秋元康とテレビ東京がタッグを組んで始まった「青春高校3年C組」(毎週月曜〜金曜夕方5時30分〜5時55分)。マンガやドラマの中でしか見たことのない「理想のクラス」を目指して、入学希望者を募集しながら生放送中です。少しずつ増えてきたクラスメイトは、個性派揃い!
そこで「テレ東プラス」では、合格者たちにインタビューしていきます。
今回紹介するのは6週目の合格者、宇都木彩乃さん(20歳)。"おばちゃん"という愛称でみんなに親しまれているアニメ好きな女性です。
――まずは「青春高校」応募のきっかけを教えてください。
「就職の内定が決まってインターンをしていたんですけど、条件的に厳しくて、そこを蹴っちゃったんですよ。そのあと就活がうまくいかなくて引きこもっていたんです。」
――なかなか最初からハードだね
「そんな時に佐藤(諒)くんたちが『人生を変えます』って頑張っているのを見て、私も一度生まれ変わった気分で今まで自分が絶対しなかったようなことをしてみようと、勇気を出して応募しました。
声優さんが好きなので、花江(夏樹)さんと花澤(香菜)が声をやってるムービー(青春高校のコンセプトムービー)は知ってたんですよ。その中で『カッコいいとかカワイイだけじゃない』といってたから、応募しようと思って」
――どんな仕事をする予定だったんですか?
「絵の学校に行っていたので絵を描きたかったんですけど、それはムリでした。そのあと一般職に決まったけど、やっぱり自分がやりたいこととは違ったし、将来このままでいいのかなと思ったりして辞めたんです。
けど、お母さんにすごく怒られて後悔もしました。これからの未来が見えなくてどうしようかなというヤケクソな気分で『この番組で拾ってください』という気持ちで応募しました」
――そういう辛いことはこれまでの人生でも多かった?
「すごく無難なところを歩んできたというか...。すごく苦しいこともなく、すごく楽しいこともなく、何もない。流れに身を任せて生きてきた人生でした。だから、ひきこもってた時は闇な感じで(笑)、外のことにも触れなかったので生きている感じもあまりしなくて。何してるんだろうなぁって落ち込むことは結構ありました」
――佐藤くんを見てと言っていたけど、番組は放送開始から見ていたの?
「そうですね。始まる前からコンセプトムービーを見て知っていたので。本当は出たかったんですけど、やっぱり私にはムリだと思ってたんです。でも佐藤くんを見て、本当にムービーのようにカッコいいとかカワイイだけじゃなくて、いろんな人が集まれるんだなと気づいて。だったら変わるつもりでチャレンジしてみようかなと」
――実際の学生時代はどんな感じだった?
「本当に平凡で、目立っていたとかもないですし、かといって参加してないわけでもなく。友達は多くなかったです。広く浅くだったので、話しかけてくれたら普通に楽しく話せるけど、その話が終わったらバイバイみたいな感じで。すごく仲良く発展するということもなく、でも嫌われてるわけでもなく(笑)」
――親友みたいな子はいました?
「1人、2人はいました。アニメとか同じ趣味の子が多かったですね」
――青春高校ではみんなとまんべんなく仲良くしているイメージですけど。
「今までは自分からそんなに話せなくて、話しかけてくれるのを待つ側だったんですけど、青春高校では自分からも話しやすいです。新しく入ってきた子にも話しかける勇気が出てきました。今まで話してこなかったタイプの子とも仲良くなれたらいいなと思います」
勇気を出してみようと自信もついた
――それは青春高校に参加してからの変化ですか?
「そうですね。大きく変わった感じはしないけど、ちょっと前の自分だったらこういう場所には絶対いないだろうし。そういう部分では勇気を出してみようと思える自信もついたのかもしれないです」
――今後はどういうことをやりたい?
「自分の夢がいまだによく分からなくて、やりたいことも分からないままなんですけど。今は番組という1つのものを作る中に入らせてもらって、大人数で1つのものを作っている感じがあって。同じものをみんなで共有して、頑張って盛り上げていこうっていう空気がすごくいいなと思うので、そういう創作ができたらいいです」
――おばちゃんにとって、理想のクラスってどういうものだと思う?
「漫画とかアニメを見てきていいなぁと思うのは、仲良しなクラス。青春高校だと年齢も個性もバラバラなのに、助け合えたり、チームみたいな一体感があっていいなと思います。お互い助け合ったり、支え合ったりできるクラスが理想です」
――みんなで何かをやり遂げたいんですね。
「はい。今いる人たちともっと仲を深めて、一生の思い出に残ることがしたいです」
――漫画やアニメが好きだと言ってたけど、どういうものが好きなんですか?
「小さい頃はポケモンが大好きで、ポケモントレーナーを真剣に目指していました(笑)。サトシくんが10才で旅に出るので、私も10才になったらリュックを持って家を出ようとしたら怒られて(笑)。リュックの中に望遠鏡とか探検する道具を入れてたんですけど」
――夢見がちだったんですね(笑)
「みんなにバカにされました(笑)。中学生くらいまで思ってましたね」
佐久間Pの一言で"おばちゃん"キャラに
――(宇都木さんたちが合格した)6週目のメンバーは番組最速で仲良くなってたイメージがあります。
「本当に早かったですね。(放送前週の)土曜日に打ち合わせがあって、そのあとにごはん行ったら、そこですごい一体感が生まれて。最初の生放送の月曜日は、みんながいるからリラックスできました」
――じゃあ6週目のハニトラ(山口茜)が、敗者復活戦で3位になったのもうれしいんじゃないですか?
「はい。LINEグループを作ってて『今日の配信よかったよ』とかやりとりしながら応援していたんです。LINEでも『おめでとう』って伝えました」
――青春高校では、自分はどんなキャラになりたいですか?
「就活でも自分の長所を聞かれたけど思いつかなくて。何の取り柄もないし、自分はどういう人間なのかを見つけたいというのも応募した理由にありました。
そしたら佐久間(宣行)さんに『おばちゃんみたいな喋り方だね』って言われたんです(笑)」
――カズレーザーさんにも1日目から見つかって、イジられてましたよね。
「そうなんですよ。月曜日に"おばちゃん"って振っていただいて。そんなにおばちゃんかなと思ってあとで放送を確認したら、「あ、おばちゃんだな」って納得しました(笑)。
"おばちゃん"と言っていただいたことで話しやすくなったんですけど、意識してやっていることじゃないので、自分がどうしたらいいかはまだ分からないです。でも私は20才の最年長なので、年下のみんながかわいいなという気持ちではいます(笑)」
――常に笑顔でみんなを和ませていると思うんですけど、それは意識してやっているんですか?
「意識は全然できていないです。入る前はキャラクターが濃くないとダメなのかなと思っていたんですけど、自然体で笑っているところを受け入れてもらったので、これでいいんだなと思って笑ってはいます(笑)」
――では、最後に読者にメッセージをお願いします。
「私のインタビューをここまで読んでくれてたこと、本当にありがたいです。Twitterとかでも励ましの言葉をもらったり、"おばちゃんいいね"とか書いてくれているのを見ると本当にうれしくて。この間までは闇期だったので(笑)。人生、誰かに支えられてるというのを実感できて、すごくうれしいです。全力で楽しんでいる姿を出していって、番組を盛り上げられたらなと思います。みなさんに支えてもらっているので、お返しができるように、私も誰かを支えたりできたらいいですね。これから頑張っていきたいと思います」
「青春高校3年C組」では、今後も新しいクラスメイトを増やしながら、理想のクラス作りに励んでいきます。ぜひ番組を通して"青春"の雰囲気を味わってください。