cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_uvgybqkucu3m_"カンカン"のペースが急上昇する踏切、その音を聞いてみた uvgybqkucu3m 0

"カンカン"のペースが急上昇する踏切、その音を聞いてみた

2016年8月13日 07:00 乗りものニュース

知らない人は故障と勘違いも?

 踏切音といえばどんな音を想像しますか。普通は「カンカン」という音が一定ペースで鳴り響くものを思い浮かべますが、京成電鉄の路線にある大半の踏切は音のペースが“上昇”することがあります。その理由は何でしょうか。

 この踏切を製造している京三製作所によると、京成電鉄の踏切では最初の列車が通過して、続いて反対方向から2本目の列車が来るときにだけ「カンカン」の速度が上がるのだそうです。これを知らない人が見ると「故障かも」と勘違いするかもしれません。

 京三製作所の警報音発生器には通常タイプと低音階タイプの2種類があり、京成電鉄に納入しているのは通常タイプとのこと。ただし「カンカン」のペースが上がるようにした特殊仕様だといいます。

 納入時期は20~30年前で、京成電鉄が当時どのような意図を持っていたかは不明ですが、ほかの鉄道会社にこの特殊仕様の警報音発生器を納入した実績はないとのことです。

【動画】「カンカン」のペースが上がる京成電鉄

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_1jy5g65wos21y_"幻の貨物新幹線" 半世紀残った遺構、来年にも見納めに 1jy5g65wos21y 0

"幻の貨物新幹線" 半世紀残った遺構、来年にも見納めに

2016年8月14日 14:13 乗りものニュース

北海道がより近かった可能性

 もし、新幹線に貨物列車があったら、東京と北海道・函館の距離はもっと近かったかもしれません。

 2016年3月に新青森駅から新函館北斗駅まで開業した北海道新幹線では、「新幹線」と「貨物列車」が大きな課題になっています。本州と北海道を結ぶ青函トンネル付近で、新幹線と在来線の貨物列車が線路を共用していることから、新幹線はその風圧がすれ違う貨物列車に影響を与えないよう、同トンネル付近で減速運転(140km/h)せねばなりません。つまり、新幹線が“本来の能力”を発揮できていないからです。

「貨物新幹線」があれば、こうした問題は発生しなかったかもしれません。ですがいまも昔も、新幹線に貨物列車は走っていません。

 しかし昭和30年代に「新幹線」が開発された当初、「貨物新幹線」も計画されていました。そしていまもなお、その痕跡が大阪府摂津市内に残っています。

 区間にすると、東海道新幹線の京都〜新大阪間です。新幹線の高架橋が一部分だけ盛り上がるように、コンクリートの構造物が設けられています。これが「貨物新幹線計画」の遺構です。

 列車が高速で通過する「本線」と、そこから分岐し、貨物ターミナル駅へ向かう線路を立体交差させるための構造物で、ごくかんたんにいえば「本線から貨物ターミナルへ向かうジャンクションの一部」です。この“ジャンクション”の先には、実際に「貨物新幹線ターミナル」設置を想定した土地も確保されていました。

具体的に計画されていた「貨物新幹線」、その内容

「東京・大阪間の到達時分は、急行旅客において概ね3時間、貨物において概ね5時間30分を目標とすること」

「新幹線」の誕生へつながる、1958(昭和33)年に日本国有鉄道幹線調査会が運輸大臣へ出した答申書には、このように「貨物新幹線」に関する計画が盛り込まれました。そして以後、実現に向け次のような構想が練られていきます。

・新幹線の高速性能を生かし、“箱”単位で輸送する「コンテナ方式」、またはトラックやトレーラーをそのまま列車に乗せる「ピギーバック方式」にする。
・30両編成(電車方式)で最高速度150km/h。東京〜大阪間の所要時間は5時間半。
・旅客列車と競合しないよう、東京と大阪を22時以降に発車。翌朝5時までに到着させる。
・線路保守の作業時間を確保するため、週に1回運休する。
・貨物駅は東京と静岡、名古屋、大阪の4か所。

 そして、東海道新幹線の開業翌年である1965(昭和40)年から、東京〜大阪間で1日あたり3往復の「貨物新幹線」運行を予定して、用地の買収など具体的な準備を進める段階にまでなります。しかし、東海道新幹線の旅客輸送量が予想を上回り、夜間の保守作業が毎日必要になるなど状況が変化。「いつの間にか貨物列車計画は立ち消えに」(公益財団法人 交通協力会『新幹線50年史』)なってしまいました。また、東京新聞が2013年に報じたところによると、インフレによる東海道新幹線の建設費増大も「断念」の理由とされています。

 もしこのとき「貨物新幹線」が実現していたら、北海道新幹線の状況は現在と変わっていたかもしれません。「夜間運転」「最高速度150km/h」という当初の条件のままでは解決は難しいですが、「貨物新幹線」に半世紀の歴史があったとしたら、また違ったことにもなるでしょう。

 先述した“ジャンクション”の遺構は、このとき確保された大阪の「貨物新幹線ターミナル」へ向かうため、造られたものです。ターミナル設置が予定されていた場所は現在、在来線の大阪貨物ターミナル駅(大阪府摂津市)として利用されています。

 また東京で確保されていたターミナル用地は品川区にあり、その後、東海道新幹線の大井車両基地、在来線の東京貨物ターミナル駅として活用されました。

「貨物新幹線」の痕跡、あと1年ほどで見納めか 進む撤去作業

 利用価値がないながら、管理の手間はかかるこの「貨物新幹線計画」の痕跡、あと1年ほどで消えてしまう見込みです。

 JR東海によると、この遺構は「三島高架橋」といい、現在、その撤去作業を進めているとのこと。コンクリート製で、元々の長さは約90mでしたが、2012年8月から2014年2月にかけての工事1回目でそのうち約50mを撤去。そして2015年9月から2回目の工事を開始し、約2年で残りの部分についても撤去を予定しているといいます。

「撤去作業にともなうコンクリート片などの飛散防止や、作業中に地震などの天災が発生したときの対応などを想定し、安全に作業できる方法が確立したため、撤去することになりました」(JR東海 広報部)

 東海道新幹線で京都駅から新大阪駅へ向かい、右側にサントリーの山崎蒸留所を眺めてほどなく、車窓に一瞬、コンクリート柱——“遺構”が横切ります。それが「貨物新幹線計画」の存在を伝えてくれるのは、あとしばらくです。

 ちなみに現在、在来線でですが、東京〜大阪間で「貨物新幹線」に近い列車が運行されています。コンテナ電車列車「スーパーレールカーゴ」です。

 最高速度130km/hで、東京〜大阪間を約6時間で走行。機関車で貨車をけん引するのではなく、加速性能などに優れる「電車方式」であるなど、「貨物新幹線計画」と似た内容になっています。

【画像】地図にも載っている「幻の貨物新幹線」

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_1hbfzjnnqz037_リオ五輪開会に登場 "飛行機を発明"したブラジル人とは 1hbfzjnnqz037 0

リオ五輪開会に登場 "飛行機を発明"したブラジル人とは

2016年8月13日 00:00 乗りものニュース

「飛行機」はブラジル人が発明した?

 2016年8月5日(日本時間8月6日)に開幕した「リオデジャネイロオリンピック」。その開会式の序盤、ひげを蓄えた紳士が一風変わった飛行機に乗って離陸、ワイヤーにつるされ、場内をゆっくり上昇していく様子、見た人は少なくないでしょう。

 この「ひげの紳士」は、19世紀から20世紀初頭を生きたフランス系ブラジル人、アルベルト・サントス・デュモン。開会式に登場した「14bis(14号の意)」と呼ばれる飛行機を開発した人物です。

 日本において、デュモンの知名度は決して高いとはいえません。しかし、あとほんの少しだけ“歴史の歯車”が食い違っていたならば、世界中の教科書に記され、日本においても知らない人はいない偉人になっていたことでしょう。

 現在、デュモンに代わり教科書へ記されているのは、ウィルバー・ライトとオービル・ライトというふたりのアメリカ人、すなわち「ライト兄弟」です。デュモンは「ライト兄弟の次に飛行機を発明した人物」なのです。

 デュモンは1906(明治39)年9月13日、フランスのパリ郊外において「14bis」の初飛行を実施し、飛行機の“発明”に成功します。しかし彼の“発明”は、史上初ではありませんでした。すでにライト兄弟が1903(明治36)年12月17日、彼らの飛行機「フライヤー」号によって、飛行に成功していたのです。

「発明」とは、三省堂『大辞林 第三版』によると「それまで世になかった新しいものを、考え出したり作り出したりすること」。そう考えると、デュモンの実績を「発明」と表現するのは、適切ではないと思うかもしれません。

ライト兄弟は「うそつき」?

「デュモンが飛行機を発明した」ともいえる理由のひとつは、ライト兄弟がその飛行機「フライヤー」を原則非公開とし、わずかな立会人のもとでしか飛行を実施しなかったことによります。

 1900(明治33)年ごろには、すでに“空気よりも重い”飛行機の誕生はあと一歩のところにあり、欧米では誰が一番最初に飛行機を完成させるのか、多くの研究家によって競争の状態にありました。そして当時、「飛行に成功した」と自称するものが少なくなかったため、ライト兄弟の実績もまったく信用されなかったのです。

 デュモン自らが搭乗した「14bis」による最初の飛行は、たった6mでした(諸説あり。おおむね4~7mといわれる)。しかしながらデュモンは、「一般公開のもとで初めて飛行を成功させたこと」によって、「飛行機の発明者」としてその名を世界中へ轟かせることになります。「ライト兄弟は『フライヤー』を飛ばしたというが、彼らは『ライヤー(嘘つき野郎)』である」、そう記した新聞さえありました。

 もちろん、ライト兄弟の実績は事実でした。また「14bis」が左右水平方向(ヨー軸)と上下垂直方向(ピッチ軸)の操縦しかできなかったのに対し、その約3年前に登場したライト兄弟の「フライヤー」はさらに左右横転(ロール軸)の操縦も可能。現在の飛行機とまったく同じように、機体の姿勢を自由にコントロールすることができました。

 さらに「14bis」が飛んだころには、すでに「フライヤー」は数十分間の飛行を実現。後日、ライト兄弟がパリへ乗り込んで初めて「フライヤー」の公開飛行を実施すると、ライト兄弟をして「ヨーロッパの飛行機などニワトリがジャンプしたに過ぎない」という自信が“本物”であったことが実証されます。

自分のせいで殺し合う兄弟 みずから命を絶ったデュモン

 デュモンは「史上初の飛行機発明者」という称号こそ逃しましたが、まぎれもなく「飛行機」を“発明”したひとりです。彼は純粋に「空を自由に飛びたい」という夢のため「飛行機」を発明しました。しかしその後、デュモンと「飛行機」を待ち受けた“現実”は、過酷なものでした。

 1914(大正3)年に第一次世界大戦が勃発すると、爆弾を搭載して都市を破壊する「爆撃機」や、飛行機そのものを撃ち落とすために機関銃を搭載した「戦闘機」が登場。「夢の乗りもの」だったはずの飛行機は、「戦争の道具」として使われるようになります。平和を愛するデュモンにとって、自分の発明が若者の命を奪ってゆく現実はとても耐えられないものでした。

 第一次世界大戦の終結後、デュモンは祖国ブラジルや国際連盟に対して飛行機の軍事利用禁止を訴えるも、すでに飛行機は軍隊にとって必要不可欠な存在になっており、デュモンの願いがかなうことはありませんでした。そして1932(昭和7)年、失望と持病の悪化からデュモンは自殺をはかり、59年の生涯を閉じます。

「私の発明が兄弟同士で殺し合う結果を生もうとは、思いもよらぬことでした」

 デュモンはそう、言い残しています。

 自身の初飛行から110年の時を経た平和の祭典、「リオデジャネイロオリンピック」の開会式で、再び世界の注目を集めたデュモン。その心境は、嬉しくもあり、少し悲しくもあるかもしれません。

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_s4xwg3qzal43_新幹線の車内清掃に効果「魔法のホウキ」とは? s4xwg3qzal43 0

新幹線の車内清掃に効果「魔法のホウキ」とは?

2016年8月13日 14:00 乗りものニュース

「人」にも高い効果がある「魔法のホウキ」

 列車の折り返し運転にともなう車内清掃。特に、東京駅で行われている新幹線のものが有名でしょうか。

 ただこの際、長い時間を要してしまうと、列車が折り返して発車できるまでの時間も長くなる、すなわち時間あたりに発車できる列車の本数が少なくなり、輸送力が減ってしまいます。そのため車内清掃では、列車の運行に与える影響を極力なくし、かつ乗客に快適なサービスを提供するため、さまざまな工夫を実施。そのひとつとして挙げられるのが、東海道新幹線で生まれた「魔法のホウキ」です。

 一見すると、普通のホウキとそう変わらないようにも思えますが、人の手程度の湿り気にも反応する「水濡れ検知センサー」を装備しており、座席を掃きながら、そこがぬれているかどうかのチェックが可能。効率的な清掃を実現しました。

 しかもこの「魔法」、「効率」のみならず、「人」に対しても大きな効果があります。

 東海道新幹線の車内清掃を行っている新幹線メンテナンス東海によると、このホウキができるまで、中腰になって座席ひとつひとつを触り、ぬれていないか確認していたそうです。しかし、1日に何百もの座席をチェックすることになるため、腰への負担が大きいほか、指紋が消えてしまうこともあったといいます。

 その問題を解決するため、新幹線メンテナンス東海社員の声から、この「魔法のホウキ」が誕生したそうです。

 2016年7月23日(土)と24日(日)に開催された東海道新幹線・浜松工場(静岡県浜松市)の一般公開イベント「新幹線なるほど発見デー」では、この「魔法のホウキ」を用いた車内清掃体験が行われ、あえて座席に霧吹きを使用。「魔法のホウキ」を持った参加者たちにより車内各所で、「ピー」という通知音とともに水ぬれが検知されていました。

市販されている「魔法のホウキ」 新幹線以外での使い道は?

 東海道新幹線の「魔法のホウキ」、「グリーン車用」もあるそうです。

 そのままでも、開いても使えるようになっている、グリーン車の座席足元にある足置き。「グリーン車用」のホウキには突起がつけられており、それをひっかけるだけで、この足置きをかんたんに開けるようになっているのです。やはり、かつては中腰になって足置きを開いていたため体へ負担があったそうですが、この工夫によって解消されたといいます。

 また新幹線メンテナンス東海によると、東海道新幹線の座席はホウキで払うだけではなく、定期的に“洗っている”そうです。まずホコリなどを清掃したのち、バキューム(吸引器)に噴霧ノズルを取り付けた専用の道具を使用。座席へアルカリイオン水を吹きかけるとともに、それを吸い込み、アルカリイオン水の対流、吸引を繰り返すことで、座席内部の汚れまで除去しているそうです。

 この「魔法のホウキ」は市販されており、誰でも購入できます。その開発、製造、販売を行っているパワーテクノによると、バスや船、映画館、ホールなどで使われているそうです。飛行機での使用も考えたそうですが、シートベルトの金属部に反応してしまい、うまくいかなかったとか。

 ちなみに、この「魔法のホウキ(水分検知器付・座席払い箒)」の価格は、パワーテクノのネット通販で1万8333円(税別)です。

【動画】すぐ反応 「人間」にも効く「魔法のホウキ」

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_t4sxwyfdh9v9_北海道は"快速一般道"もあり 鉄道諦め道路改革の選択肢も t4sxwyfdh9v9 0

北海道は"快速一般道"もあり 鉄道諦め道路改革の選択肢も

2016年8月14日 10:00 乗りものニュース

鉄道経営が苦しいのは自明の北海道

 経営状況が苦しくなっているJR北海道は2016年7月29日(金)、維持困難な線区を今年秋までに示すと発表しました。

 これについて、道路交通の専門家(清水草一:首都高研究家)として、ひとつの提案を試みたいと思います。

 北海道の多くの地方において、鉄道経営が極めて厳しいのは自明です。というよりも、一部の主要都市住民を除く道民の多くが、もはや「鉄道の利用」をほぼ選択肢から外している、としても過言ではないでしょう。道内の主な移動の足は、クルマやバスです。

 たとえば稚内市。稚内〜札幌間を直通で結ぶ特急列車は1日わずか3往復ですが、都市間バスは6往復で、朝から夕方までは2〜3時間おきに走るため断然、便利です。所要時間は、特急が5時間強、バスは6時間弱と大差はありません。

 宗谷本線の北部、名寄〜稚内間は輸送密度(1日1kmあたりの平均輸送量)が500人未満で、輸送に直接必要な経費もまかなえない状況にあります。そういった路線を無理に維持しても、北海道経済にとってプラスだとは思えません。鉄道をあきらめて都市間バスの増便および行き先の多様化を目指したほうが、利用者にとってプラスではないでしょうか。

 ただし、北海道の道路交通は高速化が遅れており、時間がかかりすぎるのが難点です。

 道北・道東地方は、費用便益比の低さから、高速道路の建設が遅れていました。もっとも、高速道路ができたところで、暫定2車線のため制限速度は70km/h。一般道より10km/h速いだけで、建設費のわりには時間短縮になりません。

「快速一般道」採用を 似ている環境、北海道はヨーロッパを参考にすべき

 そこで私が提案するのは、現状の国道や主要道路を改修して制限速度を引き上げる「快速一般道」的な制度の新設です。

 具体的には、ヨーロッパの一般道を参考に信号を廃止してラウンドアバウト(環状交差点)化を進め、「クルマは常に左側からしか合流してこない」という状況を作って安全性を高めます。これによって制限速度をアップさせるのです。

 ヨーロッパの多くの地域では、一般道の制限速度が100キロkm/h(郊外部)です。交差点はほとんどがラウンドアバウトのため、「減速」はあっても「停止」は滅多にありません。ただし、集落内は制限速度が40km/h以下というケースもあり、速度取締りの多くが集落入口の制限速度が下がるポイントで行われています。そこには、「クルマを安全に速く移動させる」という強い信念が感じられます。

 こうしたヨーロッパのような自動車交通を実現可能な環境を持つ日本唯一の地域が、北海道なのです。

 そこをクルマで走ったことのある人なら誰でも感じると思いますが、北海道はその日本離れした道路状況の良さをまったく生かしてしません。

 北海道は、自動車交通のアベレージ速度の高さから死亡事故率も高く、道警は日本一のネズミ捕り(速度取締り)態勢を敷いています。もちろん事故防止策が必要なのは確かですが、ただ取締りを強化するだけではなく、事故の防止と旅行速度の向上を同時に実現する方法を、「北海道共通の課題」として組織横断的に考えるべきではないでしょうか。

「日本的常識」にとらわれている北海道 その「長所」を生かすべき

 私のこういった提案は、15年前の拙著『この高速はいらない』(講談社)にさかのぼります。このころは道路公団民営化の議論がたけなわであり、赤字高速道路に対して世間の非難が集中。そんななか私が提案したのが、北海道の一般道の「快速国道」化でした。

 当時、私の本を読んだ北海道の新聞社の記者氏が訪ねてきて、こう言いました。

「清水さんの提案は現実的とは思えません。北海道にも高速道路は必要です」

 それから15年。道内の高速道路網は、北は士別剣淵IC(上川郡剣淵町)、東は阿寒IC(釧路市)まで延びました。そして近年中にはそれぞれ、名寄ICおよび釧路ICへ達する予定です。

 また、それら高速道路網の先端部が、道路公団の民営化にともなって新直轄路線に変更されたのも、「遅い割に料金が高すぎて熊しか走らない高速」の建設続行に比べれば改善でした。「新直轄路線」とは国と地方自治体が建設費を負担した路線で、通行料金が無料です。

 とはいえ、名寄や釧路からさらに先の稚内や根室まではもちろんのこと、ほかの一般道に関しても、既存の道路を改修することで「安価」に「快適」、かつ「安全」でしかも「適度に速い」道路網を造りあげ、「道路天国・北海道」を目指したほうがベターではないでしょうか。

 繰り返しますが、北海道にはすでに日本離れした道路環境があります。日本的な常識にとらわれず、その長所を少ない費用で生かす工夫をして、道内経済の活性化を図るべきだと私は考えます。

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_1hrbgldsi9ox0_護衛艦"かが"初公試 海自ヘリ空母4隻体制化の意味と課題 1hrbgldsi9ox0 0

護衛艦"かが"初公試 海自ヘリ空母4隻体制化の意味と課題

2016年8月13日 10:35 乗りものニュース

海上自衛隊で4隻目の「ヘリ空母」、そこにある意味

 2016年8月2日(火)、海上自衛隊の新鋭ヘリコプター搭載護衛艦「かが」が、初公試を実施しました。

「公試」とは、艦の建造および進水、そして必要な装備品を搭載する艤装作業を行ったのちに実施される性能評価試験であり、今回、「かが」は生まれの地である横浜市磯子区のジャパンマリンユナイテッドの岸壁からはじめて出港しました。「かが」は今年度末に海上自衛隊へ就役し実働体制に入る予定で、完成まで秒読み段階といえます。

「かが」は、海上自衛隊で最大の艦艇である「いずも型」の二番艦であり、全通飛行甲板を使ったヘリコプターの運用を主目的とする空母(航空母艦)の一種、「ヘリ空母」です。ひとまわり小さい「ひゅうが型」の「ひゅうが」と「いせ」、同型の「いずも」に続き、海上自衛隊のヘリ空母はこれで4隻目。そして「かが」の就役によって、海上自衛隊・自衛艦隊の主力となる4つの護衛隊群すべてに、ヘリ空母が配備されることになります。

 護衛艦は、その就役期間の3分の1を休息および修理、同じく3分の1を訓練に必要とし、実戦に投入できるのは残りの3分の1で、この3段階を繰り返し続けます。「かが」の就役でヘリ空母が計4隻体制になること、それは最低でも1~2隻のヘリ空母を高い練度の状態で維持できることを意味し、それによって有事における海上自衛隊の作戦自由度を大きく高めることが可能になります。

「海の戦い」で非常に重要な役割を果たす「かが」

「かが」および3隻のヘリ空母に課せられた最大の役割は「対潜作戦」です。現代の高性能な潜水艦は、常にその身を隠しながらの行動が可能。潜水艦を探知するには、ディーゼルエンジンを運転するため海上へまれに突き出される空気流入・排出口を探しだすか、ごくわずかなスクリュー音をソナーによってとらえるしかありません。

 ただいずれの方法も、ほぼ無限ともいえる広大な海に比べ、針の先ほどの範囲しか索敵することができないため、海中にひそむ潜水艦をピンポイントで探しだして駆逐することは、基本的に不可能といえます。

 そのため「かが」は通常7機、最大で十数機のSH-60J、またその後継機であるSH-60K「シーホーク」対潜哨戒ヘリコプターを搭載。複数機が同時に離発着可能な広い飛行甲板を生かし、自艦の周囲を常に「シーホーク」で哨戒することで、艦隊に接近する潜水艦を探知する「対潜哨戒網」を構築します。これによって、敵潜水艦を排除できなくとも、攻撃をあきらめさせたり、攻撃を受けた場合でも即座に反撃できると同時に、対抗手段を実施するための時間的な猶予を確保できます。

 現代では有事において、対潜作戦能力の低い艦は全く行動できません。たとえば1982(昭和57)年のフォークランド紛争において、アルゼンチン海軍は敵国イギリス海軍の潜水艦を恐れ、作戦に大きな制限を受けました。

充実するヘリ空母、しかしそれにより加速してしまう「海上自衛隊の課題」

 まもなく就役する見込みの「かが」、そして2015年に就役した「いずも」の2隻、「いずも型」のヘリ空母は、ひとまわり小さな「ひゅうが型」にくらべ集中治療室や手術室、病床といった治療施設、トラックなどの搭載能力が充実しています。このたび、洋上における医療、物資輸送の拠点としても能力が高い「いずも型」が2隻になることによって、1隻が長期のドック入りをしていたとしても、常に片方を派遣できるため、災害に対する備えも向上することになるでしょう。

 さらに、「ひゅうが型」は飛行甲板上に設けられた5か所の離発着スポットのうち、垂直離着陸機のMV-22「オスプレイ」は、最後部の「5番」しか使うことができませんでした。しかし「いずも型」ではそのほかのスポットも利用でき、「オスプレイ」の同時離発着も可能。本格的な「ヘリ空母」としての能力に優れます。

 ただ、こうしてヘリ空母が充実する一方で、海上自衛隊の「ヘリコプター不足」が加速するという課題も存在します。海上自衛隊は「空母航空隊」を編成しておらず、既存の基地に配備された航空隊から必要な機数を割いて「いずも型」や「ひゅうが型」、ないしそのほかの護衛艦にヘリコプターを派遣しますが、ヘリコプターの総数自体は増えていません。

 海上自衛隊が保有する対潜哨戒ヘリコプターSH-60J/Kの数はおよそ80機。そのうちの14機、実に2割が「いずも」と「かが」の2隻に割り当てられるため、そのぶんどこかが必ず“割を食う”はず。ほかの護衛艦に搭載されていたヘリコプターが「かが」へ移っただけ、という本末転倒な結果になる可能性も十分にありえるため、今後、SH-60Kの増産が必要になるかもしれません。

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_rl8fbpgxb3hi_東京-京阪神間のJR系3列バス、キャンペーンで最大3900円引 rl8fbpgxb3hi 0

東京-京阪神間のJR系3列バス、キャンペーンで最大3900円引

2016年8月12日 11:44 乗りものニュース

利用2か月前から前日まで発売

 東京と京阪神を結ぶ西日本ジェイアールバス、ジェイアールバス関東の高速バスで、「ゆったり快適3列シートがおトク!!キャンペーン」が実施されます。

 両区間を走る高速バスの価格が、夜行バスでは最大3900円安い6000円に、昼行バスでは最大3100円安い4000円になるもので、対象便は「ドリーム号」や「グランドリーム号」「東海道昼特急号」「中央道昼特急号」など、3列シートのバス全便です(プレミアムシート、4列シートは除く。一部対象外の区間あり。子ども半額)。

 キャンペーン期間は2016年10月11日(火)から12月11日(日)。購入は、利用2か月前から前日まで可能で、高速バス乗車券の予約購入専門サイト「高速バスネット」か、西日本ジェイアールバス(大阪、京都、神戸三宮)とジェイアールバス関東(東京、新宿)の窓口で8月11日(木)から順次、各日の分が発売されます。なお、販売席数には限りがあるとのこと。

 2014年10月31日から東京~京阪神間で運行されている「グランドリーム号」のデビュー2周年を記念し、行われるものです。両社は「この機会に、JR高速バスの3列シートでゆったりとおトクなバス旅をお楽しみください」としています。

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cat_15643_issue_1ieuznn7xhyk7 oa-trafficnews_1ieuznn7xhyk7_t843tzi1gawi_【豆知識】救急車のサイレン、「ウーウー」はどんなとき? t843tzi1gawi 0

【豆知識】救急車のサイレン、「ウーウー」はどんなとき?

2016年8月12日 07:00 乗りものニュース

昔は「ウーウー」だけだった

 救急車がサイレンを鳴らして走っていく光景は普段よく目にしますが、サイレンの音が場面によって使い分けられていることは、あまり知られていないかもしれません。

 そもそも救急車は市民から要請があり、そこへ「緊急走行」で駆け付ける場合、道路交通法施行令第14条の「緊急の用務のため運転するときは(中略)サイレンを鳴らし、かつ、赤色の警光灯をつけなければならない」という規定に従い、「音」と「光」で自らの存在をアピールしながら走行します。

 サイレンは基本的に「ピーポーピーポー」で、「ピー」「ポー」それぞれ0.65秒ずつ、合計1.3秒でひとつの周期となります。千葉県の匝瑳市横芝光町消防組合消防本部によると、救急車のサイレンはかつて消防車と同じように「ウーウー」でしたが、具合の悪い人に配慮した音として「ピーポー」を採用。東京消防庁では1970(昭和45)年から導入されています。

 しかし実際は常に「ピーポー」ではなく、消防車と同じ「ウーウー」が使われることもあります。大阪市消防局によると、赤信号を進むときや交差点を渡る際に、注意喚起を目的として「ウーウー」というサイレンを使用。救急隊員によると、サイレンの切り替えは助手席に座っている救急隊長が、道路や周囲の状況に応じて臨機応変に行っているといいます。

 ちなみに大阪市消防局内では、「ピーポー」は「ピーポーサイレン」、「ウーウー」は「ウーウーサイレン」と“そのまま”呼んでいるそうです。

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