2021年はコロナの影響が経営に直撃!一方で「副業が独立へのステップアップ」につながる新たな傾向も
新型コロナウイルス感染拡大が経営にどのような影響を及ぼしているのか。また、「前職に戻りたい」と考えている脱サラ経営者はどの程度いるのだろう。そこでアントレは、過去に企業勤めの経験がある20代から60代までの経営者551名を対象に実態調査を実施した。
会社員または前職に戻りたいと回答した経営者は、飲食・小売・理美容・エステの業種を中心に例年の2倍に増加しており、コロナの影響が顕著にあらわれていたものの全体では1割にとどまっており、大半の経営者がコロナで打撃を受ける中でも事業継続に意欲的であることがわかった。
また8割が業績悪化の影響が出ている中、独立2~3年未満の経営者においては、コロナへの対応として「設備投資計画や採用計画の見直し」により資金繰りを工夫している人が多い結果となり、事業拡大期においてのコロナ打撃により、予定していた投資計画の再設計などに奮闘している実態がうかがえる。
新トレンドとしては、独立3年未満の経営者の半数が「副業経験者」であったほか、副業経験者の6割は「副業していたことが独立に生かされた」と回答するなど、副業が独立へのステップアップになっていることが明らかな結果となった。
さらに、独立から間もない経営者を中心に「在宅型」の働き方を選択する人も増えており、今後は在宅型の働き方を目的に独立する人が増えていくことも推測できる。
構成/ino.