10月4日(木)3時現在、大型で強い勢力の台風25号(コンレイ)は、宮古島の南東を北西に進んでいます。
強風域の直径が広く、沖縄県と奄美地方の一部が強風域に入っています。
▼台風25号 4日(木) 3時現在
今夜、沖縄に最接近 暴風雨に警戒
台風25号はこのあとも北西に進み、今夜から明日5日(金)朝にかけて沖縄に最も近づきます。
台風の中心が近くを通る、沖縄本島や宮古島地方では瞬間的に45m/sを超えるような暴風が吹くおそれがあります。
また、海も大荒れとなり、10mを超える猛烈なしけとが予想されています。海岸の近くには近づかないようにしてください。
三連休には日本海を進み北日本へ
台風25号は沖縄を通過した後、東シナ海を北上しながらジェット気流に乗り、7日(日)から8日(月)は日本海から北日本方面に進みそうです。
全国の広い範囲で南よりの風が強まり、特に日本海側のエリアでは暴風に警戒が必要です。
台風本体が近づく北日本は大雨となりそうです。
北海道胆振東部地震の被害エリアは台風24号の時以上の雨が見込まれますので、警戒をしてください。
前回の24号と比較すると、今回の25号の方が大回りする進路に
進路の違いのポイントは太平洋高気圧です。24号が今の25号と同じような位置にあった9月27日と今日10月3日を比べてみると、奄美大島のあたりに大きく張り出していることがわかります。このため、南西諸島を通過した後もすぐに東寄りに進路を変えず、北上するのです。
さらに6日の予測を見ると、高気圧は大きく北へ張り出す見込みです。台風25号はこの高気圧の回り込むように朝鮮半島から日本海へ進む可能性が高くなっています。
台風の影響で暑さ復活
台風25号が予想通りに日本海を進む場合、西日本や東日本では三連休中に30℃前後の暑さが復活する可能性があります。
山を越えた南風でフェーン現象が発生し、日本海側を中心に最高気温が32℃前後まで上昇するところもありそうです。
気温の変化にも十分注意するようにしてください。
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風25号のコンレイ(Kong-rey)は、カンボジアが提案した名称で、伝説に登場する少女の名前/山の名前です。