女優の夏川結衣が、5月19日放送の『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)に出演した。
ベテラン女優の1人として挙げられる夏川だが、デビュー当時はユニチカの水着キャンペーンモデルとして活動していた。番組では、女優になるつもりは「全然なかった」と発言する。
さらに、女優業のきっかけについて「これ(ユニチカのモデル)をやると自然とそっち(女優)に流されていく。必然的に(ベルト)コンベアー状態」と説明した。
続けて「(現場で演技を)できないんですよ。勉強もしていないし、突然放り込まれて。『バミリ(立ち位置の目印)』って言われて意味がわからない。できないことの悔しさ、情けなさが(女優としての)原動力」と語った。
夏川は、2016年3月11日付けの「zakzak」のインタビューでも新人時代についてこう明かしている。
「芝居ができなくて、いつも怒られていました。悔しい気持ちがあるから続けてきたのですが、30歳を過ぎたころから、ようやく楽しいかもしれないと思い始めました」
2008年6月29日付けの日刊スポーツのインタビューでも、新人時代に複数の監督に言われた「自分ができないってことを知りなさい」という言葉が、いまだに仕事の支えになっている旨の発言をしている。
「言われたときは、新人だからできないという意味でとらえていたんですが『1人では何も始まらない、できない』という意味もあるとわかってきたんです。
本当によくしかってもらいました。当時は女優としての資質を持ち合わせてなかったと思います。
今もそうだし、立ち止まるんですけど、続けてこられたのは、しかられて、教えてもらったからですね」
番組では、出演最新作の監督である山田洋次について、急な台本の変更があっても「文句は言えない。現場ですごく集中しているから怖い」と語っていた夏川。
女優として活躍し続ける秘訣は、ベテランになっても初心を忘れず、しかられ続けることにあるようだ。