◆ 勇気ある配球を大矢明彦氏が絶賛
ヤクルトが9回サヨナラ勝ちで6連勝。先週末の広島3連戦に続いて巨人を3タテで下し、優勝マジック点灯にリーチをかけた。
巨人とのカード3戦目は、原樹理と菅野智之の両先発による投手戦。ヤクルト打線は巨人投手陣に9回途中までノーヒットに抑え込まれたが、原が要所を締める好投で6回無失点とゲームを作り、リリーフ陣も無失点で継投。2試合連続の完封リレーでサヨナラ勝利を呼び込んだ。
終わってみれば、巨人3連戦で許した失点わずか「2」。第1戦の6回を最後に21イニング無失点と、バッテリーが不調な巨人打線をほぼ完璧に抑え込んだことが連勝更新の大きな要因となっていた。
7日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』で解説を務めた大矢明彦さんは、「ヤクルトの中村が本当に相手のバッターを見ながら抑えられるようになった。成長を感じた」と、7日の完封サヨナラ劇を振り返り、主砲・岡本和真を封じた中村悠平のリードに言及。
4回先頭で4番・岡本と対峙した場面では、原樹理とのコンビで内角にシュートを2球続け、最後はカウント1-1から「緩い球でタイミングを変えて打ち損ないを誘った」と109キロのカーブで遊ゴロに料理。
同点の9回一死無走者でマクガフをリードした場面では、カウント1-2からの4球目、カウント2-2となった6球目に速球で内角高めを突き、7球目のスライダーで中飛に仕留めた。
大矢さんは「ホームランを打たれちゃいけない場面なので、インサイドいきにくいところなんだけど、結構真っ直ぐでインサイドを攻めていくんですよ」と9回の対戦を振り返りつつ、「このカウントじゃないといけないというところで要求しないと危なくなるんですよね」と、内角を攻めるタイミングも的確だったと解説。
「最後は真っ直ぐいったがためにスライダーで打ち取れた。ホームランバッター相手にインサイドいくのは本当に怖いんだよ」と、勇気ある配球で投手を引っ張った中村のリードを絶賛していた。
また、番組MCを務めた高木豊さんは「中村のリードにも応えられるだけの投手陣が整ってきたということ」と、投手陣の踏ん張りにも賛辞を送り、大矢さんも「今日のゲームでも2ボールから始まったのが4回しかない。ストライクがほとんど先行しているんですよ。だから余計にリードもしやすくなる。それだけピッチャーも頑張っている」と、バッテリーで掴んだ2戦連続完封を称えていた。
☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2021』
【動画】9回衝撃のラスト…ヤクルトがサヨナラで6連勝