コロナ禍で大きく行動が制限された2020年。それでも芸能界では、熱愛、不倫、金銭トラブル、薬物……と、さまざまなニュースが世間を賑わせた。
そこで今回、SmartFLASHが報じた「芸能スクープ」で、2020年を振り返る。7月に公開したのが、EXIT・兼近大樹の父親のリフォーム工事トラブルだ。
(以下は、2020年7月14日に掲載した記事の再録です)
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「兼近さんのような悪徳業者とは、徹底的に戦います。楽しみにしていたマイホームをズタズタにされたんですから」
そう怒りを露わにするのは、40代の主婦・Aさん。
いま、“兼近” といえば兼近大樹(29)だ。“ネオチャラ” 芸人として大ブレイク中のお笑いコンビ・EXITのボケ担当で、その父・勇治氏が札幌市で営むのが「石狩住建工房」。そんな勇治氏が請け負ったリフォーム工事が、いま裁判沙汰に発展しているという。
「工事の打ち合わせの際、自分から “息子がテレビに出ている” と話してきました。連絡用のLINEのアイコンも、EXITの写真でした」(Aさん)
2018年7月、Aさん夫妻は、北海道労働金庫でリフォーム代も含む住宅ローンを組み、中古の一戸建てを購入。内装・外装のリフォームを、石狩住建工房に依頼した。労金のリフォームローンは、業者が作成した見積書をもとに、融資担当者が工事の仕上がりを確認する。そこで初めて融資が下りる仕組みだ。
Aさんによれば、勇治氏は、この見積書を外装工事のみであるかのように “偽装”。外装工事だけが終わった時点で、労金から融資が降りるように、ことを進めたという。
また融資が下りると、「工事代金は完了後に支払う」ことになっていた当初の契約内容に反して、最初に全額を現金で支払うように、しきりと持ちかけてきたという。
「『そのほうが材料費や工費を安くできるし、ほかの客も皆そうしている』と言うんです。私たちも、知人からの紹介だった兼近さんのことは信じきっていたので、言われるまま最初に521万円を支払ってしまったんです」(Aさん)
だが、2018年中には終わるはずの内装工事は、いっこうに進まなかった。催促しても、「遅延は職人の怠慢のせい」などと、言い訳を並べては何度も延期。2019年6月には、「早く工事を終わらせたいなら、追加で代金を払ってほしい」と通告。さらに同年8月にあった、勇治氏とAさんとのやりとりはこうだ。
「現場に私たちが別の業者を呼んだので、『(勇治氏が雇った)職人が腹を立てて引き上げてしまった』と言いだしたんです。こっちは兼近さんに頼んでいるのだから、別の業者なんて呼ぶわけがないじゃないですか」(Aさん)
結局、勇治氏はAさんに「弁護士から連絡させるから待っているように」と言ってきたきり、連絡を絶ったという。
仕方なく、Aさんは勇治氏との契約を解除。その後、勇治氏が工事を投げ出した新居に足を踏み入れたAさんは、その光景に衝撃を受けた。内装工事に取りかかった形跡はあるものの、壁紙は剥がしっぱなし、ペットボトルや空き缶も放置されたままの状態。取り外された流し台は、庭に投げ捨てられていた。
抗議をしたAさんに、勇治氏は「自分のバックにはヤクザの不動産屋がついている。これまでも何度もトラブルになったが、いつも相手を黙らせてきた」と凄んだという。
「それで黙るとでも思ったのでしょうが、兼近さん側にリフォーム代金の返金を求めて、7月1日に札幌地裁に提訴しました。労金からのローンは、いまもうちが返済しています」
勇治氏に本誌が電話したところ、若々しい声で応答があった。
「工事を途中で投げ出したというのは、事実とはまったく違います。Aさんが “ここも、あそこも改造してほしい” というので、予算が足りなくなったんです。
あの家は3階建てで、上から工事していくと1階だけ残ってしまった。だから、『90万円を追加してほしい』と言ったんです。そうしたらAさんが、頼んでいないことを僕が勝手にやったと言いだして、話が平行線になってしまった。それだけです」
だがAさんによれば、勇治氏から実際に追加で請求されたのは90万円ではなく、200万~300万円。そのやりとりは、LINEのメッセージにも残っている。
結局Aさんは、2019年10月に別のリフォーム業者と契約し直し、2020年2月に工事は完了したが、まだ新居に引っ越せていない。「そもそも、うちは2階建てですよ。思い込みで話す人なんでしょうか」と首を傾げる。
一方、勇治氏は、「ヤクザの不動産屋がついている」との発言については全面否定し、約40分間反論を続けた。
「ないです、ないです、そんな覚えはない。そんなこと言ったら脅迫ですよ、怖い。だいたい息子があれだけ稼いでいるんだから、お金に困ったとしても、父親が脅迫や詐欺なんてするわけがないですよ。裁判という形ではっきりさせるのは、僕のほうも賛成です」
真相はどうあれ、「おあとがヒウィゴー(おあとがよろしいようで)」とはいかないようだ。
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