cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_9cc3de9b5fc8_「なんで性欲は夫だけで満足しなきゃならないの?」同僚ミヤコの事情/私の穴がうまらない⑩ 9cc3de9b5fc8 9cc3de9b5fc8 「なんで性欲は夫だけで満足しなきゃならないの?」同僚ミヤコの事情/私の穴がうまらない⑩ oa-davincinews

「なんで性欲は夫だけで満足しなきゃならないの?」同僚ミヤコの事情/私の穴がうまらない⑩

2020年7月16日 20:00 ダ・ヴィンチニュース
cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_34e96642d970_てんでだめな日でも作れる! ホットケーキミックスを使った簡単カップケーキのレシピ/眠れぬ夜はケーキを焼いて② 34e96642d970 34e96642d970 てんでだめな日でも作れる! ホットケーキミックスを使った簡単カップケーキのレシピ/眠れぬ夜はケーキを焼いて② oa-davincinews

てんでだめな日でも作れる! ホットケーキミックスを使った簡単カップケーキのレシピ/眠れぬ夜はケーキを焼いて②

2021年1月27日 21:00 ダ・ヴィンチニュース

孤独な夜に寄り添う12のレシピ。Twitterで大人気の作家・午後(ごご)さんが送る、眠れなくて不安な夜の過ごし方を提案するコミックエッセイ。調子の悪い日は無理をしない方がいい。でも、そんな時でも作れるホットケーキミックスを使ったおいしいカップケーキの作り方を伝授!

<第3回に続く>

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cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_cf3f2bc37d63_鶴見中尉の過去話に「はぁ?」月島軍曹はなぜ怒りを滲ませていたのか?/ヤングジャンプ8号『ゴールデンカムイ』 cf3f2bc37d63 cf3f2bc37d63 鶴見中尉の過去話に「はぁ?」月島軍曹はなぜ怒りを滲ませていたのか?/ヤングジャンプ8号『ゴールデンカムイ』 oa-davincinews

鶴見中尉の過去話に「はぁ?」月島軍曹はなぜ怒りを滲ませていたのか?/ヤングジャンプ8号『ゴールデンカムイ』

2021年1月27日 20:11 ダ・ヴィンチニュース

『週刊ヤングジャンプ』8号(集英社)
※この記事は最新号の内容を含みます。
 2021年1月21日(木)に発売された『週刊ヤングジャンプ』8号。『ゴールデンカムイ』第265話では鶴見中尉が過去について語り出すものの、読者の注目は「軍曹めちゃくちゃ怒ってるじゃないかwww」「月島さんの“はぁ?”はいったいどういう感情なんだろう」と“月島軍曹”へと向けられている。
 月島といえば鯉登少尉に負けず劣らぬほど、鶴見に心酔する第七師団の一員。同話では鶴見とソフィア・ゴールデンハンドのやりとりが展開される傍らで、月島と鯉登が2人の会話を盗み聞きする様子が描かれた。
 鯉登が扉に聞き耳を立てる一方、鍵穴から隣室の様子を伺う月島。鶴見の「私の家族のことも忘れてしまったかな?」「彼女たちが生きていた証となるものはこの指の骨だけだ」という発言から2人は妻子の存在を初めて知るのだが、月島はなぜか「はぁ?」と怒りを滲ませるのだった――。
 そんな月島の様子を受けて、ネット上には“怒りの原因”を追及する声が続出。同話ではなぜ彼が怒っていたのか明らかにされていないものの、読者からは「“俺は恋人の遺髪を捨ててまで覚悟を決めたのにアンタは遺骨を持ったままかよ”っていうキレかな?」「命を落とした戦友のためかと思いきや単なる私怨だった… と捉えたから?」「自分は他人の心の底まで暴くくせに、部下を追っ払ってそんな話するの? っていう怒りに1票」など考察の声が。
 ちなみに同話のタイトルは「鍵穴」。扉絵には我が子を抱える昔の鶴見が描かれているのだが、月島の目にもそのように映っていたということだろうか。

『ゴールデンカムイ』24巻(野田サトル/集英社)

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cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_930d31c570dd_ビル・ゲイツも感動!5分でうんちが「飲料水」になる汚水処理装置とは? 930d31c570dd 930d31c570dd ビル・ゲイツも感動!5分でうんちが「飲料水」になる汚水処理装置とは? oa-davincinews

ビル・ゲイツも感動!5分でうんちが「飲料水」になる汚水処理装置とは?

2021年1月27日 20:00 ダ・ヴィンチニュース

『うんちの行方』(神舘和典、西川清史/新潮社)
 このうんちは、どこでどう処理されるんだろう――。トイレで爽快な気分になった後、ふとそう思ったことがある。下水道に流れていくことは分かるが、最終的にどうなるのかは全く見当もつかない。自分から出たものなのに、「出したら終わり」だと思っている。私たちはあまりにも、うんちに対して無知だ。
 だから『うんちの行方』(神舘和典、西川清史/新潮社)は書籍名からして、惹きつけられた。本書はいわば、うんちの教科書。著者らは下水の臭いを嗅いだり、汚水処理場に足を運んだりし、「うんちの世界」を徹底取材。あっと驚く新技術や最新のトイレ事情にも触れつつ、うんちの奥深さを伝えている。

■意外と知らない鉄道のトイレ事情

 ユニークな世界を覗く前にまず、「うんちとは何か」を正しく理解する必要がある。食べ物の残りカスが体外へ排出されたものがうんちだと考えている人は多いはず。しかし、厳密には個人や健康状態による差はあるものの、うんちの7~8割は水分。いわゆる“実”の部分は2~3割しかない。実の半分くらいは腸内細菌で、もう半分は繊維質をはじめとする消化されなかった食べ物だ。
 なんとも言えないあの臭いは、腸内で消化・発酵された結果生成されるインドール、スカトール、硫化水素、アンモニアという物質のため。
 こうして体外に排出されたうんちがどうなっていくのかが本書には詳しく記されているのだが、著者らは家庭用トイレだけでなく、公共交通機関にも目を向け、感慨深い事実を教えてくれる。
 例えば、JR東日本の車両内のトイレは基本的に、タンクを真空状態にして便器から水洗で流された排泄物を一気に吸い取る、真空式トイレを採用している。真空式トイレのメリットは洗浄水が少なくて済み、臭気対策に優れていること。タンクに溜まった排泄物は車両基地で抜き取られ、下水処理場へ運ばれる。なお、真空式トイレは日系の航空機をはじめ、さまざまな乗り物でも広く活用されているという。
 こうした事実と共に綴られているのが、現在のようなトイレになるまでには多くの人の努力があったということ。日本では明治時代から約120年間、車両内のトイレは便座からそのまま線路に排泄物を落下させる「開放式」という方法がとられていたため、「黄害」と報道され、沿線の住民からはクレームが殺到、職員たちはその対応に悪戦苦闘していたという。
 さらに、線路の安全を確認しメンテナンスを行う保線の職員から訴訟を起こされたこともあった。実際、保線ひと筋40年の旧国鉄職員Iさんは、通り過ぎていく列車から飛ぶ屎尿を何度も顔に浴びながら作業していたと語っている。
 こんな旧国鉄職員らが語る当時の生々しいエピソードを知ると、自宅はもちろん、公共交通機関を使用している時にも躊躇なくトイレに駆け込めるという幸せを痛感する。

■5分でうんちが飲用水になる汚水処理装置

 うんちは単なる汚物として見られやすく、目を背けられがちだ。しかし、その可能性に着目してみると、人の命を救うことができるかもしれない。そう感じたのが、マイクロソフトの創業者ビル・ゲイツのアイデアだ。
 日本はトイレ先進国だが、海外の開発途上国ではトイレがないことや不衛生であることから感染症が広がり、多くの人命が失われている。そこでビル・ゲイツは開発途上国の死者数を減らすべく、約2億ドル(約210億円)を投じ、新しい汚水処理装置の開発を依頼した。
 依頼を受けたのは、軍事用の機密部品を作っているジャニキ社。18カ月かけて生み出されたのは水も電気も使わず、排泄物を溜めるタンクもいらない「オムニプロセッサー」という装置。
 オニムプロセッサーには、3つの特徴がある。
(1)ウンチの水分は蒸気にする。固形物は燃やす
(2)自己発電。蒸気エンジンで汚水処理装置に電力を供給する
(3)蒸気の水は飲用にする
 オムニプロセッサーはうんちを5分で飲用水にできるという、無限の可能性を秘めた汚水処理装置だ。
 そんな新しい汚水処理装置は、なんと我が国のLIXILが試行錯誤を繰り返しながら製品化を目指しているというから驚き。うんちに目を向けることで救える命がある――。そう知ると、トイレに向かう時の気持ちも、なんとなく変わりはしないだろうか。
 他にも本書には、我が国のトイレ史が紹介されていたり、日本で最初の汚水処理場への潜入記が記されていたりして、さまざまな角度からうんちの奥深さを知ることができる内容になっている。茶目っ気のある文体からは、著者らが全力で楽しみながら、うんちを掘り下げていたことがうかがい知れ、クスっとさせられもする。
文=古川諭香

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バスの中で大量のビー玉を落とした小学生の男の子。拾いやすいように席を立とうとすると…/本当にあったゾッとする話

2021年1月27日 20:00 ダ・ヴィンチニュース

「怖いしヤバすぎ!」「最後のページまで読めない…」とSNSで大反響!
フォロワーさんの体験談をもとに描かれた「本当にあったゾッとする話」を紹介します。
体験者さんが高校生の頃のお話。バスに乗っていると、小学校高学年くらいの男の子が、持っていた大量のビー玉を落としてしまったそう。拾いやすいように席を立とうとすると…。

しばたま

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cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_9b07182a1a4f_目が覚めたら、なぜか宇宙ですっぽんぽん! 地球に帰るよりも、まずは服を手に入れろ!?/ウル松さん① 9b07182a1a4f 9b07182a1a4f 目が覚めたら、なぜか宇宙ですっぽんぽん! 地球に帰るよりも、まずは服を手に入れろ!?/ウル松さん① oa-davincinews

目が覚めたら、なぜか宇宙ですっぽんぽん! 地球に帰るよりも、まずは服を手に入れろ!?/ウル松さん①

2021年1月27日 20:00 ダ・ヴィンチニュース

あの“6つ子たち”が、宇宙を漂流!? 伝説のヒーロー“ウルトラマン”っぽいパーカーを発見!? 国民的ニートと、国民的ヒーローの異色コラボが奇跡のコミカライズ! 裸で宇宙を漂う6つ子たち! なぜか呼吸もできるし、スマホだって使える宇宙で、6つ子たちは…。

©円谷プロ ©赤塚不二夫/おそ松さん製作委員会
© Wannyanpu / LINE
<第2回に続く>

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病を患った老婦人の最期の願いは、“花嫁姿”を描いてもらうこと。40年もの間、想い続けた人は…/鵼の絵師⑤

2021年1月27日 19:00 ダ・ヴィンチニュース
cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_ccf79f98d13c_三島由紀夫がひた隠しにした出自のコンプレックス/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史② ccf79f98d13c ccf79f98d13c 三島由紀夫がひた隠しにした出自のコンプレックス/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史② oa-davincinews

三島由紀夫がひた隠しにした出自のコンプレックス/炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史②

2021年1月27日 19:00 ダ・ヴィンチニュース

日本文学史に残る数々の名作の裏には、炎上があった…! 不倫やフェチ、借金、毒親、DVなど…文豪たちは苦しみながらアノ名作を残した。炎上キーワードをひもとき、彼らの人生の一時期を紹介する『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口謠司/集英社インターナショナル)から、5つの炎上案件を掲載!※本記事は 山口謠司 著の書籍『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』から一部抜粋・編集した連載です

『炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史』(山口 謠司/集英社インターナショナル)

三島由紀夫の誇示


ひた隠しにした出自のコンプレックス

イラスト:三浦由美子
 世間では三島のことを貴族だといい、貴族に間違いないことを信じている。本人もそれを信じ、敢えてそのようにふるまってきたところから、間違いがはじまっているように思えてならない。平岡家の分家三代目の彼は貴族であっても、初代の祖父、定太郎は貧農出身の成り上がり者であることを、彼は知りつくしておりながら、とことんまでそれをかくし通し、優雅な家系のように誇示したあとが気になる、胸の底にうごめく貧農コンプレックスを、貴族のポーズで克服しようとしたとしか思えないふしがある。
(一九七一年刊『農民文学』第九十三号所収、仲野羞々子「農民の劣等感─三島由紀夫の虚勢」)
「誇示」とは「誇らしげに人に示すこと」をいう。
「誇示」という字の「誇」の右側は「大」と「于」の変形した形で作られている。「于」は「迂回」の「迂」の旁の部分にもあるが、これは「大きく曲がったアーチ」をいう。これに「大」と「言」が付き、「大げさに広げたものの言い方」を意味する。
『仮面の告白』の主人公「私」さながら、三島由紀夫が誇示した貴族的なポーズの影には、貧農出身というコンプレックスがあった。


三島の貴族的な生活

 三島由紀夫の年譜を見て、この人が「貧農出身の成り上がり者」の祖父を持っていたと思う人などいないだろう。
 父親の平岡梓(一八九四〜一九七六)は開成中学、第一高等学校、東京帝国大学法学部法律学科を卒業した農商務省の官僚だった。
 母親の平岡倭文重は、加賀藩漢学者、橋健堂(一八二二〜一八八一)の孫で、東京開成中学の校長を務めた橋健三の娘。三輪田学園中学校、同高等学校を卒業した才女である。
 祖父母の住まいは、東京市四谷区永住町(現・新宿区四谷)、実家は渋谷区大山町(現・渋谷区松濤)で、いずれも一等地である。
 三島本人はといえば、学習院初等科から学習院高等科、東京帝国大学法学部法律学科を卒業し、大蔵省に入って大蔵事務官に任命されるが、まもなく作家としての道を選んで、大蔵省を辞職した。昭和三十二(一九五七)年には、聖心女子大学を卒業したばかりの正田美智子さん(現・上皇后)と見合いをしている。また皇太子ご結婚祝賀の演奏会に招かれたりと、皇族との関係なども年譜には見え隠れするのである。
 三島は、こうした点からすればまったく苦労などなく、美しい文章で華麗な世界を自由自在に書き上げていたように思われる。初期の代表作『仮面の告白』に描かれる「私」の生活も、貴族的な煌びやかさに満ち充ちていると言えるだろう。
 しかしそれは、じつは「貧農出身の成り上がり者」の孫であることを「とことんまでそれをかくし通し、優雅な家系のように誇示した」ためだったと冒頭引用の仲野羞々子は言うのである。
 本当に、三島は、「胸の底にうごめく貧農コンプレックスを、貴族のポーズで克服しようとした」のだろうか─そういう見方で三島を捉えると、晩年の三島のボディビルへの熱中の理由も見えてくる。

三島のハッタリと祖父

 三島由紀夫の父、平岡梓は、その著『伜・三島由紀夫』で、『仮面の告白』について「その思い切ったハッタリ振りにびっくり仰天しました」と書いている。
 はたして、そのハッタリとはどの部分なのか。
 小説だからすべてが「ハッタリ」でもまったく構わないのだろうが、子どもの頃の家の話に、父方の祖父、平岡定太郎のことは不思議なほど触れられていない。
 それは、三島自身が作った年譜にも共通していることで、昭和十七(一九四二)年、三島が十七歳の時に定太郎は亡くなるが、このことをまったく記載しない。
 また、昭和十二(一九三七)年、三島は十二歳で、学習院中等科に進む。これまで三島は祖母のなつ(夏、夏子、奈徒などとも表記される)とその夫・定太郎の元で育てられ、中等科に進学するときに、父母のところに帰るのだが、この時も「祖父母のもとで」という表現を避けて、祖母のもとで育てられたと記している。
 このことについて、雑誌『噂』は、「祖父・定太郎の思い出を拒否したのは、やはり、自分の体内を、定太郎の父・太吉という播州の百姓の血が流れていることを恥じて、ひとに知られたくなかったためであろうか」と記す。
 ついでに少し『噂』という雑誌について記しておこう。これは文芸評論家・作家の伊藤整と一九七〇年代のベストセラー作家、梶山季之が企画して作った月刊誌で、資金は全て梶山が出資した。大宅壮一、内田百閒、川端康成、尾崎士郎など、各回、著名な作家を取り挙げて、彼らの周辺を洗いざらいにするという非常におもしろい雑誌であった。表紙の副題には「活字にならなかったお話の雑誌 梶山季之責任編集」とある。合計三十二冊を出すが、残念ながら五千万円の赤字で廃刊となった。
 それでは、三島が触れるのを避けた祖父・定太郎とはどういう人物だったのだろうか。
 三島の本籍は、昭和三十三(一九五八)年に杉山瑤子と結婚するまで、兵庫県印南郡(現・兵庫県加古川市)だった。
 それでは、この加古川の家から出た定太郎は、どうやって「成り上がり者」になったのだろうか。
『噂』は、平岡太左衛門の息子・太吉は妻のつるとともに蓄財にはげみ、長男・萬次郎と次男・定太郎の二人を賢く育てたと記す。そして、萬次郎は、「立志上京すると、苦学力行のすえ、東京で弁護士になった。明治三十一年三月には、三十八歳の若さで郷里から衆議院議員に当選し、次回も当選した」のである。
 次いで、三島の祖父、定太郎も「兄につづいて上京し、刻苦勉励して早稲田専門部に学び、さらに帝国大学法科大学を明治二十五年、卒業して内務省に入った」というのだ。
 定太郎はこの後、「徳島県参事官、栃木県警部長、内務省書記官兼衆議院書記官、高等文官試験委員、内務省参事官などを経て、更に広島、宮城、大阪の書記官に歴任し、後福島県知事に進み、前樺太長官熊谷喜一郎氏が、施設を誤り為に朝野の反対を受くるや、氏は前内閣の末路に当り、原内相に抜擢せられて其後任となる」。
 すなわち、三島の祖父・定太郎は、樺太長官にまで上っていったのだ。
「成り上がり者」と言われればそれまでだろう。しかし、成り上がり者といっても起業や株によって成り上がったのではなく、官僚としての道を真面目に栄進していったとすれば、必ずしも三島が嫌うような「成り上がり者」とは言えないのではないだろうか。三島自身も大蔵省に官僚として就職しているのである。

三島が祖父を嫌う理由

 三島が祖父を嫌う理由は少なくとも三つあった。
 まず、本名・公威の由来である。
 三島の父・平岡梓が書いている。「僕の父の恩人で当時造船界の大御所であった古市公威先生のお名前を頂戴した」(『伜・三島由紀夫』)というのである。
 ついでに言えば、三島の弟の名前、「千之」も定太郎の恩人で当時の有力官僚、江木千之の名前をもらい、さらに三島の父「梓」も、定太郎が敬愛、師事していた、早稲田大学を創立した小野梓の名前に由来するという。
『噂』は、これについて「自分の嫌悪した祖父が出世の途上で世話になったという人物の名前を背負わされた三島由紀夫の気持ちはどうだっただろうか」と記している。
 祖父を嫌う二つ目の理由は、定太郎が樺太本庁長官を、汚職の嫌疑で辞めたことだった。
 これは、明治四十五(一九一二)年に行われた衆議院総選挙をめぐる疑獄事件である。
『噂』が引く大正三年の記事には「すなわち当時、総選挙を行いしに政友会は資金の欠乏を感ずること甚だしく七十万円のうち三十万円は原内相の手により、二十万円は元田拓殖局総裁の手に依りてこれを引き受け、残り二十万円はその半ばを台湾総督府に、他の一半を樺太庁に負担せしめた」とした。
 はたして平岡定太郎は、十七の漁場の操業を許可した樺太物産会社を作らせておいて十三の漁場許可を転売しこれによって三十万円を得、このお金のうち十万円を選挙費用として政友会に贈ったというのである。
 このことは『原敬日記』にも見え、大正三年六月三日に原敬のところにやってきた平岡定太郎は、樺太本庁長官を辞任したと記されている。
 しかし、疑獄はこれだけではなかった。
 定太郎は、印紙切手類販売事件でも起訴されていた。
 そして、もうひとつ、三島が定太郎を嫌う理由──。
 それは、平岡梓が書いているが、「子供が僕一人というのは、あながち母の邪推を待つまでもなく、その平常の振舞いからして父があるいはトリッペルにとっつかれていたためかと思われます」(『伜・三島由紀夫』)というように、派手な遊びなどで、定太郎は若い頃から淋病(トリッペル)に侵されていたというのである。

徴兵検査の真実

 ところで、『噂』はもうひとつ、三島が後年、ボディビルなどで身体を鍛え、自衛隊に体験入隊するような理由を、祖父・定太郎の出身地との関係から炙り出そうとする。
 三島は、『仮面の告白』で次のように記す。
「私のようなひよわな体格は都会ではめずらしくないところから、本籍地の田舎の隊で検査を受けた方がひよわさが目立って採られないですむかもしれないという父の入智慧で、私は近畿地方の本籍地のH県で検査をうけていた」
 これは、半分は噓である。当時、徴兵検査は必ず本籍地で受けなければならなかった。
 三島はまた、この本籍地で受けた徴兵検査のことをこんな風に書いている。
「農村青年たちがかるがると十回ももちあげる米俵を、私は胸までももちあげられずに、検査官の失笑を買ったにもかかわらず、結果は第二乙種合格で……」(『仮面の告白』)。
 しかし、これも事実ではなかった。
 昭和十九年五月、志方尋常高等小学校で行われた徴兵検査を三島と一緒に受けた、船江不二男(『農民文学』同人)が、この時の三島のことを覚えていた。『噂』にはこうある。
 加古川の検査場(現在の加古川市公会堂)に約百人の壮丁たちを集め、それぞれ越中ふんどし一つ締めた裸体で身体検査がはじまった。なりは小さくとも、いずれも野良仕事で鍛えた浅黒い肌の頑丈な体軀ばかりである。そのなかで白い平岡公威の頼りない軀はひときわ目立った。農村育ちの無作法な若者たちが、かれをからかうように、指さしてひそひそ話を交わしたりする。囲われたなかでは、性病・痔疾の検査がおこなわれる。全裸で四つん這いになって検査官の前に尻を向けるのである。平岡公威も、四つん這いになった。校庭で体力の検査がおこなわれたのは、これらの検査が終わったあとである。
 四十キロの重みをもった土囊を頭上に何回持ち上げることができるかというのが検査方法であった。
 船江は、土囊を六、七回も頭上に持ちあげた。他の青年たちも、そうであった。農村の若者たちにとっては、朝飯前の運動だったといってもよい。いよいよ、船江たちの見ている前で、痩せて白い軀の平岡公威が腰をかがめて両腕を土囊の両端にかけた。だが、いつまでたっても持ち上げない。いや、持ち上がらないのであった。やっと地上から離れたが、わずか十センチくらいの高さである。力を出しきっていないのかなと船江が公威の顔を見ると青白い皮膚は紅く染まっていて、あきらかに全身の力をふりしぼっていた。
『仮面の告白』では「胸までももちあげられずに」と書いているが、三島は、土囊を胸どころか膝までも持ち上げることはできなかったのだ。
 こうした肉体的な恥ずかしさをまざまざと見せつけられた徴兵検査の場所こそ、祖父、定太郎の出身地であり、三島にとっては消すことができない本籍なのだった。三島は『仮面の告白』のなかで、定太郎や加古川についてわずかに触れるだけで、年譜でも、祖母の死は記しても、祖父の死を記さない。してみると、あるいは仲野羞々子が言うように、三島の中には、確かに定太郎を受け入れたくないコンプレックスがあったのかもしれないのである。
 だが、祖父が成り上がったように、三島もそのコンプレックスがあったからこそ、平岡公威から三島由紀夫に成り上がれたのかもしれない。

こう生きて、こう死んだ

三島由紀夫 大正十四(一九二五)年~昭和四十五(一九七〇)年
東京に官僚の父、梓と、漢学者、橋健三の次女であった母、倭文重の長男として生まれる。本名、平岡公威。学習院中等科に入学するまで祖父母の元で育つ。十六歳で「花ざかりの森」を発表。学習院から東京帝国大学法学部に進み、卒業後は高等文官試験に合格して大蔵省に入省するも、九カ月で退職して執筆生活に入る。最初の書き下ろし長編小説『仮面の告白』で作家としての地位を確立。以後、唯美的傾向と鋭い批評精神に富む作品を発表。小説だけでなく戯曲、評論など幅広く活躍。三十代に入ってからボディビルで肉体改造を開始。やがて政治的な傾向を強め、民間防衛組織「楯の会」を結成。陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地で東部方面総監を監禁、憲法改正と自衛隊員の決起を訴える檄を飛ばした後、割腹自殺を遂げた。作品は広く海外にも紹介され、ノーベル文学賞の候補にもなった。代表作に小説『金閣寺』『潮騒』『豊饒の海』、戯曲『近代能楽集』『鹿鳴館』『サド侯爵夫人』など。
<第3回に続く>

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cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_d83456f945cd_「情緒不安定になりそう…」アニメ『ひぐらしのなく頃に 業』第16話、前半パートと後半パートのギャップが大きすぎる!? d83456f945cd d83456f945cd 「情緒不安定になりそう…」アニメ『ひぐらしのなく頃に 業』第16話、前半パートと後半パートのギャップが大きすぎる!? oa-davincinews

「情緒不安定になりそう…」アニメ『ひぐらしのなく頃に 業』第16話、前半パートと後半パートのギャップが大きすぎる!?

2021年1月27日 19:00 ダ・ヴィンチニュース

『ひぐらしのなく頃に 第1話 鬼隠し編』上巻(著:竜騎士07、イラスト:里好/双葉社)
 2021年1月21日(木)にアニメ『ひぐらしのなく頃に 業』第16話が放送。1つのエピソードの中で描かれた展開に関して、視聴者から「ギャップが大きすぎる」「情緒不安定になりそう…」といった声が上がっていた。
 梨花が“あと5回だけ惨劇の運命に立ち向かう”と決めた矢先、4回も惨殺されてしまう姿を描いた前話。第16話では梨花が5回目のループへと突入する。
 しかし目を覚ました梨花が見たものは、切り裂かれた自分の腹部と雛見沢症候群を発症した沙都子。沙都子は村の守り神・オヤシロさまの祟りを鎮めるために、村の伝統行事である“綿流し”を梨花の“はらわた”でおこなおうとしていた。
 さらに沙都子は梨花がずっと、「雛見沢村から逃げ出したい」と想い続けていたことを指摘。雛見沢村を捨てようとした自分に非があると感じた梨花は、沙都子にはらわたを抉り出されながらも「私が間違っていた」と告げるのだった。
 終始不穏な雰囲気の中で、目を背けたくなる惨劇が描かれた前半パート。しかし次に梨花が目を覚ますと、そこには川で遊ぶ沙都子や友人たちの姿が。後半パートでは水着姿の梨花や沙都子が、真っ青な青空の下で和気あいあいとはしゃぐ様子が描かれている。
 このあまりの落差には視聴者も、「このタイミングで水着回を差し込んでくるってどんな神経をしてるんだ!?」「すごく可愛いのに全然楽しめない…」と困惑してしまったようだ。
 同話ではその後も事件などが起きず、梨花は平和な日常を過ごすことに。このまま何も起こらなければいいのだが…。
アニメ『ひぐらしのなく頃に 業』
放送時間:毎週木曜 24:30~
原作:竜騎士07/07th Expansion
監督:川口敬一郎
出演:保志総一朗、中原麻衣、ゆきのさつき、かないみか、田村ゆかり ほか

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cat_oa-davincinews_issue_9cc3de9b5fc8 oa-davincinews_0_3a1ba2d9257b_命とは? 生きるとは? 考えずにはいられない、美しさと闇の入り混じる世界の物語 3a1ba2d9257b 3a1ba2d9257b 命とは? 生きるとは? 考えずにはいられない、美しさと闇の入り混じる世界の物語 oa-davincinews

命とは? 生きるとは? 考えずにはいられない、美しさと闇の入り混じる世界の物語

2021年1月27日 19:00 ダ・ヴィンチニュース

『MAGICA』(星海ゆずこ/大和書房)
 大人になっても、時々無性に絵本のような世界観を楽しみたくなることがある。キラキラしていて、それでいてたまにゾッとする場面や切なさもあって…それでもなんだか夢のあるお話。現実では出会えないような場面を見られるのも、物語の醍醐味だ。
『MAGICA』(星海ゆずこ/大和書房)は、そんなおとぎ話のような世界を見せてくれる、心にじんわりくる物語。著者の星海ゆずこさんは、pixivやTwitterなどSNSで話題の漫画家。可愛いイラストで描かれるストーリーには、美しさと残酷さが交差する不思議な魅力がある。『桜蘭高校ホスト部』(白泉社)の著者である葉鳥ビスコさんも、「この世界の住人になりたい。宝物にしたくなる作品です。」と絶賛している。
 この物語は、1人のこどもが人間と鹿の間の容姿をした魔法使い・マジカに本を読んでもらう、という形で進められる。

 その本には命のかがやきを宝石に変えることができる、でもそれだけしかできない少し変わった魔法使いが登場し、彼が宇宙中の喜劇と宇宙中の悲劇を見届けていく。描かれるのは、「美しい国」「しあわせの刃」「極悪ユートピア」、そして描き下ろしである「不死鳥のあさぼらけ」の4つの世界。どの物語も、独特の思想や価値観を持った世界の中で、そこから外れてしまった者たちの物語だ。
 例えば「美しい国」。この国では生き物は老いないし、花も枯れない。寿命が尽きるその時まで美しいまま。これは18歳になると酒と人魚の肉が解禁され、1日1回人魚の肉を食べることで若さを保っているから。人魚を水産物として独占しているこの国の人たちは、自分たちが一番美しく自由であると信じていた。

 しかしここで、主人公・ルキはある魔法使いに出会う。キラキラと光るその魔法使いは、ルキたちのことを羨むどころか、「あなたの国は人魚に呪われてしまっているのね」と言う。
 この言葉にルキは憤慨。しかし翌日人魚を釣り上げ、それを育てて食べるためペットとして飼い始めたことでルキは変わっていく。人魚はルキにたくさんのことを教えてくれたのだ。人魚は本来しゃべる生き物で、ララシュバルツという名前もあるという。

 また、海の中のことなど会話もたくさん楽しんだ。その中でルキは、この人魚のことを友達だと思ってしまったのだ。しかし――。
 この国の人たちは人魚をトマトやバジルなどと同じ“食料”と捉えており、そこに悪意はない。ごくごく自然に食べているのだ。しかし人魚側の世界を見てしまったルキはそれができなくなってしまった。

 ララシュバルツがルキに言った「世の中には知らぬ方が良いこともあるのだよ」という言葉の深さが心にしみる。
「しあわせの刃」「極悪ユートピア」「不死鳥のあさぼらけ」も、この「美しい国」のように、読めば読むほど、考えれば考えるほど深みにはまっていく命のやり取りが描かれる。『宝石の国』や『キノの旅』、『カードキャプターさくら』など、可愛さ、美しさと闇が入り混じる世界に惹かれる人ならハマること間違いなしの作品だ。一冊で多くの世界、そしてそこにある価値観の違いを垣間見ることができるこの『MAGICA』。覗いてみると、目の前の現実の違う視点が見えてくるかも?
文=月乃雫

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