台風22号は30日(月)0時に温帯低気圧に変わりました。
ただ、台風ではなくなったからといって、安心できるわけではありません。
日本の東を北上し猛烈に発達、千島列島付近で爆弾低気圧となる予想しています。
台風と温帯低気圧の違い
台風と温帯低気圧の違いはその構造です。
■台風:熱のエネルギーのみで発達
台風のエネルギー源は、暖かい海面から得られる水蒸気が水滴に変わるときに出る熱です。
■温帯低気圧:暖かい空気と冷たい空気の温度差で発達
温帯低気圧のエネルギー源は、暖かい空気と冷たい空気が上下で入れ替わることで生まれる運動エネルギーです。
温帯低気圧に変わるということは、構造的な性質が変わるだけで、勢力が弱まるとは限らないということです。
また、台風は中心に近いほど強い風が吹く構造ですが、温帯低気圧は中心から遠く離れた場所で強風が吹くことがあるのも特徴です。
北日本・北陸を中心に暴風警戒
台風22号から変わった温帯低気圧は北海道の東へ進み、中心気圧は30日(月)21時には938hPaまで低下する予想です。
たった24時間でで45hPa以上も中心気圧が下がる(発達する)ということは、爆弾低気圧の定義にあてはまります。
このため、北日本や北陸をはじめ広範囲で非常に強い風が引くことが予想され、特に北海道の沿岸では暴風に警戒が必要です。
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