1988年製の車両を改造
叡山電鉄は2018年10月3日(水)、観光用車両「ひえい」が日本デザイン振興会主催の2018年度グッドデザイン賞を受賞したと発表しました。
2018年3月21日にデビューした観光用車両「ひえい」(画像:叡山電鉄)。
今回の選考では、比叡山への観光アクセスと市内近隣の通勤・通学の足を両立した車両であることや、30年前に製造された車両のリニューアルであることを感じさせない大胆な楕円(だえん)形のフロントデザイン、細部にまでこだわった内装デザインなどが高く評価されたといいます。
「ひえい」は700系電車のうち、1988(昭和63)年に登場したデオ730形1両(732号)を改造し、2018年3月21日にデビュー。デザインはGKデザイン総研広島、川崎重工業 車両カンパニーが担当しています。
叡山電鉄は「『比叡山』と『鞍馬山』の持つ荘厳で神聖な空気感や深淵な歴史、木漏れ日や静寂な空間から感じる大地の気やパワーなど、『神秘的な』雰囲気や『時空を超えたダイナミズム』といったイメージ」を車両前面や側面の窓などの楕円で表現したとのこと。車内も手すりが曲線を描くなど、楕円のイメージを強調しています。
「ひえい」は一般の列車として出町柳~八瀬比叡山口間を運行中。観光用車両という位置付けですが、運賃のみで乗車が可能です。
【写真】楕円の窓が並ぶ「ひえい」の側面
楕円形の窓が並ぶ観光用車両「ひえい」(画像:叡山電鉄)。
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