先行車と量産車あわせ63両製造へ
JR東日本は2017年7月4日(火)、新潟・秋田地区に新型の電気式ディーゼルカーGV-E400系を導入すると発表しました。
量産先行車として2両×1編成と1両×1編成の計3両が2018年初めに落成し、その後、性能試験などを実施。量産車は60両が製造され、新潟地区へは2019年度までに、秋田地区には2020年度までにそれぞれ投入されます。具体的な運転線区は次のとおりです。
・羽越本線(新津~酒田)
・信越本線(新津~新潟)
・米坂線
・磐越西線(会津若松~新津)
・津軽線
・五能線
・奥羽本線(秋田~東能代、弘前~青森)
GV-E400系電気式ディーゼルカーのイメージ(画像:JR東日本)。
GV-E400系は、JR東日本としては初めての電気式ディーゼルカー。従来の液体式ディーゼルカーは、エンジンの回転力をトルクコンバータ(液体変速機)と減速機で伝達させて走りますが、電気式ディーゼルカーは、エンジンで発電した電力でモーターを回して走ります。
車体はステンレス製です。ドアは片側2か所ずつで、定員は1両編成の場合99人、2両編成の場合232人。最高運転速度は100km/hです。
なお、この形式の開発にあたっては、車体や主要機器ごとに公募調達を実施。国内外の多くの企業から応募があり、そのなかから契約先が選定されました。
【表】液体式と電気式、駆動システムはどう違う?
ディーゼルカー各タイプの駆動システム比較(画像:JR東日本)。