草木も眠る真夜中のフライト
JALグループは、2017年10月29日(日)より羽田~ロンドン線で深夜便を新たに増便しました。これにより、ブリティッシュ・エアウエイズのコードシェア便を含めると、同路線は1日に4便となりダイヤの選択肢が大幅に増え、ロンドンを経由してヨーロッパ各地への乗継の利便性も向上することになります。
定刻通りに羽田空港の112番スポットを離れたJL041便の初便機材はボーイング787-8(2017年10月29日、石津祐介撮影)。
今回、増便された深夜便のJL041便は毎日運航され、冬期ダイヤでは羽田空港を午前2時45分に出発し、ロンドンのヒースロー空港には早朝の6時25分に到着。同じく増便されたJL042便はロンドンを午前9時30分発で、翌日の午前6時25分に羽田へ到着します。夏期ダイヤでは、JL041便が羽田午前1時55分発、ロンドン6時25分着、JL042便はロンドン9時30分発で、羽田着が翌日の午前5時15分となっています。
この便に使用される機材は、「JAL SKY SUITE」仕様のボーイング787-8。ビジネス38席、プレミアムエコノミー35席、エコノミー88席の計161席です。
深夜の羽田空港、時刻表にJALロンドン便の文字が。
出発ゲートでは、初便搭乗への感謝の意をあらわす横断幕も。
初便となった29日未明、JL041便の座席は満席で、運航乗務員3名、客室乗務員11名の計14名で運航され、台風が関東地方に接近する雨天の中、羽田空港112番スポットから定刻通りに出発しました。
深夜の乗客に向けた新たなラウンジサービスも
今回の増便にともない、JALは新たなサービスとして、午前1時以降に出発する長距離の深夜便を利用する全ての乗客を対象とした「プレミアムナイトフライト」を設け、搭乗クラスやマイレージのステータスに関わらず羽田空港のJALサクララウンジ5階部分を利用することができるようになりました。
ラウンジは23時30分から利用可能で、JAL特製のビーフカレーやメゾンカイザーのパンといった食事が用意され、アルコール類もビール、ワイン、日本酒が提供されます。ただしシャワールームが利用できないなど、一部通常のラウンジサービスとは異なります。ラウンジ利用が可能なマイレージのステータスを持っていれば、サービスを併用することも可能です。
深夜便の機内では「ゆっくり休んでいただけるように」(JAL)と、離陸の7時間後に食事が提供されることになっており、この「プレミアムナイトフライト」サービスは、機内への搭乗前に食事をあらかじめ提供するという目的で設けられたとのことです。
サクララウンジの受付スタッフ。
特製ビーフカレーやメゾンカイザーのパンなどが提供される。
各地のサクララウンジでも人気のJAL特製ビーフカレー。
今回、増便された深夜便を利用すれば、朝の時間帯からロンドンでの観光やビジネスが可能となり、またエコノミークラス利用でもサクララウンジで食事が楽しめるとあらば、かなり利用価値のある便だと言えるでしょう。
より選択肢の広がった、JAL羽田発のロンドン便に注目です。