cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_dd922fb787ad_「普通のきっぷ」でもJRを安く利用したい! その方法は dd922fb787ad dd922fb787ad 「普通のきっぷ」でもJRを安く利用したい! その方法は oa-trafficnews 0

「普通のきっぷ」でもJRを安く利用したい! その方法は

「普通のきっぷ」にもある割引制度


 多くの鉄道会社は所定の運賃より安い割引きっぷを発売しています。ただ、割引きっぷは利用できる日や列車などが限られていたり、乗車当日には購入できないといった制約があったりします。「すごく安い割引きっぷが発売されたのに自分が利用する日と合わないから、所定の運賃で発売されている『普通のきっぷ』を買うしかない」と、悔しい思いをしたことがある人もいるのではないでしょうか。

「普通のきっぷ」でも片道600kmを超える区間の往復乗車券は割引になる。写真は東京駅から約640km離れた姫路駅(2017年6月、草町義和撮影)。

 ただ、「普通のきっぷ」でも安く利用する方法がないわけではありません。

 JR線の場合、片道の営業キロが600kmを超える区間では、往復乗車券は往路と復路の運賃がそれぞれ1割引(端数は切り捨て)で発売されます。実質的にはこれも割引きっぷですが、一般的な割引きっぷと異なりJRの旅客営業規則に明記された割引制度。600kmを超える区間ならいつでもどこでも利用できる、「普通のきっぷ」の一種といえます。

 たとえば、東京~大阪間は営業キロが556.4kmで、片道乗車券の運賃は8750円。これに対して往復乗車券は1万7500円で、単純に片道乗車券の2枚分です。600km以下のため往復割引は適用されません。

 一方、東京~岡山間の片道乗車券は1万480円ですから、往復乗車券なら片道2枚分の2万960円になるはず。しかし、営業キロが732.9kmで600kmを大きく超えますから、実際は往路と復路の運賃がそれぞれ1割引の9430円、合計1万8860円になります。往路と復路で片道乗車券をそれぞれ買うより2100円安くなるわけです。

距離が「不足」していても安くできる


 逆に言えば、往復乗車券は片道600kmを超える区間でないと割引にならず、やはり「自分が利用する区間は600km以下だから安く利用できない」と、がっかりした人がいるかもしれません。しかし実は、600km以下でも往復割引を「適用」する方法があります。

 東京~大阪間は先に述べたように往復割引が適用されませんが、大阪よりも遠くにある西明石駅(兵庫県明石市)までなら、片道の営業キロが612.3kmで往復割引の対象に。片道乗車券は9610円ですが、往復乗車券は1万7280円になります。東京~西明石間の片道乗車券2枚分(1万9220円)より1940円安くなるだけでなく、それより片道で約60km短い東京~大阪間の往復乗車券と比べても220円安いのです。

 そこで、東京~大阪間を1往復する場合、東京~西明石間の往復乗車券を購入。往路は大阪駅で途中下車し、復路は西明石~大阪間の利用を「放棄」すれば、東京~大阪間の往復乗車券を買うより安くなるわけです。

 ちなみに、JR本州3社の幹線運賃の場合、原則として営業キロ(小数点以下は切り上げ)が片道541~600kmの区間なら、それより長い601~640kmの区間の往復乗車券を買った方が安くなります。

行きと帰りで経路を変える手も


 このほか、できるだけ長い片道乗車券を買うという手もあります。JRの場合、乗車券の区間の距離が長くなればなるほど、1km当たりの金額が安くなるよう運賃が設定されているためです。

往路は写真の北陸新幹線、復路は北陸本線と東海道新幹線というように「一周」するルートの片道乗車券なら往復乗車券より安くできる場合がある(2016年3月、草町義和撮影)。

 出発地から目的地まで1往復する場合、往路の片道乗車券と復路の片道乗車券の2枚に分かれます。往復乗車券として購入しても、片道600kmを超えない限りは片道乗車券2枚分のお金がかかるため、安くなることはありません。しかし、往路と復路でルートを変えれば、往路ルートと復路ルートをつないだ1枚の片道乗車券にすることができ、乗車券の距離も長くなって、実質的な「往復」運賃が安くなります。

 たとえば、東京~金沢間を北陸新幹線で移動する場合、片道乗車券は7340円。往復乗車券は片道2枚分の1万4680円になります。営業キロが450.5kmのため、往復割引は適用されません。

 しかし、復路は北陸新幹線ではなく北陸本線と東海道新幹線を利用するなら、東京から北陸新幹線、北陸本線、東海道新幹線を経由して東京まで「一周」する片道乗車券1枚(営業キロ1073.0km)にまとめることができます。その金額は1万2960円で、東京~金沢間を北陸新幹線で往復するより1720円安くなります。

 このように、ある程度長い距離を移動するなら、工夫次第で安くすることができます。また、往復乗車券の割引と長い距離の片道乗車券は、規則上は所定の運賃で発売される「普通のきっぷ」。乗車当日でも購入できますし、払い戻しや変更などでは割引きっぷより制約が少ないといった利点もあります。こうしてことも考慮して、あえて「普通のきっぷ」を買うという手もアリでしょう。



【地図】大阪までの往復ならここまで買うと安くなる


東海道・山陽新幹線の関西エリアのルート。東京~大阪間を往復するなら、大阪より約60km遠い西明石まで往復乗車券を買った方が安い(国土地理院の地図を加工)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_099288ffbdee_オープンカー3時間3000円から 館山駅"駅レンタカー"で試行 099288ffbdee 099288ffbdee オープンカー3時間3000円から 館山駅"駅レンタカー"で試行 oa-trafficnews 0

オープンカー3時間3000円から 館山駅"駅レンタカー"で試行

マツダ「ロードスター」を用意


 JR東日本千葉支社とJR東日本レンタリースは2018年6月25日(月)、鉄道利用の促進と観光客のさらなる増加を図ることを目的として、「駅レンタカー」にオープンカーを導入し、モニター調査を実施すると発表しました。

レンタカーに採用されるマツダ「ロードスター」のイメージ(画像:JR東日本千葉支社)。

 JR内房線の館山駅前にある「駅レンタカー」館山営業所に、オープンカーのマツダ「ロードスター」を用意。6月30日(土)から7月8日(日)までの期間、プレレンタル(試乗)を行い、今後の宣伝展開や本実施時の稼働率などを把握するためのモニター調査を実施します。

 利用料金(免責補償料、NOCサポート含む)は、3時間3000円、4時間4000円、5~12時間5000円、24時間7000円です。予約は同営業所で電話のみで受け付けます。

 今後は、モニター調査結果を分析し、2018年冬ごろの事業化を目指し、貸出の時間帯や料金、宣伝展開を検討していくとしています。



【料金表】オープンカー、24時間レンタルは7000円


オープンカーのプレレンタル料金(画像:JR東日本千葉支社)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_4e80451d12be_京阪、祇園祭と天神祭で臨時列車 快速特急「洛楽」も増発 4e80451d12be 4e80451d12be 京阪、祇園祭と天神祭で臨時列車 快速特急「洛楽」も増発 oa-trafficnews 0

京阪、祇園祭と天神祭で臨時列車 快速特急「洛楽」も増発

天神祭は21~22時台に計6本増発


 京阪電鉄は2018年6月25日(月)、京都の祇園祭と大阪の天神祭にあわせ、京阪線で臨時電車を運行すると発表しました。

快速特急「洛楽」のイメージ(画像:京阪電鉄)。

 祇園祭の前祭である「宵山」の7月14日(土)から16日(月・祝)にあわせ、京橋~七条間がノンストップの臨時快速特急「洛楽」2本が、次の時刻で走ります。

●臨時快速特急「洛楽」(このほか北浜、天満橋にも停車)
・淀屋橋17時27分→京橋17時34分→七条18時12分→祇園四条18時14分→三条18時16分
・淀屋橋17時57分→京橋18時04分→七条18時42分→祇園四条18時44分→三条18時46分

 また、下り大阪方面は、21時台に三条発・中之島行き特急2本、出町柳発・淀行き普通1本をそれぞれ増発し、さらに出町柳発・淀行き急行1本を淀屋橋まで延長。22時台は三条発・淀屋橋行き特急2本を増発します。

 天神祭の本宮となる25日(水)は、上り京都方面で、淀屋橋発の急行を21時台に4本、22時台に1本、中之島発の急行を21時台に1本、それぞれ増発します。

 京阪電鉄は8月にも、京都の五山の送り火や、沿線各地での花火大会にあわせて臨時列車を運転する予定です。



【時刻表】「洛楽」は京橋~七条間ノンストップ


2018年7月14日~16日に運転される臨時快速特急「洛楽」の時刻表(画像:京阪電鉄)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_1110a7f8cc66_多くが「引退適齢期」 貸切バス、事業承継どうする? 1110a7f8cc66 1110a7f8cc66 多くが「引退適齢期」 貸切バス、事業承継どうする? oa-trafficnews 0

多くが「引退適齢期」 貸切バス、事業承継どうする?

個人経営の貸切バス事業者がまとまって引退期に


 バス事業のコンサルタント業務を手掛ける高速バスマーケティング研究所(横浜市港北区)とサポートエクスプレス(埼玉県所沢市)が2018年6月21日(木)、バス事業者に向けた「事業承継支援プログラム」の提供を開始しました。

サポートエクスプレスの資料画像より。貸切バス事業者は1995年から3倍近くに増え、今後、その数が減少していくことが予想されている(2018年6月21日、中島洋平撮影)。

 全国に4000以上ある貸切バス事業者は、約7割が中小・零細事業者で、多くは実質的に創業者による個人経営だといいます。そのような経営者の多くが60代、70代の引退適齢期にあるものの、事業の承継が進んでいないのが現状。そこで、高速バスマーケティング研究所とサポートエクスプレスは、組織改革などを専門とするコンサルタントのG-ソリューション(東京都港区)、M&A(企業買収・合併)を専門とするAll Deal(東京都千代田区)の2社と提携し、バス事業者の事業承継を支援するプログラムを開発したそうです。

「貸切バス事業者数は1995(平成7)で1537社だったのが、2000年代の規制緩和や高速ツアーバスの台頭により、2010(平成22)年には4196社に増えています。しかし、仮に創業者が団塊世代であれば70代、1995年(平成7)に40代で創業した人であれば多くは60代です。現在の引退年齢は67~70歳近くとされており、まとまって事業承継の適齢期に差し掛かっています」(サポートエクスプレス 代表取締役 飯島 勲さん)

 飯島さんによると、将来をあまり考えていないという事業者もあれば、親族や社員に継がせようと思っているものの、思うように育たないといった悩みを抱えている事業者もあるとのこと。後継者に事業を引き継ぐのではなく、M&Aによって事業をほかの経営者に譲渡する手法もあるそうです。G-ソリューション代表取締役の三宅潤一さんによると、「経営者が突然亡くなったときこそ、本当に修羅場です。70代で事業承継に取り組む人は、口をそろえて『10年前に始めておけばよかった』と話します」といいます。

 バス業界では、相次ぐ事故を受けて2013年に新高速乗合バス制度、2016年には貸切バスの新運賃制度が開始されるなど、規制強化により経営コストが上昇し、さらに乗務員不足が拍車をかけている状況。2017年には貸切バスの事業許可更新制が導入されましたが、同年度は、対象となった事業者の約1割にあたる87社が未更新だったそうです。サポートエクスプレスの飯島さんは、今後5年で400~500社は減っていくと予測します。

 高速バスマーケティング研究所代表の成定竜一さんは、「これまでは零細企業でも『安さ』で仕事をもらえていたのですが、現在はそれでは選ばれません。そのような事業者は武器がなくなっているのです。2020年東京オリンピック・パラリンピック後に事業承継ラッシュを迎えることが予想されます」と話します。



【写真】「事業承継セミナー」にバス事業者集まる


「事業承継支援プログラム」の提供開始とともに、事業承継に関する無料セミナーも開催され、約30のバス事業者が参加した(2018年6月21日、中島洋平撮影)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_a1e6ed5cbcae_名阪特急料金1900円が期間限定・早期購入で1000円に 近鉄 a1e6ed5cbcae a1e6ed5cbcae 名阪特急料金1900円が期間限定・早期購入で1000円に 近鉄 oa-trafficnews 0

名阪特急料金1900円が期間限定・早期購入で1000円に 近鉄

会員登録して購入するとポイント付与


 近鉄は2018年6月25日(月)、チケットレスサービスの利用者を対象に、名阪間の特急料金の割引を行うと発表しました。

名阪特急に使われている21020系電車「アーバンライナーnext」のイメージ(画像:近鉄)。

 8月1日(水)から31日(金)までの1か月間限定。区間は大阪難波、大阪上本町、鶴橋~近鉄名古屋間で、途中駅発着は対象外です。

 割引サービスは「早割7」と「ネットいつでも割引」の2種類。「早割7」は平日限定(8月13日~15日除く)、乗車日7日前までの購入で、特急料金が1900円(子ども950円)から1000円(同550円)に。乗車の曜日や購入の時期に制限のない「ネットいつでも割引」は、特急料金が1800円(同900円)にそれぞれ割引されます。

 さらに、会員登録して購入すると、購入金額の10%が「近鉄特急netポイント」として付与されます。

 近鉄は「これを機会に、名古屋、大阪へお出掛けの際には、窓口で特急券を受け取ることなくスムーズに特急にご乗車いただけるチケットレスサービスで近鉄特急をご利用いただければ」としています。



【画像】チケットレス画面


チケットレスサービスでの利用イメージ(画像:近鉄)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_e33f3d0c5c88_新「さんふらわあきりしま」、大阪~志布志航路に9月就航 e33f3d0c5c88 e33f3d0c5c88 新「さんふらわあきりしま」、大阪~志布志航路に9月就航 oa-trafficnews 0

新「さんふらわあきりしま」、大阪~志布志航路に9月就航

「さんふらわあさつま」の姉妹船


 フェリーさんふらわあは2018年6月26日(火)、新造船の「さんふらわあきりしま」が大阪~志布志航路で9月15日(土)から営業を開始すると発表しました。

2018年5月、大阪~志布志航路に就航した姉妹船「さんふらわあさつま」(画像:フェリーさんふらわあ)。

「さんふらわあきりしま」は、5月15日(火)に就航した「さんふらわあさつま」の姉妹船です。大阪~志布志航路に投入される大型新造フェリーの2隻目としてデビュー。これにより同航路は、上下便とも毎日新造船2隻体制で運航されるようになります。

「さんふらわあさつま」と同様、スイートをはじめとする客室、レストラン、大浴場などを用意。総トン数は旧「さんふらわあきりしま」より1000トンほど多い1万3500トン、全長は192m、全幅は27m、航海速力は23ノット(約43km/h)、旅客定員は709人、積載車両数は大型トラック(13m)121台、乗用車134台です。

 就航は9月15日(土)の大阪発・志布志行き下り便。予約受付は7月17日(火)午前9時から、電話かフェリーさんふらわあウェブサイトで行われます。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_fa018b66d9e9_東急トランセと小湊鐵道、木更津~渋谷間に高速バス新路線 fa018b66d9e9 fa018b66d9e9 東急トランセと小湊鐵道、木更津~渋谷間に高速バス新路線 oa-trafficnews 0

東急トランセと小湊鐵道、木更津~渋谷間に高速バス新路線

木更津駅~渋谷駅間1550円


 東急トランセと小湊鐵道は2018年6月26日(火)、高速バス「木更津駅・袖ケ浦~渋谷駅(渋谷マークシティ)」線を7月10日(火)から共同運行すると発表しました。

小湊鐵道と東急トランセの高速バス車両のイメージ(画像:東急バス)。

 木更津駅西口から袖ケ浦バスターミナルを経由して、東京の渋谷駅(渋谷マークシティ)までを最短75分で結びます。

 バスは事前予約不要の座席定員制です。平日は18往復、土休日は16往復運転。片道運賃は木更津駅~渋谷駅間が1550円(子ども780円)、袖ケ浦~渋谷駅間が1450円(同730円)です。支払いには交通系ICカードが使えます(バス利用特典サービス適用対象外)。また、回数乗車券も利用できます。

 2社は「千葉県木更津市・袖ケ浦市から渋谷までダイレクトアクセス、快適でお得な高速乗合バス『木更津駅・袖ケ浦~渋谷駅(渋谷マークシティ)』線をぜひご利用ください」としています。



【写真】バス新路線は東京湾アクアラインを経由


高速バス「木更津駅・袖ケ浦~渋谷駅(渋谷マークシティ)」線が通る東京湾アクアラインのイメージ(画像:東急バス)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_eb73dfa0cb9a_最近のトンネル、なぜ白っぽい? 照明や"ならでは"の工夫も eb73dfa0cb9a eb73dfa0cb9a 最近のトンネル、なぜ白っぽい? 照明や"ならでは"の工夫も oa-trafficnews 0

最近のトンネル、なぜ白っぽい? 照明や"ならでは"の工夫も

「白っぽい」理由は照明と舗装にあり


 トンネル内部といえば、オレンジの照明で照らされたやや薄暗い空間を思い出すかもしれません。しかし現在は、なんとなく白っぽく見えるトンネルが増えている気がします。

国道253号「八箇峠道路」の八箇峠トンネル。トンネル全体が白っぽい(2018年5月、中島洋平撮影)。

 たとえば、2017年11月に開通した国道253号「八箇峠道路」の八箇峠トンネル(新潟県南魚沼市~十日町市、全長2840m)は、オレンジの照明が見られないだけでなく、トンネル全体が白っぽく、壁や舗装面の境目もわからないほどです。単に新しいからなのでしょうか。国土交通省長岡国道事務所に話を聞きました。

――八箇峠トンネルは全体的に白っぽく見えますが、なぜでしょうか?

 トンネルでよく見られるようなオレンジのナトリウムランプではなく、明るい白色LEDを照明に採用していること、また路面をアスファルトではなく、壁面と同様にコンクリートで舗装にしていることから、確かに白っぽく見えるかもしれません。

――LED照明やコンクリート舗装は、珍しいものでしょうか?

 コンクリート舗装は、トンネル内の舗装としては一般的です。理由は、トンネル内での視認性に優れることと、耐久性の高さにあります。一般的に道路で用いられる黒いアスファルト舗装は、費用は安いものの、定期的に補修していかなければなりません。補修に際しては当然、交通規制をかけることになりますが、特に長いトンネルほど、工事規制された場合の迂回が難しくなるのです。そのため、補修の回数をできるだけ少なくする目的などから、耐久性の高いコンクリート舗装が使われます。

 LED照明については、2015年に国土交通省がトンネルへLED照明を導入するガイドラインを改定し、LED照明の全面的な使用を認めて普及を促進していることもあり、増えているでしょう。従来のナトリウムランプや蛍光灯よりも明るく、省エネで、はるかに寿命が長くなっていることから、既存の照明をLEDに置き換えることも行われています。

明るさ向上でLED普及 緑・赤・黄色のトンネルも


 国土交通省が道路トンネルへLED照明を導入するガイドラインを定めたのは、2011(平成23)年のこと。このときは、LEDの導入はトンネルの中間部(基本照明)のみとされました。外との明暗の差にドライバーの目を慣れさせるため、基本照明の10倍程度の明るさを必要とする出入口部分については、高出力化が困難であるとして対象外とされたのです。しかし、技術の進歩で高出力化が可能になったことから、2015年の改訂版では出入口部の照明もLED導入の対象とされています。

 八箇峠トンネルのようなコンクリート舗装のトンネルは珍しいものではないものの、全体にわたって白いLED照明を採用したトンネルが増えているようです。NEXCO西日本も「従来の蛍光灯を用いた照明も白色の光でしたが、LEDはさらに明るく、白っぽくなっています。近年新設されたトンネルには基本的にLEDが採用されています」といいます。

 また、NEXCO西日本によると、トンネルでは壁面の下方に白っぽいタイルが貼られていることもあるとのこと。「トンネル内の明るさを確保するためです。交通量が多いトンネルでは、排気ガスの影響で明るさが足りなくなることがあります。そのため、壁面の一部にタイルを貼り、クルマのヘッドライトを反射させています」と話します。

新名神高速 高槻JCT~神戸JCT間のトンネルに採用されている緑の「ペースメーカーライト」(上)、赤と黄色の「サイン照明」(画像:NEXCO西日本)。

 ちなみに、2018年3月に開通した新名神高速・高槻JCT~神戸JCT間のトンネルでは、渋滞が発生しやすい箇所で、LED照明がつくる緑色の光の輪をクルマの速度に合わせて前方へ移動させ、ドライバーを誘導する「ペースメーカーライト」が日本で初めて採用されています。また、火災発生時にはトンネル全体が赤い光で、事故や落下物の発生で通行に注意が必要な際には黄色い光で照らされます。



【写真】トンネル照明、「照らす方向」にも工夫


外環道・三郷南IC~高谷JCT間の地下区間に採用された「プロビーム照明」。LEDがケースからやや傾いた形で取り付けられており、クルマの進行方向を照らす(2018年5月、中島洋平撮影)。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_c2a9683365af_JALがオリジナルワイン導入 国際線エコノミーなどで提供 c2a9683365af c2a9683365af JALがオリジナルワイン導入 国際線エコノミーなどで提供 oa-trafficnews 0

JALがオリジナルワイン導入 国際線エコノミーなどで提供

オリジナルワインの名称は「DOUBLE "O"(ダブルオー)」


 JAL(日本航空)は2018年6月26日(火)、国際線のプレミアムエコノミークラスとエコノミークラスで提供するオリジナルワインを発表しました。

 ワインは、MW(マスターオブワイン)の大橋健一さんと、JALワインアドバイザーで、ワインテイスターの大越基裕さんがJALのために造り上げたオリジナルです。

JALがオリジナルワインを発表(2018年6月26日、宮崎佳代子撮影)

 JALはファーストやビジネスクラスで、ワインをフルボトルでサービスしていますが、プレミアムエコノミーやエコノミークラスでは、6オンス(約180ml)のボトルを提供しています。その数は年間10万本以上で、高品質のワイン提供が量的にもコスト的にも難しい状況にあったといいます。「それならば、オリジナルで美味しいワインを造ってしまおうと思ったのが今回のワインの発端です」と、JALの執行役員 路線統括本部商品・サービス企画本部長の佐藤靖之さんがいきさつを語ります。

 オリジナルワインの名前は「DOUBLE "O"(ダブルオー)」。由来は大橋さんと大越さんの頭文字「O」とのこと。ボトルのラベルにもふたりの顔が描かれています。赤と白の2種類があり、それぞれフランスの畑で収穫された5種類のブドウをブレンドして造られています。

 MWは、英国に拠点を置くマスターオブワイン協会が認定する、ワイン業界で最も名声の高い資格です。日本人のMWはわずか2人で、大橋さんはこのうちの1人。世界の航空会社ではMWと契約してワインを選定している会社も少ないないそうで、大橋さんは今回のワイン造りに際してこれらの人たちに「機内」という特殊な環境にどういったワインが合うのかを聞き、研究を重ねたと話します。

 そして、共同開発では、機内で提供するプラスチックボトル入りのワインは酸化しやすいため、ボトリングの技術が高く、ハイテクノロジーを使いつつナチュラルに最高峰のワインを醸造することに力を注いでいるポール・サパン社を選んだとのこと。フランスから数多くのブドウ種のワインを送ってもらって飲み比べ、最終的に5種類のブドウを選び、大越さんと共に緻密なまでに配合にこだわったといいます。

5種類のブドウの配合にこだわり


 白ワインのブドウの配合は、グルナッシュ・ブラン56%、マスカット27.5%、ヴェルメンティーノ12%、ヴィオニエ3%、ゲヴェルツトラミネール1.5%。赤ワインは、グルナッシュ・ノワール57%、シラー24%、マルセラン9%、カリニャン5%、マスカット5%です。「機内は騒音があり、研究によると騒音は渋みの成分を助長させる効果があるので、あまり渋みのあるものは向きません。また、乾燥もしていることからライトめで香りが捉えやすいワインを造ろうというなかでこういった配合になりました」と大橋さんは説明します。

JALオリジナルワイン発表会の模様(2018年6月26日、宮崎佳代子撮影)。




 ワインテイスターの大越さんは2015年11月からJALのワインアドバイザーを務めており、ファーストやビジネスクラスのワイン選定にも関わってきました。機内食は肉もあれば魚もあり、和食もあれば洋食もあるという多様性のなかで、食感に重きをおいてマリアージュを考えたと話します。

「機内の食事は柔らかいものが多いので、ワインも同じような食感のものを合わせていくというのは、ペアリングにもマリアージュの世界にも存在します。テクスチャーを合わせるといったところに、寄せていければと思いました。また、ワインは香りを楽しむものでもあり、マスカットは香りのキーにもなっています」(大越さん)

「DOUBLE "O"」は、2018年8月1日(水)からロンドン線とパリ線で提供を開始し、その他の路線にも順次導入していくとしています。また、同ワインは、日仏友好160周年を記念して7月からパリを中心に開催される文化芸術イベント「ジャポニスム2018」の広報企画のひとつにもなっており、ボトルには「ジャポニスム2018」のロゴ入りラベルが期間限定で貼られます。

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cat_8_issue_oa-trafficnews oa-trafficnews_0_f1849dcdfaa2_陸自74式戦車はまだ戦える? 活躍の場は戦闘のみならず f1849dcdfaa2 f1849dcdfaa2 陸自74式戦車はまだ戦える? 活躍の場は戦闘のみならず oa-trafficnews 0

陸自74式戦車はまだ戦える? 活躍の場は戦闘のみならず

変わりゆく戦車のスタンダードに老兵は…?


 2018年で導入から44年が経過し、少しずつ数が減少している陸上自衛隊「74式戦車」ですが、いまだに多くの戦車部隊で活躍しています。もはや第一線級とはいえない性能ですが、そこには90式戦車や10式戦車にはない磨き抜かれた魅力がありました。

陸上自衛隊の74式戦車。黒の塗装が追加されているのは、演習の敵役のため(矢作真弓撮影)。

 戦車の世界では「第2世代」と呼ばれる部類に入る74式戦車は、丸みを帯びた砲塔が特徴の戦車です。これは敵の弾をはじき飛ばして防御するという発想から生まれた形状で、「避弾経始(ひだんけいし)」と呼びます。現代の戦車砲では通用しなくなってきた防御方法ですが、第二次大戦から続いてきた伝統的な戦車の形状ともいえるでしょう。

 74式戦車にはレーザー測遠機と連動した弾道計算機、そして砲安定装置が搭載されています。そのため、目標を発見したのち、速やかに正確な射撃をすることができます。

 現代の戦車戦では、主砲を発射するということは自らの位置を相手に教えることになります。そのため、最初にこちらが撃った弾で目標を撃破できればよいのですが、もしかしたら、相手から反撃されるかもしれません。そのため、戦車は一度射撃をしたらすぐに身を隠すか、どこか違う場所に移動しなければなりません。そうした時でも、74式戦車は搭載する装置を駆使して、移動後も再び敵に向かって迅速に射撃をすることができるのです。

活躍の場は磨かれた戦術で作り出す


 74式戦車はアナログ式の機械を多数搭載していますが、夜間の射撃も可能です。ただし、搭載している暗視装置は、こちらから赤外線を投射するアクティブ方式です。

サーチライトで目標地域を照らす74式戦車(矢作真弓撮影)。

 ほかにも主砲の横にはキセノンサーチライトを搭載していて、目標を明るく照らし出します。これらの装置は現代の戦闘では通用しない装備であるといわれますが、搭載するキセノンサーチライトは非常に強力です。わずかな光を集めて可視化する高性能な暗視装置へ対して照射することができれば、それに一時的な障害を与えることができるかもしれません。多数の戦車が防御陣地を構えるなか、左右に配置された74式戦車が侵入してきた目標を照らし出し、隠れているほかの味方戦車が、攻撃目標に射撃をする連携攻撃も不可能ではないそうです。

 油圧式のサスペンションは、車内のジョイスティックで車体の姿勢変換をすることが可能で、車体の傾きをその場の形状に応じて変化させることができます。専守防衛を旨とする自衛隊は待ち伏せ攻撃を得意とするため、山間部が多い日本では、この姿勢変換能力は非常に有益なシステムです。

 また、山間部などの起伏の多い地形は、大規模な陣地構築工事をしなくても、戦車の車体を隠すのに充分な場所があったりします。そういったときに、74式戦車は油圧サスペンションを調整して、天然の壁の後ろに身を隠し、砲塔だけを外に出すこともできるのです。

対NBC能力を買われて災害派遣にも


 74式戦車の車内は、ハッチを閉じることによって与圧することができます。そのため、高いNBC(核、生物、化学)防御力を持っています。この与圧能力が評価され、災害派遣活動にも従事しています。

演習中の74式戦車。砲身は目標に指向している(矢作真弓撮影)。

 2011(平成23)年の東日本大震災当時、駒門駐屯地(静岡県御殿場市)に配備されていた74式戦車2両が福島第一原発に向けて派遣されました。その任務は爆発した原子力発電所建屋のガレキ処理です。その処理を行うために、廃土板(ドーザ)付きの74式戦車が準備されました。

 輸送するためのトレーラに載せられた74式戦車は、一路福島県へ向かいます。原子力発電所手前にあるJビレッジという集合地点でトレーラから降ろされた74式戦車ですが、最終的には原発での作業を実施することなく撤収しています。

74式戦車、夜間射撃(矢作真弓撮影)。

74式戦車、丘に身を隠して射撃(矢作真弓撮影)。

砲身から撃ち出された弾の弾道が見える(矢作真弓撮影)。

 2018年現在、そろそろ退役かとの声も聞こえてくる74式戦車ですが、まだまだ活躍の場は残っていそうです。毎年夏に行われる富士総合火力演習でも、きっとその姿を見せてくれるでしょう。



【写真】激レア車両、74式戦車(改)


高い機動性を見せる74式戦車(改)。「G型」とも。履帯(いわゆるキャタピラー)の最後方にリング状の離脱防止装置が見える。ごく少数が存在した(矢作真弓撮影)。

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