2018年春から座席指定列車としても使用
京王電鉄は2017年7月7日(金)、新型の5000系電車が9月29日(金)にデビューすると発表しました。
この車両は2018年春から座席指定列車として使用される予定ですが、これに先行して今年9月に、通常列車として営業運転が開始されます。
2017年9月29日にデビューする京王電鉄の新型5000系電車(画像:京王電鉄)。
京王電鉄に新型車両が導入されるのは2001(平成13)年の9000系電車以来16年ぶり。新しい5000系は、座席指定列車として運行される際はクロスシート(枕木方向)に、ほかと同様の通常列車として運行される際はロングシート(レール方向)に切り替えられるのが特徴です。
座席指定列車の愛称は2018年1月決定
車両は総合車両製作所の、ステンレス板をレーザー溶接でつなぎ合わせた「sustina(サスティナ)」構体を採用。従来のステンレス車両に見られた“つぎはぎ感”を解消し、滑らかに仕上げるとともに、強度が向上しています。先頭車両は既存車両との違いを明確にするため、全長を500mm延長し傾斜が形作られています。
車内の座席は、1人あたりの幅を従来の450mmから460mm(3人掛け固定座席は505mm)に拡大。さらにヘッドレストと肘掛けも設けられ、座り心地が向上します。
クロスシート時(画像:京王電鉄)。
ロングシート時(画像:京王電鉄)。
3人掛け固定座席(画像:京王電鉄)。
LED照明は、調光機能により昼白色や暖色など、使用シーンにあわせて使い分けがされます。袖仕切り板や妻引戸は大型ガラスが採用され、開放的な空間が作られます。
全車両に車いす、ベビーカースペースや無料公衆無線LAN、空気清浄機、防犯カメラを導入。全座席には、電源コンセントも設置されます(座席指定列車時のみ使用可)。
5000系は10両×5編成を導入。座席指定列車は、2018年1月に愛称を決定したのち、同年春から新宿発京王八王子行きと新宿発橋本行きで、平日と土休日の夜間帰宅時間帯に運転される計画です。
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