Samsung Portable SSDの高セキュリティ機能をM1 Macでも活用!
驚きの性能と圧倒的に長持ちするようになったバッテリー駆動時間などで、愛用者続出中のAppleシリコンのM1を搭載したMacBookシリーズだが、ユーザーインターフェースの大幅な変更や、セキュリティが強化されたmacOS Big Surとともに、ハードとソフトウェアの互換面に多少の不安が残っている。macOSのメジャーバージョンアップではいつものことだが、Appleシリコンへの対応もあってM1 Macでは思わぬところで周辺機器の動作でつまずくことがある。
パスワードロック機能や指紋認証機能を有する外付けSSDも、Appleシリコン&macOS Big Surの強化されたセキュリティの影響で、インストールにひと手間必要になっている。
そこで、「Samsung Portable SSD」各製品のパスワードロック機能や、指紋認証機能を利用するためのPortable SSD SoftwareをM1 Macにインストールする際のポイントを、日本サムスンに教えてもらったので紹介していこう。
まずはmacOS Big Sur対応のアプリをゲット
Portable SSD Softwareは、macOS Big Sur版が用意されており、最新VerはT5とX5が“Ver1.6.8”、T7とT7 Touchは“Ver1.7.3"になっているので、サムスンのウェブサイトからダウンロードしよう。T5またはX5とT7/T7 Touchの両方を使っている人は、両Verをインストールすることで、それぞれパスワードロックや、指紋認証機能を使えるようになる。
M1 Macで定番操作のセキュリティ設定を実行
Portable SSD Softwareをダウンロードしたら、セキュリティポリシーを変更していこう。M1 MacはIntel Macとシステムの起動プロセスが変わったため、セーフモードの起動手順などがこれまでと異なり、Macでトラブルや性能低下が起きた場合に有効な定番手法である“SMC”と“PRAM(NVRAM)”のリセットも廃止されている。
M1 Macでは、まず電源ボタンを10秒間程度長押しして起動オプションを表示させる。そのあとは、歯車アイコンの「オプション」を選択して、「スタートアップマネージャ」を起動。メニューバーの「ユーティリティ」にある「起動セキュリティユーティリティ」選択しよう。
macOS Big Surの起動ストレージを選び、「セキュリティポリシー」ボタンをクリック。デフォルトの「完全なセキュリティ」を、これまでのmacOSと同レベルのセキュリティとなる「低セキュリティ」、さらに「確認済みの開発元から提供されたカーネル機能拡張のユーザ管理を許可」のボックスにチェックを入れて、再起動すればPortable SSD Softwareのインストール準備は完了。あとは、従来通り解凍した“SamsungPortableSSD_Setup_Mac.pkg”をダブルクリックしてインストールすればオッケーだ。
持ち歩きも安心のパスワードロックと指紋認証機能を活用
M1 Macのセキュリティポリシーを変更して、Portable SSD Softwareをインストールしたあとは、パスワードロック機能と指紋認証機能を活用でき、M1 Macでも問題なくT7 Touchのロックを解除する指紋登録ができる。
なお、指紋登録されているT7 Touchであれば、ホスト側(今回の場合、M1 Mac)にPortable SSD Softwareがインストールされていない環境でも指紋認証によるロック解除が可能だ。事前に他のMacやWindows PC、Android端末での設定が必要にはなるが、M1 Macのセキュリティポリシーの変更に抵抗がある人は参考にしてほしい。
そのほか、ほぼ問題ないのだが、T5、X5向けのPortable SSD Software Ver1.6.8でパスワード入力後のストレージ再認識時に、“ディスクの不正な取り外し”エラーが発生する症状が発生した。これはmacOS Big SurをインストールしたIntel Macも同様だが、T7、T7 Touch向けのVer1.7.3では発生しないので、アップデートでの修正に期待したいところだ。
また、macOS Big Surのセキュリティアップデート後(macOS Big Sur 11.2.3アップデートを適用)に、Portable SSD Softwareを再インストールする必要があるなど、使い勝手がいまひとつな面も残っているが、約15年ぶりになるAppleシリコンの搭載とともに大幅な変更が施されたmacOS Big Surでは、問題解決に多少時間がかかってもやむを得ないところだ。
なお、Portable SSD Softwareをアンインストールするには、ユーザー/Library/ApplicationSupport/にアクセス(Finderで隠しファイルを表示するには「command」+「shift」+「.」)。「PortableSSD」または「Portable_SSD」フォルダーにある「Cleanup××All.scpt」を実行する必要がある。当然だが、アンインストール前にPortable SSDのセキュリティモードは解除しておこう。
SamsungのPortable SSDで M1 Macのストレージ容量をアップ
M1 MacBook Airなど、M1搭載Macでは内蔵ストレージが大幅に高速化したものの、容量アップは購入時のみかつコストはかなり高めだ。そんなウィークポイントも、外付けSSDストレージに速度を必要としないファイルや、使用頻度の低いファイルを移せば解消できる。
最近M1 Macの内蔵ストレージの容量不足に悩んでいる人や、この春にM1 Macとともに新生活をスタートする人は、Portable SSD Softwareでの高セキュリティに、高い携帯性、堅牢性を備えるSamsungのPortable SSDを選んで、より快適なさらなる高みを目指そう。
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