意なことを選ぶとそれが続くかなと。そう考えて、大学は理系と文系、両方の授業を取れるところに入りました」
大学では、引っ込み思案な自分を変えるべく、さまざまな経験をした。
「大学1年と2年のときは、イギリスのオックスフォードとアメリカのワシントンに、それぞれ短期留学をしました。3年生のときも何かしたいと考えて、思い切ってミスコンに挑戦したんです。やるからには絶対にグランプリを取りたいと思って頑張っていたんですけど、選考基準のひとつにライブ配信があったんです。一日3時間配信というノルマがあり、内容も自分で考えなければならない。それがすごく楽しくて。リアルタイムで発信できることにすごく惹かれるのと同時に、生放送というものに興味を覚えたんです。そこから、生放送に携わる仕事といえばアナウンサーと思い、目指すようになりました」
念願かない、2020年にTBSに入社。「とにかく視野を広げたいですし、人と話すことが好きなので、スポーツもバラエティも報道も情報も、いろんな分野の番組をやらせてもらえて、ありがたいです」と、充実の日々を送っている。憧れだった生放送も担当しており、このグラビア撮影の当日も、生放送を終えた後、スタジオに来てくれた。
「隔週で担当している番組もあり、休みは流動的なんですけど、最近は自分の時間をたいせつにできるようになりました。ちょっと前には、私が計画して大学時代の友達といちご狩りに行ったんです。フルーツは大好きですし、自然にふれて季節を感じられて、いい息抜きができました」
オンとオフ。どちらも大切にするのが、彼女らしさだ。
のむらさやこ
24歳 1997年9月25日生まれ 東京都出身 慶應義塾大学環境情報学部卒業後、2020年にTBSに入社。現在『THE TIME,』(木・金)『王様のブランチ』『よるのブランチ』『賞金奪い合いネタバトル ソウドリ~SOUDORI~』などに出演。そのほか最新情報は、公式Twitter(@nomura_sayako)、Instagram(nomurasayako)にて
写真・矢西誠二
スタイリスト・津野真吾(impiger)
ヘアメイク・宮下侑子
衣装協力・BRAND SELECT
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“王貞治2世”擁する早実を打ち破った“山陰の暴れん坊”…甲子園の“番狂わせ”ドラマ<中国編>
その大会のときにだけ、鮮烈に輝く高校。念願の初勝利のあと、今では「強豪」に名を連ねる高校。甲子園では、しばしばそんな “ジャイアントキリング” が起こる。あなたの故郷の奇跡を追体験しよう。
◎<鳥取>倉吉北 3−2 早実・東京/1978年1回戦
夏の甲子園初出場を果たし、ナインのやんちゃぶりで “山陰の暴れん坊” として甲子園を沸かせた倉吉北。対する1回戦の相手は、 “王(貞治)2世” と呼ばれた左の強打者・川又米利(後に中日)を擁する強豪・早稲田実だった。試合は大方の予想を覆し、2回までに倉吉北が3点を奪い、投げてはエース松本が早実打線を抑え、優勝候補を撃破するジャイアントキリングを起こした。
◎<島根>浜田 3−2 帝京・東京/1998年3回戦
公立校の進学校にして、12度めの出場を果たした浜田は、エース和田毅(現・ソフトバンク)を擁し、チームとして初の3回戦を迎える。森本稀哲(後に日本ハム)率いる帝京に対し、和田が7回まで0点に抑える好投。しかし、8回表に森本が同点となる2点本塁打を放ち、試合は振り出しに。その裏、浜田は2本の安打と連続四球で押し出しの1点を奪い、それが決勝点となった。
◎<岡山>岡山学芸館 6−5 広島商・広島/2019年2回戦
夏2度めの出場となる岡山学芸館と、全国制覇6度の伝統校との隣県対決。1回表、岡山学芸館のエース丹羽が顔面に打球を受け、わずか11球で降板。その後は犠牲フライやスクイズで小刻みに点を重ねる広島商ペースとなるが、3−5と2点ビハインドで迎えた8回裏、広島商のミスも重なり、この回一挙3点を奪って逆転した岡山学芸館が春夏通じて甲子園初勝利を収めた。
◎<広島>呉阿賀 6−4 小倉・福岡/1950年2回戦
現在は呉工業高校と校名を変更している県立高校の、これまで唯一の甲子園出場がこの年。1947年、1948年の夏に優勝している全国屈指の強豪だった小倉と対戦。呉阿賀の4番・毛井が三塁打で本塁を突き捕殺されるなど好守にも阻まれ、5回まで1−4とリードを許したが、6回表に3点、9回表に2点を挙げ、金星を挙げた。呉阿賀は翌日、松山東に0−7で敗れ、この年は松山東が優勝している。
◎<山口>岩国 12−7 広陵・広島/2003年2回戦
春夏通じて8度めの出場ながら未勝利だった県立の進学校。1回戦に羽黒(山形)から初勝利を挙げ、迎えた2回戦の相手は同年のセンバツ優勝校で、西村健太朗(後に巨人)、白濱裕太(現・広島)、上本博紀(後に阪神)、俊介(後に阪神)とタレント揃いの広陵。両チーム計28本の安打が飛び出し、7−4と広陵リードで進んだ7回表、岩国が西村を攻略。一挙5点を挙げ、春の王者を撃破した。
都道府県別に夏の甲子園の “番狂わせ試合” を選んでくれたのは、『高校野球100年史』(東京堂出版)の著書を持つ野球史研究家・森岡浩氏(61)だ。
「私が考えた選考基準は、(1)3回戦までで(2)過去50年以内の試合ということです。準決勝や決勝に勝ち進んでいる高校は十分に強くて、すでに “番狂わせ” とはいえませんからね。ですが、たとえば京都や高知などは、甲子園に出場できる高校が限られているうえに、たまに出てくる公立高校は、すぐ負けてしまうことが多いんです。そういった都道府県は、泣く泣く(1)と(2)、どちらかの基準を緩めました」
森岡氏の忘れられない “どんでん返し” 試合は、宇都宮学園×東海大相模だそう。異論は大歓迎。あなたの一番は?
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【坂本冬美のモゴモゴ交友録】野田秀樹さんーーお鮨屋さんで会うだけの鮨友
二十数年前のことです。
「美味しいお鮨屋さんを見つけたんだけど……一緒に行かない?」
ニンマリと笑みを浮かべながら、わたしの肩をポンと叩いたのは……今も変わらず、ず~~~~っとお友達でいてくれる、藤あや子さんでした。
お鮨は大好きです。でも、堅苦しいのは苦手。どうしようかなと、返事を躊躇(ためら)うわたしの耳元で囁いた、あや子さんの殺し文句……「大丈夫、スッピンにジャージで行けるお店だから」というひと言が、すべての始まりでした。
1階が10席ほどのカウンターで、2階は座敷。親方はピュアで正直者で、お客様に対してお上手を言わない方なんです。でも、どういうわけか、愛されキャラで。王貞治さん、青木功さん、江川卓さん、明石家さんまさん、大竹しのぶさん……そうそうたる方々が、カウンターに座って、親方が握ったお鮨を、それはもう皆さん美味しそうに食べているんです。
そのお鮨屋さんで知り合い、親しくさせていただいている中のお一人が、劇作家で演出家・俳優の野田秀樹さんです。
いつもは誰が来ていても、ほとんど関心を示さない親方が(笑)、どうやら野田さんだけは特別なようで。
席に座るなり「昨日だったら、野田ちゃんが来ていたんだよね」と、ちょっと残念そうな顔をしたり、また別の日には、お鮨を堪能して帰ろうとすると、「これから野田ちゃんが来るから、もうちょっといてよ」とか、必ずといっていいほど、野田さん情報を教えてくださるんです。
一度もお仕事をしたことはない、お鮨屋さんでお会いするだけの鮨友……。次は、いついつ……と、お約束したことはないし、親方も何も言わない。でも、ちょいちょい、お会いするーー。そういう鮨友というのも、なかなかいいものです。
野田さんとの会話は、ほぼほぼ親方ネタなんですけどね(笑)。先日も偶然、隣同士の席になって。いつものようにお子さんの動画を観せられて。いや、違った。観せていただいて(笑)。
これがまた、お嬢ちゃんも、お坊ちゃんもすごくかわいくて。野田さんがニヤケてしまうのもよくわかります。
ーーえっ!? わたしの好きな鮨ネタですか?
若いころはトロだ! 甘だれをさっと塗ったアナゴだ!! と、大騒ぎをしていましたが、女盛りを過ぎた年ごろになった今は、誰がなんといってもこの時期はシンコ。スタートはシンコから。で、次もシンコ。その次もシンコ。またまたシンコで、締めもシンコ。
親方が「これ、捌(さば)くのが大変なんだよなぁ」と、ブツブツ文句を言うのを右耳から左耳へと聞き流し、シンコの旬である7月から8月にかけては、ひたすらシンコ祭りです。
しかも、どこを気に入ってくださったのか、ぶっきらぼうな親方は、野田さん同様、わたしのことも特別扱いしてくださって。
ほかのお客さんから「また、冬美さんにいちばん美味しいところを出すんでしょう?」とか「今日は冬美さんが来ているからしょうがないな」とか言われながら、それでも誰よりも先に、いちばん美味しいシンコを出してくださる。もう、嬉しさ100倍です。
あっ、だめ……。お鮨を連発していたら、すごくお鮨が食べたくなってきちゃった。時間は……まだ、大丈夫! ちゃんとお化粧をして、洋服を着替えて、さぁ、お鮨屋さんに行くぞぉ~!!
さかもとふゆみ
1967年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、ニューシングル『酔中花』発売中!
写真・中村 功
取材&文・工藤 晋
スタイリスト・小泉美智子
アクセサリー・PUERTA DEL SOL
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ハライチ澤部、松本人志の追及にも「コンビのラジオがいちばん」見せた“人間力”に称賛の声
お笑いコンビ「ハライチ」の澤部佑が、番組内でのふと発したひとことで“人間力”を見せつけた。
探偵として『探偵ナイトスクープ』(朝日放送テレビ)にレギュラー出演している澤部。番組で局長を務める松本人志に「いちばん力を入れている番組は?」と聞かれ、普通ならお世辞で『ナイトスクープ』と言いそうなところだが、澤部は「1位はコンビのラジオ」と回答した。
この答えに、ネット上では澤部の好感度がアップした、という意見が見られた。
《松本さんに「一番力入れてる番組は?」って聞かれた澤部さんが、「1位はやっぱりそうですね、いろいろやってますけど、やっぱりコンビのラジオを大事にやっていきたいなと思ってますけどね」って言ってて良かった》
《(おいおいだからわたしはハライチが好きなんだよ~)と思ったハライチョフのわたし。いつもありがとう!》
澤部の魅力について、ある芸能記者はこう語る。
「澤部さんがすごいのは、とにかく仕事が途切れないこと。2013年から2021年まで、8年連続で年間テレビ出演本数は300本を超えており、ランキングの常連です。冠番組以外にも、ゲストやリポーターとして出演することが多いですね。
これほど人気が続くのは、ひとえに澤部さんの“人間力”ゆえでしょうね。親しみやすく明るいキャラで、3児のパパということもあってか、包容力のある優しさを感じさせるタイプです。コンビ仲も良好で、2015年の『アメトーーク!』(テレビ朝日系)では『相方大好き芸人』の回に登場し、相方・岩井勇気さんへの愛を語っていました。最近は、岩井さんから意外と腹黒な顔も暴露されつつあり、いい具合にコンビに振り幅ができています」(芸能記者)
現在、澤部が抱えるテレビのレギュラーは9本。それでも「相方とのラジオがいちばん」と言い切るのは、コンビでのトークを存分に見せられる、数少ない場だからかもしれない。
「澤部さんと岩井さんは、キャラとしてはまったく違う方向性ですから、テレビでは求められるものが違いがちです。そのため、『ハライチのターン』(TBSラジオほか)が、2人そろってレギュラーを務める唯一の番組になっています。2016年から続く同番組は、岩井さんのひねくれ暴走トークと、それらを的確にさばく澤部さんのツッコミが堪能できて、芸人ラジオのなかでもかなり人気が高いんです。本人たちにとっても、互いのスキルを思いっきりぶつけ合えるいい場所なのでは」(前出・芸能記者)
どれだけ活躍の場を広げても、澤部の軸にあるのは相方とのお笑い活動なのだろう。