久大本線が全線復旧
JR九州は2018年6月18日(月)、列車の接続改善や停車駅変更をはじめとしたダイヤ修正を7月14日(土)に行うと発表しました。概要は次のとおり。
JR都城駅に停車している吉都線の列車。写真はイメージ(2011年5月、恵 知仁撮影)。
●鹿児島本線
・荒尾21時05分発の快速・鳥栖行きを、21時00分発の普通・鳥栖行きに変更。
・夕~夜間の区間快速など3本の車両数を、6両編成から9両編成に変更。
・夕方の、久留米駅での久大本線列車との接続を改善。
●日田彦山線
・添田7時17発の快速・小倉行きは、西添田、池尻、一本松にも停車。
●長崎本線
・佐賀地区の普通列車6本の時刻を変更(平日のみ)。
●日豊本線
・午前中の、大分駅での別府方面から幸崎方面への列車の接続を改善。
・20~21時台の大分から幸崎方面への運行間隔を調整。
このほか、日豊本線の宮崎地区や鹿児島地区、肥薩線、吉都線で、4月17日(火)から車両増結を実施。さらに長崎地区で車両変更や、熊本駅でのりば変更なども行われています。
また、7月14日(土)は、豪雨災害で不通だった久大本線の日田~光岡(てるおか)間が運転を再開。特急「ゆふいんの森」「ゆふ」は久留米経由の運転に戻ります。
今回、列車の増便はなし
JR九州は2018年3月、列車の運行区間短縮や117本の減便などといった「ダイヤ見直し」を行いました。これについて同社は、「利便性が著しく低下することがないよう努めてまいりましたが、ご不便を感じるお客さまがいらっしゃることも認識しております」といいます。
3月の「ダイヤ見直し」に対しては、5月末までに、昨年同時期と比べて約7倍の583件の意見が寄せられており、さらに、沿線自治体などからも44件の要望書を受け取っているとしています。
7月のダイヤ修正は、こういった状況と、JR九州の調査を踏まえて実施されるものです。大きな変更を伴わないのりば変更や車両増結などの改善は、すでに行われており、さらに7月のダイヤ修正では136本の列車について変更が生じます。なお、このダイヤ修正による列車の増便はなく、3月の減便数(117本)については変わりません。
JR九州は「さらに、今後とも日頃からお客さまの声や地域のみなさまからのご意見に耳を傾け、お客さまのご利用状況の把握に努め、時刻の修正や車両の増結、列車の増便や運転区間の延長等を柔軟に実施してまいります」としています。