「カード型」というだけで辛抱たまらなくなる筆者は、ついつい見かけるたびに衝動買いしてしまいます。そんなカード型製品偏愛主義者が、ドコモの2018-2019冬春新商品発表会でもっとも惹かれた製品が「カードケータイ KY-01L」です。
名刺入れにも入る そう、カードケータイならね
カードケータイはその名のとおり京セラ製のカードサイズケータイ。本体サイズは91×55×5.3mm、重量は約47g。nanoサイズのSIMカードを装着可能で、4Gケータイとして世界最薄、最軽量が謳われています。目的のためには手段を選ばずという言葉を具現化したような本製品は、筆者の大好物です。
Androidベースだが機能は限定的
カードケータイと名付けられた本製品が携帯電話であることは間違いありませんが、端末情報を見てみるとOSのベースはAndroidのようです。なんらかの方法でアプリをインストールできれば非常に面白くなりそうなので、どなたかが道を切り開くことを強く期待します。他力本願でスイマセン。
本製品を触った第一印象は質感の高さ。前面、背面ともに防指紋加工が施されており、薄いながらも剛性の高いボディーに安っぽさはいっさいありません。特筆しておきたいのが、音と振動の絶妙さ。「ピポッ」、「ピッ」といういかにもな電子音と、結構強めのバイブレーションが……高級感あるんですよ! 音も振動も安易に選ばず、開発陣がこだわって調整していると個人的に睨んでいます。お疑いの方は、ぜひ店頭でお試しください。
ウェブブラウザーが動くので サイトのチェックもできる
連絡先、メッセージ、カレンダー、時計、電卓、メモ帳搭載と意外と多機能な本製品ですが、驚かされたのはウェブブラウザーが動くことです。
画面の描画色が16階調のグレースケールである、電子ペーパーディスプレーの特性上書き換え時にちらつきが発生する、動画や音声の再生をサポートしていない、GPSを搭載していないため位置情報をウェブページで利用できない、ピンチイン・アウト操作できない、ホーム画面にサイトのショートカットを作成できない……などなど制限は多々ありますが、カードサイズのデバイスでウェブページを見られるのですから感動しますねー。
なお、アルファベットや数字だけでなく、日本語もフリック操作で文字入力可能です。電子ペーパーディスプレーの特性上、描画は遅れますが、遅延を無視してどんどん操作すれば、スマートフォンとほとんど変わらぬ速度で文字入力可能です。
【まとめ】通話専用スマホと割り切るか コンパクトな2台目としてならアリ
端末代金は一括払い3万1752円と特に優遇されているわけでもなく、月々のランニングコストは2133円から(カケホーダイプランで24ヵ月目まで。25ヵ月目以降は3024円)と結構な金額がかかります。正直、一台持ちするような端末ではないです。携帯電話に慣れない方には使いこなしが難しすぎますし、スマホネイティブな方々にはあまりにも機能が少なすぎます。
それでも「カードケータイ」であるという一点だけで、ガジェッターの欲望を揺さぶる魅力を持っていることは間違いありません。そして、できるだけコンパクトにもうひとつの携帯電話を持ち歩きたいという方には、名刺入れにすら入る本製品は唯一無二の存在と言えるでしょう。
ドコモ「カードケータイ KY-01L」の主なスペック
メーカー京セラ
ディスプレー2.8型電子ペーパー
画面解像度480×600ドット
サイズ約55×91×5.3mm
重量約47g
CPU1.1GHz(クアッドコア)
内蔵メモリー1GB
内蔵ストレージ8GB
外部ストレージ×
最大通信速度下り最大100Mbps
VoLTE○
カメラ画素数×
バッテリー容量380mAh
FeliCa/NFC×/×
ワンセグ/フルセグ×/×
防水/防塵IPX2(防滴)/-
生体認証×
USB端子microUSB
連続待受時間(LTE/3G)約100時間/約100時間
連続通話時間(LTE/3G)約110分/約160分
カラバリインクブラック
発売時期11月下旬
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NTTドコモ
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