屋久島空港を低空飛行 しかも2回!
ジャルパックとJAC(日本エアコミューター)が2018年12月1日(土)から2日(日)までの2日間、「JAC ボンバルディアDHC8-Q400 退役チャーターツアー2日間」を開催しました。「キューヨン」の愛称を持つ同機(機材番号JA851C)は、11月30日(金)で定期運航を終了。そのさよなら企画です。
チャーター機への搭乗前に、記念撮影をするツアー参加者(2018年12月2日、伊藤真悟撮影)。
ツアーには48名とOBパイロット4名が参加。メインイベントは2日目、チャーターしたQ400に搭乗し、鹿児島空港(鹿児島県霧島市)と種子島空港(鹿児島県中種子町)のあいだを往復することです。
JACは鹿児島~種子島間で定期便を運航していますが、この定期便は、鹿児島空港を離陸すると鹿屋市上空、大隅半島を抜けて、種子島の西側から種子島空港に着陸します。
しかし行きのチャーター便は、定期便と異なるルートへ。午前10時ごろに鹿児島空港を出発後、桜島や開聞岳を横に見ながら種子島の南東に位置する屋久島空港へと向かいます。屋久島空港では着陸することなく、南東側から滑走路を低空飛行(ローパス)で通過。いったん高度を上げたあと、今度は逆の北西側から滑走路を低空飛行しました。
鹿児島空港での搭乗風景。
チャーター機の機内。
屋久島空港を低空飛行で通過。
2回低空飛行をしたのは、左側と右側に座っている人が屋久島空港のターミナルビルを見られるようにしたためです。ターミナルビルでは関係職員がQ400に手を振っていました。
屋久島空港を後にしたら、いよいよ隣の種子島へ。しかし異なるルートはまだ続きます。今度は種子島の南側に向かい、種子島宇宙センター(鹿児島県南種子町)を右手に見ながら島の西側へ。そして種子島空港に着陸しました。
Q400を囲んで記念撮影
チャーター機は11時過ぎ、種子島空港に到着。駐機場には種子島空港利用促進協議会の人たちに加えて、中種子町のキャラクター「ベニー」がツアー参加者一行を出迎えました。
機長やCAらも参加して、種子島空港で記念撮影(2018年12月2日、伊藤真悟撮影)。
到着後はQ400との記念撮影。飛行機から降りた参加者は、Q400を思い思いに撮影。機長の鳥山恒正さんと八島義治さん、客室乗務員(CA)の米満利恵さんと吉村かおりさんもQ400から降りてきて、参加者との記念撮影に応じていました。
JACのQ400ラストフライトとなる帰りは、種子島空港を16時40分過ぎに出発。定期便と同じルートで飛行し、鹿児島空港に17時20分ごろ到着しています。
フライトを担当した鳥山機長(左)と八島機長。
CAの米満さん(右)と吉村さん。
種子島空港でDHC8-Q400型機を撮影する参加者。
鳥山機長は鹿児島空港を出発する前に、「最初のフライトの際、離陸時の加速や優れた上昇率に感激したことをいまでも覚えております」とQ400に対する想いをアナウンス。CAの米満さんは、鹿児島空港着陸時に「私にとってQ400は、CAの仕事の楽しさを改めて教えてくれた飛行機でした」と、その存在について振り返りました。
今回のチャーター便は、往路がJAC3994(サンキュー、キューヨン)、復路がJAC9439(キューヨン、サンキュー)と、便名にもこだわっていました。
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