飲食店で全面禁煙、半数が支持 受動喫煙対策の民間調査で
他人のたばこの煙による健康被害を防ぐため、政府が検討している飲食店での受動喫煙対策について、20歳以上の男女の49.9%が店舗面積に関係なく全面禁煙を求めていることが民間シンクタンク「日本医療政策機構」の調査で分かりました。
2020年に東京五輪を控え、厚生労働省は150平方メートル以下の飲食店では例外的に喫煙を認めることを検討。機構は「全面禁煙に半数が賛成という結果は重い。対策を形骸化させてはならない」としています。調査は昨年11月、千人を対象にインターネットで実施。「飲食店の広さに関係なく全面禁煙とするべきだ」(49.9%)が最も多かったとのことです。
事実婚への助成制度、18年度は見送り 父子関係などに課題
厚生労働省は18日、体外受精などの不妊治療にかかる費用への助成制度で、2018年度からの実施を検討していた事実婚カップルへの対象拡大を見送ることを決めました。事実婚の場合、父親を確定するためには男性の認知手続きが必要で、生まれてくる子どもの権利に影響することから、慎重な対応が必要と判断しました。
厚労省は早期拡大を目指し、課題解決に向けた検討を続けます。事実婚カップルは社会保障給付では、パートナーの死後に遺族年金が支給され、健康保険の扶養家族になれるなど、法律婚と同様に扱われています。一方、不妊治療は一部自治体による助成はありますが、国の仕組みはありません。
小野寺五典防衛相は18日、沖縄県宜野湾市の市立普天間第二小の上空を米海兵隊のヘリコプター3機が同日午後に飛行したことを確認したと発表しました。防衛省で記者団に「誠に遺憾だ」と語りました。昨年12月の同小への窓落下事故を受け、上空の飛行を「最大限可能な限り避ける」ことで日米が合意していました。
小野寺氏は在日米軍のシュローティ副司令官と防衛省で会い抗議。防衛省が普天間第二小に設置した監視カメラや、沖縄防衛局の職員が確認しました。沖縄防衛局によると、普天間第二小の上空を飛んだのはAH1攻撃ヘリ2機と、UH1多用途ヘリ1機とのことです。
昨年1年間に全国の警察が認知した刑法犯は、前年比8万1009件(8.1%)減の91万5111件となり、3年連続で戦後最少を更新したことが18日、警察庁のまとめ(速報値)で分かりました。対前年比減は15年連続で、ピーク時だった2002年の約285万件の3分の1以下となっています。
件数は全都道府県で減少していますが、罪種別では、略取誘拐が239件で前年比11件増。子どもが交流サイトで知り合った容疑者に連れ回されるケースなどが含まれているとみられます。詐欺も3.9%増の4万2575件。うち有料サイトを利用したなどとだます架空請求詐欺が5756件と、5年間で約3.8倍に増加しました。
新潮社がアマゾンに配信中止を要請、酷似と指摘のドラマに
新潮社は18日、アマゾン・プライム・ビデオで配信中のドラマ「チェイス」について、配信を即時中止するようアマゾンジャパンと制作会社に申し入れたと発表しました。
新潮社によると、ドラマはジャーナリストの清水潔氏の著作「殺人犯はそこにいる 隠蔽された北関東連続幼女誘拐殺人事件」(同社刊)に内容が酷似しているとの指摘が相次いでいました。同社と著者はドラマ制作に関与しておらず、映像化は被害者遺族に配慮し、慎重を期しているといいます。
一方、アマゾンは共同通信の取材に対し「現在対応を検討中」としました。「チェイス」はアマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」のオリジナルドラマとして毎週配信されています。
広島市安佐北区で男性2人が殺傷された事件で、殺人と殺人未遂の疑いで逮捕された無職高橋豪容疑者(33)=同区可部=が包丁3本を自宅でバッグに入れて持ち出し、うち1本で2人を襲ったとみられることが18日、捜査関係者への取材で分かりました。
現場付近では凶器になったとみられる血の付いた包丁が落ちていました。さらに、少し離れた場所で2本の包丁が入ったバッグも見つかり、中にはロープもありました。同容疑者は「通り魔で無差別です」と供述。広島県警は3本の包丁で、さらに多くの通行人を襲おうとした可能性もあるとみて調べています。
通行人の20代女性の頭や右手につばを吐きかけたとして、警視庁西新井署は暴行容疑で、東京都足立区足立の無職、堂東正成容疑者(33)を逮捕しました。「女性にコンプレックスがあり、振り向いてほしかった」などと話し、容疑を認めています。
西新井署によると、堂東容疑者は「平成24年1月ごろから、同様の行為を足立区や杉並区で50件くらいやった」などと供述。女性の体を触ったり、キスをしたりすることもあったといいます。同署管内では昨年5月以降、つばや尿をかけられる被害が14件あり、関連を調べています。
東京メトロ東西線車両に落書き、数日前には日比谷線などでも
18日午前5時ごろ、東京メトロ東西線中野駅(東京都中野区)に止まっていた電車に落書きがあるのを、出発前の準備をしていた乗務員が見つけました。未明の終電から始発までの間に落書きされた可能性があり、警視庁に被害届を出す方針。
東京メトロによると、10両編成の6両目の車体に約7メートルにわたって落書きされていました。電車は妙典駅まで運行し、落書きを消すため近くの車両基地に入りました。
17日には、東京メトロ日比谷線の車両でも、約15メートルにわたって落書きをされる被害が発生していたことが分かっています。また13日にも東京メトロ千代田線で落書き被害が発生。
電車内で女児の首を絞めたとして、埼玉県警大宮署は暴行の疑いで、さいたま市西区の契約社員、前田晃祐容疑者(22)を現行犯逮捕しました。逮捕容疑は17日午後6時55分ごろ、大宮駅に停車中のJR川越線の電車内で、富士見市の女児(1)の首を絞めたとしています。
同署によると、女児は当時電車内で泣いていたため、母親(25)が抱いてあやしていたところ、突然首を絞められました。前田容疑者は女児と面識はなく、「赤ちゃんが苦しくなくなると思って首をしめた」などと供述しているということです。女児は病院に搬送されましたが、命に別条はないといいます。
岩波書店発行の国語辞典「広辞苑」第7版で、新たに収録した「しまなみ海道」の説明に誤りがあることが18日、岩波書店への取材で分かりました。海道の経由地について、「周防大島を経由する」としていますが、正しくは「大島」。同社担当者は「なるべく早く重版で訂正したい」としています。
同社によると、広辞苑は広島県と愛媛県を結ぶ海道の経由地を因島・生口島・大三島・周防大島を経由すると説明。山口県周防大島町の屋代島(通称周防大島)と愛媛県今治市の大島を間違えて説明しています。