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大切な愛犬が迷子になってしまうーー考えたくないことではありますが、実際に「まさか」の出来事が起こることがあります。
最悪の場合、交通事故に遭ってしまうコもいるし、そのまま帰れなくなってしまうコもいるのです。
愛犬が迷子になる原因はなんなのか、迷子にならないように飼い主さんができることはあるのか。いぬのきもち獣医師相談室の先生が、くわしく解説します。
犬が迷子になる3つの原因
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毎年、全国で10万頭以上の犬が路上を徘徊したり、迷い込んだりして保護(抑留)されているといわれています。
犬が迷子になる原因は、大きく以下の3つが考えられます。
①雷や花火などの大きな音に驚いて飛び出した
②散歩や旅行先で放したらいなくなった
③ドアや門の隙間から出ていった
いずれも、飼い主さんによる不注意や思わぬアクシデントによるものです。
愛犬が迷子になったときにすべき4つのこと
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もしも愛犬が迷子になったとき、飼い主さんはまず以下の4つのことをして、愛犬を探しましょう。
①保健所、収容施設、警察署に届け出
②動物病院で保護されていないか確認
③行政の轢(れき)死体を扱う清掃業者に確認
④ポスターなどの作成・貼り付け、SNSの利用
愛犬を迷子犬にしないために、飼い主さんが心がけたい7つのこと
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愛犬を迷子犬にしないためにも、飼い主さんの日頃からの心がけが重要に。いざというときのためにも、以下の7つのことを心がけるといいでしょう。
①放し飼いをしない(ノーリードにしない)
②呼び戻しができるようにしつける
③飼育環境の確認(戸締りに注意、首輪・リードに問題がないかチェック、ケージに不具合はないか確認)
④繁殖への衝動を抑制することは難しいため、不妊去勢手術を考慮する
⑤迷子札をつける(飼い主さんの氏名、住所、電話番号などの連絡先を記載)
⑥マイクロチップの装着(動物病院にて)
⑦首輪に鑑札と狂犬病予防注射済票をつける
犬に「帰巣本能」はあるの?
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犬が迷子になったとしても、「自力で家に帰れるのでは?」と思っている人もいるでしょう。
犬には方位の感覚があり、帰巣本能があるとも言われていますが、すべての犬にあるわけではありません。
「自力で帰ってきた」という犬もたびたび話としてはありますが、家に帰れないことがほとんどなのです。
そのため、上記に述べたような対策をふだんから行っておくとよいでしょう。
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愛犬を守れるのは、飼い主さんだけです。「うちのコは大丈夫」と油断せず、もしものことも考えて、日頃からできることはしておきましょう。
(監修:いぬのきもち・ねこのきもち獣医師相談室 担当獣医師)
参考/環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室HP
取材・文/Honoka