タバコを吸っている風な気持ちになれる駄菓子「ココアシガレット」にも時代の波が来ているのでしょうか。こんなTweetが話題です。
電子タバコ風な「マイコス」……!!
時代の潮流に合わせて駄菓子もスタイル変更しているの? 販売元のオリオン株式会社に話を聞きました。
かつてタバコは「オトナへの憧れ」を体現する存在だった
1951年に誕生した「ココアシガレット」。当時、威厳のあるオトナの嗜好品として子供にとっての憧れだったタバコをモチーフにして生まれました。
ネイビーが基調のシンプルなデザインは、人気タバコ「ピース」から着想を得て1952年にデザインに変更されたものです。
チョコレートの香りを楽しめながら、口に爽快感をもたらす――。
そんな、デザインも味もオシャレなお菓子は子どもたちの間で爆発的にヒットしました。戦後まもない、チョコレート自体も貴重だった時代です。
「禁煙を応援する」という新しいコンセプトへ
しかし、次第にタバコのイメージも変わりました。健康志向が強まりに伴い、ココアシガレットは2011年の60周年を機に「禁煙を応援する」というコンセプトのもと生まれかわったのです。
タバコを吸うよりこの1本。
禁煙を応援という流れにのっとり、2016年に電子タバコをオマージュした「マイコス」が誕生しました。
舞妓があしらわれたデザインは、iQOSと混同させないため、海外からの需要を見込んだためだといいます。
「見てたのしい、もらってうれしい、食べておいしい、またほしい」をモットーに、オマージュのようなデザインの商品を多く手がけてきた同社。過去には「ミニコーラ」が訴訟対象となり勝訴した経験もあります。
マイコスは過去の経験から商標登録出願するなど「類似品」として丁寧に商品開発を進めているそうです。誕生当初、英語名は「my QOS」でしたが、現在は「my COS」に変更。これも混同を避けるためだといいます。
なお、マイコスはココアシガレットに取って代わったわけではなく、両商品とも販売中。Amazonでも買えます。