1月31日(日本時間2月1日、日付は以下同)、NBAは今年のオールスターウィークエンド初日の2月14日に行なわれる「ライジングスターズゲーム2020」のロースターを発表した。
ワシントン・ウィザーズからは、キャリア1、2年目の外国籍出身選手で構成されるチームWORLDに、八村塁が選出。八村はルカ・ドンチッチ(ダラス・マーベリックス/スロベニア)やシャイ・ギルジャス・アレキサンダー(オクラホマシティ・サンダー/カナダ)、RJ・バレット(ニューヨーク・ニックス/カナダ)、八村とゴンザガ大でチームメイトだったブランドン・クラーク(メンフィス・グリズリーズ/カナダ)らと一緒にプレーする。
八村はライジングスターズのロースターに選ばれたことについて「嬉しいですね」と切り出すと、このように続けた。
「小さい頃から見ていたオールスターの中のイベントで、ルーキーと2年目の選手たちが集まって試合をするということは、僕としてもすごい楽しみにしていますし、いい経験になるんじゃないかなと思います」
さらにウィザーズからはモリッツ・ヴァグナー(ドイツ)も選ばれており、「そこも嬉しい部分で、チームメイトと一緒に行けるということをすごい楽しみにしてますし、(2人選ばれたことは)ウィザーズがこれから良くなっていくという表われだと思います」と語った。
キャリア2年目のヴァグナーは、ルーキーイヤーはロサンゼルス・レイカーズで出番に恵まれなかったが、昨夏に加入したウィザーズでチャンスを掴み、ロースター入りを決めた。「ルイと僕らのツーメンゲームだけにしようと話し合ったんだ(笑)。ウィザーズの選手だけが得点するようにね。というのは冗談だよ。ルイとは(左足首の)リハビリ中に仲良くなった。僕にとってはもちろん初めてで、ある意味、今年はいろんなことが初めてで、ルーキーイヤーのように感じてるんだ。お互い、シーズン中にケガをしてしまったけど、一緒に選出されて嬉しいよ」と期待を寄せていた。
八村にとって、初のオールスターウィークエンドとなるが、「ドマンタス・サボニス(インディアナ・ペイサーズ)が、今回オールスターに入ったので、嬉しく思っていますし、タイミングが合えば会いたいなと思います」と、ゴンザガ大の先輩との再会についてコメント。
そして国際大会でマッチアップしたジェイソン・テイタム(ボストン・セルティックス)についても「彼も小さい頃からずっとワールドカップとかでプレーしてきた選手の1人。いろいろなイベントへ行っても、よくいる選手だったので、彼がオールスターに入って僕もうれしいですし、そういう人たちが周りで活躍していること、彼らを間近で見れるということも楽しみにしてます」と語った。
スコット・ブルックス・ヘッドコーチは「2人とも選ばれて嬉しいよ。我々は組織として、若手の育成・成長に力を入れているから、本人たちだけでなく、コーチ陣やチームの皆にとって嬉しいこと。2人が(オールスター)ウィークエンドを経験できることは貴重だ」と喜びつつ、オールスター期間中に両選手へのさらなる成長を期してこう続けた。
「ほかの選手に会って情報交換したり、準備の仕方を見ることで勉強になる。ライジングスターズに出場する選手たちだけでなく、オールスター選手に会って、いろいろと観察する機会でもある。『自分もいつかはオールスターに』という刺激になるだろう。現在、オールスター選手の多くはライジングスターズの経験者だからね。2人にとって刺激になるだろうし、観察・勉強の場にもなると思う。レベルアップするいい機会だ」
なお、チームWORLDと対戦するチームUSA(アメリカ出身選手によるチーム)には、トレイ・ヤング(アトランタ・ホークス)やザイオン・ウィリアムソン(ニューオーリンズ・ペリカンズ)、ジャ・モラントにジャレン・ジャクソンJr.(ともにグリズリーズ)といった若手有望株が揃っており、楽しみなゲームとなるに違いない。
文●秋山裕之(フリーライター)
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