『肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!』(吉田一也/主婦の友社)
慢性的な肩こり、首痛、頭痛のお悩み。マッサージに通ってもすぐ元どおりになってしまうし、もはや腕を上げるのも辛い…と諦めていませんか?
理学療法士として整形外科に勤務し、多くの患者さんの肩まわりのお悩みに向き合ってきた吉田一也先生は、これらの症状の改善に大事なポイントが「鎖骨」だといいます。
吉田先生が提唱する「鎖骨ほぐし」を行えば、肩こり、首痛、頭痛知らずの体になれるかも! 理学療法士ならではの専門知識に裏付けられたメソッドは、難しいことはひとつもありません。なんと、鎖骨まわりを「つまむ」だけ。体力や時間がない人でも気軽に行える方法なんです。
著書『肩こり、首痛、頭痛は鎖骨を5秒ほぐすだけでなくなる!』(主婦の友社)に掲載の内容を一部ご紹介します。
鎖骨まわりの皮膚をつまんではがす
鎖骨ほぐしは、鎖骨まわりの皮膚を「つまんではがす」ように行います。なぜ「つまんではがす」のかというと、日常生活でたくさんの圧迫を受けている鎖骨まわりの皮膚を解放するため。バッグを背負っているだけでも鎖骨は押しつぶされているので、鎖骨にはりついている皮膚をつまんではがして解放することで、鎖骨が動きやすくなり、肩や腕が動かしやすくなるはずです。
皮膚、脂肪、筋膜を、筋肉からはがすようにつまむのがポイント。筋肉をつままないように注意しながら、皮膚と脂肪をつまんでください。
鎖骨にくっついている5つの筋肉の上にある皮膚をつまんではがしていきます。人によっては凝り固まっていたり老廃物が溜まっていたりして痛みを感じることがあるそうで、その場合はつまむ前に「ほぐす」といいそう。
【鎖骨にくっつく5つの筋肉とほぐし方】
・僧帽筋上部線維 → 鎖骨上外側ほぐし
・胸鎖乳突筋 → 鎖骨上内側ほぐし
・三角筋前部繊維 → 鎖骨下外側ほぐし
・大胸筋鎖骨部 → 鎖骨下内側ほぐし
・鎖骨下筋 → 鎖骨下中央ほぐし
※鎖骨下筋(大胸筋鎖骨部の奥)はつまむだけではなく指で押しながらほぐします
鎖骨上外側ほぐしのやり方
最初に僧坊筋上部線維を柔らかくする「鎖骨上外側ほぐし」にトライ。
1.鎖骨上外側の皮膚をつまむ
鎖骨と僧坊筋上部線維がくっついている部分は指4、5本分くらいあるそうで、1ヶ所5秒ほどかけてつまんでほぐし、少しずつ横にずらしていきます。
2.皮膚をつまみながら、頭を反対側に5秒倒す
ほぐし終わったら、頭を倒してストレッチ。ストレッチしながらつまむことでさらに鎖骨の動きがよくなるそう。
この簡単な2ステップです。厳しいストレッチや運動が必要ないところが驚きですよね。
本書では他の部位のほぐし方も写真付きで詳しく解説しているほか、なぜ鎖骨をほぐすのがいいのかをより専門的に紹介しているので、納得して「鎖骨ほぐし」に取り組めます。
筆者もパソコンやスマートフォンを常に見ている仕事なので肩こりや頭痛が悩みでしたが、これなら継続できそう! 一度やってみただけでも首から背中にかけての筋肉が緩んで軽くなったように感じたので、悩みから解放される日も近いかも、と期待しています。
文=三浦 小枝
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