「Iot家電」の利用実態
IoTとは、Internet of Thingsの略であり、IoT家電とは自身のスマートフォンと家電がインターネットにより結びつくことで、外出中に家電の操作や運転状況が確認できるといった便利機能を搭載した新時代の家電のこと。
使ったことないと思っている人も、ここ最近購入した家電を改めて確認してみると、実は「Iot家電」だったなんてこともあるかもしれない。
そんな「Iot家電」の利用実態についてこのほど、不動産直販サイト「FLIE(フリエ)」を運営している株式会社FLIEにより、日本在住で20歳以上の方694名を対象にした調査が行われた。
およそ4人に1人は「IoT家電」を所有している
まずは、一般の方の「IoT家電」所持率を調査した。
約4人に1人が現在「IoT家電」を持っていると回答した。毎年さまざまな製品が発売されているものの、まだ普及していない結果といえるかもしれない。
次はこの回答を年代別に見ていく。
30代以下(20代・30代)と、40代以上で「IoT家電」の所持率に若干の変化が見られた。大きな差ではないものの、若年層の方が7.5%程度多く「IoT家電」を持っていることがわかった。
持っているIoT家電、最多は「スマートスピーカー」
持っている「IoT家電」の種類は、約半分の方が持っている「スマートスピーカー」が頭抜けてトップとなった。
続いて第2位は「テレビ・モニター」、新型コロナウイルスによる在宅時間の増加でより注目される「エアコン・空気清浄機」は第3位という結果となり、比較的IoT家電としての機能をイメージしやすい家電が上位にランクインした。
「その他」のフリーアンサーでは「Blu-rayレコーダー」「アロマディフューザー」「防犯カメラ」などの回答がみられた。
続いて、実際に使用している方に「IoT家電」のどこにメリットを感じているのかを聞いた。
圧倒的な割合で83.6%の「遠隔操作」が第1位という結果になった。導入するメリットとして、効率的に、楽をして家電を動かせるところに最大の魅力があるのかもしれない。
そして、およそ5人に1人が第2位の「家電の稼働状況の把握」20.6%、第3位の「家事などの時間短縮」18.8%を選んだ。
「IoT家電」を持っていても、使いこなせていない方は54.5%で多数派という実態が明らかに
さらに「IoT家電」を使いこなせているかどうか聞いた。
半数以上が「いいえ(使いこなせていない)」と回答する結果となり、せっかく便利な機能を搭載した「IoT家電」を持っていても、パフォーマンスを最大限活かせている方は少数派という結果になった。
この質問にあわせ「IoT家電を使いこなせていないと思う理由」についてもフリーアンサーで答えてもらった。
■使いこなせていない理由
・40代男性:わざわざスマホを使って操作する方が面倒だからです
・30代女性:ついつい手動で動かしてしまい、その後に気づくのでイマイチ活用できていない気がする為
・30代男性:家全体のIoT化はできておらず、いまいち実力を発揮させられていないと思うため
・40代女性IoT家電とスマホを繋ぐのに苦労しています。いつも息子にやってもらっています。
将来取り入れたい「IoT家電」の種類としては、ウィルス対策にも効果的な「エアコン・空気清浄機」が第1位となった。
そのほか、上位には日々の生活で使用頻度が高い家電が多数ランクインする結果に。IoTならではの商品「スマートロック」「スマートスピーカー」も約3割の方が取り入れたいと回答した。
家探しの際にIoT機能備え付けの「スマートホーム」を検討する方は57.3%で半数超え
複数のIoT機能を搭載したスマートホームを検討すると答えた方は57.3%と多数派という結果になった。今回の調査結果では、まだ「IoT家電」の所持率が低く、完璧に使いこなせている方が少ない中ではあったが、将来的にはIoTの便利な機能に囲まれて、効率的で楽をしながら生活をしたいと潜在的に考えている方が多い現状が見受けられた。
<調査概要>
調査方法:インターネット調査
調査対象:日本在住で20歳以上の方694名
調査期間:2021年4月8日~2021年4月14日
出典元:フリエ住まい総研(株式会社FLIE)
https://flie.jp/magazine/category/features/research/
構成/こじへい