オフィス訪問レポ第16回は、PerfumeやELEVENPLAYのインタラクション・デザインを手掛けることでも知られている「ライゾマティクス」。ガラス張りの外観から見えるのは木製の階段と、高低差のある空間。中は一体どうなっているのか、ミステリアスな"秘密基地"にいざ潜入!
ライゾマティクスのオフィスまでは、JR恵比寿駅から徒歩約10分。こちらの建物は倉庫をリノベーションしたもので、設計を手がけたのは中川エリカ建築設計事務所。建築部門「ライゾマティクスアーキテクチャー(Rhizomatiks Architecture)」の齋藤精一代表取締役と親交があったことから実現したのだそう。2015年4月から入居しています。
奥の入り口からオフィスに潜入。すでに秘密基地感。
中に入ってすぐのところには打ち合わせスペース。
大きなミーティングスペースはこの上にあるとのこと。
こちらがミーティングスペース。
家具は中川エリカ建築設計事務所によるオリジナル。椅子は下の打ち合わせスペースとは少し違ったデザインですね。
扇風機は「バルミューダ(BALMUDA)」のThe GreenFan。
ミーティングスペースから見下ろした風景。フェンスが低めなので、落ちないか少しヒヤヒヤ。。。
ミーティングスペース奥から見渡すと複雑すぎる風景。目の前にドローンの保管所を発見。「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」のショーにも使われたドローンもここにあるんでしょうか。
ちなみに天井は"コンクリート×配管剥き出し×シーリングファン"というクリエイティブ企業ならではのトリプルコンボ。
さらに奥に進んでみましょう。
次のページは>>奥に進むと"秘密基地感"がよりすごかった
オフィス内はスリッパに履き替えるのがマスト。精密機器を取り扱っているためだとか。
ライゾマティクスはメディアアート部門の「Research」、建築部門の「Architecture」、デザイン部門の「Design」の3部門から構成。オフィス内部も部門ごとに分かれています。
「Design」部門ではポスターやウェブサイトなどの販促物を手掛けるほか、外部の仕事も受けています。
"座りすぎ大国、日本"のために「コクヨ(KOKUYO)」が昨年11月に発売したばかりの前後左右360°自由に動くオフィスチェア「イング(ing)」をこの企画史上初発見。座り心地は「快適です!」とのこと。欲しい。
2階の席。「Architecture」部門で扱っている模型なども置かれていました。
「Research」部門には通常のオフィスには絶対ないであろう道具がズラリ。
1人あたりのモニターの数も多い。
4台使いも!さすがです。おや、その奥に見える方は……
真鍋さん!今回、特別にデスク周りを見せていただきました。しかしすごい数の書籍に囲まれていますね。
しかも難しそうな書籍がたくさん。。。
「シュプリーム(Supreme)」のデザインを分析、元ネタを集めた「Supreme Copies」などテクノロジーやアート以外の本も。
真鍋さんにいまお気に入りのアイテムを見せてもらいました。まずはこちら。
記者「これは何ですか?」
真鍋さん「2.4Ghz帯と5Ghz帯の無線の状況を計測するセンサーですね」
記者「な、なるほど。他にありますか?」
真鍋さん「露光を計測するやつ」
記者「なるほど。。。」
真鍋さん「モーグ(Moog)のシンセサイザーも愛用しています」
真鍋さん「この電極は10年くらい使っていますね」
真鍋さん「電気を流す場所を記すスキンマーカーも使ってますね。あとは……(略)」
秋葉原で購入したという盗撮用のメガネとやらも見せてくださったり、サービス精神旺盛な真鍋さんでした。ちなみに愛用の電極は真鍋さんが世界的に注目を集めるきっかけにもなった、顔に電流を流す作品「electric stimulus to face」でも使用されている"知る人ぞ知る"アイテム。テクノロジーも奥が深いです。
[[https://www.youtube.com/watch?v=YxdlYFCp5Ic]]
FASHIONSNAP.COMらしくファッション情報をお伝えすると、この日はシュプリームで購入したという「コールミーナインワンセブン(Call Me 917)」のキャップ、シュプリームのTシャツ、「パターソン(PATERSON)」のハーフパンツ、そして社内用に「ナイキ(NIKE)」のスライドサンダルを着用していました。最近はスケートブランドが気になっているとのこと。
愛用バッグは「ホワイトマウンテニアリング(White Mountaineering)」のバックパックでした。その横に写っている迷彩柄のアイテムは「アンチソーシャルソーシャルクラブ(ANTI SOCIAL SOCIAL CLUB)」のパーカー。ストリート系のブランドが好きなんですね。
社内には専用の撮影スタジオも併設されています。取材時はグッズの撮影が行われていました。
こちらはカメラ画像解析を行うチームの部屋。いらっしゃったのはソフトウェアエンジニアの花井裕也さん。Perfumeのライブ映像などで見る、あのすごい映像を作っているんです。
動画も貼っておきますね!
[[https://www.youtube.com/watch?v=G7ZQ4KiX1JE]]
壁には華々しい賞状たち。リオオリンピック・パラリンピック大会では東京2020大会に引き継ぐ「フラッグハンドオーバーセレモニー」の映像演出を手掛け、最近では「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の展示に参加するなど、活動の幅を広げているライゾマティクス。今後の活躍が楽しみです!
今回の取材に協力してくださったのはライゾマティクスリサーチの(写真左から)ハードウェアデザイナーの石川紗季さん、ビデオグラファーの本間無量さん、プロデューサーの小幡倫世さん、花井さん、そしてハードウェアデザイナーの西本桃子さん。ちなみにスタイリストの三田真一さんが今回のために花井さんのスタイリングを手がけたそうです。皆さんありがとうございました!
■ライゾマティクス:公式サイト
>>「オフィスを紹介してほしい!」という企業の皆さま、ぜひこちら(press@fashionsnap.com)までご連絡ください。お待ちしています!
■他のオフィスのナカミは?
・VOL.15:家具も備品も「無印良品」づくし!良品計画に行ってみた
・VOL.14:スターバックスコーヒージャパン、ヒミツのデザインスタジオやLABも公開!
・VOL.13:ナチュラル系カフェのような癒やし空間「キントー」東京オフィスに行ってみた
・VOL.12:鮨カウンターやバーも!サマンサタバサ本社に行ってみた
・VOL.11:金山社長が空間をディレクション「iQON」運営会社ヴァシリーに行ってみた
・VOL.10:横丁を完全再現!カイカイキキが運営するギャラリーの新事務所に行ってみた
・VOL.9:ワンフロア1500坪!シナト&BACHが手がけた「SOU」に行ってきた
・VOL.8:インテリアデザイン会社の内部は?「DRAFT」に行ってみた
・VOL.7:ZOZOでおなじみ「スタートトゥデイ」本社を訪問 アートや家具もすごかった
・VOL.6:花や緑、流水も!青山のオアシス「パーク・コーポレーション」に行ってみた
・VOL.5:ZOZOの新会社も「スタートトゥデイ」青山オフィスに行ってみた
・VOL.4:ミニシアターが!「アマゾン ジャパン」本社に行ってみた
・VOL.3:家具はコクヨファニチャー製「ジェイアイエヌ」東京本社に行ってみた
・VOL.2:2千平米の北欧スタイル空間「イケア・ジャパン」に行ってみた
・VOL.1:アート溢れる空間でスープの試食も「スマイルズ」に行ってみた